サマソニとソニマニひっくるめた今年の個人的ベストアクト5選。今回はその第2位!!
第2位 チャンス・ザ・ラッパー @MARINE STAGE(8月19日 サマーソニック)
フジロックに出演したケンドリック・ラマーと並んで、今最も旬なヒップホップ・スター。フジでケンドリック・ラマーを観て、サマソニでチャンス・ザ・ラッパーを観る、それがこの夏のテーマ!っていう人、結構いらっしゃったのでは? かくいう私もその一人。ラッパーにさほど興味が無い私ですら、この2人は外せないと思うほど、今、見逃し現金なアーティスト。そういう思いで臨んだサマソニのチャンス・ザ・ラッパーでした。
序盤の「Blessings」からコーラス隊が活躍するゴスペル・フィーリングにやられます。発表されたばかりの新曲「65th&Ingleside」、「Work Out」で見せるオーガニックなグルーヴを徐々にバウンスさせていくチャンスのラップが醸す高揚感も何処かゴスペル的。チャンス・ザ・ラッパーはシカゴの出身ですが、彼のラップは何処か”いなた”く人懐っこい魅力に溢れ、とてもソウルフルに響きます。ステージ狭しと動き回る彼の前身からバネのような黒いリズムが溢れ、タイトなドラムスを中心にした有機的なサウンドがそれを守り立てる。一段高い位置にドラムス、トランぺッター、4人の男女混合コーラス隊、そしてキーボードと、一列に並ぶシンプルなバックがまた斬新。
チャンス・ザ・ラッパーがスペシャル・ゲストそして紹介したのは同郷のラッパー、リーシーネム。彼はSave Money Crewの一員で、チャンスとは中学校時代からの親友だとか。披露された「What's the Hook」という曲はリーシーネムの新曲で、録音にはチャンスも客演したらしい。同胞意識、仲間思い、みたいな雰囲気がとても良かったですね。こういうのもチャンス・ザ・ラッパーの魅力ですよね。
中盤のハイライトはカニエ・ウェストへ客演した「Ultralight Beam」。この曲の持つゴスペル・フィーリングをさらに拡大したようなコーラス隊の神聖なハーモニーとそれに絡むトランペットの音色が素晴らしく、チャンスのソウルフルなラップも相まって、まったくもって最高でしたね。彼のラップには特有の泥臭さがあって、それがゴスペル的高揚感を際立たせる。さらにその高揚感を一気に高みへ登らせる瞬発力も備えてる。聴く側は良いように彼のラップに踊らされる訳です。それがまた気持ち良い!!
そして「All We Got」〜「No problem」のキラー・チューン2連発。ドラマティックでしたね〜。こういう曲でのチャンス・ザ・ラッパーは、ほぼシンガーのような魅力ですね。まるで歌い上げるような、とても感動的なラップでしたね。いやもう、チャンス・ザ・ラッパー、凄いな!っていう気持ちでいっぱいでしたよ。でもこれ、本当はヘッドライナーで観たかったですね。まさしくそういうステージでしたよ。同じライヴでも、ヘッドライナーで観るのとそうでないのとでは、場の雰囲気はもちろん、聴こえ方も違ってきますからね。あと、私はグラウンドの前の方に居たので、その後ろの方がどれだけ埋まっていたかは分からないのですが、少なくともスタンド席はまだかなりの余裕があったように見えました。それも少し残念でしたね。最後の「Same Drugs」〜「Blessings(Reprise)」も、ヘッドライナーの最終章として、スタジアムを埋め尽くした観客達と一体となってその感動を感じられたら、もっともっと素晴らしかっただろうと思います。
とは言え、この日のチャンズ・ザ・ラッパーが、ヘッドライナー級のダイナミックなパフォーマンスを繰り広げたことは間違いなく、それは幸福感と祝祭感に溢れた素晴らしいもので、ヒップホップという一言では片付けられない、もっと包括的なソウル・ミュージックと呼びたい、圧巻のステージでした!!
この日のセットリストはこんな感じだったようです。
01. Mixtape
02. Blessings
03. Angels
04. 65th&Ingleside
05. Work Out
06. What's the Hook
07. I'm the One
08. Ultralight Beam
09. Favorite Song
10. Cocoa Butter Kisses
11. All We Got
12. No problem
13. All Night
14. Summer Friends
15. Same Drugs
16. Blessings(Reprise)
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序盤の「Blessings」からコーラス隊が活躍するゴスペル・フィーリングにやられます。発表されたばかりの新曲「65th&Ingleside」、「Work Out」で見せるオーガニックなグルーヴを徐々にバウンスさせていくチャンスのラップが醸す高揚感も何処かゴスペル的。チャンス・ザ・ラッパーはシカゴの出身ですが、彼のラップは何処か”いなた”く人懐っこい魅力に溢れ、とてもソウルフルに響きます。ステージ狭しと動き回る彼の前身からバネのような黒いリズムが溢れ、タイトなドラムスを中心にした有機的なサウンドがそれを守り立てる。一段高い位置にドラムス、トランぺッター、4人の男女混合コーラス隊、そしてキーボードと、一列に並ぶシンプルなバックがまた斬新。
チャンス・ザ・ラッパーがスペシャル・ゲストそして紹介したのは同郷のラッパー、リーシーネム。彼はSave Money Crewの一員で、チャンスとは中学校時代からの親友だとか。披露された「What's the Hook」という曲はリーシーネムの新曲で、録音にはチャンスも客演したらしい。同胞意識、仲間思い、みたいな雰囲気がとても良かったですね。こういうのもチャンス・ザ・ラッパーの魅力ですよね。
中盤のハイライトはカニエ・ウェストへ客演した「Ultralight Beam」。この曲の持つゴスペル・フィーリングをさらに拡大したようなコーラス隊の神聖なハーモニーとそれに絡むトランペットの音色が素晴らしく、チャンスのソウルフルなラップも相まって、まったくもって最高でしたね。彼のラップには特有の泥臭さがあって、それがゴスペル的高揚感を際立たせる。さらにその高揚感を一気に高みへ登らせる瞬発力も備えてる。聴く側は良いように彼のラップに踊らされる訳です。それがまた気持ち良い!!
そして「All We Got」〜「No problem」のキラー・チューン2連発。ドラマティックでしたね〜。こういう曲でのチャンス・ザ・ラッパーは、ほぼシンガーのような魅力ですね。まるで歌い上げるような、とても感動的なラップでしたね。いやもう、チャンス・ザ・ラッパー、凄いな!っていう気持ちでいっぱいでしたよ。でもこれ、本当はヘッドライナーで観たかったですね。まさしくそういうステージでしたよ。同じライヴでも、ヘッドライナーで観るのとそうでないのとでは、場の雰囲気はもちろん、聴こえ方も違ってきますからね。あと、私はグラウンドの前の方に居たので、その後ろの方がどれだけ埋まっていたかは分からないのですが、少なくともスタンド席はまだかなりの余裕があったように見えました。それも少し残念でしたね。最後の「Same Drugs」〜「Blessings(Reprise)」も、ヘッドライナーの最終章として、スタジアムを埋め尽くした観客達と一体となってその感動を感じられたら、もっともっと素晴らしかっただろうと思います。
とは言え、この日のチャンズ・ザ・ラッパーが、ヘッドライナー級のダイナミックなパフォーマンスを繰り広げたことは間違いなく、それは幸福感と祝祭感に溢れた素晴らしいもので、ヒップホップという一言では片付けられない、もっと包括的なソウル・ミュージックと呼びたい、圧巻のステージでした!!
この日のセットリストはこんな感じだったようです。
01. Mixtape
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03. Angels
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05. Work Out
06. What's the Hook
07. I'm the One
08. Ultralight Beam
09. Favorite Song
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