ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

訃報が続いた6月

2014-06-30 08:18:55 | ソウル、ファンク
BOBBY WOMACK / BACK TO MY ROOTS

この6月は何故か大物アーティストの訃報が続きました。ホレス・シルバー、ジェリー・ゴフィン、ジミー・スコット。あ~、なんか訃報が多いな…、と思っているところに今度はティーニー・ホッジス。そしてつい先日は、あのラスト・ソウル・マンことボビー・ウーマックまで。ボビー・ウーマックはここ数年、闘病中の中、来日も果たし、私も2年前にビルボードライヴでそのステージを観ることができました。年齢を重ね衰えたりと言えど、多彩な声音を操るその歌声は強力にディープでしたし、その歌唱が醸す彼ならではのソウル感は感動ものでした。私にとってはそれが唯一の生ボビー・ウーマックとなってしまいました。



LITTLE JIMMY SCOTT / EVERYBODY'S SOMEBODY'S FOOL
6月12日、ジャズ・シンガーのジミー・スコットがネバダ州ラスベガスの自宅にて亡くなられました。88歳。遺伝性のホルモン疾患により変声期を迎えなかったことが奇跡の歌声となり、その美しさはまさにジャズ界の至宝でした。ですが90年代に復帰を果たすまでは、20年以上に渡り不遇の時代を過ごしたことでも知られます。写真は彼がまだリトル・ジミー・スコットと呼ばれたデビュー当時の録音を集めたもので、1950年にライオネル・ハンプトン楽団の一員として録音した「Everybody's Somebody's Fool」始め、その素晴らしさは60年以上たった今でも色褪せません。



HORACE SILVER QUINTET / THAT HEALIN' FEELIN'
6月18日、ホレス・シルバーがニューヨーク州ニューロシェル市の自宅で亡くなられました。享年85歳。50~60年代のモダン・ジャズを牽引し、ファンキー・ジャズの第一人者でもあったジャズ・ジャイアント。写真は70年録音のソウル・ジャズ作品。ホレス・シルバーの弾くソウルフルなエレピが格好良い!



VA / GOFFIN AND KING SONGBOOK
6月19日、キャロル・キングとのコンビでブリルビルディング系ライターの代表格として知られるジェリー・ゴフィンがロサンゼルスの自宅で亡くなられました。75歳だったそうです。60年代にゴフィン&キングとして「The Locomotion」「Will You Still Love Me Tomorrow」「Pleasant Valley Sunday」など、数えきれない程の名曲を産み落としました。また、70年代にはマスルショールズヘ赴き、ブルースやカントリーなど南部に傾倒したソロ作も製作し隠れスワンプ名盤となっています。写真はゴフィン&キング作の名曲コンピ。



CAT P0WER / THE GREATEST
6月22日、メンフィスはハイ・レコードの屋台骨ハイ・リズムのギター奏者メイボン・ティーニー・ホッジスが、ダラスの病院で亡くなられました。肺気腫だったそうです。享年68歳。兄のリロイ・ホッジス(b)、弟のチャールズ・ホッジス(org) そしてハワード・グライムス(ds)、アーチー・ターナー(p)達と組んだリズムセクションはハイ・リズムと呼ばれ、アル・グリーン、オーティス・クレイ等のバックを務めるなど、メンフィス・ソウルのリズムを担いました。現在でも彼らこそメンフィスの音として親しまれ、例えばキャット・パワーがメンフィスに赴きティーニー&リロイのホッジス兄弟達と録音した06年の名盤「THE GREATEST」(写真)も記憶に新しいです。



BOBBY WOMACK / THE BRAVEST MAN IN THE UNIVERSE
6月27日、70歳で亡くなられたボビー・ウーマック。60年代初頭、サム・クックのレーベル「SAR Records」からデビューして以来、音楽史に凛然たる足跡を残してきた伝説的ソウルマン。シンガーとしてはもちろん、ギタリスト、ソングライターとしても活躍してきました。ローリング・ストーンズとの親交も知られますね。また近年はゴリラズのアルバムへ客演したり、デーモン・アルバーンとリチャード・ラッセルの共同プロデュースのもと意欲的な新作「 THE BRAVEST MAN IN THE UNIVERSE」(写真)をリリースしたり、存在感を発揮していました。



トップの写真はボビー・ウーマックの1999年作「BACK TO MY ROOTS」。ゴスペル・グループからキャリアを始めたボビー・ウーマックが、まさにタイトル通りルーツに帰ったゴスペル作。


亡くなられたレジェンドの皆様、安らかに。

フジロック予習:オゾマトリ

2014-06-28 16:57:42 | フジロック
OZOMATLI / PLACE IN THE SUN

実は私、オゾマトリのライヴ、まだ観たこと無いんです…。

さて、どうでも良いカミングアウトから書き初めてみましたが、そんな訳でフジロック予習企画第4弾はLAが誇るラテン系ミクスチャー・バンド、オゾマトリです!

フジロックと言えば、豪華ロック・アクトが名を連ねるその裏で、数々のワールド系ミクスチャー・グルーヴがマニアックな盛り上がりを見せている、そんな印象も有るかと思います。って言いますか、それこそフジロックの最もフジロックらしいところと感じてらっしゃる方も多いことでしょう。かくいう私もその一人なのですが。そしてそのフジロックにおけるミクスチャーの元祖と言えば?それはおそらくこのオゾマトリでしょう!!

過去4度にわたる出演で既にフジロックの顔と言っても良いオゾマトリですが、初出演は苗場2年目の2000年。その前年にアフロビートのフェミ・クティが出演し、フジが単なるロック・フェスではないという姿勢を見せてはいるものの、多国籍のミクスチャーという面ではその翌年のオゾマトリが最初だったのではないでしょうか? グリーン・ステージやヘヴンでのお祭り騒ぎはもちろん、最終日の深夜、オアシスエリアを練り歩き、観客達を引き連れてレッド・マーキー入りしたパフォーマンスは伝説となっている程。もちろん私は苗場にはいたものの、そのライヴは観れてないんですけどね。ですが帰宅後にその噂を耳にし、あ~観れば良かった!と思うと同時に、これがフェスか!フジロックとはこういうことか!と妙な興奮を覚えたものです。観ていない私ですらそうなんですから、彼らのライヴを目撃した人が何を感じたかは言わずもがなですよね。オゾマトリのような、ロックファンにとってはカウンター・カルチャー的な先鋭グループが主役となりうるロック・フェス。まだカフェドパリや木道亭はもちろん、オレンジコートすら無かった時代。この時のオゾマトリのライヴは、ある意味、その後のフジロックのカラーをすらも決定付けたのかもしれません。


メキシコ系、白人、黒人、日系人という多人種多民族によりLAで結成され、1998年にデビューしたオゾマトリ。デビュー当時はジェラシック5のメンバーが出入りしていたこともあり、私は勝手ながら彼らにヒップホップ畑を根城にしたアンダーグラウンドな夜のバンドという印象を持っていましたが、現在はむしろLAの日射しを燦々と浴びた開放的なヴァイヴ横溢なバンドというイメージだったり。だからといって言って現在はヒップな感覚が後退したかと言われれば、決してそうではありません。今年リリースされた最新作となる「PLACE IN THE SUN」も、オーガニックなラテン・グルーヴとエレクトロニックなダンス・ビートが同居した、楽しくも刺激的な一枚となっております。

幕開けは、彼ららしい陽性のラップとシンガロングなサビが気持ち良いタイトル曲「Place In The Sun」。そしてデイヴ・スチュアートがゲスト参加したレゲエ・フィールな「Brighter」。この冒頭2曲で描かれる暖かくポジティヴなメッセージ性も素敵。メッセージと言えば、生き抜くために何が必要かを力強く歌う「Burn It Down」も強力。今作中最もアグレッシヴな曲でまさに本アルバムのハイライトと言えるでしょう。ヘヴィーなギターやホーン・リフが絡むリズムがめちゃくちゃ格好良い!さらにダンス・グルーヴから滲みるラテンの哀愁が秀逸な「Prendida」や「Tus Ojos」辺りもオゾマトリらしい逸品。

そして極め付けは「Paleta」「Ready To Go」「Echale Grito」といったパーティ・ソング。このアゲアゲ感は半端無い!流石はオゾマトリ! “シブヤ”という言葉も出てくる「Ready To Go」の左右に飛び交う電子音もさることながら、「Paleta」での高速で突き上げるようなビートに絡むアコーディオンとか、「Echale Grito」でのホーンによる催眠的な反復ラテン・フレーズとか、彼らならではのミクスチャー感にやられます。特に「Echale Grito」の気持ち良いこと!この曲大好きです!現在、私にとってのフジロック・アンセム的な曲になってまして、日夜これを聴いてフジロックへのワクワク感を募らせています。

さて、最終日グリーンステージの一発目に登場するオゾマトリ。朝からアドレナリン全開の楽しいステージになることでしょう。究極のジャムバンドとも賞されるそのライヴ力にも期待ですね。3日目の朝一はなかなかキツいものがありますが、私もオゾマトリ初体験に向かって頑張りたいと思います!(でもヘヴンのジャングル・バイ・ナイトと被ってるんですよね…。)



では、YouTubeからいくつか動画もご紹介。


http://www.youtube.com/watch?v=EnNb_85w_OQ
「Paleta」のライヴ映像。熱いですね~!!


http://www.youtube.com/watch?v=Qz9N97gQhwY
音も映像もあまり良くないですが、オゾマトリとジャック・ジョンソンの共演映像。ジャック・ジョンソンはオゾマトリの2010年作「FIRE AWAY」にもゲスト参加していますしね。両者は同じ最終日に出演しますが、あまり期待はしないでおきましょう。


http://www.youtube.com/watch?v=UmEQKDLKwu8
オゾマトリのフジロックへ向けたメッセージ映像。

二子玉川ライズ「フジロックに行こう!」

2014-06-26 08:19:29 | フジロック
6月22日、二子玉川ライズで開催されたフジロックイベント「フジロックに行こう!」に行ってまいりました。私のお目当ては児玉奈央さんのライヴでありましたが、こういったフジロック気分が高まるイベントは大好きです!!

会場はガレリアと呼ばれる広場で、私が着いた時には、既にフジロックのドキュメント映像が上映されていまして、これが結構な音量だったもんで、これ見てるだけで結構楽しかったり。あと歴代のフジロックポスターが展示されてまして、思わず見入ってしまいましたね。そうこうしているうちに、キャンプよろず相談所の滝沢守生さんとOSHMAN'Sの斎藤淳史さんによるトーク・ショー「フジロックへの道」が始まったり。スライドを見ながらのキャンプサイト裏話は面白かったですし、装備面でのフジロック必勝法なども勉強になりました!

しばしの休憩を挟み、児玉奈央さんが登場!まずは「Lj」編集長の菊地崇さんと二人で今年のフジロックの見所を話してくれました。このお二人ですから、もちろん奥の方中心。ちなみに児玉奈央さんの注目は、NARASIRATO、BOOM PAM、そしてPHIL LESHなど。菊地崇さんお薦めのJONATHAN WILSONはライヴではサザンロックをやるとか、気になりますね~。

そして最後はいよいよ児玉奈央さんのライヴ。短いライヴでしたが、彼女のおっとりとしたオーガニックな歌声をきいていると、気持ちはアヴァロンやヘヴンにひとっ飛びな感じ。最後に歌った「Maker」、良かったですね~。ちなみに児玉奈央さん、現在フジのラインナップに名前は見えないものの、今年も何処かのステージに出演するとか、しないとか…。

jaSz & Ayo @アンスティチュ・フランセ「音楽の祭日」

2014-06-25 08:16:40 | フェス、イベント
6月21日、飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京で開催された「音楽の祭日」に行ってまいりました。音楽だけではなく、クレープやワインなどフランスの食べ物も楽しめる野外イベント。大勢の観客が集まっていましたが、場所柄から、おそらく半数以上はフランス人の方々で、なんだかパリの野外パーティに紛れ込んだかのような雰囲気。そして私のお目当ては、フランスから来日した2人の女性シンガー・ソング・ライターでした。


まずはjaSz(ジャス)。マダガスカル人の父とフランス人の母の間に生まれたという彼女。パリの地下鉄駅構内で録音されたというアルバム「METRO」が、この6月に日本でも発売されたばかりですが、そのアルバムが物語るように、彼女は地下鉄構内でのライヴで腕を磨き、現在でもそんな活動をしているという23歳(25歳?)の若手シンガーです。

アコギ1本を持ってステージに現れたジャス。ギターのキレが醸すリズムには太い芯が感じられつつ、とてもオーガニックなグルーヴが心地よい。クールな歌声には流石にパリらしい洗練を感じさせられると同時に、そのパリという異文化が交わるクロスロードに立っていただけのことはあるファンキーな感覚が格好良かったです。PVも話題の「Drink My Money」や、エイミー・ワインハウスのことを歌ったと思われる曲なども含みつつ50分ほどでしたかね?素敵なステージでした。

そしてAyo(アヨ)。こちらはナイジェリア人の父とルーマニア系ジプシーの母を持つ、ドイツ生まれの女性ソウル・シンガー。2006年にデビューして以来、ヨーロッパを中心に人気を博しているそう。そのアヨのステージ、とにかく素晴らしい歌声でしたね。激しさと柔らかさを併せ持ったスピリチュアルな響きで、アーバンなソウル・フィーリングとアフロな土っぽさを自在に操りつつ、まるで喜びと憂いを同時に内包するかのようなエモーショナル溢れる歌声、圧巻でした!! アコギを弾きながら、時にドラムを叩きながら、ピアノを弾きながら、そんな多彩な才能ももはや神秘的に感じられるほど感動的な歌声。特にドラムを叩きながら歌ったスロー・ナンバーは絶品でした。あとフィールドに降りて、観客達と一緒に歌っていたのも印象的でした。また男性キーボード奏者がバックを務めていましたが、彼が奏でるソウルフルで、ジャジーで、ゴスペル的でもあった鍵盤捌きも秀逸でした。また彼が曲によって吹いたトラッペットも良かったですね。予定時間を大幅に越え、1時間半近くもやってくれたでしょうか? ファンタスティックな素晴らしいステージでした。

アレッシーズ・アーク@恵比寿BATICA

2014-06-22 11:49:13 | SSW
ALESSI'S ARK / THE STILL LIFE

6月20日、恵比寿BATICAにてアレッシーズ・アークの来日公演を観てまいりました!

1990年ロンドン生まれという、まだ20代前半の若手女性シンガー・ソング・ライター、アレッシーズ・アーク(WIKIによりますと、本名はAlessi Laurent-Markeというそうで、Alessi's Arkとは、彼女のプロジェクト名のよう)。昨年リリースされた3rdアルバムとなる最新作「THE STILL LIFE」(写真)も素晴らしい作品であり、個人的には現在最注目の女性アーティストなのです。アルバムでは彼女の歌声を柔らかいポップ・フィーリングが包み込むようなアレンジが秀逸でしたが、今回はアコースティック・ギター弾き語りということもあり、彼女ならではのフォーキーな感覚をじっくりと堪能できるライヴとなりました。

私はアレッシーのその落ち着いた暖かい歌声から、人柄も静かな雰囲気を想像していたのですが、自身の出番前に対バンの邦インディー・バンド、JAPPERSの演奏をかなり前方で、しかもノリノリに踊りながら楽しんでる姿を見て、あ、こういう人なんだ、とちょっぴり驚いたり。またセッティング中にはBGMにレスリー・ゴアの「Maybe I Know」がかかると、声を上げて喜んだり。アレッシーズ・アークはこの曲を2nd作「TIME TRAVEL」でカヴァーしてるんですよね~。

さて、最新作から「Sans Balance」で始まった彼女のステージ。彼女の歌声は期待通りに緩やかで柔らかく、そして思った以上に繊細。爪弾かれるギターの音色も情緒豊か。「Veins Are Blue」「The Good Song」「Tin Smithing」など最新作からの曲の数々。アレッシーズ・アークらしいラヴリーなメロディーラインが、弾き語りならではの躍動感とエモーショナルに彩られるよう。アレッシーは表情を歪めながら、身体を上下左右に微妙にくねらせつつ、彼女独特のフィーリングで、フワっとしながらも濃密な歌声を聴かせてくれる。ライヴならではの人間味溢れるパフォーマンスに思わずうっとりでした。あと何故か彼女、時折片足を上げる一本足のポーズで歌っていましたが、そんな姿もキュートでした。

2nd作「TIME TRAVEL」から「The Robot」、1st作「NOTES FROM THE TREEHOUSE」から「Woman」「Ribbon Lakes」「The Horse」など旧作からの曲も披露されましたが、どれもCDで聴くのとはまた違った魅力で、楽曲の良さや、アレッシーのシンガーとしての魅力をあらためて感じさせてくれました。そして私なんかはおそらくこの日、初めて聴かされたであろう曲も何曲かあって、それがまた嬉しかったですね。多分、「Longest Sun」、「Desert」という曲。特に「Longest Sun」は良かったです。とてもフォーキーな憂い豊かな曲で、こういう曲を聴くと、現代的なドリーム・フォークといった雰囲気の彼女にも、しっかりと伝統的英国フォークの香りが息づいてるなと感じさせられたり。独特のしめった情緒が素晴らしかったです! あとこの曲では途中でギターのコードを間違えたりして、思わず「オウ!」と声を上げてやり直す場面もあったり。場内からも笑い声が沸きましたが、はにかみながら演奏に戻る、そんなアレッシーも可愛かったです。

可愛いと言えば、アレッシーは曲間によく喋ってました。もちろん英語なので私にはその内容はさっぱり分かりませんでしたけど…。でも早口でハキハキとした語り口、観客達との会話を楽しみながら、その身振り手振り、表情を見ているだけでなんか嬉しくなるような、そんなアレシーの人柄でした。

最後は観客達に「Hummingbirdとchicken、どっちが聴きたい?」みたいに問いかけ、一人の男性から「Hummingbird」という答えを聞くと、日本語で「OK、おやすみなさい」と言って「Hummingbird」を歌い出しました。これがまた絶品でしたね。そして彼女はこれで終わりとばかりにギターを置く。ですが拍手が鳴り止まない。その手拍子に体を揺らしながら「もうやらないよ~」みたいな戯けた顔でふざけるアレッシー。もちろんこれで終わりではありません。再びギターを抱えると、観客からの「chicken!」というリクエストに応えその曲を。「chicken」なんてきょくあったっけ?と思っていると、それは最新作収録の「Whatever Makes You Happy」でした。たしかに歌詞のかに「chicken」という言葉が出てきますね。この曲も良い曲なんですよね~。生のアコギ弾き語りで聴くとこれがまた格別。

およそ45分程の短いライヴでしたが、アレッシーズ・アークの魅力たっぷりな素敵なステージでした。



終演後はお楽しみのサイン会。私はポストカードを買ってサインを頂きました。アレッシーはイラストレーターでもあるそうで、おそらく彼女の作品なんでしょうね。サインに「アリガト☆またね☆」って書いてある!?







この日のセットリストは多分こんな感じ。既に記憶が曖昧ですので、間違ってましたらごめんなさいね。

01. Sans Balance
02. Veins Are Blue
03. Longest Sun
04. The Good Song
05. Woman
06. Tin Smithing
07. The Horse
08. Ribbon Lakes
09. Desert
10. The Robot
11. Hummingbird
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12. Whatever Makes You Happy

フジロック第9弾!

2014-06-19 22:34:34 | フジロック
フジロック出演アーティストの第9弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。今回はデイドリーミングを中心に20組程。詳細はオフィシャルサイトで確認して頂くとして、もうこの辺りまで来ると、サプライズを期待するよりは、脳内における妄想タイムテーブルの微調整の方が重要だったり。

MATE POWER、JOHNSONS MOTORCARあたりは、かなりそそられます。あとカフェドパリのFANFARE CIOCARLIAも!





MATE POWER- FUJI ROCK - JAPAN - 2011
http://www.youtube.com/watch?v=KORXPec0x9A
MATE POWERが2011年にオレンジ・コートに出演した時のドキュメント。



-Johnsons Motorcar @MOSAiC
http://www.youtube.com/watch?v=SiyjgjKZvq0
多国籍のアイリッシュ・バンドですが、日本産のバンドだそうですね。

フジロック予習:ザ・ヘヴィー

2014-06-15 18:58:52 | フジロック
THE HEAVY / THE GLORIOUS DEAD

黒人シンガーのスワビーを擁し、“まるでカーティス・メイフィールドとレッド・ツェッペリンがセッションしたかのよう”と称される英ロック・バンドのザ・ヘヴィー。黒人シンガーの入ったロック・バンドと言いますと、近頃はヴィンテージ・トラヴルの勢いが目覚ましいですが、ガレージ臭と肉感的なブラック・フィーリングでヴィンテージなサウンドをキメる彼らに対し、このザ・ヘヴィーは既に3枚目となる最新作「 THE GLORIOUS DEAD」でより絢爛なスケール感をものにし、モダンなロック・バンドへ一皮剥けた印象。いや、モダンと言いましても、それはあらゆるジャンルを越境する引き出しの多さと、そのミクスチャーが織りなす創造性であり、サウンド的には相当レトロチックですけどね。

ある種の物語性を感じさせるバラエティ豊かな楽曲群、想像力を喚起させられるどこか歪んだアレンジ・センスで纏められた彼らの最新作「THE GLORIOUS DEAD」は、まるでB級カルト映画のサウンドトラックのような佇まい。実際、彼らの楽曲は映画、ドラマ、ゲームなどで引く手数多だそうですが、それも頷けますね。日本でも「Same Ol'」がペプシのCMに使われて話題になりましたし。実は私もこの曲はそのCMで初めて聴いて、その独特の世界観を感じさせる曲調に痺れたクチなんです。

さて、アルバムの幕開けは“ドラキュラ”、“フランケンシュタイン”という言葉が聞き取れる不穏なイントロから、重厚なグルーヴへ展開し、スワビーのヘヴィーな歌唱と、それに呼応するコーラスも格好良い「Can't Play Dead」。この曲やサイケデリック・ソウル・ロックとでも評したい「What Makes A Good Man?」、そして中盤の山場となるキラー・ソング「Same Ol'」あたりは、楽曲、アレンジ共にまさに今作のハイライトと言える完成度。独特の雰囲気と重厚なグルーヴから滲み出るような躍動感は抜群の格好良さです。

さらに、ヒッピホップなリズム処理が秀逸な「The Big Bad Wolf」や、怪しきレトロ歌謡的な「Be Mine」、荒んだ酒場から漏れ聴こえてきそうなブルース「The Lonesome Road」、ブラック・カルト・ムーヴィーな香り濃厚な「Don't Say Nothing」など、それらから漂う“黒さ”も彼らの魅力ながら、その一方で開放的且つフォーキーな「Curse Me Good」、ガレージ・パンクな「Just My Luck」といった曲も印象的。そしてドリーミーなワルツ「Blood Dirt Love Stop」をスワビーがソウルフルに歌い上げ、およそ40分のトリップは幕を下ろします。

やはりスワビーの存在感が光りますが、そもそもの楽曲の良さとその多彩さ、そしてそれらを一つの作品に纏め上げるバンドの演奏力やプロデュース能力も特筆物(今作はセルフ・プロデュース)。あといくつかの曲でシャロン・ジョーンズ&ダップ・キングスの中心人物ボスコ・マンことガブリエル・ロスが、ブラスとストリングスのアレンジを務めているそうで、この人選も見事ですね。彼の貢献も含め、今作でのブラスとストリングスをフィーチャーしたアレンジはかなり格好良いです!

さて、2日目グリーン・ステージの一発目に登場するザ・ヘヴィー。このスケール大きなサウンドと多彩な楽曲をどう巨大空間で表現するのか?そしてスワビーの歌唱が山にこだまするその瞬間、楽しみですね~!!




では最後にザ・ヘヴィーの動画もいくつか。

The Heavy - What Makes A Good Man? / How You Like Me No
http://www.youtube.com/watch?v=RARp3IFJEz4
レイト・ショウ・ウィズ・デイヴィッド・レターマンから。フジロックにもこれぐらいの大所帯で来てくれたら嬉しいんですけどね。それにしても「What Makes A Good Man?」は格好良いですね!!


The Heavy - Same Ol'
http://www.youtube.com/watch?v=tGULAixvGis
やはりライヴになると相当濃いですね!ますます楽しみ!

DEAD NIGHT@音楽実験室 新世界

2014-06-11 13:37:38 | フジロック
6月9日、六本木新世界で開催された「PHIL LESH & THE TERRAPIN FAMILY BAND JP presents DEAD NIGHT」なるイベントに行ってまいりました! デッドを体験しことがある人もない人も、その音楽を聴いたことがある人もない人も、みんなでデッドを聴いてデッドの魅力を知るためのイベントという「DEAD NIGHT」。つまりフジロックにフィル・レッシュが来ることを記念して、みんなでグレトフル・デッドを聴きながら、その喜びをかみしめましょう、的なイベントで、フジロック開催までの期間、定期的に催されるという、今回がその2回目。

会場に入ると、ステージでは大スクリーンでグレイトフル・デッドのライヴ・ヴィデオが上映されていて、片隅ではレアなフィル・レッシュのTシャツとか、様々なグレイトフル・デッドのグッズが販売されていたりするなか、いたってゆる~い雰囲気。入る前は、サイケデリックでトリッピーな怪しい感じだったらどうしよう、とちょっぴり不安だったりもしたのですが、意外とアットホームな感じで安心しました。お客さんも、いかにもデッド・ファンという感じよりは、会社帰りと思われる方達の方が目立ったり。かく言う私も特別デッド・ファンという訳ではありませんしね。

トークショーでは、75年にグレイトフル・デッドを生で観たという、タイダイの良く似合う現役デッドヘッズのような方が現れ、あの当時の、あのシーンの空気が伝わるような話をして頂き、大変面白かったです。しかも肝心のライヴについては、「まったく覚えてません!」というオチで大ウケでした。でもそれこそグレイトフル・デッドのライヴならではな感じですかね? それにしても、あの時代に単身アメリカへグレイトフル・デッドを観に行くなんて、なかなか出来ることじゃないですよね。おそらくデッド・ファンの間では有名な人なのでしょうね。会場でTシャツや、グレイトフルデット・グッズを売っているショップの方でした。

そしてお楽しみは、じゃんけん大会によるBEN&JERRY'SのTシャツのプレゼント。なんと私、最後の2人まで勝ち上がったんです!ま、最終決戦で負けたんですけどね。でもドキドキした楽しい時間を過ごさせて頂きました。ま~、Tシャツ貰えなくて残念でしたけどね~。


このじゃんけん大会の頃には立ち見客で溢れる程満杯になっていた今回のイベント。入場無料とは言え、グレイトフルデッドの根強い人気に驚かされました。フジロック前に、デッド好きが集まってワイワイガヤガヤとこういうイベントをやるのもなかなか良いものですね。肩肘張らない雰囲気が心地良かったです。そして増々フィル・レッシュへの期待が募りました。


次回は7月7日、同じく六本木新世界にて開催。フジロックへの出演も決定したMabrockの投げ銭ライブも予定されてるとか。また行っちゃおうかな?




PHIL LESH & THE TERRAPIN FAMILY BAND JP のオフィシャル・フェイスブック→https://www.facebook.com/terrapinfamilybandjp

フジロック・プレ・イベント「FUJI ROCK DAYS」

2014-06-09 09:46:48 | フジロック
6月7日、8日の2日間、渋谷の岩盤、及びタワーレコード渋谷店、新宿店で開催されたフジロック・プレ・イベント「FUJI ROCK DAYS」に行ってまいりました。ま、毎年恒例のイベントなので。しかも今年は渋谷、新宿の同時開催!!とは言え、内容的には縮小されたイメージ。もう前みたく“渋谷ジャック”とか言わないですしね…。

さて、まず6月7日は新宿タワレコへ。対象CDを買って抽選に参加する、ていうただそれだけなんですけどね。で、私もオゾマトリの新作を購入し抽選へ。すると私のすぐ前で抽選していた人が苗場プリンスの宿泊券を当てたんです!!驚きました~!!って言いますか、私の目の前で苗プリが当たるのってこれで4度目なんです。ここ数年で4回も苗プリ当選の瞬間を見てるんです。これって結構凄い確率じゃないですか?もちろん、私は当たったこと無いですけどね…。

で、私の番ですけど、実は苗プリが当たる抽選は、ここでチケットを購入した人のみが対象で、CDだけを買った人は、もう少ししょぼい抽選なんです…。どうせ苗プリ当たらないし、と思いながらガラガラ回したのが良かったのか、いつもハズレばかりの私が珍しくTシャツを当ててしまいました!!やったね!!


そして6月8日は渋谷パルコ前の岩盤特設ブースへ。今年は例年の公園通り沿いから少し奥へ入ったスペイン坂前広場に移っての開催で、いつもの屋台が無いのはちょっぴり残念かな。で、こちらはチケット及びグッズ購入で苗プリが当たる抽選に参加出来るとのことなので、私もTシャツを買って気合い充分でガラガラを回しましたよ!ま、結果はタオルでしたけどね…。しかも去年現地で買ったやつっぽい…。ま、これがフジロック!!


結局、一番の収穫はフリー誌「Festival Eco'14」をゲットしたことだったりして。



フジロック・ガイドブック的な「Festival Eco'14」と、抽選で当たったタワレコ・Tシャツ。



パルコ前で買った今年のフジロック’14とGAN-BANコラボの「Smiley Face Tシャツ」と、抽選で当たった(ハズレた?)タオル。



いや~、ステージ割も発表されましたし、「FUJI ROCK DAYS」も開催されましたし、日に日にフジロックが近づいてまいりましたね~。こういうワクワク感大好き!

さて、そろそろ荷造りは始めようか?いや、まだ早いな…。