「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

スクラムの骨の軋みや鰯雲 佐藤憲一

2019-11-15 03:02:55 | 日記
 スクラムはラグビーの代名詞。ラグビーをよく知らない私でも、100kg以上はあろう8人×2チームの選手のかたまりが押し合ってボールを確保する様子は「骨の軋み」と詠まれて激闘を想像させます。今年はラグビーワールドカップが初めて日本で開催され、兜の前立てをモチーフにした、一目で日本と分かる日の丸カラーに桜のエンブレムのジャージは史上初のW杯8強進出を遂げました。その戦いぶりを鰯雲が受けて、観ている側の心情を語っているのでしょう。手に汗を握る好試合に、晴々とした心で拍手を送っている作者ですね。我が夫もテレビの前で一喜一憂していました。私は「スクラムによって、前列の選手にかかる衝撃は、軽トラックと事故にあったくらいすごい」と聞いて、何だか少しこわい気がしました。(博子)

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