「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

きつちりと隅を合はせて折る冬日 石母田星人 「滝」1月号<渓流集>

2011-01-20 06:13:31 | 日記
 何を折っているのか定かではないが<きっちりと>の措辞か
らすると、冬日の差す机辺でのディスクワークで紙を折って
いる状態を詠んだのであろう。紙一枚を折るにもきっちりと
端と端を合わせて折ることは、些細なことのようであるが、
実は大切なことであり、結局は仕事の出来映えに影響する。
几帳面な人かそうでないかの評価となり、一事が万事と見ら
れなくもない。冬の日差しは厳しい上司の目でもある。(M)

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