前回の記事で書いた「遠近法」について
決して、建物を小さく作るとか、そういうことではなく
・正面から斜めに入る、視線の動線をつくる
・動線沿いの街並み、道路などを、手前広く、奥狭く
この二点を意識して、構図を決めています。
これは、10年以上前、高校生の頃製作したモジュールですが…
上記の二点ですね、
斜めの動線(黄)と、車線幅(赤)は、このときにはじめてやってみてから、私の中で定番の技法になっています。
近作、名越市モジュール(レイアウト)でも
このように。言われてみれば確かに…って感じだと思いますが、確実に効果はあると思います。
道路幅や道路配置を工夫するだけなので、見る角度を変えたりしても、破たんしにくかったりもします。
参考に、なりますでしょうか。
★樹木の製作
いつもは、針金をよじって、水で溶いた紙粘土を塗って自作ですが、
今回は時間がなかったこともあり、市販品(?)を活用。
購入したのは、こちら↓
amazonで最近よく見る、ハンドメイド品のプライベートブランドです。
この値段…すごくないですか?w
注文すると、1週間ぐらいでAIR CHINAの怪しげな袋がポストに“突っ込まれます”w
本来はHOスケール用のもののようですが、それなりの大木を表現するなら、Nでも使えます。
で、この樹木、見てのとおりどぎつい色なので
到着したら即!オリーブドライブのスプレーで塗ってしまいます。
その上から、黄色を塗れば紅葉、レッドブラウンを塗れば遠景の針葉樹になります。
この辺から時間が無くなってきたので、写真はありません。ご了承ください。製作記なのに…w
ぶっ挿した樹木です。
どぎつい色の葉っぱだけ、トーンを落としてやれば
こんな感じで、それなりに見られるようにはなります。
(ティッシュの岩肌もあわせてみていただきたく)
★稲干し
イチバンの見どころだと思っている、稲干し風景です。
稲は、100均の「刷毛」を使用。これにボンド水をた~っぷり吸わせて、ガッチガチに固めてやるのです。
そして、固まった状態でハサミを入れると、まーまーまとまった状態で、切り取れるんですね。
もちろん固着度合いで、若干飛び散る部分はありますが…
↑切り口がこんな感じになるぐらい、綺麗に切れます。
切り取った刷毛は、片方の切り口を整えます。
整えた側が、上に来ます。稲干しは自然物ではないので、なるべく整然となるように。
で、ポイントは「片方の」切り口を整えること。
もう片方は、あえてギザギザのままの状態としておきます。
稲干しって、稲を乾燥させるためにやるんですよね。
だから、下端は地面から離れた様態にしないといけません。
本格的にやるなら、干し具を組んで、これに上から被せて…となるのでしょうけど、今回は時間もないので、
先ほどのギザギザ状態の、もっとも飛び出た部分に木工用ボンドを塗り、ここを「支柱」代わりにして、地面に固着することにしました。
ギザギザなので、部分的には地面と接しますが、うまくピンセットで調整して、少なくともモジュールの手前側は地面から浮いている状態をつくろうと
こんな具合に表現しています。
なお、干し具は角材でそれっぽく製作しました。
これは想像ですが、それなりの規模になってくると、
干し作業って複数名で協働してるはずなんですよ。
そうすると、「干し具を組み立てる人」がいて、「干す人達」がいて、「刈る人たち」がいるはずなんですね。
作業の順番は、刈る→干し具組み立てる→干す、だとしたときに
「刈る前の田」「刈り取った後の田に干し具が建っている」「干している最中」「干し終わり」の状態が
田園地帯に繰り広げられるはずで、今作ではこの4つの状態を
それぞれの区画で、表現することにチャレンジしてみました。
左上は干し終わり
右上は干している最中
右下は干す前、干し具だけがある状態
です。
ちなみに、写真左端、小高い丘には石碑がありますが、これは完全に、我が家の近所にある風景のパクリです。
木片に「モデリングペースト」を塗って、石っぽくしたうえで
アクリルガッシュの濃い目のグレーで塗りました。
私の住んでいる羽島エリアや対岸の安八エリアって、やたら石碑が多いように思うんですよ。
水害の多い歴史が関係あるんでしょうかね~。
★水路
水路はスチレンボードで下地をつくって、モデリングペーストを指で塗りこみました。
乾いたら、薄めのグレーで着色。
木橋がかかる辺りだけ、コンクリで護岸がしている風にするため
プラストラクトのH鋼とエバーグリーンの丸棒でそれっぽく表現。
季節柄、水路に水はそれほど流れないだろうと、川底には枯草などの表現をしています。
★水路橋
水路を渡る部分の線路は、小さな橋としています。
H鋼で橋の表現を簡単にしました。
線路間の渡り板?は、雑誌で使用例のあった「銘木シール」を使用。
こんなやつです。近所のカーマホームセンターで購入。
これを短冊状に切って、必要なサイズに整えて、木工用ボンドで張り付け。
シールですが、念のためボンド併用です。
橋の上は、軽く線香灰を撒いてます。
人が歩けば、あぜ道の埃は橋の上にも乗るでしょうから。
★あぜ道
あぜ道は、スチレンボードの短冊を芯にして
上面は線香灰やシーナリィサンド、あと昔々模型仲間(あおかんさん)にいただいた、熱帯魚用の砂を適当にまぶして表現。
斜面部分は、着色した科学雑巾を使います。
科学雑巾も近所のカーマで売っていた、電子レンジ掃除用?のやつ。300円ぐらい。
昨年5月につくったものの余りです。ここは、当時の写真がある(自分への備忘という意味でも、ありがたいですねw)
こんな商品でした。これに
水性ホビー塗料をぶちまけて、軽く水でぬらしたら
絞るw
まさに染色作業ですww
ドライヤーで乾かすとこんな風合いになります。これを、必要サイズに切って貼付
一部はこれをさら“刈って”自家製パウダー状にしたもの(↓)を、まぶしたりもしています。
はい、まだつづく…w