おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

何かヘン!! 欧州議会選挙はうしろむき?

2014-05-29 15:54:28 | ニュース

Electionrockconcert0 ある晴れた土曜日の午後・・・ 老若男女あふれるリューリンのパザール・・・ と教会の真横にある野外ステージの周りに人だかり・・・ 

Electionrockconcert ステージ上には・・・革ジャンロン毛ヒゲ面のにーちゃんたち!!! 歌っているのはブルガリア語だけどなんだかアメリカっぽいロック・・・ そして次の曲は・・・Electionrockconcert1

あの有名なフレーズ・・・ 「ジャッジャッジャーン・ジャッジャッジャジャ~ン!!」 とアンプからエレキの大音響!! あの「深紫」の「湖上の煙」(古っ!!笑) ワタシの世代だったら、ギターを初めて手にしたら必ず練習するあのイントロ(笑)!! でも何でリューリンでライブ? と見ると政党の旗が。つまりそれは選挙運動でした。「エヴロ・コミッシア」つまり欧州議会のブルガリア代表議員を選ぶもので、各党はソフィア市内の地下鉄駅やパザールなど人の動きのあるところにスタンドを設けビラ配りなどをしていましたが、リューリンでは元ジャーナリストが新しく作ったポピュリスト政党「検閲のないブルガリア」の選挙運動がロックコンサート・・・ これって何の主張?!(笑) ちなみにコンサートなどで得票しようというのはブルガリアの選挙運動では常套手段らしく、ロマの人たちの住居区「ファクルテタ」では既存政党のコンサートで「赤一色」だったそうな・・・

ブルガリアだけでなくヨーロッパ全体でこの欧州議会の選挙が行われましたが、どこも「極右」が躍進した、という話・・・ この手の政党の主張の一つは「移民反対!!!」というもの。つまり旧西側のヨーロッパ諸国ではたぶん、「ブルガリア人なんて入れるなーっ!! 来るな~!!」みたいなこと。もう一つの主張は「EU反対!!」 つまり欧州議会に来る各国代表が欧州連合に後ろ向き・・・ 「ウチの国はEUから出たいんだ!!」というコトです。何かヘンなの~!! EU維持のための議会じゃないの?

ちなみにこのロックコンサートをやっていた政党は他の政党と連合を組んでいますが、そのうちの一つが「(旧ユーゴスラビアの)マケドニアはブルガリアの一部だ!!」と強く主張している国家主義政党ВМРО(VMRO)。今回の選挙でも大々的に「ロマ・トルコ人を追い出せ~! 不法移民たちを締め出せ~!!」と主張。西ヨーロッパ側では追い出されそうな側ですが、こっちはこっちで少数派の人々を追い出したいらしい。以前ソフィア中心部のジャーミヤ(イスラム教のモスク)を襲撃した極右政党「アタカ」(=攻撃?)も似た様な主張をしていますが、そこの党首も元ジャーナリストだったなァ・・・Electionflyers

そんな感じな「お選挙サンデー」だったのがこないだの日曜日でしたがイマイチ盛り上がらなかったような・・・ 卒業式シーズンを告げる「キリルとメドディの日」が前日の24日(土曜日)なのでその日は格好の卒業パーティー日和のはずなのに、選挙という事でアルコール類の販売は禁止!! 外食産業にとっては書き入れ時の日なのに、どこも閑古鳥・・・ だから盛り上がらなかったような。そして選挙のことよりもサッカー好きの人たちにはワールドカップがどうなるのか?の方が気になるようです、っつーか、ブラジルの設備はちゃんと整ったのかなー?!

コメント
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