冬から急に夏になったような天気が続くソフィア… ムルティプラちゃんの「お靴」というか「足回り」を冬から夏の装いに変えなきゃ… そう、冬タイヤから夏タイヤに。
去年の冬シーズンの始まりに替えるまでしばらく何年か履き続けてた冬タイヤ。去年の夏は結局履き潰そうと冬タイヤを履きっぱなし。 去年の冬に履き替えたのは「ライケン」‼︎ 元は日本の「岡本理研ゴム」、そこから「ミシュランオカモト」になって… 今はどうやらセルビアで造っているらしくて日本とは全く関係ないらしく、「グマジヤ」(タイヤ屋さん)によると「キタイスコ」(中国製)・・・違うもんっ!! 元は日本のブランドだしっ!! それにそんなに履き心地は悪くなかったし!! さあ、夏タイヤはどこの会社にしよう?
ソフィアの外環道沿いに数店舗を構える大タイヤ屋「ディアナ」のサイトで調べてみるといろんなタイヤのブランドがあるなあ… 調べてみると有名メーカーのセカンドブランド、サードブランド、新しく自動車用に進出したトラック・バスのタイヤのブランド… 中国、台湾、それに韓国のブランド…
あ、そうそう… 今度夏タイヤにする時は燃費のことを考えて一回り細いタイヤにしようと思ったんだった。調べてみるとムルティプラちゃん、2サイズ推奨されてるのでその細い方にしたらいいな、と。そう調べてみると
韓国のメーカー「ネクセン」‼︎ なんでも最近日本進出を図っていて、今ポルシェ「カイエン」にも納車時に採用されてるんだって‼︎これなら燃費も良さそうだし‼︎と行きつけのリューリン区の「グマジヤ」に行って注文して履き替えてもらったのですが…
帰り道で急に「ゴゴっ!バタバタ」と音がする‼︎ どこだどこだ?何か当たってる?前履いてたタイヤより細いサイズにしたのに当たるはずないよねえ?とセルヴィズに持っていくと・・・
右の後輪の裏側が車体に当たってる~!! それもいつもってわけじゃない・・・ 左側は何ともないのに、何で~ぇ? どこかで右後輪だけ何かにぶつかった?
確かに後ろから見ると左側はまっすぐになってるけど右は少し「ハの字シャコタン」気味?! 昔のヤン車みたい・・・
セルヴィスのサーシャは、「どうせ古い車だし、中古だから前のオーナーの時に何があったか分かんないよ。当たってるところのプラスティックの泥除けを切っといたからこれで当たらないと思うよ」・・・ いつもムルティプラちゃんをぽっちゃり韋駄天娘に例えるけど、まさに!! サイズの合わないオシャレな靴を履き続けて、外反母趾になっちゃって今では靴を履くと当たって痛い、まさにアラフィフのブルガリア女性みたい・・・
日本から帰って来てもあいかわらずの田舎っぽいナデジュダ区・・・なんだか知らないけどこの辺の住民、すんごく乱暴な運転をします。しかも整備不良なチョー古い車で・・・。元々ソフィアのナンバーの車は県外に出ると危ない追い抜きや車線変更するヤカラたちが多いのですが。ここは特にそうです。
先日、先頭で信号待ちをしていると前方から左折、つまりワタシが青信号で出ようとする瞬間、フライング気味に対向車が無理やりその前に渡ろうと突っ込んできました。「ウチのムルちゃん、デブに見えるからバカにしてんなっ(怒)でも、まァ~そういう動きだから、ゆっくり出て行って行きたきゃ先に行きゃ~いいかなぁ~」と、ぶつからないようにノンビリと・・・前方はどうやら20代のモミーチェ(女の子)でした。女の子なのにあっぶないな~、急いでるのかなぁ?・・・
と、そのときウチの車の右側、トラムの線路上をすごい勢いですり抜けようとする車が突っ込んできました。で、その車とモミーチェの車がドドーンと事故。両方とも通り抜けようとアクセル全開で突っ込んでいったのでモミーチェの車は大破!! まァ全然けがはしていませんでしたが、すごい壊れ方だ!! 片や優先違反、もう一方も通行区分違反、と交通法規を無視して「自分さえよければ運転」・・・ もう、こう事故をみると、目の前だけどもう読めてて驚かなくなりました。法規を守ってゆっくりウチのムルティプラちゃんはソロ~っと走り出しました。
そういえば、11月から冬タイヤ装着がマスト・・・ 一番近くのセルヴィズには朝も早くからみんなが列を作っています。
同じ通りに何軒もあってみんなそこそこ混んでいます。ウチから一番近くのセルヴィズは、堂々と道、それもバンバン車が通って路線バスも走る大通りにお店を広げて営業中!!(笑)でもココ、とっても良心的。
気付かずにパンクしたタイヤで出かけようとすると呼び止めてくれました。修理は10レバ以下。でもタイヤは売っていないのでどこかから取り寄せてもらうか、それともいっそ自分で買って持ち込みするか。早くタイヤを何とかしなくちゃなァ~。DIYショップ「プラクティケル」のおススメは「RIKEN」(ライケンと読む!あの岡本理研ゴム)!!、ミシュランのセカンドブランドだけど・・・日本製じゃないの分かってるし、どうしよっかなぁ・・・
おまけ:アラブの「横断歩道」の標識!!
クニジャルニッツァで見つけた、箱に入ったトラバントに一目惚れっ!! 「これ、店頭に並ぶとすぐなくなっちゃうのヨ!クスメット(幸運)あるわネ!!」 前から欲しかったんだ、やったー!!
しばらく1台だったトラバント・・・ けっこう探してたのに見つからなかったのに、旅行中のガソリンスタンドで小さなトラバント、みーつけっちゃったー!!! それにたまたま通った地下鉄駅の売店にあった!! 東ドイツ警察仕様のトラバント!! さすがに軍用のトラバントはないなァ、あとオープンカーのなんかもないかなァ
灯台下暗し、リューリンのパザールの入口にあったクルチャル(合鍵屋)には山のように積まれたミニカー、その中にもっと大きなトラバント・・・ そこにはもっといろんな種類の共産カーのミニカーありますよ!!
でも、トラバントのミニカーばっかり一生懸命集めていると、本物のトラバントが買えるくらいの値段になっちゃわないか・・・ そんならいっそ、本物のトラビ、買っちゃう? そして日本からのお客さんにソフィアをトラバントでツアー、とかはじめちゃおっかなぁ・・・
おまけ:中古のトラバントより高い(?)原動機付自転車!!
これこそホントの「原動機付自転車」だけど、「スーパーカブ」じゃない!!ホンダって書いてあるのに。
でも、前輪にはディスクブレーキ装備!! でも、これでちゃんと止まるのか?これ買うんだったら、ゼーッタイっぜ~ったいトラビ買うっ!!!
今日も首都の田舎村ナデジュダ区からさらに廃墟マニアにはたまらない(?)ヴォエンナランパ地区にウチのムルティプラちゃんを走らせていると、警察に停車を求められました。「コリャ~危ない!! 本当なら罰金たゾ!!」とフロントガラスの傷を指摘されました。えっ?!そうなの?
そういえば2,3年前、前を走るトラックか何かの後輪が跳ね上げた小石がカッっとぶつかったっけ。ホントはこの傷が小さければ修理できたんだけど、たいしたことないと思って放っといたんだよねー。走り続けるうちに振動で少しずつ伸びていくヒビ・・・ それにこの冬は寒さも厳しくて重たい雪も積もったし・・・ そろそろ車検の季節。警察官は「これは車検も通らないほど大きいヒビだぞ!」というけど・・・もっとビーってヒビの入ったトラックやバスもよく見るんだけど、何でそれらは捕まんないのかなぁ・・・ そしてウチの大家エンチョおじさんの友人で車検場で働くゴショにまず見せてこれで車検を通るか聞いてみると、
「まっ普通このガラスの傷の大きさからすると通せないね~。あっ、ウチは通してあげるよっ!」 う~む、ヘンな親切!(笑)でも、もう警察にも止められたくないし、何かの拍子にバンッと割れて、ルパン三世のチンク(あ、考えてみるとこれもイタ車!!)のフロントみたいになる・・・その時は手でガンガン割って前が見えるようにしないと~!! と、アニメから学習したけど、そうなるのもヤだな~!!
ブルガリアの道交法(?)上、車検シール、自賠責(グラジュダンスカ・オトゴボルノスト)、そして高速道路利用シール(ヴィネトカ)をフロントガラスに貼っておくことが義務付けられているので、この車検直後のガラスの交換は考えると結構面倒・・・なんでもうまく剥がして、とか、代わりに貼る新しいシールを再発行してもらうとか、いろいろ手はあるようですが、どれも「ブルガルスカ・ラボタ」の極みを行く中古車業界を考えると何か粗い仕事になりそうでコワい・・・ それでまた警察に停められたら、どーせぇっちゅ~んじゃいっ(怒)!!
いろいろあたってみるとこれまた車検のゴショおじさんところの近所にここら辺では大手のアフトスタクロ(車のガラス屋)「コブラ」本店がありました。在庫があるということで行ってみると・・・ 「あるけどないっ!」なんじゃそりゃ?! あと数日したら中国からの製品が輸入されるので・・・」と言われてから何度もその前を通りがかるときに聞いてみても「まだ来てません!電話かけて確かめてきて、って言ったでしょ?!」とちょっとキレ気味のおねえさん(たまたま通りがかったから寄ってみただけなのに・・・)の顔を拝むこと数回。そのうちに何週間か過ぎて車検の期限が過ぎちゃった!! でも、心の広い(?!)車検屋のゴショは何事もなかったかのように車検を通してくれたけどね。そして車検を通した後にやってきた「キタイスコ」(中国製)のフロントガラス・・・
昔の観光バスみたいにガラスの上の方が青い… ヨーロッパ製のものより少しリーズナブル。でもまたすぐ傷ついたらヤダなぁ・・・
ああ・・・ ムルティプラちゃん、いつも例えちゃうけどまるで足首の細い、かなりポッチャリのイタリアの田舎娘みたい・・・って、フィアットの田舎娘ていうのはまた別の、ジープみたいな車(フィアット・カンパニョーラっていう車。大矢アキオさんのコメントを引用)。ちなみにムルティプラちゃんをおんなじ方式で訳すと「倍数」なんだって。普通だったら「カローラ」みたいに、いわゆる”最大公約数”的に、みんなに受け入れられてたくさん売れる車を作るんだろうけど、ムルティプラちゃんは”最小公倍数”!! 一部のコアなファンは大喜びだけど、大衆には「ちょっとネェ・・・」という感じなのかな?笑)
イタリアでタクシーとして走っていたムルティプラの寿命が30万キロだった、とすると今ウチのムルティプラちゃんは20万キロを超えたので、人生の3分の2を過ぎるころ・・・となると、娘とは呼びづらい・・・ 「紅の豚」のピッコロ爺さんの飛行艇修理工場に孫たちにあげる小遣いを稼ぎに来たおばあちゃんたち、とまではいかなくてもちょうどアラフィフのワタシと同じくらい、って、このネタは前にも書きましたがホントに今年に入ってから修理続きのムルティプラちゃん。
その記事の後、車検の前にも足回りの部品はタンポン(ゴムの部品)だけを替えることができないので全取り換え、ポンプからのゴムホースからは燃料漏れ、それにフロントガラスのヒビ・・・まるで足を骨折し、デコピンされておでこに跡が残っちゃった上に鼻血を流しているような・・・まるで五十肩で満身創痍のワタシにそっくり・・・ 本当に本当にいたわりながらやさしく乗らなくっちゃ・・・