

常に次の1冊は持っておきたいので選んだ本。
久しぶりの弁護士ものだし、三転四転って帯ににも惹かれた。
期待通りであって欲しい。
まずはちょっと抜き書き
依頼人が無実かどうかは関係ないと弁護士たちは言う。それを知るのはわれわれの仕事ではない。真相がどうであろうとひたむきに戦う。嘘ばかりだ。
この作家、もと検事補で今は法律を教えている人だそうで、文もちょっと癖がある。
エイナルの頭巾はいつも少しピエロのボーゾーに似ているからだが、一日分の湿気のせいで、スーツケースの底にあまりに長く放置された特大のニンジン色の綿棒ぐらいに、しぼんで見えた。
こういう表現になれるまで結構大変。お話は犯罪に巻き込まれて奥さんを亡くした作家に今度は殺人の嫌疑がかかり、それを元恋人が弁護するというお話。状況が入り組んでいてさて今度起きた殺人も奥さんの事件と関連ついている。
「ついでに、週末になると子犬を蹴っていたと言ってくれない?そうしたらあなたを証言台に呼びたいかも」
と弁護するけれど後はネタバレしちゃうので書けない。
私としては展開をちょっと作りすぎちゃった感があって、結末もこうでない方がいいと思った。法廷ミステリーファンにはここまで行かないといけないのか、もちょっと法廷場面を期待したんだけれど、弁護活動がメイン。それも結果からするとしょうがないか。