ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック第5弾!

2007-04-29 23:27:44 | フジロック
HIROMI'S SONICBLOOM / TIME CONTRL

やった~! 上原ひろみだ~! ありがとうスマッシュ! といきなりテンションが上がっていますが、そうです、orgにてフジロック出演者第5弾がすっぱ抜かれました。今回は以下20アーティストです。

A-TRAK
akiko / Moreno-domenico-kassin+2
THE BIRD AND THE BEE
THA BLUE HERB
DACHAMBO
DEERHOOF
FISHBONE
FRICTION
GROOVE ARMADA
KINGS OF LEON
MOTION CITY SOUNDTRACK
THE PIGEON DETECTIVES
RRIICCEE mudic Vincent Gallo
サンボマスター
SCAFULL KING
TIM DELUXE
toe
TOKYO SKA PARADAISE ORCHESTRA
上原ひろみ~HIROMI'S SONICBLOOM
THE WHIP


まず何と言っても上原ひろみです。HIROMI'S SONICBLOOM名義ということは、デヴィッド・フュージンスキーも来るんですかね? ステージは何処でしょうか? またオレンジですかね? 凄い人が集まりそう…。

さらにakiko / Moreno-domenico-kassin+2。akikoはブラジル録音の最新作「VIDA」を発売したばかりのジャズ・シンガー。共演するMoreno-domenico-kassin+2は若きブラジルの精鋭達。中心人物のモレーノ・ヴェローゾはあのカエターノ・ヴェローゾの息子です。これも楽しみ!

そしてキングス・オブ・レオン。テネシー州出身の今時のまだ若いガレージ系ロック・バンドですが、デヴュー当初はイナたい風貌と土臭いサウンドで話題となりました。ですが最近リリースされたばかりの最新作は随分と様子が変わってて、私的にはちょっと残念なんですが…、ライブは楽しみです。

さらに、ごった煮ファンクのベテラン、フィッシュボーン、邦ジャム・バンドのDACHAMBO、カニエ・ウェストが認めるターンテーブリスト、A-TRAK。

そして微妙に気になるのがTHE BIRD AND THE BEE。LA出身の2人組エレクトロ・ポップ・デュオですが、ヴォーカルのイナラ・ジョージは、なんとあのローウェル・ジョージ(リトル・フィート)の娘だそうです。音はまだ聴いてないのですが、どう考えてもリトル・フィートの流れは汲んでなさそうですけどね…。

とまあ、「ルーツな日記」的にはこんな感じですが、一ロック・ファンとしてはUSインディのディアフーフや、注目のUK新人THE PIGEON DETECTIVESあたりも嬉しいところ。


そして今回のすっぱ抜きではいよいよ日割りも発表されました。ヘッドライナーは金曜がキュアー、日曜はケミカルです。土曜はまだ発表されていません。今回グリーンはかなり苦戦している印象。そして問題は奥の方。今回、私的には奥に限って言えばなかなか充実していると思ってはいるのですが、やはり決め手に欠けるという印象も有ります。

メインという意味で考えるなら、金曜日はジョン・バトラー、ヨラテン、レイルロードアースあたりが考えられますが、トリにはちょっと弱い感じ。土曜はGラブとガヴァメント・ミュール。日曜は上原ひろみ、マーヴァ・ホイットニー、ボアダムズあたりか。いずれにしろ魅力はありますが、トリとしてのインパクトには欠けるな~、というのが正直なところ。今後の発表に期待です。

*写真は今年の3月に発売されたばかりの上原ひろみの4枚目のソロ・アルバムであり、実質HIROMI'S SONICBLOOM名義となるアルバム「TIME CONTRL」。奇才デヴィッド・フュージンスキーのエレキ・ギターの参加を得て、バンドとしてさらなる進化を遂げています。いずれフジ予習特集で取り上げますのでお楽しみに。



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 05. 8.25 フジロック05 第4位(上原ひろみ@オレンジコート) 





デズリー

2007-04-27 00:32:29 | R&B、HIPHOP
DES'REE / SUPERNATURAL

ヤフーのニュースによりますと、自作の「I'm Kissing You」を正当な許可なく ビヨンセ がカバーしたとして、 ビヨンセや関連レコード会社数社を訴えているというデズリー。訴訟話はその経過を見守るとして、前回当ブログでビヨンセを取り上げましたので、今回はデズリーです。

1969年イギリス生まれ。良心はカリブ出身だそうです。92年「MIND ADVENTURES」でアルバム・デヴュー。94年の2ndアルバムからのシングル「You Gatta Be」の大ヒットで知られます。ですが私がデズリーを知ったのは03年の4thアルバム「DREAM SODIER」でした。なので「I'm Kissing You」の入った98年の3rdアルバム「SUPERNATURAL」(写真)は後追いで聴きました。

もちろん「DREAM SODIER」も素晴らしいアルバムだと思いますが、どちらかと聞かれれば「SUPERNATURAL」の方が好きです。素朴なサウンドながら、タイトル通りナチュラルなヴァイブに溢れています。そして聞く側の気持ちを和らげる、ある種のおおらかさがあります。1曲目「What's Your Sign?」のイントロのギター、そしてデズリーの声。シルキーと評されるその声は軽やかでありながら独特の深みがあります。

そしてこのアルバムのハイライトはやはり「I'm Kissing You」でしょう。とにかくデズリーの歌が深い! 私はビヨンセのファンですが、まあ、ビヨンセとは声質も違いますし、アプローチの仕方も違いますから、比べてはいけないのかもしれませんが、この曲に関しては、私はデズリーの歌唱の方が好きです。派手ではありませんが心に響く、感動的な歌です。

この曲はもともとデカプリオが主演した映画「ロミオ&ジュリエット」の”愛のテーマ”として知られているようで、私はその映画は見ていないのですが、ロミオとジュリエットの出合いのシーンを演出した曲で、映画中、実際にその場面でデズリーがで歌っているそうです。

もちろん他の曲も心地よいグルーヴと良いメロディー、そして最高の歌声に溢れています。そしてラストの「Fire」はベイビーフェイスとのデュエット。これもなかなか。




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 07. 4.28 ビヨンセ訴えられる! 

ビヨンセ訴えられる!

2007-04-26 23:15:54 | R&B、HIPHOP
BEYONCE / B'DAY DELUXE EDITION(輸入盤)

「ビヨンセ訴えられる」の報に、思わずまた「B'DAY」を買ってしまいました…。

これで「B'DAY」3枚目…。オリジナル盤、日本盤デラックス・エディション、そして輸入盤デラックス・エディション。同じタイトルのアルバムを短期間に3枚も買う羽目になるとは…。

なんでもビヨンセがデズリーの「I'm Kissing You」をカヴァーするにあたって、著作権の権利をクリアしていなかったとかで、デズリーから訴えられているそうなのです。

その経緯はMTVのニュースに詳しいですが、おおまかに纏めると、デズリーはこの曲のカヴァー自体は認めていたものの、曲名の変更とPVの作成は認めていなかったと、ですが実際ビヨンセの「B'DAY DELUXE EDITION」に「Still in Love (Kissing You)」として収められ、米で発売されたDVDにはそのPVが収録されているそうなのです。それは話が違うじゃないかと、デズリーが訴えに出たという…。やっぱり著作権はちゃんとしないとね。

デズリーは英国出身の黒人女性シンガー。ナチュラルで深みのある声の持ち主。
彼女の「I'm Kissing You」はデカプリオが主演した映画「ロミオとジュリエット」の“愛のテーマ”として知られ、98年のアルバム「SUPERNATURAL」にも収録された、スピリチュアルな雰囲気の極上バラードです。

ですが、ビヨンセの日本盤「B'DAY DELUXE EDITION」を購入した私は、この曲のビヨンセ・ヴァージョンを聴いた記憶が無いのです。そう、この曲は何故か日本盤には収録されず、輸入盤の「B'DAY DELUXE EDITION」には収録されているのです。で、この曲聴きたさのあまり、しかたないのでそちらも購入する羽目に…。

でもこの輸入盤、良いですよ。日本盤に入ってない曲やテイクが他にも収録されているのです。

まずアレハンドロ・フェルナンデスとのデュエット「Amor Gitano」。アレハンドロ・フェルナンデスはメキシコ生まれのラテン歌手。その界隈では大スターのようです。流石に良い声しています! もちろんビヨンセも最高。曲調はスパニッシュ・ギターが哀愁とロマンをそそるポップなフラメンコ調。この曲は米TV「怪傑ゾロ」の テーマ音楽になっているそうです。歌詞はスペイン語。

そしてスペイン語詞で生まれ変わった「Listen(Oye)」「Irreplaceable(Irreemplazable)」「Beautiful Liar(Bello Embustero)」の3曲。私は特に「Listen(Oye)」に期待していたのですが、残念ながら英語がまんまスペイン語になっただけで、大きな変化はありませんでした…。「Beautiful Liar(Bello Embustero)」はシャキーラ抜きでビヨンセが一人で歌っています。オリジナルに比べると物足りませんが、これはこれで面白いかも。

その他では意外と楽しめたのが「Irreplaceable(Irreemplazable)」のNORTENA REMIX。南国風のアレンジで、アコーディオンの音色が良い感じです。オリジナルも良いけどこれはこれでかなり気に入りました。なんか幸せな気分になれます。

そして問題の「Still in Love (Kissing You)」。出だしからは正統的なカヴァーかと思わせますが、歌詞は変えてあるようですね。中盤はオリジナルにはないビヨンセらしい妖艶な筋回しでエモーショナルに盛り上がります。デズリーのような深みはないですけど、違った意味でディープです。

この輸入盤、本編のDISC1が「Listen」でピタっと終わる構成もしっくりきますし、DISC2の一種のごった煮感がアルバムのコンセプトに合っているように思えます。そういう意味では、私が手にした3種の「B'DAY」の中でも一番まとまりが良いかも。デジパック式のジャケットもなかなか。欲を言えば三枚開きにして欲しかったですが。




~関連過去ブログ~ お茶のお供にどうぞ。

 07. 4.11 ビヨンセ@東京ドーム 
 07. 4. 8 ビヨンセ来日公演間近!(「B'DAY DELUXE EDITION(日本盤)」
 07. 2.27 アカデミー賞 
 07. 2.24 ドリームガールズ 
 06.12.12 ビヨンセ来日決定!
 06. 9. 5 ビヨンセ at 武道館 2 
 06. 9. 4 ビヨンセ at 武道館 
 06. 9. 1 ビヨンセ(「B'DAY」) 
 06. 4.05 デスチャDVD(LIVE IN ATLANTA」) 



ビヨンセ@東京ドーム

2007-04-11 17:51:35 | R&B、HIPHOP
BEYONCE / B'DAY DELUXE EDITION

先日のビヨンセの東京ドーム・ライブ、これはワールド・ツアーの初日となる記念すべきライブであり、ビヨンセらしい、華やかでゴージャスな、そしてシンガーとして、エンターテーナーとして、さらに現在最高峰のディーヴァとして、ど真ん中のステージでした。

以下、完全にネタバレになりますので、これからビヨンセのコンサートに行かれる方は読まないことをお薦め致します。

予定より45分押しでスタート。スモークが炊かれる中、ギンギラギンの衣装でビヨンセ登場。ドワーと盛り上がる会場。既に総立ち。で、いきなり「Crazy In Love」からスタート。そうキタか~! 途中ナールズ・バークレーの「Crazy」を挟むという粋なアレンジ。

続いて新作から「Freakum Dress」。中央モニター・スクリーンの演出と破壊力のあるサウンドが会場を盛り上げます。メタリックなギターがカッコ良い! 新作からの曲がこんなに広い会場に映えるとは思いませんでした。現在のビヨンセの勢いを感じさせてくれます。続く「Green Light」も然り。この曲のラストにはドラムソロが。今回のステージは曲間や曲中にバック・バンド・メンバーのソロ演奏が挟まれ、各々が確かな演奏力を披露しただけでなく、演出としてもとても効果的でした。

そのバック・バンドは例の女性バンド。オーディションで選ばれ、昨年の武道館での誕生日パーティーでもバックを務めていました。ドラムス×2、パーカッション、ギター、ベース、キーボード×2。ホーン×3という大所帯。そこにさらに3人の重量級女性コーラス隊が付きます。完全にショーの一部と化した魅せる演奏振りは、初日とは言え自信を感じさせる堂々としたものでした。特にギター、ベース、キーボード、ホーンの娘達はガンガン前へ出てきます。彼女達がビヨンセとステージ中央に並んで演奏を繰り広げる様は、華やかさ以上にウーマン・パワーを感じずには居られませんでした。

さて、序盤の3曲で完全にドームを我が物にしたビヨンセ。ショーは「Baby Boy」、「Beautiful Liar」、「Naughty Girl」、「Me, Myself And I」と続きます、この辺りはエギゾチックな雰囲気の曲が並び、ショーの構成としても見事。そしてとどめは「Dangerously In Love」。濃密でした。私的には前半のハイライト! 後半のビヨンセの妖艶な筋回しも最高でした。

そして昔ながらのファンには嬉しいデスチャ・メドレー! これも盛り上がりました。いったい何曲やったんでしょう?「Independent Woman」に始まり「Bootylicious」「No, No, No」「Bug A Boo」「Cater 2 U」「Say My Name」「Soldier」「Survivor」。いや、もっと演ったと思います。ただ私のような新しいビヨンセ・ファンにはちょっと長かったかな?みたいな気もしました。

熱いデスチャ・メドレー後のクール・ダウンは、ムーディーなスロー・ナンバー「Speechless」。私的には意外な選曲。しかしこれがまた極上の味わい。ビヨンセが大人っぽくトロトロに聴かせてくれました。熱いビヨンセも良いけど、こういう艶っぽいビヨンセも良いです。

そしてショーも後半。ここからは畳み掛けるような展開。まずは「Ring The Alarm」。ドクロマークの入った帽子を被り、赤のラメラメなコートを振り乱して歌うビヨンセ。カッコ良すぎる! この曲で一瞬にして会場全体を攻めモードに引き寄せます。そして同様な衣装を着た女性ダンサーを引き連れ、お馴染みのロボット・ダンスも披露。続いて「Suga Mamma」、「Upgrade U」。デラックス・エディションのPVを上手く使った演出。やっぱり新作からの曲には勢いがあります。

そして「Bonnie And Clyde」「Check On It」を挟んでまたまた新作から「Get Me Bodied」。この曲は大好きなので超嬉しかったです。PVにある百足ダンスみたいなのも再現されていましたし、最高でした。でも、この曲あたりから、それまで最高のヴォーカル・パフォーマンスを魅せていたビヨンセの高音に力が感じられなくなったような、そんな気もしたんです。気のせいかもしれませんが…。そして「Deja Vu」と続き、ショーは最高潮のまま終盤へ。

短いビデオが上映され、その内容がいつしか「ドリームガールズ」になると場内大歓声! 映画の力を思い知らされます。そしてビヨンセが1人で「Dream Girls」を歌います。ミュージカル舞台のような演出の中、大幅にアレンジが変えられています。そして待ってましたの「Listen」。よりスタンダード的な雰囲気で、わりとサラッと歌っていました。熱唱を期待した私はちょっとがっかりでした。高音部分も微妙にカットしたメロディーで、パンチを効かせる部分もかなりライトに。何故? ラストは大ヒット曲「Irreplaceable」で大団円。アンコールは無し。約1時間45分のショーでした。

ビヨンセは終始笑顔で、最後まで激しく踊りまくり、歌いまくり、その実力と魅力を最大限に見せつけてくれたと思います。ステージ構成も錬られたものでしたし、ライティングや衣装、バック・バンド、ダンサーとの絡みも含めて、最高のエンターテイメント・ショーだったと思います。ですが、多少不満もあるのです。

それは私がスタンド席で観てたこともあるのですが、東京ドームという広い会場の後方まで興奮と感動に包み込むにはあとひと工夫必要だったのかもしれません。モニター・スクリーンですら小さく見えるくらいですから、実はダンサーが出てきても何をやってるのか良く分かりませんでした。もちろんドームですから音も悪いです。そんななか、基本的には歌と演奏とダンスしかない訳ですからね。でも幸いビヨンセの声はよく聴こえました。それが救いです。

それと「Listen」。今回はブロードウェイの雰囲気を意識してか、軽いタッチで歌われていましたが、先のアカデミー賞のような熱くソウルフルな熱唱を聴かせて欲しかったし、それがビヨンセの魅力であり、それこそがビヨンセだと思うのです! なので思い切って「ドリームガールズ・コーナー」を前半に持ってきて、「Listen」をもっと気合い充分にガッツリ歌った方が良かったのではと思ったり…。

あ~、それにしてももっと前の方で観たかった…。次いつ来てくれるか分かりませんが、その時は頑張ってゴールド手に入れるしかないですかね…。

*既に記憶があやふやですので、曲目等間違っていたらゴメンナサイ。





ビヨンセ行ってきました!

2007-04-10 23:05:02 | R&B、HIPHOP
ビヨンセの東京ドーム公演行ってきました。多少ネタバレになりますので、これからビヨンセのコンサートを観に行かれる方は読まないことをお薦めします。

さて、楽しみにしていたビヨンセ、遠かった…。私は1階スタンドの17列目だったのですが、とにかく遠かったです。大きな画面がステージ左右に有るのですが、その画面すら小さく見えました。しかも目の前には大きなネットが横たわっていました。

でも双眼鏡を片手に、ビヨンセの歌とダンスを堪能してきました。楽しみにしていた「Listen」はもっと熱唱して欲しかったな、とか、「Work It Out」をやって欲しかったなとか、多少不満も有りますが、やっぱり流石はビヨンセ!と思わせる内容だったと思います。特に新作収録曲のパフォーマンスはかなりかっこ良かったです。客席も盛り上がっていました。少なくとも私の近くの一階スタンド席は、最後部までみんな両手を振って踊っていました。なかなか壮観。例の女性バック・バンドもなかなか頑張ってました。女性ばかりがステージに並ぶ様は華やかでもあり、パワフルでもありました。あ~、もっと近くで観たかった…。

ただビヨンセはもしかしたらあまり調子が良くなかったのかもしれません。前半はそんな雰囲気を全く感じませんでしたが、後半はなんとなく高音の力強さが衰えたような気もしました。「Listen」も不完全燃焼でしたし…。そしてアンコールも無し。でも最後まで笑顔で、終始機嫌良さそうに見えましたし、約1時間45分、アレだけ動き回れるのは驚異的です。ま、結局ビヨンセ最高!なんですけどね。

さて今日はこれぐらいにしておきまして、もう少し詳しいライブ・レポートはまた次回に。

フジロック第4弾

2007-04-09 20:43:43 | フジロック
GOV'T MULE / GOV'T MULE

orgにてフジロック出演者の第4弾すっぱ抜きが有りました。今回のすっぱ抜きは洒落ています。ビックリしました。「空白にこそ真実が」とは上手いこと言いますね!過去最高に粋なすっぱ抜きです。これで発表メンツがもう少し豪華なら言うこと無かったのですが…。とは言え、非常に嬉しい名前が2組程含まれていました。その気になる今回すっぱ抜かれたアーティストは以下16組です。

CHEMICAL BROTHERS
DAMIEN RICE
DJ CHERNOBYL
FEIST
フジファブリック
GOV'T MULE
HELLOGOODBYE
HOT CLUB OF COWTOWN
LARRIKIN LOVE
LILY ALLEN
MONORAL
MUMM-RA
OCEAN COLOUR SCENE
PETER BJORN AND JOHN
SANDI THOM
V∞REDOMS

で、私の嬉しい2組はガヴァメント・ミュールとホット・クラブ・オブ・カウタウン!

ガヴァメント・ミュールはオールマン・ブラザーズ・バンドのウォーレン・へインズが中心のバンド。サザンフィーリング豊かな骨太アメリカン・ロック。そしてホット・クラブ・オブ・カウタウンはアコースティック・スウィングの若手トリオ。どちらもこれが初来日ではありませんが、私は観たことがないので超楽しみです。

そしてLILY ALLEN、SANDI THOM、FEIST、DAMIEN RICEといった男女シンガー・ソング・ライターも気になります。以外と今年のフジはSSWに力を入れてる?

UKロック期待の新人ラリキン・ラヴも嬉しい。リバティーンズの影響を強く感じさせるバンドですが、レゲエの消化の仕方などはニューウェーヴっぽいし、何よりトラディショナルな要素を持っているところが面白い! バンジョーやフィドルが登場するのもかなり私好み。

そう言えば、数日前にスペシャの某番組でこれから発表されるであろう出演者に関し3つのヒントが出されました。

1.解散説がある兄弟
2.モッズ好きは激アガリのバンド
3.今年再結成を果たした超ベテラン・バンド

1はケミカル・ブラザーズ。2はオーシャン・カラー・シーンで決まりですね。3については今回の発表には含まれてないようです。ただこの3はあくまでも「お話中」とのことなので、流れる可能性もあるわけで。たぶんジザメリだと思うのですが…。どうでしょう?

徐々に出揃ってきた感のあるフジロック。奥の方はかなり良い感じになりそうですが、グリーンはどうなんでしょう? キュアーも日本での人気が不安ですし、もしケミカルもトリだとしたら、ちょっと弱いですよね? まだ隠し玉があるのかな?

*写真のアルバムはガヴァメント・ミュールのファースト・アルバム。95年発表。オリジナル・メンバーは、当時オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーだったウォーレン・ヘインズ(g)とアレン・ウッディ(b)、そしてウォ-レンとはディッキー・べッツ・バンド時代に同僚だったというマット・アブツ(ds)の3人。サン・ハウスのアカペラ・ブルース「Grinnin' in Your Face」から始まり、サザン・ロック、ブルース、ジャズ/フュージョンと、多彩な色彩を帯びた土っぽいアメリカン・ロックを聴かせます。フリーのカヴァー「Mr.Big」も良いです。もちろんウォーレンのギター・プレイも最高。でも残念なことにアレン・ウッディは01年に亡くなっています。

ビヨンセ来日公演間近!

2007-04-08 23:48:16 | R&B、HIPHOP
BEYONCE / B'DAY DELUXE EDITION

待ちに待ったビヨンセの来日公演が間近に迫ってきました。しかもこの来日公演がワールド・ツアーのスタートを切ることになるそうです。そしてそれにあわせるようにアルバム「B'DAY」の デラックス・エディションが発売になりました。これは「B'DAY」に新曲を数曲加えた新装版で、DVD付きの限定盤も同時にリリースされました。

私はもちろんDVD付きを購入して、映像を見ながらライブに向けて気持ちを高めています。全てPVではありますが、ここで初公開となる映像も多く、ダンス・シーン中心ながら、個性的な映像が続き、エンターテーナーとしてのビヨンセの魅力を存分に味わえます。

まず現在もスペシャ等でON AIRされまくっているシャキーラとのデュエット「Beautiful Liar」。シャキーラのエギゾチックな声が良いです。それにしてもこの二人はどうしてこんな風に腰が動くんでしょう?

そして「Kitty Kat」では女豹、「Greenlight」ではヘヴィ・メタル風ギタリスト、「Upgrade U」ではジェイ・Zとの一人二役など、色々楽しませてくれます。

中でも「Get Me Bodied (extended mix)」はミッシェル・ウィリアムズとケリー・ローランドがゲスト出演し、デスチャが揃い踏み。さらにビヨンセの妹、ソランジュまで加わっています。このビデオはカッコ良いです! 6分強という長尺を感じさせない出来栄え。って言うか曲そのものがカッコ良すぎですよ! どうして「Deja Vu」の次にこの曲をシングル・カットしなかったんでしょう?

その「Deja Vu」は久し振りに見ましたが、やっぱりビヨンセのダンスが凄い。それとジェイ・Zと絡むシーン。あんな風に間近で纏わり付くように激しく動かれてよくジェイ・Zは笑わず演技できたよな~と、私だったら確実に吹き出しちゃいますね。それとも二人はアレが普通なのか?

そしてやっぱり「Listen」。思わず音量を上げて堪能してしまいました。今の時代、あんなベタな曲をあんなにダイナミックに歌える人はそうは居ませんよ。確実に来日公演でも歌うでしょうから、今から楽しみでなりません。名曲です。


一方、CDには5曲の新曲が入っています。気になるのはDVDにも収録されているシャキーラとのデュエット「Beautiful Liar」。この曲はビヨンセとしても記録的な大ヒットとなった「Irreplaceable」を手掛けたスターゲイトがプロデュース。ノルウェー出身のプロデューサー・チームで、最近はNE-YOやマリオ・ヴァスケス、リアーナなどUSでも引っ張りだこのようです。私は「Irreplaceable」やライオネル・リッチーの「I Call It Love」等の印象が強く、スターゲイトは美メロ職人チームなのかと思っていましたが、引き出しはかなりありそうですね。

そのスターゲイトが手掛けたもう1曲の新曲「If」。こちらはシリアスな雰囲気でコーラス部分が印象的なスロー・ナンバー。「Irreplaceable」同様製作にNe-Yoが絡んでます。そしてロドニー・ジャーキンスが手掛けた「Worldwide Woman」もカッコイイです。

曲順もただ単に既存の「B'DAY」の後ろに新曲が追加されただけではなく、全く違うものになっているのも嬉しいところ。「Beautiful Liar」で始まり、次に早くも「Irreplaceable」でパーっと開放的な雰囲気になるのが良いです。そして後半激しい曲が続いた後に「Resentment」「Listen」と極上のスロー・ナンバーが並ぶところも感動的。あまり話題になりませんが 「Resentment」って凄い良い曲だと思うんですけど…。なんか影うすいですよね。

さて、ビヨンセの来日公演! 楽しみです。席は残念ながらアリーナではないのですが、ステージがアリーナ中央辺りまで延びているという噂もあるので。それと例の女性バックバンド、頑張ってください! アフロのギタリストに期待してます。

余話:スプリングルーヴの帰り道

2007-04-03 23:03:41 | 余話
3月31日、幕張メッセで行われたスプリングルーヴ。色々な意味で非現実的な夜でした。ローリン・ヒルを待ち続けたあの時間。そしてやっと始まったローリンのステージ。その畳み掛けるようなアグレッシヴでスピーディーな展開。それはまるで幕張を吹き抜けた一陣の風のようでした。え!風? そう、その頃JR京葉線は、強風のため止まっていたのです…。

ローリン・ヒルのライブが終わったのが11時頃。既に強風のため京葉線が止まっているという情報は入っていました。私は休む間もなく急いでJR海浜幕張駅へ向かいました。ちなみに我が家は東京です。

とりあえず列車は動いてましたが一駅先の南船橋で立ち往生。理由はもちろん強風。しかたないので武蔵野線に乗り換え、さらに西船橋で総武線に乗り換えることに。

本当に京葉線はもう動かないのだろうか?という疑問を残したまま総武線に賭けたのですが、その前の武蔵野線がまた動かない。これも強風。

12時を過ぎても動かない。しかもこんな時間なのに満員に近い乗客。おそらくほとんどがスプリングルーヴからの人。みんな不安そう。正直私も帰れないかも?と覚悟しました。タクシーで帰るか? ホテルに泊まるか? それともファミレスとか有るのか? そのファミレスはスプリングルーヴ難民でごった返してたり? とかあらぬことを考えてました。すると間もなく、12時10分ぐらいでしたか、列車がやっと動き出しました。でもこんな時間にまだ総武線は有るのだろうか…?

そして西船橋、ちゃんと御茶ノ水行きの総武線最終列車が待っていてくれました。これで帰れる~!その後少し他の接続を待って、数分後に発車しました。終電って、ちゃんと待ち合わせを待ってくれるもんなんですね。偉いぞJR。それともたまたま?

さすがに総武線は結構空いていて余裕で座ることが出来、色々な意味でホッとしました。座りながらローリン・ヒルのことを考えていました。何かとんでもないライブを体験したような…。あのローリン・ヒルの姿、当分頭から離れそうも有りません。

そして我が家に着いたのは1時頃でした。でもこれでも早い方かもしれません。もちろん帰れなかった人も多かったのではないでしょうか。皆様本当にお疲れさまでした。

しかしあの後、京葉線は動いたのかな~。果たして私の選択は正しかったのか?

ローリン・ヒル@幕張メッセ

2007-04-02 17:25:37 | フェス、イベント
FUGEES / GREATEST HITS

3月31日、幕張メッセで行われたスプリングルーヴ。隣同士に配置されたレッド・ステージとブルー・ステージで、それぞれのセット・チェンジの時間を利用して交互にパフォーマンスが展開されます。それはとても良い方式に思えましたが、予想外のドラマを生みました。

予定では大トリにレッド・ステージでカニエ・ウェスト、その前にブルー・ステージでローリン・ヒルが出演するはずでしたが、実際にはカニエ・ウェストが先にパフォーマンスをし、トリはローリン・ヒルが務めました。

私は当初、フェス終盤はAI~ローリン・ヒルの流れでブルー・ステージを観ようと楽しみにしていました。AIの一つ前のアクト、ZEEBRAが終わると同時にステージ前へ移動。かなり前方中央あたりの良い位置をキープ出来ました。予定ではこの後3時間弱でローリン・ヒルの出番となるはずでした。

さて、隣のレッド・ステージでルーペ・フィアスコが始まり、横目で楽しみました。いよいよAIの開演が近くなると、私の回りは身動きが取れない程ぎゅうぎゅうに。このぎゅうぎゅうはAIのソウルフルなステージが終わっても続きました。そして隣のステージではジギー・マーリーが始まります。そしてその次がこちらのステージでローリン・ヒルです。ですがこの頃から私の回りでセキュリティの人に担ぎ上げられフェンスの外に離脱する人が目立ち始めます。

離脱した人達にはそれぞれの理由があったと思いますが、身動きがとれない上の、あの蒸し暑さと淀んだ空気に、体力の限界を感じた人も多かったのではと思います。私は男ですからちょっと背伸びをして上を向けば新鮮な空気が吸えましたが、それでも辛かったです。背の低い女の子にはなおさら過酷な状況だったと思われます。

そして誰もがジギー・マーリーが終わればローリン・ヒルが見れると思っていました。そしていよいよそのジギー・マーリーが終わり、ローリン・ヒルの開演を告げるはずのMCが登場しました。しかしその人が私達に告げたのは「ローリン・ヒルがまだ会場に到着していません。」という内容でした。

まさに天国から地獄へ。さらに追い討ちをかけるように「先に隣のステージでカニエ・ウェストが演ります!」と。隣では悲鳴のような歓喜のような大声援が。その一方こちらは失望と怒りと不安で騒然としていました。あとどれだけこの状態で待ち続ければ良いのだろうかと。

ここでさらに幾人かの人達が離脱していきました。とにかく暑かったです。私は身動きとれない中なんとか上着を脱ぎTシャツ一枚に。持っていたペットのお茶は確実に常温を超え、生ぬるい液体になっていました。でもこうなったら居座るしかないなと。

そして隣ではセット・チェンジの後、カニエ・ウェストがスタート。これはかなり良かったです。横目ながらこちら側でも結構盛り上がりました。カニエ・ウェストが良い感じにローリン・ヒルに繋いでくれたことは間違いないと思います。ですが、如何せん疲れすぎました。

もちろんこの間にも離脱していく人達がいました。まるで生き残りを賭けたサバイバルのようでした。私もかなりきつかったです。それでもローリン・ヒルのさざ波のように揺れるオーガニックなヒップホップを、もしくは哀愁のある枯れた歌声を楽しみに、そしてそれに疲れた体を癒されたいと、自分勝手に期待していたのです。

結局、本来なら7時15分開演予定のローリン・ヒルが始まったのは9時判頃だったと思います。しかも歓喜に迎えられたローリン・ヒルはびっくりするぐらいアッパーでした。癒されるどころではありません。バック・バンドはロック色の濃い、ファンク・レゲエ的な強烈なサウンドを繰り広げます。ローリンのラップもテンションが高く、歌声は繊細さよりも勢いとノリ重視。もともと声量が有るタイプではないので、正直こんなに力強く歌うとは思わず、びっくりしました。

ですがローリンの使っていたワイヤレス・マイク、何であんなに音が悪かったのでしょう? 完全に音が割れているように聞こえました。私の立ち位置の問題か?それともアグレッシヴなサウンドにするためにエフェクトをかけていたのか?単なる風邪声か? それが残念でした。

結局終始アゲアゲに攻めたローリン・ヒル。私は疲労と、初めて間近で見る憧れのローリン・ヒルの姿に、ただただ恍惚とした時間を過ごしました。それは間違いなく至福の時間ではありましたが、アンコールのエレキ・ギター弾き語りが最も心に染みました。

終了は11時近く。予定では45分程度の持ち時間だったのが、遅刻のおかげでアンコールも含めたフルサイズのセットに近い内容が見れたと思うと、そういう意味では得をしました。

帰りの列車で座りながらようやく人心地がついた頃、あらためてローリン・ヒルのライブを振り返ると、それは新しいローリン・ヒルの姿を打ち出した凄いライブだったのかもと思い、何やらゾクゾクしてきました。

全体的にファンク・ロックっぽいアグレッシヴなビート感はもちろん、フージーズ時代、ソロ時代の曲も多くが速いテンポと新アレンジで歌われ、スピーディーな曲の展開や細かい緩急がビシバシと決まる。ビートルズやジミヘン、マーサ&ザ・ヴァンデラスなどのカヴァー、もしくは引用も効果的。そしてなによりローリンの攻めモード。私は今まで彼女の歌に内省的な魅力を感じでいたのですが、今回のライブでは間違いなく直接的に観客へ声をぶつけていました。そんな彼女の姿も今思えば眩しかったです。

もっと体力のある状態で観たかった…。もちろん体力の無い私にも責任はありますけどね。できればまた来日して欲しいです。

最後にここに書いたことは私個人の印象であり、ステージ前のエリアに居たオーディエンスの気持ちを代弁するものではない事を付け加えておきます。私は待ち時間を過酷に感じましたが、そう感じたのはごく一部の少数派かもしれません。何せ私は男とは言えもう歳ですからね。


*写真のアルバムはフージーズ時代のベスト盤。フージーズ時代の曲も「Killing Me Softly With His Song」他、結構演ってくれました。私的にはこのベスト盤を聴くなら「THE SCORE」を聴くよ、と思ってしまうのですが、そちらは以前に使っているので今日は敢えてこちらを。ジャケはこっちの方が好きですし。しかしニュー・アルバムは何時出るんでしょう?



~関連過去ブログ~ お茶のお供にどうぞ。

 07. 4. 1 スプリングルーヴ@幕張メッセ

スプリングルーヴ@幕張メッセ

2007-04-01 23:20:23 | フェス、イベント
KANYE WEST / LATE REGISTRATION

3月31日、幕張メッセへスプリングルーヴを見てきました。初めて行くイベントですがなかなか楽しめました。後半は疲れましたけど…。

では、印象に残ったアクトをいくつか。

まずジョイ・デナラーニ。最新作「BORN & RAISED」で聴けるような強烈なシャウトは控えめで、期待していたよりライトな印象を受けました。ただ微妙にハスキーで、気持ちダミ声なあのヴォイスはCD通りの土っぽい個性を感じさせてくれました。どこか垢抜けない雰囲気もR&Bというよりソウル・ディーヴァ的で、私は好印象を受けました。ずっとこのままでいて欲しいな~。

そしてそのジョイ・デナラーニと被っていて残念だったヴォイスメール。デナラーニが終わり次第、グリーン・ステージへ走った結果、少し見ることが出来ました。ダンスホール系のレゲエ・トリオですが、これがもうアゲアゲで凄い事になっていました。前方へ延びた花道を最大限に活用したパフォーマンスは強烈でした。

そしてジギー・マーリー。当初ローリン・ヒルを見るためにあきらめていたジギー・マーリーですが、ローリン・ヒルを待っている間、雰囲気だけ味わえました。と言うのも、メイン・ステージであるレッド・ステージとブルー・ステージは隣同士にあり、セットチェンジを利用して交互にライブが行われるのです。なので、お目当てのアーティストを待っている間、隣のステージの音も聞こえるし、巨大スクリーンでその模様も分かるのです。立ち位置次第ではステージも見えます。

私の居た位置では残念ながら肉眼でジギー・マーリーの姿を確認する事はほとんど出来なかったものの、力強さの中に静けさすら感じさせるスピリチュアルなジギー・マーレーの歌声が素晴らしく、朴訥としたレゲエのリズムも心に響きました。父親であるボブ・マーリーの曲も嬉しかったです。

そして本来はトリのはずが、ローリン・ヒルの遅刻によりトリ前の登場となったカニエ・ウェスト。流石に盛り上がりました。オーラが違います。私は残念ながらローリン待ちのため基本的にはスクリーン観戦でしたが、カニエが激しく動いてくれたおかげで、生の姿も結構見ることが出来ました。ローリン遅刻に失望と怒りを感じていたであろう、私の周りのローリン待ちの人たちも、隣で繰り広げられるカニエの熱いステージに両手を挙げて盛り上がっていました。順番こそ入れ違ったものの、この日のハイライトはやっぱりカニエだったのかもしれません。

そして問題のローリン・ヒル。横浜でのライブも2時間程遅刻したとか…。そして今回はあいだにカニエ・ウェストが入った事もありますが、本来7時15分スタート予定が、実際始まったのはたぶん9時半ごろでした。その間私はぎゅうぎゅうなブルー・ステージ前で待ち続けることに…。

ようやく登場したローリンは、予想に反してやたらアッパーでした。レゲエ・ファンク・ロック的なサウンドの生バンドをバックに、アグレッシヴにラップを決めていきます。そして力強い歌声!ただこのローリンのテンションに充分に応える体力は、私にはもちろん、おそらく私の周りにいたオーディエンスの多くにも残っていなかったのではないでしょうか。

想像以上に待ち時間が過酷だったのです。その辺りの話はまた次回。


*写真のアルバムは、カニエ・ウェストの昨年のアルバム「レイト・レジストレーション」。超大物ながら、大トリを遅刻のローリンに譲るという大人な決断に思わず、カニエ・ウェストって、一見怖そうだけど良いやつジャン、みたいな。ちょっと好きになりました。このアルバムも正直あまり好きな作品ではなかったのですが、あのライブの後に聴き直したら相当良かったです!