ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

GREENROOM FESTIVAL '14

2014-01-31 23:03:30 | フェス、イベント
JIMMY CLIFE / FOLLOW MY MIND

5月24日(土)・5月25日(日)の2日間、赤レンガ地区野外特設会場にて開催される「GREENROOM FESTIVAL '14」。今年10周年を迎える “サーフカルチャー、ビーチカルチャーをルーツに持つ、音楽とアートのカルチャーフェスティバル” です。

私はこのフェスティヴァル、毎年出演アーティストにはかなりそそられるものの、来るべき夏フェス・シーズンに向けて財布の紐を閉めなておかないといけない時期だけに、行きたい、行きたいと思いながらまだ一度も行ったことがないんです。交通の便もいいですし、雰囲気も良さそうなんですけどね~。

さて、今年の気になるメンツですが、既に第2弾まで発表されていまして、それは以下の10組。

Jimmy Cliff
XAVIER RUDD
小野リサ
SPECIAL OTHERS
Nabowa
COOL WISE MAN
Rickie-G
Tomoyuki Tanaka(FPM)
沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)
DJ KAWASAKI


ジミー・クリフですか~!観たいですね~! 昨年来たばかりですが、私、観そびれてるんで。やっぱり一度は生で観てみたいですよね。しかも野外で観るジミー・クリフ、最高でしょうね。そしてもう一人気になるのがザヴィエル・ラッド。オーストラリア出身のサーフ系アーティストで、9つ以上の楽器を操るマルチ・インストゥルメンタリストだそう。この彼、08年のサマーソニックに出てるんですよね。



*ボブ・マーリーと並び賞されるレゲエ界の巨人ジミー・クリフ。写真のアルバムはそのジミー・クリフが英EMIから米リプリーズへ移籍して制作された75年作「FOLLOW MY MIND」。ジャマイカと米国の2カ所で録音され、米国録音にはジム・ケルトナー、ヴァン・ダイク・パークス、ジェシ・エド・デイヴィスなどが参加しているそう。突き抜けるような明朗さと同時にどこか哀愁を漂わすジミー・クリフのヴォーカルはやはり特別。オリジナル曲の他、ボブ・マーリー「No Woman, No Cry」のカヴァーなども収録。

フジロック チケット詳細発表

2014-01-30 10:19:28 | フジロック
いよいよフジロックのチケット発売詳細がオフィシャルサイトにて発表になりました。まずは早割チケットの抽選受付が2月8日から始まります。私はここ2年続けてハズレてるので、久々に当たって欲しいものですが、以外と岩盤に並ぶのも楽しかったりするんですよね~。

気になるチケットのお値段は、3日通し券で早割が¥35,700、先行が¥40,900、一般が¥44,000となっています。詳しいお値段、販売スケジュールはオフィシャルサイトで確認してください。→http://www.fujirockfestival.com/

昨年より若干値上げしておりますが、ちょうど4月から8%になる消費税の増税分ですね。


同時に、恒例の「WeSky a Go-Go!」や、 昨年のROOKIE A GO-GO出演者によるメインステージ出演権獲得企画『目指すはメインステージ』、フジロック×GAN-BAN コラボグッズ第1弾、『フェスごはん』 出店希望者の受付、なども発表になりました。

いや~、フジロックが具体的になってきましたね。


その前にソチ・オリンピック、上村愛子さんの応援しないと!!



~関連過去ブログ~ 2012年と、2013年の岩盤早割レポートです。お時間有ったらぜひ!

 12.2.18 嗚呼、フジロック早割@岩盤
 13.2.23 フジロック早割り予約@岩盤

ピート・シーガー逝く

2014-01-29 23:15:36 | SSW
PETE SEEGER / PETE SEEGER'S GREATEST HITS

1月27日、「アメリカンフォークの父」と賞される米フォーク・シーンの大家、ピート・シーガーがニューヨーク市の病院で亡くなられました。享年94歳。老衰だったそうです。

1919年、ニューヨーク州生まれ。民族音楽を探究する一方で、「Where have all the flowers gone?(花はどこへ行った)」、「If I Had a Hammer(天使のハンマー)」、「Turn! Turn! Turn!」など、後世に歌い継がれる名曲を残し、 また彼が歌った黒人霊歌「We Shall Overcome(勝利を我等に)」は公民権運動を象徴する曲となりました。

その活動初期には、アラン・ロマックスの助手を務め、ウディ・ガスリーとアルマナック・シンガーズで活動を共にし、50年代~60年代にはフォーク・リバイバルの中心人物として、ボブ・ディラン、ジョーン・バエス、PPM、などに多大な影響を与えました。まさに米フォーク・シーンの道を切り開いた、いや、米フォーク・シーンそのものと言ってよい、偉大なるレジェンドでした。

ピート・シーガーさん、安らかに。

グラミー賞 雑感

2014-01-28 18:23:51 | 余話
先日開催されたグラミー賞授賞式、ダフトパンクが『RECORD OF THE YEA』『ALBUM OF THE YEAR』の主要部門2冠を含む5部門を受賞し、今年のグラミーの“顔”となりました。これはダンス系アクトとしては初の快挙なのではないでしょうか。時代は変わっていくもんですね。その一方でポール・マッカートニーが受賞結果及び授賞式のパフォーマンスでその存在感を発揮しました。

ちなみにポール関連作の受賞は以下の4部門。

『BEST ROCK SONG』
Cut Me Some Slack / Paul McCartney, Dave Grohl, Krist Novoselic, Pat Smear

『BEST BOXED OR SPECIAL LIMITED EDITION PACKAGE』
Wings Over America (Deluxe Edition) / Paul McCartney And Wings (Simon Earith & James Musgrave, art directors)

『BEST SURROUND SOUND ALBUM』
Live Kisses / Paul McCartney (Al Schmitt, surround mix engineer; Tommy LiPuma, surround producer)

『BEST MUSIC FILM』
Live Kisses / Paul McCartney (Jonas Åkerlund, video director; Violaine Etienne, Aron Levine & Scott Rodger, video producers)

ボックス・セットだったり、サラウンド・サウンドだったり、フィルムだったりと、ポールが受賞したと言うには微妙な部門がほとんどだったりしますが、それでもやはりポール・マッカートニーの底力を感じさせられる結果ですよね。ちなみにベスト・ロック・ソングの「Cut Me Some Slack」は、フー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督した映画「Sound City - Real To Reel」のサウンドトラックからの曲で、ポールが、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアという元ニルヴァーナの3人と共作した曲なんですが、これが現代版「Helter Skelter」みたいな荒々しさでなかなか格好良いんですよ! この部門にはローリング・ストーンズの「Doom And Gloom」もノミネートされてまして、私もどっちが受賞するのかな~?いや、どっちも受賞しないのかな~?と興味津々だったのですが、いい結果だったと思います。ちなみにこの曲が収録されたサウンドトラック・アルバムも『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』部門を受賞しているので、これを入れれば5部門の受賞になります。さらにもう一つ付け加えますと、今回、ザ・ビートルズが「特別功労賞生涯特別賞」を受賞しています。

授賞式のパフォーマンスでは、ポール・マッカートニーのステージでリンゴ・スターがドラムを叩くという、まさかの元ビートルズによる共演が果たされました。今年はビートルズがアメリカのテレビ番組に初めて出演(1964年の「エド・サリバン・ショー」)してから50周年、つまり全米制覇50周年ということで、それを記念して何かあるのでは?と噂されていただけに、この瞬間を待ち構えていた人も多かったのでは? 曲はポールの最新作から「Queenie Eye」。ビートルズの曲ではないのがちょっぴり残念ではありましたけど…。いや、ここで古い曲ではなく、敢えて新曲をぶつけてくるところがポール・マッカートニーであり、ビートルズなのです!! もちろん会場も大盛り上がり、客席でオノ・ヨーコが気持ち良さそうに体を揺らしていたのも印象的でした。

またその共演とは別に、リンゴ・スターによるソロのパフォーマンスもあったのですが、その時はリンゴがジョージ・ハリスンと共作した「Photograph」を、リンゴらしい愛嬌のある歌声で歌ってくれました。



他のパフォーマンスで印象的だったのは、やっぱりビヨンセ&ジェイ・Zですかね。これは授賞式のオープニングだったのですが、夫婦共演でここまで豪華に感じさせるのは流石ですよね。ただビヨンセのパフォーマンスとしては、ビジュアル的にはセクシーでメッチャ格好良かったのですが、私はもっとがっつりと歌を聴きたかった、という印象も受けたんですけど。

あとは、ウィリー・ネルソン&クリス・クリストファーソン&マール・ハガード&ブレイク・シェルトンによるカントリー・メドレーも良かった。なんか幸せな気持ちになりましたね。客席のビヨンセ&ジェイZも楽しそうでしたし。そしてこの二人が楽しそうだったと言えば、やはりダフトパンク。ファレル・ウィリアムス、ナイル・ロジャース、さらにスティーヴィー・ワンダーという豪華な共演でしたが、本当に、文句無しに楽しかったですね。それにしても終始ヘルメット?を被ったままのダフトパンクの二人はインパクトありましたね~。受賞挨拶で壇上に上がった時は真っ黒で、演奏時は真っ白に変わってるっていう演出にもやられました。あとは、キャロル・キング&サラ・バラリスとか。キース・アーバン&ゲイリー・クラーク・ジュニアとか。今年も極上の演奏が目白押しでしたね。


最後に、アメリカーナ周辺の受賞結果を挙げておきます。

『BEST AMERICAN ROOTS SONG』
Steve Martin & Edie Brickell / Love Has Come For You

『BEST AMERICANA ALBUM』
Emmylou Harris & Rodney Crowell / Old Yellow Moon

『BEST BLUEGRASS ALBUM』
Del McCoury Band / The Streets Of Baltimore

『BEST BLUES ALBUM』
Ben Harper With Charlie Musselwhite / Get Up!

『BEST FOLK ALBUM』
Guy Clark / My Favorite Picture Of You

『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
Terrance Simien & The Zydeco Experience / Dockside Sessions


スティーヴ・マーティン&エディ・ ブリッケルは「AMERICAN ROOTS SONG」と「AMERICANA ALBUM」の両方でノミネートされていまして、どっちか持っていくのではないか?と思っていたのですが、前者で受賞しましたね。私が応援していたサラ・ジャロスは残念でした。一方の「AMERICANA ALBUM」は、もう誰が獲っても納得のノミネートでしたが、エミルー・ハリス&ロドニー・クロウェルなら万々歳です! 「BLUEGRASS」と「FOLK」は予想通りで、「BLUES」はそっちか~!って感じ。そして「REGIONAL ROOTS」は個人的にホット8ブラス・バンドを押していたのですが、ザディコのテランス・シミエンが受賞しまして、ニューオーリンズ/ルイジアナ・ファンと致しましてはこれはこれでめでたいですね!













気になるグラミー賞 ノミネート その2

2014-01-24 22:21:23 | ルーツ・ロック
前回からのつづき、「気になるグラミー賞 ノミネート」のパート2です。今回はいよいよアメリカーナ周辺です。どうぞ!!



SARAH JAROSZ / BUILD ME UP FROM BONES

『BEST AMERICAN ROOTS SONG』
・Sarah Jarosz / Build Me Up From Bones(Sarah Jarosz)
・Steve Earle & The Dukes (& Duchesses) / Invisible(Steve Earle)
・Tim O'Brien And Darrell Scott / Keep Your Dirty Lights On(Tim O'Brien & Darrell Scott)
・Steve Martin & Edie Brickell / Love Has Come For You(Edie Brickell & Steve Martin)
・Allen Toussaint / Shrimp Po-Boy, Dressed(Allen Toussaint)

フォーク/ブルーグラス界の新たなミューズ、サラ・ジャロス! テキサス州オースティン出身。まだ20代前半という若き才女による3作目からのタイトル曲「Build Me Up From Bones」。これ、私の一押しです!! ギター、マンドリン、バンジョー、と数種の楽器を弾きこなす彼女は素敵な歌声の持ち主でもあり、ソングライターとしても非凡さを発揮しています。ノスタルジックな郷愁を誘うメロディと、ブルーグラスを基調にしながらも、まるで室内楽のように麗しい弦アンサンブルが秀逸。とは言えこの部門、ルーツ界の大物達がひしめいています。スティーヴ・アール然り、ティム・オブライエン&ダレル・スコット然り、アラン・トゥーサン然り。個人的にはアラン・トゥーサンが「SONGBOOK」と題したほぼセルフ・カヴァー作品で披露した新曲「Shrimp Po-Boy, Dressed」にも1票入れたいですね~。





BUDDY MILLER & JIM LAUDERDALE / BUDDY AND JIM

『BEST AMERICANA ALBUM』
・Emmylou Harris & Rodney Crowell / Old Yellow Moon
・Steve Martin & Edie Brickell / Love Has Come For You
・Buddy Miller And Jim Lauderdale / Buddy And Jim
・Mavis Staples / One True Vine
・Allen Toussaint / Songbook

ここも「ルーツな日記」的に大激戦区。私が1枚選ぶとすれば、エミルー・ハリス&ロドニー・クロウェルの「Old Yellow Moon」か、バディ・ミラー&ジム・ローダーデイルの「Buddy And Jim」か、どちらにするか迷った末に「Buddy And Jim」かな~?ってところ。エミルー&ロドニーも素晴らしいんですが、男のアウトロー・カントリーを渋く決めてくれたこの二人は、最高に格好良いですよね! あと注目はスティーヴ・マーティン&エディ・ ブリッケルの「Love Has Come For You」。大物コメディアン/俳優のスティーヴ・マーティンは一流のバンジョー奏者としても知られ、既に2枚のリーダー作をブルーグラス・チャートのトップに送り出している本格派。彼がエディ・ ブリッケル&ザ・ニュー・ボヘミアンズで知られ、ポール・サイモン夫人でもあるエディ・ ブリッケルと組んで録音したのが「Love Has Come For You」なのですが、これがオールド・カントリーな良い塩梅なんですよ。予想としては、案外ここが持っていくんじゃないかと思っています。対抗はやはりメイヴィス・ステイプルズでしょうね。こちらも評判良いですからね。ちなみに彼女の「One True Vine」をプロデュースしたウィルコのジェフ・トゥイーディーは、『PRODUCER OF THE YEAR, NON-CLASSICAL』部門にノミネートされています。でもね、なんだかんだで私、心の奥底ではアラン・トゥーサンが受賞して欲しいな、なんて思ってるんです…。





DEL McCOURY BAND / THE STREETS OF BALTIMORE

『BEST BLUEGRASS ALBUM』
・The Boxcars / It's Just A Road
・Dailey & Vincent / Brothers Of The Highway
・Della Mae / This World Oft Can Be
・James King / Three Chords And The Truth
・Del McCoury Band / The Streets Of Baltimore

何と言っても、ブルーグラス界の大御所デル・マッコーリー率いるデル・マッコーリー・バンドでしょう。トムポール・グレイザー&ハーレン・ハワードの名曲を冠した最新作「The Streets Of Baltimore」、間違いない出来映えです! 別に新しいことをやっている訳ではありませんが、それこそが信頼の証なのです。とは言え、ラストを締めるあの「Only You」のブルーグラス・カヴァーという大技には思わずニヤけてしまいました。それにしてもこの部門、流石アメリカには色々なブルーグラス・バンドがあるものですね。Della Maeは女性だけのグループで、ブルーグラスとはちょっと雰囲気を異にする華々しさが面白い。ちょっぴりハスキーな声を持つシンガーの、その歌心にも惹かれます。






BOBBY RUSH / DOWN IN LOUSIANA

『BEST BLUES ALBUM』
・Billy Boy Arnold, Charlie Musselwhite, Mark Hummel, Sugar Ray Norcia & James Harman / Remembering Little Walter
・James Cotton / Cotton Mouth Man
・Ben Harper With Charlie Musselwhite / Get Up!
・Beth Hart & Joe Bonamassa / Seesaw
・Bobby Rush / Down In Louisiana

なんか、この部門にしては珍しく、ちゃんとブルースらしい作品が選ばれたな。という印象。「ルーツな日記」としてはチトリン・サーキットの帝王ボビー・ラッシュの「Down In Louisiana」をプッシュしたい。現役でブルースの“いかがわしさ”を体現出来るシンガーはもうこの人だけかもしれません。独特のファンキーな感覚も健在。これは名盤ですよ!ベン・ハーパーとチャーリー・マッセルホワイトによる異色デュオ作「Get Up!」や、残された数少ない本物のリヴィング・レジェンドの一人、ジェイムス・コットンが多彩なゲストを向かえた最新作「Cotton Mouth Man」も話題になりましたね。その「Cotton Mouth Man」に参加していたジョー・ボナマッサと、強力女性シンガー、ベス・ハートによるコラボ第2弾「Seesaw」、さらに5人のハーピストがリトル・ウォルターをトリビュートした「Remembering Little Walter」、この2作品は残念ながら私は未聴なのですが、なかなか面白そうな作品が並びましたね。





GUY CLARK / MY FAVORITE PICTURE OF YOU

『BEST FOLK ALBUM』
・Guy Clark / My Favorite Picture Of You
・The Greencards / Sweetheart Of The Sun
・Sarah Jarosz / Build Me Up From Bones
・The Milk Carton Kids / The Ash & Clay
・VA / They All Played For Us: Arhoolie Records 50th Anniversary Celebration

テキサスを代表するヴェテラン・シンガー・ソング・ライター、ガイ・クラーク。72歳の彼がリリースした最新作「My Favorite Picture Of You」。この題名を解き明かすかのようにジャケ写にはガイ本人が一枚の写真を掲げている。そこに写っているのは一昨年に亡くなられた奥方スザンナ・クラークだそう。コンセプトアルバムではないそうですが、このタイトルとジャケ写だけでその世界に吸い込まれていきそうです。もちろん歌も曲もサウンドも最高です。これが取らなくて何が取る?もちろんサラ・ジャロスは大好きですけど、やっぱりここはガイ・クラークでしょう。あとエヴァー・グリーンなフォーク・デュオ、ザ・ミルク・カートン・キッズにも注目です。





THE LIFE & TIMES OF ... THE HOT 8 BRASS BAND / HOT 8 BRASS BAND

『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
・Hot 8 Brass Band / The Life & Times Of...The Hot 8 Brass Band
・Kahulanui / Hula Ku'i
・Zachary Richard / Le Fou
・Terrance Simien & The Zydeco Experience / Dockside Sessions
・Joe Tohonnie Jr. / Apache Blessing & Crown Dance Songs

最近はここが最も楽しみだったりする『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』。なんだかよく分らない部門ですが、ここにニューオーリンズのブラスバンドやザディコ・アーティストがノミネートされる。今回も昨年のフジロックでの熱演が記憶に新しいホット8ブラス・バンドがノミネートされました。こちらは昨年リリースされた最新作ではなく、その前作にあたる作品で、最新作と合わせて2部作になっています。まあ、どちらも素晴らしいですよ! そのヒッピホップともリンクする横溢なストリート感覚は、現在最も注目されるべきブラス・バンドと言って良いでしょう。そしてザッカリー・リチャードとテランス・シミエンというケイジャン/ザディコ勢も気になります。正直、残りの2組についてはよく知らないのですが、Kahulanuiはハワイアン、Joe Tohonnie Jr.はインディアン系のようです。



MUSCLE SHOALS ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK

『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』
・Django Unchained (Quentin Tarantino, compilation producer)
・The Great Gatsby [Deluxe Edition] (Baz Luhrman, compilation producer)
・Les Misérables [Deluxe Edition] (Cameron Mackintosh, Lee McCutcheon & Stephan Metcalfe, compilation producers)
・Muscle Shoals (Stephan Badger & Greg Camalier, compilation producers)
・Sound City: Real To Reel (Butch Vig, compilation producer)

グラミー賞ではあまり話題にならないサウンドトラック部門です。でも私は敢えて語りたい。だって我々ソウル・ファンが日本での公開を希望して止まない映画「Muscle Shoals」のサントラがノミネートされてるんですから。サザン・ソウルの聖地、マッスルショールズの栄華盛衰。とは言えもちろん私は映画を観てないんですけどね。このサントラを聴いてアラバマへ思いを馳せてるんです。アーサー・アレキサンダー「You Better Move On」に始まり、パーシー・スレッジ「When A Man Loves A Woman」、アレサ・フランクリン「I Never Loved A Man (The Way I Love You)」など定番が並び、レイナード・スキナードやジミー・クリフまでを網羅した全13曲。特筆すべきは最後に収められたアリシア・キーズによるボブ・ディランのカヴァー「Pressing On」。おそらく映画の中でこれを歌うシーンがあるんでしょうね。見たいですね~。アリシアは歌だけではなく印象的なピアノも弾いてます。これがまた良いんですよ。歌もピアノも!こういうアリシアが聴きたかった!バックにはデヴィッド・フッド(b)、スプーナー・オールダム(wurlitzer)、ジミー・ジョンソン(g)、ラリー バイロム(g)などがクレジットされ、プロデューサーにはリック・ホールも名を連ねる。アリシアはどんなシーンで出てくるんでしょう? あ~見たい。何とかなりませんかね? さて、他に気になる作品は、前回の当企画「その1」でも少し触れた、デイヴ・グロールの「Sound City: Real To Reel」ですね。あと「The Great Gatsby(邦題「華麗なるギャツビー」)」のサントラは、ジェイ・Zがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ビヨンセとアンドレ3000のコラボによるエイミー・ワインハウスのカヴァー「Back To Black」が入ってたり。



さあ、いよいよ授賞式も間近になりましたね。受賞結果だけではなくパフォーマンスもありますからね。今年はどんなドラマが生まれるのか?楽しみですね!!

気になるグラミー賞 ノミネート その1

2014-01-23 23:40:10 | R&B、HIPHOP
グラミー賞授賞式が間近に迫ってきましたね。という訳で、そのノミネートについて「ルーツな日記」的に気になるところをピックアップしてみたいと思います。



KENDRICK LAMAR / GOOD KID, M.A.A.D.CITY

『ALBUM OF THE YEAR』
・Sara Bareilles / The Blessed Unrest
・Daft Punk / Random Access Memories
・Kendrick Lamar / Good Kid, M.A.A.D City
・Macklemore & Ryan Lewis / The Heist
・Taylor Swift / Red

いっそのこと主要部門には触れずに行こうかと思ったのですが、この人だけは無視出来ません。それはケンドリック・ラマー。米西海岸から現れたヒップホップ界の超新星。基本的にラップが苦手な私でも、このアルバムは文句無しに格好良い!! ちなみに今回のグラミー賞最多ノミネートはジェイ・Zの9部門だそうですが、ケンドリック・ラマーはそれに続く7部門にノミネート。しかもこの『ALBUM OF THE YEAR』と『BEST NEW ARTIST』という2つの主要部門にノミネートされていることもあり、今年の台風の目になるかも。





GARY CLARK JR. / BLACK AND BLU

『BEST ROCK SONG』
・Gary Clark Jr. / Ain't Messin 'Round(Gary Clark Jr.)
・Paul McCartney, Dave Grohl, Krist Novoselic, Pat Smear / Cut Me Some Slack(Dave Grohl, Paul McCartney, Krist Novoselic & Pat Smear)
・The Rolling Stones / Doom And Gloom(Mick Jagger & Keith Richards)
・Black Sabbath / God Is Dead?(Geezer Butler, Tony Iommi & Ozzy Osbourne)
・Muse / Panic Station(Matthew Bellamy)

作曲者に送られる楽曲賞のロック部門。ブルース界期待のニュージェネレーション、ゲイリー・クラーク・ジュニアの「Ain't Messin 'Round」が堂々エントリー。ギタリストとして注目が高い彼ですが、ソングライターとしても認められてるんですね。そして迎え撃つは二組の御大、ローリング・ストーンズとポール・マッカートニー。まずストーンズの「Doom And Gloom」は一昨年に彼らがリリースした新曲。あまりグラミーには縁が無さそうなストーンズですが、ぜひ、グラミー賞を獲って東京ドームに来て欲しいものですね。そしてポール・マッカートニーが作曲者に名を連ねる「Cut Me Some Slack」。これはフー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督した映画のサウンドトラックからの曲で、ポールが、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアという元ニルヴァーナの3人と共作した曲。映画の内容は、ロサンジェルスにあるサウンド・シティ・スタジオの物語。ちなみにこの曲が収録されたサウンドトラック・アルバム自体も、『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』部門にノミネートされています。あと、若かりし頃はメタル・キッズだった私と致しましては、ブラック・サバスがここに入っているのも嬉しい。



VAMPIRE WEEKEND / MODERN VAMPIRES OF THE CITY

『 BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM』
・Neko Case / The Worse Things Get, The Harder I Fight, The Harder I Fight, The More I Love You
・The National / Trouble Will Find Me
・Nine Inch Nails / Hesitation Marks
・Tame Impala / Lonerism
・Vampire Weekend / Modern Vampires Of The City

「ルーツな日記」でオルタナティヴ系はどうなの?って感じですが、すいません、個人的にヴァンパイア・ウィークエンドの「Modern Vampires Of The City」大好きなんで。とは言え、一部では「現代のアメリカーナ」との評価もある作品なので、あながち的外れでもないかも。このヴァンパイア、そしてテーム・インパラ、NINと、去年のフジロック組が3組もノミネートされてるのもなんか嬉しい。





ANTHONY HAMILTON / BACK TO LOVE

『BEST R&B PERFORMANCE』
・Tamar Braxton / Love And War
・Anthony Hamilton / Best Of Me
・Hiatus Kaiyote Featuring Q-Tip / Nakamarra
・Miguel Featuring Kendrick Lamar / How Many Drinks?
・Snarky Puppy With Lalah Hathaway / Something
40歳を超えて、増々渋さに磨きがかかったアンソニー・ハミルトン。無骨なシャウトで弾けるアンソニーも良いですが、この「Best Of Me」では抑制の効いたセクシーな声を聴かせてくれる。これもまた良い!! あとレイラ・ハサウェイを向かえたスナーキー・パピーの「Something」にも注目。昨年、来日し話題になっていたバンドですね。R&Bと呼ぶにはあまりにもジャジーですが、ジャズからR&Bに接近するのが今最もクールなのです。






ALICIA KEYS / GIRL ON FIRE

『BEST R&B ALBUM』
・Faith Evans / R&B Divas
・Alicia Keys / Girl On Fire
・John Legend / Love In The Future
・Chrisette Michele / Better
・TGT / Three Kings

ここはアリシア・キーズの一点買いで!





JAY Z / MAGNA CARTA...HOLY GRAIL

『BEST RAP/SUNG COLLABORATION』
・J. Cole Featuring Miguel / Power Trip
・Jay Z Featuring Beyonce / Part II (On The Run)
・Jay Z Featuring Justin Timberlake / Holy Grail
・Kendrick Lamar Featuring Mary J. Blige / Now Or Never
・Wiz Khalifa Featuring The Weeknd / Remember You

ここはジェイ・Z&ビヨンセの一点買いで!と言いたいところですが、メアリーJ・ブライジをフィーチャーしたケンドリック・ラマーの「Now Or Never」もメッチャ格好いいんですよね~。





SNOOP LION / REINCARNATED

『BEST REGGAE ALBUM』
・Beres Hammond / One Love, One Life
・Ziggy Marley / Ziggy Marley In Concert
・Sizzla / The Messiah
・Sly & Robbie And The Jam Masters / Reggae Connection
・Snoop Lion / Reincarnated

見事にレゲエ界の大物達が並んだこの部門にあって、一人異色なのがスヌープ・ドッグ改めスヌープ・ライオン。ラッパーであるスヌープが真摯にレゲエに取り組んだ作品。と言ってもそんな単純な作品ではありません。プロデューサーはあのメジャー・レイザーですし。



さて、今回はこの辺で。次回は「ルーツな日記」の本丸、アメリカーナ周辺のノミネートを探ります。

ハッチハッチェルオーケストラ@新宿タワーレコード

2014-01-20 11:21:18 | インストアイベント
1月19日、新宿タワーレコードにてハッチハッチェルオーケストラのインストアライヴを観てまいりました~!!

長年、デキシード・ザ・エモンズで活躍し、フジロックでお馴染みの怪しい三人組や、ハッチハッチェルバンドを率い、またドラマーとして小島麻由美さんのバックなどでもお馴染みのハッチさん。このハッチハッチェルオーケストラは、そのハッチさんが昨年頃から始めた新プロジェクトだそうです。


いや~、面白かったです! 笑える面白さ、音楽的な面白さ、両方です。ちょい悪風なトランペット奏者さんがいらっしゃって、彼の吹くトランペットがデキシーランド・ジャズ的な雰囲気を醸してちょっと素敵でした。そしてトランペットと共にサウンドを彩るのが、女性が叩くスティールパンというのも個性的で面白い! ハッチさんはバンジョーを弾きながら歌っていましたが、相変わらずのキャラと歌声で、その奇才振りも含めて、良い味出していました。昨年末にリリースされたファースト作「つなわたり」から、「残高不足スイング」とか、「上司フクジョウシ」とか、「次なる作戦」とか、「つなわたりの唄」とか。なんか元気になりました!!




オフィシャルのツイッターによりますと、今回のメンバーはこんな感じだったそうです。

ハッチハッチェル(唄・バイオリン・バンジョー)
下田卓(トランペット)
岡戸一朗(ベース)
めめ(スティールパン)
杉尾一磯(ドラム)

ハッチさん、今回は残念ながらバイオリンは弾いてませんでしたけどね…。
トランペットの下田卓さんは、カンザスシティバンドというビッグバンドを率いて活躍されてるそうで、そちらも気になります…。

ファンキー・ミーターズ@ビルボードライヴ東京

2014-01-19 15:15:13 | ニューオーリンズ
FUNKY METERS / LIVE FROM THE NEW ORLEANS JAZZ & HERITAGE FESTIVAL

1月18日、ビルボードライヴ東京にてファンキー・ミーターズのライヴを観てまいりました!! 私が観たのはこの日の2ndショー。今回の来日公演最終ステージです。最前列ではないものの、ド真ん中かぶり付きのテーブルで堪能してまいりました。

開演予定時刻をほんの少し過ぎた頃、大きな拍手に迎えられ、ジョージ・ポーター・ジュニア(b)、ブライアン・ストルツ(g)、ラッセル・バティスト(ds)、そして付き添いの人にサポートされながらゆっくりとアート・ネヴィル(organ)が登場。

まずおもむろにラッセル・バティストとブライアン・ストルツがジャムり始め、そこへアート・ネヴィルのオルガンがブヒャ~っと入ってくる。この瞬間に異様にテンション上がりましたね。やっぱりアートのオルガンですよ! そして満を持してジョージのベースが加わってのこれぞファンキー・ミーターズ! オープニングからいきなりジャム・セッション風に始まりましたが、それが徐々に「Funky Miracle」のリフへと形作られていく。

ミーターズの代表曲の1つ「Funky Miracle」。彼らの伝家の宝刀とも言えるユニゾンリフが炸裂した瞬間にガッツポーズですよ!つんのめるように跳ねながらも独特の粘りを見せるミーターズ・ファンク。たまりませんね~。パワフルかつキレのあるラッセルのドラム、ソリッドなリフ捌きが冴えるブライアンのギター、衰え知らずなもっちゃり感でグルーヴを支配するジョージのベース。そしてその隙間から浸透するかのようなアートのオルガン。

ブレイク部分ではジョージがビートルズの「Day Tripper」のリフを弾くなどの遊び心を見せていましたが、面白いことに、実は前日の公演がフジテレビNEXTで生中継されていたんですが、その時は同じ場面でブライアンが「Day Tripper」のリフを弾いてたんです。事前に今日は誰が弾く?みたいな打ち合わせがあるのでしょうか?それとも弾いたもん勝ちみたいな?

曲は切れ目なしに「Doodle-Oop」へと続き、徐々にバイユーの空気に染まり始める。ソウルフルなジョージのヴォーカルも良い。さらに「Chicken Strut」ではジョージによる鶏の鳴き声?が炸裂し、さらにベース・ソロも。そしてベース・ソロからアートのオルガンをフィーチャーしたクールなカヴァー曲「Hang 'Em High」へ。元は有名な映画音楽ですが、Booker T & The MG'sもやってますね。さらに「Soul Island」での至福の幸福感からドラム・ソロへなだれ込み、強烈なフィルインからの「Africa」ですよ!キター!!って感じ。ここで初めてアートがリード・ヴォーカルを聴かせてくれましたね。終盤になるとジョージがクラシカルな「They All Ask'd For You」を歌いだし、それは「Iko Iko」に姿を変える。となれば当然、これは観客みんなで歌わないとね!

楽しいコール&レスポンスの後は、畳み掛けるようにラッセルの長いフィルが次の曲を促す。そしてアートが弾き始めたのは「Big Chief」!これには大きな拍手がわき上がる。しかしヴォーカル・パートになるとアートはジョージに向かって「喉が…」みたいな表情を見せて歌わない。ジョージは呆れた笑顔を見せて、アートにお水を促したりしますが、アートは素知らぬ顔。そして歌のないままワン・コーラスが過ぎ、再び歌いだしの瞬間を迎えても、アートは一点を見つめて静止してるだけ。これに観客達が沸きに沸く。この後どうなることかと思いきや、2巡目に来てようやく、優しい声でアートが歌いだしてくれました。これが滋味溢れる良い声だったんですよ~。

さて、ここまで全く切れ目なしの演奏。永遠と続くバイユー・グルーヴ。やはりミーターズは沼でした。一度そのグルーヴにハマったら2度と出ることは出来ないのです!その沼の中心はやはりジョージのベースでしょう。時にリフを、時にラインを、時にソロを、それらを行ったり来たりしながら極上のファンク空間を作り上げていく。もちろんラッセルやブライアントとのコンビネーションも最高。そしてことあるごとにアートを気遣い、サポートする姿も印象的でした。

そしてブライアン・ストルツも流石に存在感を発揮していましたね。彼のギターというと、私は勝手なイメージで少々軽い印象を持っていましたが、マーシャル・アンプから響くその音色は、思いのほか骨太。やっぱり生で聴いてみないと分らないものですね。ファンキーなカッティングもさることながら、ジャム・セッションへ突入した際に、ジョージと差しでやり合えるその力量と経験値は流石としか言いようがありませんでしたね。「Iko Iko」ではギターでフィドルっぽいフレーズを弾いてケイジャン的な雰囲気を醸していたのも印象的でした。

ようやくの小休止の後は、ブライアン・ストルツの見せ場、彼のソロ作から「Seven Desires」。これまでとはちょっぴり雰囲気の違うアダルトな感じ。ブライアンの歌声もソウルフルで良かったです。

ラストは完全無欠のキラー・ソング「Cissy Strut」。ラッセルのニューオーリオンズなタイム感横溢なドラムが最高でしたね。もちろんジョージとブライアンによるリフや、それに絡むアートのオルガンも感無量でした。これぞミーターズ!観客達もスタンディングオベーション。

アートの体調を気遣ってか、そのままメンバーがステージに残ってのアンコール。曲は待ってましたの「Hey Pocky A-Way」。観客達も思い思いに踊りだす。もうイントロだけで至福極まりない。っていうかイントロというよりほとんどジャムと化してましたけどね。そしていよいよ歌というところで、ジョージが何やらアートに話しかけてる。おそらく「歌える?」「いや、君が歌ってよ」的なやり取りをしていたのではないでしょうか。ジョージが笑ってると、アートは難しい顔をしてやはり「喉が…」みたいなジェスチャーをする。すると歌いだしの直前に強引にキー・チェンジをしてジョージが歌いだす。なんか痺れましたね。ちなみに前日の生中継ではアートが歌っていました。まあ、どっちが歌っても「Hey Pocky A-Way」は最高ですよね!特にジョージのベース。あのグルーヴに、ただただ身を委ねました。

そして曲の終盤、またジョージとアートが何やら会話を交わすと、また強引なキー・チェンジをして今度はアートが「Get Out Of My Life, Woman」だったかな?を歌い出す。(正直、曲を崩し過ぎている上に、ワンコーラス程度の短いものだったのでよく分かりませんでした。既に記憶も曖昧ですし。間違ってましたらごめんなさいね)。それにしても何でしょう?この自由さ!この臨機応変さ!さすが百戦錬磨のライヴ・バンドですよね~。最後は「Cabbage Alley」で終了。

およそ1時間半。ジャムからリフヘ、リフから歌へ、歌からジャムへと変幻自在に形を変えながらの沼グルーヴ。もうどっぷり浸かってきました。いや、もっと浸かっていたかったけど、こればっかりはしょうがない。


この日のセットリスト。メモを取りながら観た割には不完全ですいません…。あと、とにかく切れ目がないので、1曲と見るかメドレーと見るかの判断はいい加減ですのであしからず。間違ってましたらごめんなさいね。



01. Funky Miracle
02. Doodle-Oop
03. Chicken Strut
04. Hang 'Em High
05. Soul Island
06. Africa
~They All Ask'd For You
~Iko Iko
07. Big Chief
08. Seven Desires
09. Cissy Strut
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10. Hey Pocky A-Way
~Get Out Of My Life, Woman(だったでしょうか?)
~Cabbage Alley


そして終演後のお楽しみ。それはサイン会。私もメンバー全員からサインを頂きました。それが上の写真。これは2000年のニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴを納めたDVDです。このサイン会、当初はアートは姿を見せなかったんです。御高齢ですし、足腰も良くないことなので仕方ないな、と私も諦めていたんですが、ちょうど私がブライアンからサインを頂いている時に、なんとアートが車椅子に乗って登場したんです。私もすかさずアートからサインを頂きました。もの凄く、ゆっくりと、一字一字確かめるようにサインをされていました。これは私の宝物です!!

あと、せっかくなのでメンバーのソロ作にもサインを頂いちゃいました。皆さん、ソロ作を見せると嬉しそうにしてくれるので、こっちも嬉しくなります。ラッセルはジャケットを見るなり奇声を上げていましたし、ジョージはしげしげとジャケ裏を見て、そのクレジットを熱心にラッセルに説明していました。ブライアンは名前も入れてくれましたしね。



GEORGE PRTER JR. AND RUNNIN' PARDNERS / CAN'T BEAT FUNK!



RUSSELL BATISTE AND FRIENDS / FOLLOW YOUR DREAMS



BRIAN STOLTZ / EAST OF RAMPART STREET
ちなみにライヴでやった「Seven Desires」はこのアルバムに入っています。



*アート名義のCDも用意していたんですが、アートは1枚サインするだけでも大変そうだったので、流石に遠慮しました。演奏中は、御高齢なりに、足腰が悪いなりに、(もちろん若い頃とは違いますし、「Big Chief」で躓いたりもしていましたけど、それでも)心配していたより元気そうだな、とちょっぴり安心もしたのですが、サイン会での動きのゆっくりさを見ると、やはり心配になりましたね。でもサイン会に姿を現してくれたことはとても嬉しかったですね。 本当に遠い日本までよく来てくれました。いつまでもお元気で演奏を続けて頂きたいものです。



サマソニ第2弾!

2014-01-17 18:43:28 | フェス、イベント
AZEALIA BANKS / FANTASEA

サマーソニック出演者第2弾が発表されました! 今回は以下の3組。


THE 1975
Azealia Banks
Metronomy


アジーリア・バンクス!! これは嬉しい! 今年ファースト・アルバムのリリースが予定されているNYハーレム出身の女性ラッパーです。2012年にサマーソニックに出ておりまして、私はミーハー魂を炸裂させて最前列で楽しませてもらいました。あの時はまだ初々しい感じでしたが、あれから2年、果たしてどう化けたのか?化けてないのか?楽しみですね~。って言うか2年前の時点でシングル等があれだけ話題になっていたのに、まだデビュー・アルバムが出ていないってどうゆうことなんですかね?いやはや、待ち遠しいです。

それにしてもサマソニは小出しで来ますね。これで7組が発表になった訳ですが、この時点でアークティック・モンキーズ、ロバート・プラント、アジーリア・バンクスと、3組も観たいアーティストがあるなんて、今年のサマーソニックは忙しくなるかも?


写真のアルバムは、アジーリア・バンクスが2012年に無料ダウンロード発売したミックステープ作品。オフィシャルなものですが正式なデビュー・アルバムではありません。ですが彼女自身「ほとんどファースト・アルバムみたいなもの…」と語っているとかいないとか。ディプロがプロデュースに参加した「Fuck Up The Fun」なんて家で聴いてても踊りたくなってしまいますし、ハドソン・モホークらによるポップな「Jumanji」も最高です。バウンシーなリズムトラックに乗るアジーリアの粘り気がありながらもスピード感のあるラップには、黒いストリート感と、妙な中毒性がたっぷり!!




↓昨年の英レディング・フェスティヴァルでのアジーリア・バンクス。最高じゃないですか~。このおよそ1年前のサマソニと比べて断然タフになってます。
http://www.youtube.com/watch?v=8SOzBtbQRWQ

ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァル

2014-01-16 23:59:58 | ニューオーリンズ
TROMBONE SHORTY / SAY THAT TO SAY THIS

憧れのニューオーリンズ。かの地を象徴する「New Orleans Jazz and Heritage Festival」、通称「ジャズフェス」。1970年に始まり今年で45回目を向かえます。今年も例年通り、4月最後と五月最初の週末、つまり4月25日(金)から27日(日)、及び5月1日(木)から4日(日)までの計7日間、ニューオーリンズのフェアグラウンズ競馬場にて開催されます。

「ジャズフェス」で親しまれている通り、例年ジャズ・アーティストが沢山出演していますが、むしろ主役はニューオーリンズ内外のソウル/R&B勢。そして近年はロック系も目立ってきています。海外に縁のない私も、一度は行ってみたいと思いながら、毎年かの地に思いを馳せては出演者のタイムテーブルを眺めているのです。さて、今年の出演者ですが、タイムテーブルこそまだ出ていませんが、日別の出演者が先日発表になりました。

アラン・トゥーサン、アーマ・トーマス、バックウィート・ザディコ、ダーティ・ダズン・ブラス・バンド、ジョン・ブッテ、ギャラクティック等のニューオーリンズ/ルイジアナ勢はもちろん、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、フィッシュ、クリスティーナ・アギレラ、ボビー・ウーマック、チャカ・カーン、アル・ジャロウといったビッグ・ネームから、ヴァンパイア・ウィークエンド、アーケイド・ファイア、アラバマ・シェクスといった旬のロック・アーティストまで、今年も豪華なアーティストが揃いました。

そして気になるのは最終日、メイン・ステージの大トリを誰が務めるのか?

ジャズ・フェスの大トリと言えばネヴィル・ブラザース、というイメージがありますが、昨年はアーロン・ネヴィルがソロ活動に専念するためネヴィル・ブラザースを離れたため、残った兄弟でネヴィルズとしてジャズフェスに出演したものの、最終日の出演ではありませんでした。では誰が大トリを務めたのか?それはトロンボーン・ショーティでした。これは世代交代と言いますか、新しい “ニューオーリンズの顔” を印象づける出来事でした。

さて、では今年の大トリを務めるのは誰なのか? それはまだ分りません。ただ、5月4日の最終日にトロンボーン・ショーティがアナウンスされているので、やはり彼なのですかね? ちなみにネヴィルズの名前は各日隅から隅まで探してみましたが見つけることは出来ませんでした…。ただしアーロン・ネヴィルはソロで出ますし、シリルも自身のバンド、ロイヤル・サザン・ブラザーフッドを率いて出ます。アートはダンプスタファンクにゲスト参加するようですし、チャールズはどうなんですかね? リストに名前は見つけられませんでしたが、アーロンのバンド・メンバーとして出るのでしょうか?

とまあ、行きもしないジャズ・フェスのラインナップを見ては一人悩んでいる私なのであります。

あ~、ニューオーリンズに行きたい!!


「New Orleans Jazz and Heritage Festival」のラインナップ(オフィシャルサイト)→http://lineup.nojazzfest.com/




*写真は昨年リリースされたトロンボーン・ショーティの最新作「SAY THAT TO SAY THIS」。ラファエル・サディークをプロデューサーに招き、これまでの勢いはそのままに、よりアダルトに、より聴かせる作品に仕上がっています。注目は何と言ってもミーターズ「Be My Lady」のカヴァー。バックにはアート・ネヴィル、レオ・ノッセンテリ、ジョージ・ポーター・ジュニア、ジガブー・モデリステ、そしてシリル・ネヴィルが、ミーターズとして参加してるんです。おそらくメンバー揃ってのスタジオ録音は解散後初めてなのではないでしょうか? どうせならもっとファンキーな曲が聴きたかった、なんて言うのは贅沢。この録音が実現しただけで快挙。ショーティ君、ありがとう~!!