JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

言ったことと言わなかったこと Shades of Sounds / ALESSANDRO GALATI

2018-05-08 17:28:03 | 聞いてますCDおすすめ


このblogを始めたのは12年もまえだけれど、最初のアルバムがガラティだった。初来日の思い出やガラティのアルバムをまとめたのを澤野公房の前作「Cold Sand」で書いていた。(結構忘れている)
それで同じメンバーの澤野の新作「OUTER GOLD,INNER LORD.」を購入したけれどこちら記事にできなかった。



第一印象がアレッだった。何度か聞くうちにそれはそれで良いと思うようになったのだけれど、その後に届いた寺島レコードからの「Shades of Sounds」を聞いてはっきりした。
澤野公房の場合スタンダード・ナンバーにこだわることは了解している。だけれどこのアルバムのフライヤーに『今まで徹底的にオリジナルであることに徹してきたGalatiに、敢えて全曲スタンダード・ナンバーという「枷」をはめる。』とあるけど本当にそうだあろうか。これまでにガラティは多くのスタンダードを弾いているし、ガーシュインの作品をいくつか弾くアルバムも作っています。だかスタンダードに焦点をあてたアルバム作りを強調するのはあたらないのではないだろうか。“CARAVAN""FALLING IN LOVE WITH LOVE""DYANGO""SUNNY"と続く選曲、これまでのガラティからはちょっと違和感があったのがアレッの理由でした。
澤野さんがどのように言ったかわからないけれど澤野流でした。(ここらへんがヒットするのだろうけど)
ということで記事にしなかった澤野公房のアルバムをちょっと書いておいて寺島レコード。
1曲目から、これがガラティという素晴らしい曲。ガラティのハーモニーってあるのです。イスラエルのトラッドだそうですが、そこのところは気にしないでガラティでした。澤野公房でもプロデュースはガラティになっていますが、こっちのプロデュースとなんだか違うように感じてしまいます。
2曲目はスタンダード”ステラ・バイ”を素直に、こちらは右手のラインが美しい。
3曲目もトラッド、右手、左手のらいんが心優しくからみあった、1曲目と同じくガラティにぴったりな曲。
4曲目”ブルー・イン・グリーン”はビル・エバンスを偲ぶようにゆっくりと3人がインプロします。
5曲目ボッサは3曲目と同じようにメロディとハーモニベースとブラシワークに広がって感じ。
6曲目はお理事なある”Andre"の再演がうれしい、美しいメロディは心に刻まれているのです。
7曲目もエバンスの曲、高い音域がのピアノ音が美しい。
8曲目もスタンダードの落ち着いた感じ。
9曲目はコルトレーンの素敵な曲、オリジナルあとのこのアルバムの選曲、ガラティが選んだものだろうけれど、澤野公房の選曲との違い、誰が何言って、誰が何を言わなかったか。


Shades of Sounds / ALESSANDRO GALATI

Alessandro Galati(piano)
Gabriele Evangelista (double-bass)
Stefano Tamborrino (drums)
2018年作品



1. After You Left
2. Stella By Starlight
3. You'll Walk In The Field
4. Blue In Green
5. Coracao Vagabundo
6. Andre
7. The Two Lonely People
8. Nobody Else But Me
9. Moments Notice
コメント (2)
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