「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

声きけば愛しさつのる蛍の夜 鈴木弘子

2020-08-20 02:58:19 | 日記
コロナ禍でなければ、艶っぽい句として読めたかもしれないが、今は大切な人を大切に思えばこそ「離れてつながる」を実践しなければならない。お孫さんからの電話だったろうか。私の父方の祖母は、毎年、仕立てた浴衣を着せて蛍を見に連れて行ってくれたのを思い出した。「愛しさつのる」の実感は、私にもよくわかる。東京で暮らす息子家族に会えるのは何か月先になるのだろう。終息願うばかりだ。(博子)