「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

秋の夜の罫線ひとつ書き足せり 平川みどり 「滝」10月号<渓流集>

2013-10-17 05:17:14 | 日記
 夜が更けたようでいて、時計はまだ寝るには少し早い時間
を指している。そんな気分が「や」と切らずに「の」と「書
く」ということに繋がっているのでしょう。ひとつ足したと
ある罫線にもう一句。そんなところでしょうか。窓に月が昇
り、虫が鳴いている秋の夜の風情が思い描けますね。日記や
手紙ほどに、この一行は簡単にうまらないですね。(H)