JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

酢豚考  KIM(←→) / PAT METHENY UNITY GROUP

2014-02-15 17:05:24 | 聞いてますCDいいと思う


大絶賛、大絶賛というのが皆さんの評価のようです。とにかくメセニー節好き、メセニー・サウンド好きという人にはたまらないと思います。
一つ一つの曲には触れませんが、それぞれの曲がこれまでのメセニーのそれぞれのサウンドを増幅したように収録されているように思います。
メセニーの作るサウンドそのものなのでしょう。

一つ一つの楽曲が充実していて、ポッターが要所のソロをきめ、重量級リズムがいて、そしてマルチなホーンが入って重厚なメセニーワールドが出来上がったということになりのでしょう。
もちろん凄い、メセニーの世界が凄く幅を広げ重さを増して展開しているのです。
これ確かにメセニーワールドが華々展開されたのです。

私がメセニーの魅力を最高に感じたのは「イマジナリー・ディ」、このグループの世界にはびっくりしたし、メルドーとのデュオにも驚きました。そしていま書きながらきいているのは「WHAT'S IT ALL ABOUT」というアルバムですから、ちょっとめちゃメセニー・ファンとは違うかもしれません。

って怖くてまだ何も発言していない。

で始めますが、酢豚という料理がありますね。好きな方もたくさんいらっしゃるでしょうが、子供のころ私はこれが嫌い、甘酸っぱくて、具がごろごろしていて、料理はこのお皿の一つなのという感じでした。(いや今、オクサンが作ってくれる酢豚はとてもおいしい。)

なんでメセニーの新しいアルバムの話なに、こんなことを書いているのかというと、怖くてなかなか結論へもっていけないからで、でもいきます。

で酢豚の事を続けます。酢豚ってちょっとぎらぎらと派手に感じます。色合いといいこのジャケットは違います。
一つ一つの具も大きくてしっかり主張するから全部堪能しなければなりません。だからちょっと変わった具が入ってもそこまで気が回らない。なんか細かくというよりか、でっかく酢豚だぞと主張されると、わかっている酢豚でしょうなんて反発したりしてしまいます。
そして築いたらおなか一杯になっていることに気づくのです。

ということでアルバムを離れて酢豚の話になってしまいました。

このアルバムは、酢豚の好きな、もとい、メセニーの好きな人にはたまらないだろうと思います。

昨日聞いてよかったので、「WHAT'S IT ALL ABOUT」を再び聞きながら。


KIM(←→) / PAT METHENY UNITY GROUP

Pat Metheny(El-G, Ac-G, G-Synth, Electronics, Synths, Orchestrionics)
Chris Potter(Ts, Bass-Cl, Ss, Cl, Alto-Fl, Bass-Fl)
Antonio Sanchez(Ds, Cajon)
Ben Williams(Ac-B, El-B)
Giulio Carmassi(P, Tp, Tb, French Horn, Cello, Vibes, Cl, Fl, Recorder, As, Wuritzer, Whisting, Vo)
Rec. June 2013, NY

1. On Day One
2. Rise Up
3. Adagia
4. Sign of the Season
5. Kin (<-->)
6. Born
7. Genealogy
8. We Go On
9. Kqu




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予定調和 Extended Circle / TORD GUSTAVSEN

2014-02-14 20:15:52 | 聞いてますCDおすすめ


トルド・グスタフセンっをピットインでみたのは2011年9月4日で、今度のアルバムと同じメンバーだった。その後ベースのマット・アイレットセンは自分のグループで再び来日しているので、そしてトーレともずいぶん古い付き合いなので、なんだか親しみがわくグループという感じになった。

新しいアルバムが出ていて、前作と同じメンバー来日したのと同じメンバーだからずいぶん長く演奏していることになります。
静謐というのが一番ピッタリに始まって、もう少しながく聞きたいとという感じの1曲目です。
2曲目はすこしスパニシュが入っているような始まり、リズム隊との関係もぴったりと形になっている感じです。トーレが静かに入ってきて、後半力強くなるのは、ECMではガルバレクに似ています。
短いインプロをいくつか間にいれての、トルドの音楽を演るカルテットという感じです。
6曲目“Silent Spaces”霧のかかった北欧にいるような独特の色彩感。
8曲目一寸リズミカルな感じで、これもジャズなんだと思う。
基本的に驚きがジャズの大きな楽しみだけれど、このアルバムは思った通り、トルドが持って入りる音楽をアルバムにしたのでしょう。変わらないトルドの世界がつまらないかというとそうではない。

“予定調和”という言葉が思い浮かんだけれど、思った通りの調和です。
予定調和ってライプニッツの哲学でモナド論という概念だそうで、宇宙が統一的な秩序状態にあるのは、神によってモナド間に調和関係が生じるようにあらかじめ定められているからという理論だそうですが、もちろんまるで解りません。
ただ感覚派のこちらは、宇宙で調和という言葉が並べば、このアルバムがもう一つすばらしいものに感じてくるのです。

Extended Circle/Tord Gustavsen Quartet

Tord Gustavsen(P)
Tore Brunborg(Ts)
Mats Eilertsen(B)
Jarle Vespestad(Ds)
Recorded June 2013

1. Right There
2. Eg Veit I Himmerik Ei Borg
3. Entrance
4. The Gift
5. Staying There
6. Silent Spaces
7. Entrance, Var.
8. Devotion
9. The Embrace
10. Bass Transition
11. Glow
12. The Prodigal Song
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ライヴに行きたい REIS/DEMUTH/WILTGEM

2014-02-13 21:56:09 | 聞いてますCDいいと思う


まるで知らない人たちだけれど、よさそうな感じの試聴をしたので買ってみました。学生のころにバンドを組んだメンバーがアルバムを作ったようですが人の名前を冠したトリオです。
ルクセンブルグ出身のピアニストミシェル・レイスとマーク・デムス(b)、ポール・ウィルトゲン(d)の3人は一番端的にいえばESTを通り越してきたピアノ・トリオ形態に、独自に自分たちの色彩をつけたという感じでしょうか。
一寸ほめ過ぎのようですが、1曲目そんなことをちょこっと感じるとそのあと、これはとかなるほどとか、いろいろ驚きながら聞くことができます。
1曲目、転調の組み合わせにドラムスとピアノが緊密なリズムを付けてスタート、途中のピアノソロも良く歌って良いと思う。グルプとしてアルバムを出すのに、とても練習したみたいなまとまった演奏です。
2曲目、クラシカルな小品のように始まって、軽快なドラムスに、ピアノとベースが並走する演奏。
4曲目“Floppy Disk”という変わった題名の曲は構成が難しい曲でこれも良くまとめているという感じです。
5曲目は落ち着いた思惑的で悲哀をふくんだ曲、ベース・ソロは良い音で好きです。
6曲目、このグループ変拍子が多い。私、拍子をとるのが苦手ですから、いったいどのような拍子なのか解らない。ドラムスもベースも大変だろうけれど、そこが学生のころから演奏をつづけているグループの強みでしょうか。
グループとしてコンテンポラリーなアプローチで難しい演奏にアプローチしながら、共同意識の統一で纏まったグループ、ですから後半にかけても、あれこんなことしている、とかあれそうくるのとか、そして最後にはなかなかやるわいという感じが残ります。

良く練習の後のアルバムと予想しますが、これが普段のライヴで、迫力、強さをまして、インプロで破たんしなければ、注目できるグループになると思います。
もう少し確かめたいグループですですが、ピアニストとドラマーは来日中、公演中ですね、15日土曜日は大好きなBODY&SOULでベースに須川崇志君をいれてライブ・レコーディングだそうです。

だれか聞きにいってレポートしてくれると良いのだけれど。又雪だけれどね。

REIS/DEMUTH/WILTGEM

MICHEL REIS (p)
MARC DEMUTH (b)
PAUL WILTGEN (ds)

1.Mirage
2.No Stone Left Unturned
3.A Block Apart
4.Floppy Disk
5.If Only You Would Know
6.Straight Circle
7.Wishing Well
8.Pacific Coast Highway
9.Neel Mat Kapp
2013年作品
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ここは秘密で

2014-02-12 21:26:15 | その他
オクサンが定期的に実家に帰っているので、TVディナーが多いけれど、黙ってたべているから何日か続くとほとんどしゃべらない日があるかもしれない。
TVにつっこみでも入れればいいというけれどそれもどうもばからしい。

毎年必ずやってくる日がちかく、悪いとおもってくれて、帰ってきたオクサンと待ち合わせて食事に行った。



ランチメニューAの1,800円、350円プラスしてスープも付けました。



こちらがオクサンの頼んだノルウエー・サーモンと彩り野菜のテリーヌ仕立て タップナードソース



私の方は じっくり熟成させたパテ・ド・カンパーニュ とてもしっかりしながら上品な味だ出ていました。



私のメインは 長崎から届いたお魚のポワレ ブイヤベースソース



オクサンは頼みたかった やわらか牛すじ肉ときのこ青菜ポトフ ココットマイツツミが終わってしまって、鳥取県産大山鶏のロースト 青ネギ風味を頼みましたが、これもおいしくいただきました。



それにデザート



くどくない味がとてもうまくついていて、この量、この金額、コストパフォーマンスがとてもよいので、なくなってしまったのをまたたべに来ようということになった。

前にも来たことあるけれど、予約が取れなくなるとこまるから、ここの場所は秘密にしておこう。
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キース・ジャレットの頭のなか  中山康樹 著

2014-02-11 04:42:22 | 


キース・ジャレットについて書かれた本を読んだことがない。
キースがデヴューしたときからリアル・タイムにお付き合いしているので新しいニュースには接っしているので、音楽を聴いていればよかったからでしょう。

中山康樹氏が書かれたキースについての本は、「キース・ジャレットの頭のなか」という、かなりコンセプトがしっかりしているように思えるタイトルなので買ってみることにしました。
この中山康樹氏、彩流社というところから「かんちがい音楽評論JAZZ編」という、なんとも良くわからない本をだされた方だけれど、その本に関しては既に書いているので、ここではは触れない。

今度の「キースの頭のなか」という本、いくつかの点でとても気に入りました。
先ず中山氏がまえがきで本書の趣旨を明確に書かれているので、そこを抜粋させていただきます。

 本書は、キース・ジャレットの経歴を詳細に追うものでも、キースが残した名盤を厳選して紹介するものでもない。キース・ジャレットとは何者なのか。その大いなる謎を解明するための詩論であり、より多角的にキース・ジャレットとその音楽を捉え理解するための補助線として位置付けたい。

ただしキースの解明に、経歴と関係アルバムは必須であるから、もちろんそれが省かれているわけではなく、簡潔にそして事実と考察が書かれていると思います。

何を気に入ったかということを書いてみましょう。
キースのデヴューから知っているからと言って、ずっとキースにべったりと目を向けていたわけではありません。時期的に遠ざかった時もある。又ブートなどでしか、知ることができないことは当時は知りえないわけで、そこらへんがかなり埋まったことは良かったことです。
に本書が良いところそれは、章立てにあります。4章からなっていて、その章の中を小見出しで表現されていますが、大きな章立てを書き出してみよう。

第一章 キース・ジャレットの60年代
第二章 マイルス・ディヴィスとふたつのカルテット
第三章 ジャズ・ピアニストの時代
第四章 再生のとき

他の評論家の方が章立てしても、同じような結果になるだろうと思いますが、各章は明確なテーマで解りやすくまとまっているのです

先ず第一章で、とてもうれしいのはこの区切りをゲーリー・バートンとの関係で説明ずけて、この時期のキースの完成を、アルバム「ゲイリー・バートン&キース・ジャレット」と指摘している点です。
デヴューしたキースは初めから、怪物という感じではなく、面白いピアニストとしてのスタートだったと思います。「サムホエア・ビフォー」があるものの“My Back Pages”だけがとても良いというのが実感でした。
 それが「ルーター・アンド・ダイチャ」でカッコ良いと思い、バートンとのデュオでその魅力にはまったが「ゲイリー・バートン&キース・ジャレット」というアルバムでした。この本でパット・メセニーの発言が紹介され、バートンの「イン・カーネギー」が「自分の人生を変えた」というように、私にとって、この2作は変わることのない最重要アルバムとなっているのです。
 そのバートン共演は当時突然みたいに感じたものでした。その経緯が推測されているのも、長年の穴が埋まったようで大変うれしいところです。

さて第2章、キースはマイルスのグループに入り、アメリカとヨーロッパのカルテットを立ち上げていくことになります。
当時、キースがマイルスのグループに加わってチック・コリアがエレピ、キースがオルガンを弾くというスタイルが一般的に提示されなしたし、音源もそのようなものでした。ケッなんでキースがオルガンなんだよというのが、感覚でそちらの音源をほとんど聞かなくなったのがこの時期でした。
本書でとうじキースがエレピ・ソロを随分とっていたという事実をしり、音源もあるということなのでこれもうれしい知識になりました。
アメリカン、ヨーロピアン・カルテットはもちろんきいていたものの、そんな状態なのでこのころは少し距離があったのは事実でここら辺のところも整いました。
私にキースの偉大さを知らしめたアルバムがECMでのソロ・アルバム「フェイシング・ユー」であり、その位置づけもマイルス・グループと関連ずけられたと思います。(だからマイルスが亡くなるとすぐ追悼アルバムができたのですね。)

そして第3章がスタンダーズのトリオへの移行に移ります。2章のマイルス・グループでのエレピのロング・ソロが、ある意味ピアノ・トリオの発生原因になることは、JAZZの演奏転換ではよくあることです。そのスタンダーズのアルバムVol,1Vol,2が出た時の私の態度は、この本でも書かれている熱心ファンの方でした。
フェーシング・ユーとインパルス盤をベースに、なぜキースがスタンダードなんだでした。ですから私この2枚をいまだに持っていません。
ですからスタンダーズを納得できたのは「星影のステラ」であり「STILL LIVE」が出た後だったのです。
ライヴ演奏のアルバムが必要だったことは本書に書いてあるがごとくで、既存メロディの存在とインプロヴィゼーションの緊張性を極大にすることが、キースにとって目的だった訳でとても納得できました。

一寸抜き書きです。
 つまるところスタンダーズとは、創造的な継続を維持しようとした場合、自ずとライヴ・バンドになるしかなく、また新作はそのライヴにおけるライヴ・レコーディンしか基本的にありえない状況化でのみ機能する性質のバンドだった。

そしてマイルスが亡くなったすぐ2週間後に、封印されていたようになっていたスタジオ録音でマイルスへの追憶アルバム「バイ・バイ・ブラックバード」が出るわけでお、ここからが「」再生のとき」というテーマで第4章に転換していきます。

ここの章では少し中山氏とは受け止め方を違えます。
まず前章のスタンダースのトリオが必然的にライヴの上に成り立つトリオだったという前提で、最初の同時録音の3作品を「終わりからの始まり」という小見出しにまとめたことは見事だと思います。
ところがアルバム「バイ・バイ・ブラックバード」のスタジオ録音が無意味な、もしくはそれまでの道筋を変える意図的なスタジオ録音と決めるのは無理があるでしょう。
そしてこの演奏の密度を凡庸なものととらえる発言も違うように思います。
「バイ・バイ・ブラックバード」は本来ならば作り出せない一瞬の緊張感をスタジオで作りえた(それがマイルスの追悼だから)稀代のアルバムだと思います。
2章でふれるようにマイルスへの尊敬のストレートな気持ちの表れである演奏は、凡庸ということなく、素直な歌心に満ちているし、このトリオのその後の読売ランドでの野外ライブでもこの選曲が大きな感動を呼んだものでした。
このアルバムを転機とよぶならば、それはある意味当たっているかもしれません。
このアルバムの“Butch And Butch”などの追悼ながら解き放たれたバップ・イントロは、ある吹っ切れを生んだのかもしれません。
中山氏はこの第4章をキースの回帰、もともと望んだJAZZ的な位置への回帰というような視点でとらえているようです。
基本的にキースの変化を私も認めているのですがそれが「バイ・バイ・ブラックバード」とは思いません。感覚的には氏では4章の初めにしたこのアルバムは3章の最後にしたほうがよかったのではと思います。

現存している人を評した最終章は大変難しい構築だと思います。基本的に氏の表現したことに意を唱えるつもりはありません。たぶん表現の仕方なのだろうと感じます。

スタンダーズのライヴ・アルバムがこの後時系列に発売され、そして並行してソロのコンサート・アルバムが変化をしていく中に、実はわからないなかに氏のいう「再生のとき」が始まったとおもうのです。
スタンダーズの録音もパリの録音後でもTOKYOの「Yesterdays」も緊張を維持していますし2001年の「Always Let Me Go]は苦悩する影も感じました。

私的な区切りというのであれば、2005年のカーネギー・ホールのソロ・コンサートでの完全な満足を境に、聴衆とそれに対しての共有をもって音楽を作り上げているのではと思えるこの頃にあるのでしょうか。
アルバムとして如実に感じるのは「リオ」であり、ここの所の日本におけるコンサートの雰囲気にそれを感じます。

感想を書き終わると、またまた批判になっているみたいになりましたが、決してそうではない。最近のとらえ方も同じ、ところがその感じる部分と表現がちがうぐらいと思います。

キースのことをまとめて考えることがありませんでしたから、40何年もたって、つらなりとして捉えられたと感謝しています。

さて本書の帯の一節

「キース・ジャレットはどこに向かっているのか」

その回答は本書では提示されない。
本書で書かれるように未来の「どこかに」用意されているのだが、まずは今年の5月それはそこに「ある」だろうと楽しみにしたい。



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幻のラング T・ラング ライブアット ピットイン2014/2/8

2014-02-09 14:19:33 | サポート中、ライブ
ティエリー・ラングが今まで日本にきていなかたらしく、今回が初めての来日と知っていける日を予約した。
整理番号もいただいたら8番目、その日は仕事があるけれど、まあ終わってからでも間に合うと思っていました。
ところがそのあと、会食があるということでちょっとまずいなとおもいながら当日。

なんと朝から雪が降り出してというかどんどん降って、会議をこなしていながらこりゃ参った状態でした。

実はわが家は丘陵地帯にあるというか、駅までは、下り坂の階段あって、その次はのぼり坂の道で駅は坂道の途中にあるようなところです。
雪が降ることがわかっていたオクサンはお手伝いで早めに実家にかえっていますがラングを見に行きたい私にメールでした。

私の駅から家までの道のり、どうせ酔っぱらってフラフラで、なおかつ足が悪いの三重苦、きっと転んでけがをするからね。ということよく考えなさいということでした。

文脈からは、ウキウキ楽しんで帰ってきたら帰り道できっと転ぶ。そうするとたぶん骨折なんかをしてしまって、今年大切なイベントもちゃんとこなせないことになる。そしてそれは若い二人には寂しいことであなたは疎まれる存在になる。そうなると年老いても面倒をみる気持ちも起こって寂しい最後を遂げるでしょう。

というような感じの私の人生後半を予想されてしまうようなことで、そして実際電車も止まってしまって、賢明なmonakaさんは老後の心配もありラングをあきらめて帰ってきたのでした。

こんなこともあるだろうけれど、ライブの記録、残念な記録になりました。
どうだったかはソウル・シスター、スズック妹のところで読めますが、行きたかったな。
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あっという間の平静 BBANG / Remi Panossian

2014-02-08 08:27:12 | 聞いてますCDおすすめ


このジャケットは前から知っていて、このトリオの前のアルバムも知っていたけれど、守備範囲が広くなりすぎるとおもってスルーしていました。中古でたまたまみつけ、何とはなしに拾ってみました。

1曲目、estみたいな感じの出だし、リズム隊と三位一体となって、ピアノのメロディに芯があって、変化していくメロディに引きこまれます。
2曲目クラシカルな重さも表現できています。
3曲目、ここまで4ビートというのはないからそっちが苦手な人は相性が合わないかもしれません。
4曲目、物静かな悲哀のこもった曲調、ピアノが抑制をきかせたソロをとり、ベースも何をしたらよいのかが解っているソロです。
5曲目はインプロ1という完全インプロ。
6曲目、若い人の曲らしく、はっきりしたテーマで気持ちが良い。
8曲目“The End?”っていうのは重たいテーマかもしれないけれど、慈愛に満ちた曲、ベースのソロがメロディアスで美しい。
11曲目“Inside the Blue Box 蒼い箱の内側”というタイトルでミステリアスな曲調です。
ですから12曲目は対になっているのでしょう“Beside the Blue Box” “蒼い箱を離れて”ロック・リズムを取り入れて、蒼い箱からでた活動的な彼らを現したのでしょうか。

ジャケットを開くとBlue boxes・・・       ・・・Are Not Green ていう文字が書いてあります。
こんなことを書かれると思い浮かべるのは“Blue in Green”でマイルスのカインド・オブ・ブルーの曲。
もう少し深読みしたくなる感じです。

いっしょにトリオを組んでいる強み、真正面な表現、確実なテクニック、昨日とは正反対で聞いていてjazzって楽しいものだと思えるのでした。


BBANG / Remi Panossian

Remi Panossian(p)
Maxime Delporte(b)
Frederic Petitprez(ds)

1. Runaway
2. Islay Smokey Notes
3. Shikiori
4. Healthy Cab
5. Improvisation 1
6. 3Drinking Lab
7. Time Lapse
8. The End?
9. Impression2
10. BBQ
11. Inside the Blue Box
12. Beside the Blue Box
2012年作品
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久しぶりの逆上 THE SECOND TIME AROUND / ANDERS PERSSON

2014-02-06 22:40:57 | 聞いたけどCDわからない


相性というものがあるけれど、とても評判がいいピアニストもどうもよくわからないという人がいるものです。
JAZZというのは大変好みが強くでるので、というか感性が合うということが必要です。
この人と最初にであったアルバム「in person」は評判はいいのにどうも良くわからない。何をやりたいのか理解できなかったというのがスタートだから、スタートからいけない。
次にベースがパレ・ダニエルソンになって「LONELY FUNGUS」はこれは良かったけれどその後すっかりわすれていた。
新しいアルバムは良かった方と同じメンバーで信頼できるパレだから買ってみました。
で結論は相性わるい。まずピアノの音が軽すぎる。そしてどうしてもフレーズが小手先に聞こえてしまう。
頭にいれた親しんだフレーズがすぐ出てしまってというかそれでピアノを弾いているように感じてしまいます。
途中のドラマーの曲も面白くない。そうなってくると、パレがどう乗っていいか解らない。
何ともつまらないベース・ソロなんか演っていたこれはどうもいけません。

とても評判の良い人だと、その分食って掛かっているようなところは差し引いて誤ってしまうけれど、研ぎ澄ましたようなJAZZの感性が伝わりません。
ライブのようで観客が載っているようですが、この程度のギグで楽しいのでしょうか、この場にいないで良かった。

THE SECOND TIME AROUND / ANDERS PERSSON

Anders Persson (p)
Palle Danielsson (b)
Terje Sundby (ds)
2013年作品

1. Torrent (Anders Persson)
2. Pallas Huvudverk(Palle Danielsson)
3. The Second Time Around(Jimmy van Heusen)
4. Highland Park(Terje van Heusen)
5. En Lille Vals til Onkel Kaj(Terje van Heusen)
6. Le Fruit Defendu(Anders Persson)
7. Choro para El Bife(Anders Persson)
8. Allt under himmelens faste(Trad, - arrange Anders Persson)
9. Everything I Love(Cole Porter)
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現代美術館の中 UNDERTOWED / Ferner & Juliusson

2014-02-05 22:51:18 | 聞いてますCDいいと思う


まるで知らない完全なジャケ買いです。何とも静謐そうで外れてもいいやと拾いました。
ノルウエーのギタリストとスウェーデンのピアニストがデンマークのコペンハーゲンで2008年に結成したデュオだそうです。
2012年のアルバムですからか十分に演奏をしあったグループのようです。

一寸沈んだピアノにギターがシングルトーンのユニゾンで入って、1曲目感じとしてはECMです。
似た感じの2曲目は1分ちょっとの接続詞的な感じで3曲目に続きます。
3曲目実はこのアルバムまるでしらないから、フォギーな感じを求めたのですが、コンテンポラリーな現代美術のような感覚です。
4曲目、結構テクニカルにインタープレーをみせて、二人が間合いを完全に解り合っているようです。
曲の切れ目がほとんどないけれど、曲によってギターは持ち替えて6曲目はアンプ音が強くなってなかなか良い。
たとえばホアン・ミロのような抽象画が並んだ現代美術館を歩くように、作品がきちんとならべられているような、思っていたのとは違いましたがこれはこれで統一感のあるアルバムでした。



ジャケットの裏も内側も、とても気をつかって作ったという感じです。




UNDERTOWED / Ferner & Juliusson

Arne Ferner (g)
Gunnar Juliusson (p)

1 Undertowed
2 Ascension
3 Beyond the no margins hill
4 This I pointed to; to a disappointed you
5 Small path
6 The road may belong to Baoding
7 Milla dates with density
8 Descension
9 Thank you dark matter, for keeping us together



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女医裏物語 ~禁断の大学病院、白衣の日常~ 神 薫著

2014-02-04 21:29:30 | 


オクサンからもらった本は軽いものだったので、読み終わったらずいぶんと軽いところにいることとなって読む本がないので本屋さんで探してもつい軽い方に行ってしまった。

女医・・・裏・・・禁断・・・それでこのジャケ、じゃなかった表紙だから、いや別に私、変なことを期待して買ったのではありません。

この職業まんざら近くにいないわけでなく、少しは内部事情も知っておいたら話が弾むかと興味がありまして、別にあっちのほうに行こうと思ったわけではありません。

どうやらblogが本になったようで、うらやましい。
197X年生まれの女医さんはK大学の医学部だそうでこちらもまんざら知らないとこではありません。

K大医学部に上がった女医さんが、学生、研修医のころの出来事などを軽いタッチで描いている。

では一寸抜き書きを

 眼球は発生の早期より田の体組織から隔離されているので、けがして眼球の成分が漏れると、体は免疫上、」眼球を異物だと誤認して攻撃してしまうのだ。
 このような、片方がケガをするともう片方まで危険になる臓器に、精巣がある。つまり片方のタマがつぶれたら、もう片方も炎症でダメになる可能性があるのだ。

タマ、女性の口からじゃなかった筆からこう来られると、・・・睾丸と言いなさい睾丸と。
しかし怖い、けられないようにしなければ。

いえいえこんなお話ばかりではありません、まじめにお勉強して、なんて話もおおいのではあるますが、私すこし俗なもので。

もう一つK大病院隠語だそうで

「P」Psychiatry(精神科)のP。精神科患者のこと、もしくは拡大解釈してデリケートな患者のこと。
ナーバスな患者のことを「あの人はPだから受け答えに注意して」と申し送りしたり、カルテに「P」と記したりする習慣があった。

たしかカルテに記号を書くというのは聞いたことがあります。

期待に反して、じゃない思ったよりか地味目名でまじめな体験談でした。
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