「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

花筏よけて釣糸垂れにけり 庄司四四男 「滝」6月号<滝集>

2014-07-04 04:02:57 | 日記
 散るのも桜の風情である。春は移ろいやすく、花筏を浮か
べる川縁の桜からは今もチラチラと花びらが舞い降りる。そ
んな景に釣り糸を垂れている様は、魚釣りが本分ではないよ
うな気がする。作者の年齢を存じ上げないのですが、のんび
りした中に、散華した戦友の追悼や、ご自身の人生など、さ
まざまな感慨を駆り立てられるのも花筏ならではと・・・。
「釣れますか?」と声を掛けるのはやめておいた方がよさそ
うです。(H)

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