「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

花どきの徐行運転湘子の忌 栗田昌子 「滝」6月号<滝集>

2011-06-20 20:12:17 | 日記
 大河原から白石までの阿武隈川の堤防の一目千本桜と雪嶺
の蔵王山が川面に映る花どきは、JRの計らいで徐行運転さ
れるそうだが、今年も見られたのだろうか。うろ覚えだが
震災で不通になっていた東北本線が復旧したのは湘子忌の
頃だったように思う。その前の4月8日には本震に劣らな
いような余震があった。掲句の徐行は、「アクシデントを想
定して、直ちに停止できる速度で走る電車」と読むこともで
きる。花時の茫洋として掴みどころのない感じに、不安感を
託したようでもある。(H)

6 コメント

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徐行運転 (今村征一)
2011-06-21 14:46:47
私は花の頃だから「ゆつくりと車を運転しながら」と当初思ったが博子さんの評を読んでなるほどと思いました。
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6月号の巻頭句です。 (博子)
2011-06-21 19:52:23
 湘子忌は4月15日です。
 藤田湘子は主宰の師です。忌日を単に月日と鑑賞して良いのかどうかとても悩みましたが、私の知識ではそう読み解くしかありませんでした。「湘子の忌」に主宰が見たものが何だったのかとても知りたい俳句です。
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徐行運転 (紀美子)
2011-06-22 13:23:47
大河原から白石までの阿武隈川の堤防の一目千本桜と雪嶺の蔵王山が川面に映る花どき、JRの粋な計らいで東北本線が徐行運転されます。毎年こころ誘われるスポットです。
藤田湘子はJRの前身の国鉄職員であったとか!
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今日は暑かったですね。 (博子)
2011-06-22 19:04:34
 紀美子さん、教えてくださってありがとうございます。一目千本桜ですか。私も見てみたいです。
 藤田湘子は国鉄職員でだっのですね。勉強不足で恥ずかしいです。これからも色々教えてくださいね。鑑賞文は今村さんのコメントも大事にして書き直したいと思います。

 ◎御馳走になって、おいしくて、作り方を教えていただいたゴーヤの甘酢漬をつくってみました。おいしく出来ましたよ。重ね重ねありがとうございます。
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一目千本桜 (紀美子)
2011-06-23 12:25:35
博子さん鑑賞文修正されたのですね。俳句は読むひとそれぞれ違っていいのだと思います。博子スタイルでいいのだと思いますよ。
毎年仙南で会議がありJRが途切れ途切れの今年もやっとの思いで行き、一目千本桜を観て来ましたが、心なしか桜の色がなく寂しい桜でした。
ゴーヤの甘酢漬け、昌子さんの直伝、私も嵌ってますよ。
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何でも勉強の博子スタイルです。 (博子)
2011-06-23 21:52:06
 一目千本桜も色を自粛したのでしょうかね。

 ゴーヤの酢漬けが昌子さん直伝なんて・・・。酢漬け繋がりというのも楽しいね。
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