ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

@カチャトラ

2010-03-29 20:34:02 | ジャムバンド/オーガニック
今日は久しぶりのマウントシュガーを観に恵比寿のカチャトラに来ています。今夜は「カチャトラ・スピンオフ・ライヴ」ということなのですが、対バンの皆様が個性的で、なんかいつもと雰囲気違います。カシミール・ナポレオンという人達が超可笑しかったです。


帰宅後追記:

いつ観てもマウントシュガーは良いですね。ありささんの弾き語りによる「ペコペコママ」からスタート。この前に出演したカシミール・ナポレオンの衝撃と言うか笑劇によるざわめきが残る中、ありささんの歌声がゆっくりと空気に浸透していきます。森さんのギターが入っての「農家の嫁」も良かったです。この曲は名曲ですよね。そしてカセットコンロスのフケさんをゲスト・ドラマーに向かえての「野生」。この曲はマウントシュガーとしては珍しくありささんが割りと声を張り上げて歌うんですけど、これがまた良いんですよ。静かに繊細且つ柔らかい声で歌うありささんも良いですけど、この曲で聴かせる熱い歌声もエモーショナルで素敵です。さらに女性シンガーを招いてのデュエットがあったりと、なかなかにもり沢山でしたが、最近2部構成に慣れてしまったせいか、短く感じましたね。もっと聴きたかったー!!

4月14日にはiTunes store から配信限定のミニアルバム「ワンピース」がリリースされるようですのでそちらも楽しみです。そういえばお二人のホーム・ページもリニューアルされましたね。なんか写真がちょっとストリートっぽいと言うか、ヒップホップ的な雰囲気で、イメチェンですかね?



@クアトロ

2010-03-28 18:26:27 | ソウル、ファンク
今日はギャラクティックを観に、渋谷クラブ・クアトロに来ています。今、開演待ちです。整理番号194番だったのに何故か最前列ど真ん中です。みんなあまりがっついてないんですね。ステージにはコンガが鎮座してます。多分シリルが叩くんですよね?ドラムセットのすぐ隣です。スタントン・ムーアの横でシリルがパーカッションを叩く。その図を想像しただけでワクワクしますね。

さあ、もうすぐ開演です!楽しみです!


帰宅後追記:

いや~、ギャラクティック最高でした! そしてシリル・ネヴィルもコーリー・ヘンリーも最高でした! 書きたいことは色々ありますが、まだ明日の最終日に行かれる方もいらっしゃるので、詳細はまた後日。それにしても元気&ソウルフルなシリルに惚れ直しました。


@六本木

2010-03-27 23:20:16 | 余話
今日は六本木アートナイトに来ています。ヒルズとミッドタウンを中心にオールナイトでアートを楽しめるイベントです。複数の会場及び、街のいたるところにアートが散りばめられているという感覚が面白いです。今、ミッドタウンで、なんかアンビエントなパフォーマンスを観ています。


帰宅後追記:
いや~、楽しかったです。こういう街歩きしながらアートが楽しめるイベントは大好きです。現代アートって、意味は分からないことがほとんどだったりするんですが、それでもなんか面白いんですよね~。特に「ハーバートの夢」は良かったですね~、何か幻想的で。あと猫を探す「六本木の猫道」とか、そういう参加型のアートも楽しい。私はキーワードをコンプリートしましたよ! あとたまたま観た studio5 というグループのパフォーマンスも面白かったです。それと鈴木ヒラク&Shing02のライヴ・パフォーマンスは見そびれましたが、そんな音楽とのリンクももっと沢山あれば良いのに…、と思ったり。何はともあれ、このイベントは毎年恒例として続いて欲しいですね。








ギャラクティック

2010-03-27 14:18:51 | ソウル、ファンク
GALACTIC / YA-KA-MAY

さて、ギャラクティックの東京公演が間近に迫ってまいりました。ある意味、先日のボブ・ディラン以上に楽しみなライヴです。なんてったてゲストにリバース・ブラス・バンドのトロンボーン奏者コーリー・ヘンリーと、ネヴィル・ブラザーズの末弟シリル・ネヴィルですよ。 シリル・ネヴィルがきちゃうんですよ! 昨年のフジロックに一人来なかったあのシリル・ネヴィルが! ギャラクティックとシリル・ネヴィルの共演。心が躍りますね~。しかもまたギャラクティックの最新作「YA-KA-MAY」が最高の出来映えなんです! という訳で今日はギャラクティックの「YA-KA-MAY」です。

ギャラクティックと言えば、デビュー当時はまるで「ミーターズがジャズ・ファンクをやったらこうなるんじゃないか?」的なサウンドに、セリル・デ・クロウ(vo)のソウル色が合わさり、それは新時代のニューオーリンズ・ファンクを予感させるもそでした。そして前々作「RUCKUS」からヒップホップ的なファンク表現へ移行。さらにセリル・デ・クロウの脱退を機に、前作「FROM THE CORNER TO THE BLOCK」ではチャリ・ツナやギフト・オブ・ギャブなどのラッパーを招いて一層ヒップ・ホップ色を強めました。

で、今回の「YA-KA-MAY」です。今作は、アラン・トゥーサン、アーマ・トーマス、ジョン・ブッテ、ウォルター・ウルフマン・ワシントン、リバース・ブラス・バンドなど豪華なゲストを招いた、これまでにない程ニューオーリンズを意識した作品になっています。じゃあ、ヒップホップ色が薄れたのか?と言うとそうでもありません。まあ、前作に比べれば表面上は薄れたかもしれませんが、ヒップでファットなリズムやクラブ的なミクスチャー感はかえってディープになっています。

リバース・ブラス・バンドが参加した「Boe Money」。ギャラクティック流ファンクとニューオーリンズ産ブラス・バンドのリズムが見事にガンボされています。格好良いですね~。これを聴いた時、思わずガッツ・ポーズしちゃいましたよ! そしてアーマ・トーマスが圧倒的な存在感を見せる「Heart Of Steel」。これなんかもヴードゥー的な怪しさとヒップ・ホップが合わさったようなミドル・ファンクで、“間”を生かした展開にアーマのどっぷりとした歌声が痺れますね。酋長ボ・ドリスが参加した「Wild Man」はまるでスワンプ・ジャングルへ迷い込んだよう。そしていかにもアラン・トゥーサンなピアノ・フレーズと彼の優しい歌声が深淵な世界へトリップさせてくれる「Bacchus」。ギャラクティックを現在のミーターズと例えるならば、彼らとトゥーサンの共演にはワクワクさせられますね。

トロンボーン・ショーティとコーリー・ヘンリーが参加した「Cineramascope」は今作中最もジャズ・ファンク寄りですが、地を這うベース・ラインが強烈。そしてジョン・ブッテが歌う「Dark Water」。ギターでアンダース・オズボーンが参加し作曲クレジットにはポール・サンチェスの名も。中毒性の高い隙間ファンクに絡むブッテの歌声が素晴らしい。彼が歌えば些細な隙間もブルージーな空間へと染められてしまいます。さらにブルース・ギタリストのウルフマン・ワシントンをフューチャーした「Speaks His Mind」もトリッピーで面白い。

もちろんラッパー陣も多数参加しています。しかも敢えてニューオーリンズ勢で固めている。ビッグ・フリージア、ケイティ・レッド、シシィ・ノビー、チーキィ・ブラック、など。ヒップ・ホップに疎い私は、正直馴染みのない方ばかりでしたが、これがかなり良いんですよ! 彼らをフューチャーした「Double It」、「Katey Vs. Nobby」、「Do It Again」などが思いのほか格好良い。前作「FROM THE CORNER TO THE BLOCK」で感じたヒップ・ホップ感とは明らかに違う、もっと猥雑で、エグ味やグロさが半端ない代物になってます。むしろM.I.A.とかディプロとかブラカ・ソム・システマ辺りを想起させられる、無国籍なファンク。でもそれがかえってニューオーリンズ的なガンボ感を産み出していて、他の楽曲と見事なまでに相互作用を繰り返します。

で、この相互作用の源は、やはりギャラクティックが産み出す変幻自在のファンク・サウンドでしょうね。曲が進めば進む程その懐の深い強靭なリズムにハマっていきます。これは間違いなく、ギャラクティックの最高傑作でしょう! ヒップホップに代表される現代的な感覚と、古き良きニューオーリンズの空気感、それをジャム・バンドならではの実験精神で見事に結実させた素晴らしい作品です。


いや~、これは本当にライヴが楽しみですね。豪華ゲスト陣が参加したこの作品をどうライヴで表現するのか? シリル・ネヴィルがどれだけフューチャーされるのかも気になるところ、せっかく来るんですから、がっつり歌って欲しいですね。そしてコーリー・ヘンリーのトロンボーンにも期待です。せっかくなので、コーリー・ヘンリーとシリル・ネヴィルもちょこっとご紹介。


KERMIT RUFFINS WITH THE REBIRTH BRASS BAND / THROWBACK
今やニューオーリンズを代表するトランペッター、カーミット・ラフィンズが古巣のリバース・ブラス・バンドと組んだ05年作。これぞブラス・バンド!な傑作ですね。たぶんコーリー・ヘンリーはこの頃からリバースに加わるようになったのではないでしょうか?違ってたらごめんなさい。


CYRIL NEVILLE / NEW ORLEANS COOKIN'
ご存知ネヴィル兄弟の末弟シリル・ネヴィルによる00年のソロ作。ニューオーリンズ・クラシックを中心に収めた作品で、これも良いんですよね~。そしてここにもアラン・トゥーサンやエディ・ボなどの大御所に混じってコーリー・ヘンリーが参加しています。ちなみに彼、この頃はリルラスカルズ・ブラス・バンドで活躍していました。それと先日亡くなられたばかりのマーヴァ・ライトも素晴らしい歌声を聴かせてくれています。


マーヴァ・ライトが…

2010-03-26 11:56:55 | ブルース
MARVA WRIGHT / BORN WITH THE BLUES

2010年3月23日、ニューオーリンズの女性ブルース・シンガー、マーヴァ・ライトが亡くなられたそうです。先日ブルース銀座さんのブログで知りました。残念ですね。まだ62歳だったそうです。昨年2度の脳梗塞で倒れ、療養中だったとか。

ニューオーリンズを感じさせてくれる貴重な女性シンガーでしたね。ブルース・シンガーとはいえ、強烈なゴスペル・フィーリングも持っていて、ふくよかな体格から繰り出されるパワフル且つディープな歌唱は迫力満点でした。

私がマーヴァ・ライトを知ったのは、BS放送で見た91年のニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルの映像。ファンキーなバック・バンドを従え、パワフル且つディープに歌う姿は強烈なインパクトがありましたね。実は今そのビデオを引っ張り出して観てるんですけど、痺れますね。特にブルース・ナンバー「Hert Breakin' Woman」の迫力たるや! ゴスペル曲も素晴らしい。嗚呼、一度生で観たかったです…。


写真のアルバムは94年のアルバム「BORN WITH THE BLUES」。このCDの解説によりますと、彼女は48年3月にニューオーリンズに生まれ、子供の頃から教会でゴスペルを歌っていたそうです。13歳でスピリチュアル・グループに参加したり、70年代にはアラン・トゥーサンの録音でバック・コーラスを務めたりと、シンガーとしての道を歩みます。さらにシカゴ・ブルースの女王ココ・テイラーがニューオーリンズに来た際にその前座を務めたことから、彼女もブルースへと方向を定めることになったとか。そして90年に「HERTBREAKIN' WOMAN」でアルバム・デビュー。私がマーヴァを知ったのは、意外とデビュー間もない頃だったのですね。

続いてこの「BORN WITH THE BLUES」が2nd作になります。バックには彼女が率いるBMW'Sのメンバーを中心に、ハーマン・アーネスト(ds)やウォルター・ウルフマン・ワシントン(g)、サニー・ランドレス(g)なんかも参加しています。幕開けはいきなりラップで始まり驚かされるファンキーな「The Glitter Queen」。これはマーヴァの自作曲で、キレのある艶やかな歌声が素晴らしいです。そしてブルース・シンガーとしての本領発揮は「What's Wrong」やタイトル曲「Born With The Blues」。特に「Born With The Blues」でのどっぷりとしたブルース表現には引き込まれます。ここでギター・ソロを弾くのはウルフマン・ワシントン。「What's Wrong」ではサニー・ランドレスのスライドが強烈。

サニー・ランドレスと言えばスワンプ色の濃い「Before I Met You」でも大活躍。水分をたっぷり含んだような音色のスライドがジュルっと腰に絡み付いてきます。そして大きく弾むマーヴァの歌声も貫禄充分。これぞルイジアナ!! そして迫力たっぷりの重量級ヴォーカルを聴かせる「Hound Dog」や「Been & Gone」。この2曲の歌唱も圧巻。前者はもちろんプレスリーのあの曲、後者はジョン・クリアリーの楽曲。さらにスロー・ナンバー「It's Gonna Be Alright」や「Do Right Woman - Do Right Man」で聴かせるディープなソウル/ゴスペル・フィーリング! 「Do Right Woman - Do Right Man」はアレサ・フランクリンが歌った名曲ですね。力強さの中にもしっかりと暖かさが宿っているマーヴァの歌声。やっぱり幼い頃から親しんだゴスペルや、ニューオーリンズという土壌が培った豊かな音楽性が染み付いてるんでしょうね。そして最後を締めるアコースティック・ブルース「Can't Nobody Love You」が妙に染みます。

近年は山岸潤史&塩次伸二の「BLUES IN NEW ORLEANS」(07年作)に客演して日本のブルース・ファンにもその元気な声を届けてくれましたね。同年にはソロ作「AFTER THE LEVEES BROKE」もリリースしていたそうなのですが、残念ながら私は未聴です。今度探してみようかな…。

マーヴァ・ライトのような、大きな歌が歌えるシンガーって、最近少なくなっているように思えますので、ホント寂しい限りですね。

マーヴァ・ライトさん、安らかに。

@ZEPP東京

2010-03-24 17:46:25 | ルーツ・ロック
今日は待ちに待ったボブ・ディランです。先程グッズ売場でチロルチョコを買って、今目の前のファーストキッチンで開場待ちです。整理番号は千番台なので、ゆっくりじっくり観るつもりです。楽しみ!


帰宅後追記:

整理番号が千番台でも思ったより前のほうで見れました。ボブ・ディランをこんなに近くで、観れるなんて! 感無量でしたね。生ディランは神のようでも悪魔のようでもある驚異的な歌声でした。ノリノリでキーボードを弾く姿も印象的でしたね。バックの演奏も今のボブ・ディランらしいスウィング感があって素敵でした。そして選曲については、あの曲を演って欲しかった!とか欲を言ったらキリがないですが、レアな曲もあったりで、かなり楽しめました。個人的には「Desolation Row」ですね。高揚感抜群のボブの歌声が素晴らしかった! あとはまさかのスロー・アレンジによる「Mr. Tambourine Man」。それと最新作の中でも特に好きな「If You Ever Go To Houston」も嬉しかった。でもやっぱり、なんだかんだで「Like A Rolling Stone」ですね。若い頃のようなとんがった歌い方ではありませんが、落ち着いた歌唱の中にも会場を巻き込むエネルギーが横溢しているような、現在のディランならではの境地を感じる濃密さでした。

書きたいことはまだありますが、詳しくはまた後日。ネタバレになってしまうので、ZEPPツアーが終了したらアップしようかと思っています。


マリア・マルダー & ダン・ヒックス

2010-03-24 11:25:15 | ルーツ・ロック
MARIA MULDAUR & HER GARDEN OF JOY / MARIA MULDAUR & HER GARDEN OF JOY

夏フェスに向けて金欠が続く今日この頃ですが 、マリア・マルダーが 来日決定! しかもスペシャル・ゲストにダン・ヒックス!!

6月18日、19日 ビルボードライヴ東京 です。

元祖オールド・タイム・レディーのマリア・マルダーと、オリジナル・ヒップスターことダン・ヒックス。これは行くしかないでしょう! アメリカン・ルーツ・ミュージックの素晴らしさを教えてくれる最高の二人です! この共演は外せません! 絶対観に行きます。正直、キャロル・キング&ジェイムス・テイラーより楽しみかも。

実は私、マリア・マルダーは大好きなのですが、ライヴは観たことがないんですよね~。次は必ず!と思っていたところに、ダン・ヒックスと共に来てくれるなんて願ったり叶ったリです。ちなみにダン・ヒックスも観るのは初めてです。昨年の来日公演も見逃してるんで…。果たしてこの二人、どんなライヴを見せてくれるのか?楽しみですね。まだ詳細は発表されていませんが、バックのメンバーも気になります。(KIT STOVEPIPEさん、来てくれないですかね~)


写真のアルバムは昨年リリースされたマリア・マルダーの最新作「MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY」。彼女のルーツでもあるジャグ・バンド作品です。バックにはジョン・セバスチャン、デヴィッド・グリスマン、タジ・マハール、そしてダン・ヒックス! などという豪華な面子が参加しています。「Medley: Life's Too Short/When Elephants Roost In Bamboo Trees」ではマリアとダンがデュエットしていますが、これがまた良いんですよね~。粋なスウィング感が堪りませんね。それと二人の空気感。前半の語り合うような呼吸から、終盤のじゃれ合うようなスキャット。思わずマリアが吹き出してしまうような、こんなアットホームな雰囲気が生で味わえるんですね。

そう言えば、以前このアルバムを当ブログで紹介した時、「最近、ジョイント・ライヴが流行ってるみたいなんで、マリア・マルダー&ダン・ヒックスなんてどうですかね?」なんて冗談で書いたんですけど、まさか本当に実現するとは!



~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 09.10.30 マリア・マルダーのジャグ・バンド


マイ・ベスト・ボブ・ディラン

2010-03-22 01:49:46 | ルーツ・ロック
1位 ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN
2位 THE BOOTLEG SERIES, VOL.4 : 1966 THE "ROYAL ALBERT HALL" CONCERT
3位 THE BASEMENT TAPES
4位 BLONDE ON BLONDE
5位 HIGHWAY 61 REVISITED
6位 BEFORE THE FLOOD
7位 BLOOD ON THE TRACKS
8位 BRINGING IT ALL BACK HOME
9位 MODERN TIMES
10位 THE BOOTLEG SERIES, VOL.6 : 1964 CONCERT AT PHILHARMONIC HALL

今日はボブ・ディランの東京公演初日でしたね。大層盛り上がったことでしょう。行かれた方、羨ましいです! という訳で、意味もなく私の好きなボブ・ディランのアルバム・ベスト10を発表してみました。

1位は意外かもしれませんが「ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN」です。プロテスト時代とエレキ化の狭間にある小休止的なアルバムという印象かもしれませんが、実は良いが曲多いんですよね~。「All I Really Want to Do」、「Chimes Of Freedom」、「To Ramona」、「My Back Pages」、「I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)」、「It Ain't Me Babe」など、名曲のオンパレード。朗らかさと切なさがない交ぜになったメロディ・ラインと瑞々しいディランの歌声が素晴らしい。でもその背景には時代の代弁者へと祭り上げられたことへの苦悩と、そこからの逃避があったり。いや“逃避”と言うより“あざむき”か? 結局このディランが真実なのか偽りなのか釈然としないところにリアリティを感じます。

2位は悪名高い電化ライヴ盤。これはブートで良く聴きました。私にとってはパンクでしたね。特にギラギラしたディランのヴォーカルが。これって案外ジョニー・ロットンにも影響与えてるんじゃないの?なんて思ったり。でも今聴くとロビー・ロバートソンのギターが格好良すぎます。あとガース・ハドソンのオルガン!!

3位は何て言うか、ロマンですよね。ウッドストックへの隠遁とか、そこでのザ・バンドとの蜜月とか、ここからロックのルーツ回帰が始まるとか、全てがロマンです。音の悪さもなにやら伝説感を高めています。4位はね、どれが一番の名盤か?ということであれば、迷わず1位に選ぶ大傑作です。ですが個人的な愛着で言うとこの順位。完成度もさることながら、ナッシュビル勢との邂逅も特筆もの。5位と8位もね、やっぱりこの時代は強いです。

6位は再びザ・バンドをバックに率いたライヴ盤。これも良いんですよね~。7位も大好きなアルバム。70年代の「ANTHER SIDE」なイメージ。9位は、近年の作品の中では個人的ベスト。10位は若きディランの溌剌とした感じが、なんか愛らしいくて好きです。

ま、今の気分で選ぶとこんな10枚になりましたが、他にも、ジョン・ウェズリーとか、スカイラインとか、ローリングサンダーとか、デザイアーとか、オー・マーシーとか、大好きなアルバムは沢山あります。ちなみに楽曲単位で言うと、ベスト・ソングは「All I Really Want to Do」です。とにかく大好きな曲。あと「My Back Pages」、「Don't Think Twice, It's All Right」、「I Want You」、「Tangled up in blue」、「Tell Me, Momma」、いや、挙げていったらきりがないですね。

さて、いよいよ私の生ディランも近づいてきました! 楽しみです!

フジロック第2弾!!

2010-03-18 01:59:42 | フジロック
JAMES & TROY ANDREWS / 12 & SHOTY

トロンボーン・ショーティ!! スーザン・テデスキ!! コリーヌ・ベイリー・レイ!!

フジロック出演アーティストの第2弾が公式サイトにて発表になりました!! 今回は凄いです! 「ルーツな日記」的にかなり熱いです!


!!!
CODEINE VELVET CLUB
CORINNE BAILEY RAE
DEREK TRUCKS & SUSAN TEDESCHI BAND
DETROIT SOCIAL CLUB
DONAVON FRANKENREITER
KULA SHAKER
MGMT
MIIKE SNOW
MUTEMATH
OZOMATLI
RIVA STARR
RUSKO
TROMBONE SHORTY&ORLEANS AVENUE
ZAPPA PLAYS ZAPPA

まずはニューオーリンズからトロンボーン・ショーティことトロイ・アンドリュース!! 昨年のミーターズ&ネヴィルズに続いてのニューオーリンズ勢ですね! いい流れです。で、このトロイ・アンドリュース、WIKIによりますと86年生まれとのことなので、まだ若いんですよね。でもおそらくトロンボーン奏者としては今ニューオーリンズで最も忙しい人なんじゃないですかね? 近々出ると言う新作も楽しみです。

そしてデレク・トラックス&スーザン・テデスキ! まさかの夫婦参加! 私は前々から一度この夫婦共演を観てみたかったんですよ! デレクは自身のバンドでは何度も来日していますし、今後も来てくれると思っていましたが、夫婦共演はこの日本では難しいのかな?なんて思っていただけに、まさかフジで見れるとは!デレクのスライドにスーザンのあの声! 想像しただけで鳥肌ものです。感無量です。

そして最も驚いたのがコリーヌ・ベイリー・レイ。シンガー・ソング・ライターとしての濃密なR&B表現を聴かせる最新作が素晴らしいんですよね。ロック・フェスで見るコリーヌ・ベイリー・レイ! なんかドキドキしますね。他にもドノヴァン・フランケンレイターとか、オゾマトリとか、ZAPPA PLAYS ZAPPAなんかも気になりますね~。

普通にロック・ファンとしてはクーラ・シェイカーやMGMT、CODEINE VELVET CLUBも楽しみです。あ、あと !!! も。

いや~、今年のフジも裏切りませんね! 昨年以来フジは一皮むけた感じがします。俄然盛り上がってきました!


*写真はトロイ・アンドリュースとその兄ジェイムス・アンドリュースによる04年作「12 & SHOTY」。兄アンドユースはニューオーリンズを代表するトランぺッター。このアルバムを聴くと、やっぱニューオーリンズって良いな~とつくづく感じさせられます。 残念ながらお兄さんはフジに来ませんけどね…。

サマソニ第1弾!

2010-03-15 12:34:22 | フェス、イベント
サマーソニックの出演アーティスト第1弾が公式サイトで発表になりましたね。

JAY-Z ですか~! 海外のロック・フェスには結構出てるみたいなので、予想はしていましたが、実際に日本のロック・フェスに JAY-Z ってなんか凄いですね! ビヨンセが「サマソニ良いわよ~」って勧めたのかな~、何て思ったり。

とりあえず JAY-Z とスマパンがマリンのトリなんですかね?ちょっと弱いような…。昔のスマパンなら観たいですけどね。さっそくオリアンティを連れてくるあたりは流石にサマソニ。あとは、ブラック・レベル・モーターサイクルはちょっと観たいかな。

なんて言うか、知らないバンドが多いです…。

まあ、全体的に「ルーツな日記」としては残念な第1弾でしたね。ノラ・ジョーンズを期待してたんですけど…。とりあえず今のところ今年のサマソニはパスですね。とは言えまだ第1弾ですからね。これからでしょう。なにせ JAY-Z ですから、その日はブラック系が強くなる可能性もありますからね。でもヒップホップ勢かな…。出来ればソウル、R&B系をお願いしま~す。

フジの第2弾も期待してたんですけど、ありませんでしたね。来月ですかね?