ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック・ベスト5 第1位!

2009-08-27 18:16:02 | フジロック
THE METERS / REJUVENATION

フジロックが終わって1ヶ月が経ってしまいましたが、やっとここまでたどり着きました。

「ルーツな日記」的フジロック・ベスト・アクト、第1位です! それは、ファンキー・ミーターズ!!!!

予想通りネヴィルズとのワントゥー・フィニッシュですね。すいません、番狂わせも何も無い感じで…。でもね、これは仕方ないですよ。なんてったて野外フェスでネヴィルズとミーターズを一度に観れたのですから! こんな幸せありませんよ!! 特にミーターズについては、オリジナルはもちろん、ファンキー・ミーターズさえ、もう日本には来てくれないものと半ば諦めてましたからね。それがフジで、しかもフィールド・オブ・ヘヴンの土曜メインで観れた訳ですから!

さて、そのファンキー・ミーターズ。オープニングこそスライの「Sing A Simple Song」という意外な選曲でスタートしましたが、その後は次ぎから次へと耳慣れたミーターズ・ナンバーが演奏されました。細かい曲順等は既に記憶の彼方ですが、私の大好きな「Hey Pocky A-Way」もやりました! ジョージ・ポーター・ジュニアがベースを弾く「Hey Pocky A-Way」を生で聴くのは何年振りでしょうか?ミーターズを代表する“もっちゃり”としたインディアン・ファンク。この曲、もしかしたら私がこの世で一番好きな曲かも知れません。特にジョージのベース!至福のグルーヴに身を委ねました。

他にも中期の大名曲「Africa」、スロー・ファンクの金字塔「Just Kissed My Baby」、アート・ネヴィルの十八番「It Ain't No Use」、隙間ファンクが炸裂したのは「Funky Miracle」だったかな?、さらに隠れ名曲「Jungle Man」などなど、ミーターズ印のセカンドライン・ファンクの応酬でした。ステージ中央にどっしりと構えるのはバンマス的な存在ジョージ・ポーター・ジュニア。腰に来まくりの“もっちゃり”としたベースの音色はもちろん、力強い歌声もたっぷり聴かせてくれました。また彼は曲ごとにアート・ネヴィルやイアン・ネヴィルに歩み寄り、向かい合って伴奏することで演奏に勢いと深みを付けたり、何やら冗談を交わして笑いあったりしてしていました。

ジョージの後ろで凄まじい程のセカンドライン・ビートを叩き出していたラッセル・バティステ・ジュニア。この人は想像以上にパワフル且つ切れ味抜群でした。絶妙にタメの効いたスネアはヘヴィなのにハネている。ミーターズというと、どうしてもドラムスはオリジナルのジガブーじゃなきゃ~、みたいな風潮がありますが、いやはやどうして、とんでもない存在感でした。どこかひょうきんなキャラも良かったです。終盤には怒濤のドラム・ソロもありましたしね。魅せてくれました。

そしてこの脅威のリズム隊をさらに横揺れにうならせるのがアート・ネヴィルのオルガン。前夜に繰り広げられたネヴィル・ブラザーズのライヴでも感じたことですが、やはりミーターズを含めたネヴィルズ系グルーヴの肝はアート・ネヴィルなのです。彼がブヒャ~とオルガンを弾いた瞬間に、グニャッと腰を持っていかれるのです。東京~苗場の移動を含めた3日連続ライヴもなんのそのの元気なプレイでした。もちろんリー・ド・ヴォーカルもたっぷり聴かせてくれました。

そしてニュー・フェイスの3代目ギタリスト、イアン・ネヴィル。アートの息子ですね。この若いネヴィルが新鮮な風を入れてくれた感じで凄く良かったです! 例えば初代レオ・ノッセンテリはライヴになるとギター・ソロが強引すぎて、その弾きすぎが若干耳に障るとか、2代目ブライアン・ストルツは、よりリズムに徹している印象ではあるものの、“もっちゃり”感が薄く、何故かフュージョンっぽく聴こえてしまうとか、そんな不満を少なからず持っていた皆様、このイアン・ネヴィルはかなり良いです! 次々にフォームを換えながら小気味良くカットされるバッキングは、適度な湿気と粘り気を持ち、バイユー・ファンク独特の旨味を醸し出します。ワウをかましたギター・ソロなんかもたっぷり弾きますが、それも粘着グルーヴにしっかり絡みつく。個人的な印象としては、ミーターズにミーターズらしさが戻ったような嬉しさ。もちろん総体として、初期ミーターズのような間を生かしたファンクとはちょっと違うかもしれませんが、それでもミーターズにしかあり得ない、緩くおおらかなうねりの中でまるでアメーバのごとく表情を変えていく極上グルーヴに、このイアン・ネヴィルの粘着性ギターが果たした役割は大きいと思います。そして彼のギターは“もっちゃり”しているんです!流石はネヴィルの遺伝子!

曲進行にはあまり切れ目が無く、徐々に次の曲へ進化していくように繋がれていったり、それがまたアメーバ的に感じる訳で。このアメーバが何の曲かはっきり分かる瞬間は大概がイアンの弾くギター・フレーズだったりするんですけど、このフレーズがまた格好良いんですよね。ミーターズは案外イントロが個性的だということを再認識させられました。イントロと言えば、イアンが「Gossip」を弾き出した時は驚きましたね。こんな曲演るの~?みたいな。シリル・ネヴィルが69年にミーターズをバックに録音したソロ・デビュー曲(作曲はレオ・ノッセンテリで、やっぱりイントロのギターが格好良い!)です。今回シリルが来なかったことへの当てつけですかね? でも私この曲大好きなので、何となく茶目っ気のある選曲と合わせてテンション上がりましたね。ギター・フレーズと言えば、イントロではないですが「You've Got To Change (You've Got To Reform)」のスリリングなギター・ブレイクも格好良かったです! これなんかは結構複雑なフレーズなのでイアンが決めるごとに観客が沸いたりして、ライヴならではの盛り上がりを見せましたね。

そして後ろを振り向けばオブジェのように並んだテントと、その後ろに神秘的に佇む森の木々、さらにそれらに揺れるミラーボールの灯り。私の大好きな夜のヘヴン独特の雰囲気です。そんな中で聴くほんわかムードな「Soul Island」は妙にハッピーでしたね。さらに大名曲「Look-Ka Py Py」。私なんかヘヴンの高揚感も相まってか、曲中取り憑かれたように、ず~っと頭の中で「ウクチウー、ウクチアー」って復唱してました。最高に気持ちよかったです!

アンコールではブーツ・ライリーが飛び入りしてジャムな感じでラップを披露。フェスならではのコラボに沸きましたが、ちょっと長いというか、終わりが見えない…。曲が続く限り永遠にライミングし続けるしか仕方ない感じのブーツ・ライリーを見て、私の頭の中に、これ、収拾つかなくなってるんじゃないの?という不安がよぎり始めた頃、ジョージを中心に「ア~!」という右肩上がりのコーラスが割って入り、半ば強引に「Cissy Strut」へと流れ込む! 来ましたー!って感じ。自分の役目が終わったと悟ったブーツ・ライリーは、リスペクトを表するようにメンバーそれぞれと拳を合わせてステージを去り、観客達は最後のセカンド・ライン・パーティーに踊りまくるなか、幸福感で満たされたヘヴンの夜は更けていったのでした。


正直な話、十数年前に観たレオ・ノッセンテリがいた頃のミーターズより良かったかもしれません。 レオのようにハードに弾かないイアンだからこそ、ミーターズらしい“じわじわ”と来るファンクが堪能出来たような。もちろんこの辺は好き好きでしょうけどね…。それとミーターズのノリには“愛嬌”があるんですよね~。それがまた堪らんのです! ラッセル・バティステのドラムスもあの時より断然凄みを増していましたし。って言うか私自身、あの時はあまりにもオリジナルを求めすぎていたのかもしれませんけどね。そういう意味では今回はフジの空気もあり、より肩の力を抜いて楽しむことが出来たのが良かったのかもしれません。もちろんあの曲も聴きたかった!みたいな贅沢な不満はありますよ。ネヴィルズで演った「Fire On The Bayou」は仕方ないとして、「People Say」は演って欲しかった…。さらに 「ブルース銀座」さんのブログによりますと、23日の東京単独公演では「Big Chief」や「Love the One You're With」、「Get Out of My Life Woman」なんかも演ったそうです。え~!「Love the One You're With」は聴きたかったな~!! そしてイアン・ネヴィルはこれからの活躍が楽しみですね!!

以上、これにて私のフジロック09も終了です。また来年!!


*既に記憶が曖昧です。曲目等覚えている範囲のつもりですが、間違いがあったらごめんなさい。ちなみに曲順はまったく覚えていません…。すいません。

*上写真はオリジナル・ミーターズの大名盤「REJUVENATION」。「Hey Pocky A-Way」、「Jungle Man」、「Africa」、「Just Kissed My Baby」、「It Ain't No Use」など、苗場でやった曲や、やらなかった「People Say」など名曲多数収録。


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 09.08.02 フジロック・ベスト5 第5位!
 09.08.05 フジロック・ベスト5 第4位!
 09.08.14 フジロック・ベスト5 第3位!
 09.08.15 フジロック・ベスト5 番外編
 09.08.20 フジロック・ベスト5 第2位!



 09.07.23 フジロック現地リポート 出発
 09.07.24 フジロック現地リポート 初日
 09.07.25 フジロック現地リポート 二日目
 09.07.26 フジロック現地リポート 最終日
 09.07.27 フジロック現地リポート さらば

 09.05.16 フジ予習:ファンキー・ミーターズ part 1
 09.05.21 フジ予習:ファンキー・ミーターズ part 2







































フジロック・ベスト5 第2位!

2009-08-20 15:27:20 | フジロック
THE NEVILLE BROTHERS / LIVE AT JAZZ FEST 2009

個人的フジロック・ベスト・アクト、第2位。ネヴィル・ブラザーズです!!

なんだかんだでネヴィル・ブラザーズですよ! 初日の金曜日、終日雨降りだったとは言え、夢にまで見た野外フェスで見るネヴィル・ブラザーズです。昨年のJCBホールでのライヴはもちろん最高でしたが、野外のネヴィルズは濃密度150%増しです。残念ながら末弟シリル・ネヴィルは来ませんでしたが、それでもネヴィル・ブラザーズは最高でした。この日は、レーベン、ジェフ・ラング、パティ・スミス、ロバート・ランドルフ、そしてネヴィル・ブラザーズと並んだ個人的に最強の布陣。もちろんそれぞれ素晴らしいステージを見せてくれましたよ! しかしネヴィルズが始まった瞬間、そのリズムの豊かさ、そして深さに、他を寄せ付けない圧倒的な“別格”さを感じさせられました。

例えば、当ブログで第3位とさせていただいたシェウン・クティ&エジプト80を、鋼のように強靭でしなやかなリズムと例えるならば、ネヴィル・ブラザーズのそれは水気をたっぷり含んだ粘土のようなグルーヴ。まさにネヴィルズならではのバイユー・ファンク。そのグルーヴに身を任せた瞬間、それまでの疲れが一気に吹き飛びました。やっぱり私にはこのグルーヴが一番体に染みるのです。

核となるのはウィリー・グリーンのドラムス。このネヴィルズ不動のドラマーが叩き出す力強く躍動するリズムこそ、ネヴィルズのライヴを“最強”たらしめているのです。ニューオーリンズ屈指のパワフル・ドラマーでありながら、そのリズムは極上にハネている。そしてネヴィルズのファンクが、ロック、ソウル、ブルース、ジャズ、カリブ、アフリカなどなど、ありとあらゆるジャンルを飲み込みつつも、常にしっかりと腰が据わっているのは、彼が後ろからどっしりと支えているからなのです。

そしてそのドラムスに絡み合うベースとキーボード、そしてギター。この辺りのメンバーは、ネヴィルズの長い歴史の中で概ね流動的でありながら、その都度、芳醇なネヴィルズ・ファンクを現出させています。今回のメンバーも流石はネヴィル・ブラザーズな、濃密且つガンボなファンクを醸しだしていました。(ちなみに現ギタリストは日本人のマクニ・フクダ。)この、メンバーが変わっても脈々としたネヴィルズの本質は変わらないというところが何とも不思議なのです。

その答えは案外アート・ネヴィルなのかもしれません。彼の空間を縫うようなパーカッシヴ且つおおらかなオルガンが、ネヴィルズ系グルーヴの要なのではないでしょうか?濃密なリズムに彼のオルガンが絡み合ってこそあのグルーヴなのではないかと。で、案外、シリルのパーカッションが無くてもあのグルーヴは不変であると…。そんなことを考えたり。

実際の話、ライヴ中は、シリル不在をほとんど感じませんでした。もちろん、フジ直前に彼が TRIBE 13 の全米ツアーのため来れないことを知ったときはテンション下がりまくりでしたよ。そして開演待ちの時間、シリルのパーカッションが無いステージ上には寂しさを感じました。しかし始まってしまえば、それはネヴィル・ブラザーズ以外の何者でもないネヴィル・ブラザーズだったのです。

もちろん曲目的にはシリルが活躍する「Tipitina」や「Big Chief」などカーニヴァル・モードの曲は封印です。その分、アーロンが歌うビル・ウィザーズ「Aint No Sunshine」やヴァン・モリソン「Crazy Love」などカヴァー・ヴァージョンが聴けて嬉しかったです。特に「Crazy Love」は素晴らしかったですね。チャールズは定番の「Besame Mucho」。他にもニューオーリンズ・クラシック的なよく分からない曲(すいません…)も演ってくれましたし、相変わらずアートも元気な声を聴かせてくれました。

アートといえば、ミーターズの「Fiyo On The Bayou」で、初っ端の“Fiyo On The Bayou~”というコーラスをすっ飛ばしていきなりAメロを歌いだしちゃって、すかさずアーロンとチャールズに同時に突っ込まれるという場面もありましたね。この辺りは流石は兄弟なコンビネーションというか、ちょっと微笑ましい感じでしたが、アートは笑ってやり直したのの、突っ込んだ2人は笑っていませんでしたけど…。

終盤の「Iko Iko」では苗場がニューオーリンズの空気で満たされ、名曲「Tell It Like It Is」では必殺のアーロンの黒いヨーデルが夜空を甘くトロトロに染め上げました。最後はお馴染み「 Yellow Moon」。後半、チャールズのサックスとフクダ氏のギターとの熱い掛け合いで盛り上げ、最後は二人のハイタッチで大団円。メンバーがステージを去っていく中、鳴り止まない拍手にアーロンが中央に進み出ての「Amazing Grace」。

苗場の山々にアーロンのファルセットがこだまします。これは感動でしたね。山の中で聴くアーロンのゴールデン・ヴォイス。これ以上のものがありますか?まるで時間が一瞬止まったかのような。そして空気と、風と、木々と、呼吸が、スピリチュアルに共鳴するような。そしてその声は、えも言えない余韻を残しながら夜の挟間へと消えていきます。シリルが居ない今夜はこれで終わりだろうと思ったところへ、まさかのギター・カッティングが。

歓喜の中「One Love/People Get Ready」。やっぱりネヴィルズはこれを演らないとね。アーロンの歌う「People Get Ready」がまた良い! そして「One Love」のコーラスが呼ぶ幸福感。やっぱり私はフェスが好きです。指定席のホールでは決して味わえない高揚感がここにはあります。良くぞ呼んでくれました!そして良くぞ来てくれました!

流石は“世界最高のライヴバンド”と讃えられるネヴィル・ブラザーズ。シリル抜きでもしっかりと対応出来るところがまた凄い。それはこれまでに蓄積された膨大なレパートリーがなせる技なんでしょうね。でも冷静になってみると、やはり物足りなさが残る感はありますね。ライヴ自体の充実感では1位でも良い位なのですが、やはりシリル不在という面を考えての2位なのです。シリル抜きでもこれだけ凄いライヴを魅せてくれた訳ですから、ここにシリルが加わったらどんなことになっていたか、と思う訳です。やっぱり苗場の地で「Tipitina」や「Big Chief」を聴きたかったですよね~。シリルに熱く観客を煽って欲しかった…。それと、観客の入りも芳しくなかったようで、それも残念ですね。アートが元気なうちにもう一度シリル込みでリベンジして欲しいな~。



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 09.07.20 フジ予習:ネヴィル・ブラザーズ



*昨年の来日公演レポート*
 08.10.30 ネヴィル・ブラザーズ@JCBホール 1(10月28日)
 08.10.31 ネヴィル・ブラザーズ@JCBホール 2(10月29日)
 08.11.02 ネヴィル・ブラザーズ@JCBホール まとめ

*昨年の来日に向けた予習特集*
 08.10.28 アート・ネヴィル
 08.10.26 チャールズ・ネヴィル
 08.10.25 シリル・ネヴィル
 08.10.24 アーロン・ネヴィル


フジロック・ベスト5 番外編

2009-08-15 15:28:02 | フジロック
DICK EL DEMASIADO / SUS CUMBIAS LUNATICAS Y EXPERIMENTALES

ようやくフジロック・ベスト5も第3位まで書き終え、残すところ2位と1位の2組になりましたが、その前に番外編です。まずは素晴らしいステージを見せてくれたにもかかわらず泣く泣く選外とさせて頂いたアクトを5組

・JEFF LANG(初日ヘヴン)
・PATTI SMITH(初日グリーン)
・ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND(初日ホワイト)
・ZAZ(中日カフェ・ド・パリ)
・DICK EL DEMASIADO(最終日カフェ・ド・パリ)

これは順不同です。あんなに素晴らしかったパティ・スミスが圏外なんて恐れ多いことですが、やっぱりジェフ・ラングと被っていて前半が観れなかったこと、そして02年の3ステージがあまりにも素晴らしすぎて、どうしてもあれと比較してしまうとね~。何故かトム・ヴァーレインが一緒だったという特別感もあまり感じられませんでしたし…。そしてディック・エル・デマシアド! このおじ様には裏フジロック大賞をあげたいです!最終日の夜、そろそろメインの時間帯へ差し掛かる頃、最奥のカフェ・ド・パリで繰り広げられたディープ過ぎる電子クンビア・パーティー。あの空間はまさに秘境でした。あれぞ裏フジロック! 他には、THE INSPECTOR CLUZO(前夜祭)、Räfven(初日オレンジ)、EASY STAR ALL-STARS(中日ヘヴン)JUANA MOLINA(最終日オレンジ)、CLAP YOUR HANDS SAY YEAH(最終日ホワイト)、THE DISCO BISCUITS(最終日ヘヴン)、なども印象に残っています。


*観れなくて残念すぎるアクト、ベスト5

1位 BOOKER T.
2位 BEN HARPER AND RELENTLESS7
3位 Lily Allen
4位 BRIGHT EYES
5位 BURAKA SOM SISTEMA

ブッカーT は、最後の数曲だけは観れたんですけど、それが予想以上に素晴らしく、やっぱり全部見たかった~、みたいな。ベンは前半は観れたんですけど、プリシラ・アーンと被ってたんで、後半は見れてないんです。やっぱり短いセットでは終盤を見ないと観た感が薄いですよね~。他にもトム・フロインド、ザ・たこさん、DIPLO、もちろんオアシスも、キヨシロウも…。


*ライヴ以外で良かったこと楽しかったことベスト5

1位 オレンジでフジロック談義!
2位 カフェ・ド・パリ周辺
3位 某エリア奥のチルアウト・スペース
4位 夜のヘヴン
5位 ホテル

イーライ・リードが終わったあと、Jさん御一行と再会し、しばし今年のフジについて語り合ったあの時間。フジ仲間がほとんどいない私には、素晴らしく楽しいひと時でした。新エリアのカフェ・ド・パリは良いですね~、ちょっと怪しげで。そしてある場所の階段を降りた狭いチルアウト・スペース。あそこ良いですね。


*逆に残念だったことベスト5

1位 嗚呼、プリシラ・アーンのサイン会… 
2位 木道亭は遠かった…
3位 パレスでも遊びたかった…
4位 初日は雨…
5位 妻が腰をやられる…

楽しみにしていたプリシラ・アーンのサイン会はイーライ・リードと被っていて行けませんでした…。最終日、木道亭で観たかったRäfven。その時ヘヴン周辺に居た私。そこから木道亭は目と鼻の先でありながら、道のりは遠く、結局諦めました…。そういえばファナ・モリーナの木道亭も観れなかった…。奥に居ることの多い私にとって、ボードウォークの一方通行が木道亭を拒んでるんです…。そして初日の昼、ケイジ・ジ・エレファントを見ている最中。モッシュに巻き込まれない場所で見ていたはずが、突然後ろから屈強な方に妻がタックルを受け、そのまま腰がアウト!終演後、救護テントに直行…。シップや痛み止めでそこそこ復活したようですが、その後の三日間は腰の痛みとの戦いだったそうです。それでも妻曰く「今年のフジは散々だったけど楽しかった!」とのことですので、一安心。


*フジ飯ベスト5

1位 ピザ(さくらぐみ)
2位 舞茸天丼(タナカクマキチ)
3位 クレープ(ル・ジャルダン・ゴロワ)
4位 パエリア(EL GOBLIN)
5位 夏野菜マーボ(東山食堂)

やっぱり“さくらぐみ”のピザですよね。今年はミニトマトとチーズのピザにしたのですが、これがまた最高でした! そして“タナカクマキチ”の舞茸天丼!これも絶品!ころもサクサクで舞茸濃厚。ピザやクレープと並んで毎年必ず食べたいリストに入れときます。パエリアは賛否両論あるようですが、私は美味しかったです。あと惜しくも選外として元祖越後もち豚。これも毎年食べてますが、“にんにくミソ”味というのを初めて食べました。これが美味しかった!帰りにお土産屋さんで“にんにく味噌”を見つけたので思わず買って帰りましたから!


*キャラが好きベスト5

1位 プリシラ・アーン
2位 DICK EL DEMASIADO
3位 Räfven御一行
4位 シェウン・クティの女性ダンサー
5位 gonchan

プリシラ・アーンは可愛すぎますね!ある意味あの虫はミラクル!そしてあの笑い声に惚れています。個人的裏フジロック大賞のディックおじ様も強烈でした。Räfven御一行様のハチャメチャ振りにも拍手! シェウン・クティの女性ダンサーはお尻振り過ぎね。


*来年の目標ベスト5

1位 まず行く! 
2位 徒歩圏内の宿に泊まりたい~!
3位 大小全てのステージを見る!
4位 もう少しまともなレポートを書く
5位 メンツがしょぼくてもがっかりしない…

毎年同じ目標です。1位は当然。2位はここ2年達成しているのですが、油断は出来ません。3位は難しい。一番のネックはドラゴンドラの上か…。4位はこれが限界。5位は今年のようにこんな目標は要らない面子であることが一番です!


*写真は個人的裏フジロック大賞、ディック・エル・デマシアドのベスト盤。電子クンビアとか言われても全然ピンとこないんですけど…、なんかハマります。エグいです。今もこれ聴きながら書いてます。あぁ、あの異空間を思い出す…。

フジロック・ベスト5 第3位!

2009-08-14 11:41:08 | フジロック
SEUN KUTI & EGYPT 80 / MANY THINGS

今更な感じですが、まだ続いてるんです、この企画。

と言う訳でフジロック・ベスト5、第3位! シェウン・クティ&エジプト80です!

最終日、オレンジ・コートのトリを務めたシェウン・クティ&エジプト80。メイン・ステージを尻目にその遥か最奥のステージで繰り広げられたアフロビートの饗宴。ディープでした。

何がディープって、まず見た目。前列中央にあまりにも精悍過ぎる首領シェウン・クティ。このシェウン・クティが体をくねらせながら歌い、踊り、バンドを指示します。この男が野外に映える! そしてその両横にはカウベル的なものをキンコンと叩き続ける人と、丸いものをジャラジャラ言わせる人が、ただひたすらそれだけに没頭している。その後ろにはマルチなパーカッショニストが一人と、ギターにベース。さらにその後ろにホーン隊、ドラムス、2人の女性コーラスが配置されているという大所帯。この大所帯振りがいかにもアフリカな感じ。

しかも後方一番端に陣取った女性コーラス隊がことのほかディープ。コーラスというよりダンサーと言ったほうが良いかもしれません。曲によっては簡単な振り付けがあったりしましたが、8割方は腰を振ってる。それも物凄い速さとキレで。とんでもなく細かい動き。しかも6割方は観客にお尻を向けている。で、これが格好良いんですよ!何か凛々しいんです。しかもこの凛々しいキレが終演まで衰えませんからね。私は割りとこの二人の女性に目が釘付けでしたね…。ちなみにフジ公式サイトのアーティスト・データによりますと、この2人の内1人はアニクラポ・クティ姓なので、ひょっとしてシェウンのご家族でしょうか?

もちろんディープなのは見た目だけではありませんよ! とにかくリズムが強力。ドラムスに複雑に絡み合うパーカッション類は流石にアフロ。ですがバタバタとした印象はなく、それは鋼のように強靭、且つ鞭のようにしなやか。それがドロドロと延々に繰り替えされる反復リズムの応酬。そこに怒涛のごとくホーンリフが被さってくる。このホーンの入り方にはゾクゾクとさせられましたね。まるでジェイムズ・ブラウンのファンクのような…。

さて、シェウン・クティの父親は言わずと知れたフェラ・クティ。アフロビートの創始者と言われる偉人です。アフロビートとは、広くアフリカンなリズム、と言う意味ではなく、ハイライフと呼ばれる西アフリカ産のカリプソ風味なジャズから音楽活動を始めたフェラ・クティが、ブラック・パワーの精神やファンクからの刺激を受け完成させた唯一無比の音楽です。もちろん西洋からの影響が強いとは言え、あくまでもアフリカの大地に根ざしたアフロビートなのです。

で、このアフロビート、ジェイムズ・ブラウンからの影響が特に強いと言われます。今回、この継承者であるシェウンのライヴを観て、特にリズムとホーン隊の絡みに強くJB印を感じさせられました。それはCDで聴くよりだんぜん顕著。シェウンの合図によってホーン・リフが繰り返される「Na Oil」の格好良かったこと!! もちろん他の曲でもホーン隊は大活躍でした。陶酔感でドロドロなリズムにグワッとホーンが入ってくる瞬間に強烈なファンクネスを感じるんです。この興奮はライヴならではでしたね。さすが本物のアフロビートです!

このとんでもないアフロビートを叩き出すエジプト80は、父フェラが80年代に率いていたバンドです。このバンドを末息子のシェウンが引き継いだというところに、何となく“アフロビート”という家督を譲られた感じがしますよね。彼らの体に染み付いたグルーヴこそ、フェラの時代、まだバンドがアフリカ70と名乗っていた時代から、メンバー・チェンジを繰り返しながらも脈々と続いて来た本物のアフロビートなのです。

曲目についてはもう記憶の彼方というか、知っているような、知らないような、みんな同じ曲のような…、そんな感じだったかもしれません。ですがこのグルーヴに、男らしく匂うシェウンのヴォーカルが呪文のように紡がれ、それを囃すように女性コーラスが続き、さらにホーン隊が次から次へと畳み掛けてくる。その魔力的な祝祭感。ただそれをひたすら体感し続けてるだけで身も心も解放されていく感じ。それだけで素晴らしいのです!それはアフリカ奥地で繰り広げられる祭司のようでもあり、悪魔のようなファンク地獄のようでもある。恐るべきアフロビート絵巻。ディープ過ぎる…。

それはまるで、苗場の山が揺れるかのようでした。



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サマソニを終えて part 2

2009-08-12 13:15:02 | フェス、イベント
ビヨンセ最強!! 素晴らし過ぎる夏の夜の夢!

という訳でサマソニ最終日です。

昼ぐらいにのんびり着けば良かったのですが、ビヨンセへの逸る気持ちか10時過ぎに現地入りしてしまいました。せっかくなので今年初のマリン・スタジアムへと向かい、スタンド席からステージを眺め、今夜ここで繰り広げられるビヨンセのステージへ思いを馳せ、またメッセへと向かいました。

体力温存のためシャトル・バスを利用。たまたまシーサイド・ヴィレッジ行きが来たので、ちょっと寄り道。初めて入るシーサイド・ヴィレッジは異様にまった~りとしていて、ちょっとサマソニ離れしたユル空間でした。ちょうどステージでPoPoyansがリハーサル中で、それをのんびり聴きながら、歩くたびにバッタが飛び交う芝生を散策、ハンモックに揺られたり、なかなかいい雰囲気でした。ただ直射日光がかなりきつくて、短い時間ながら結構日焼けしました。再びシャトル・バスに乗ってメッセへ。

この日の前半はダンス・ステージが熱い。まずはかぶりつきでVVブラウン。UKで話題の女性ソウル・シンガーで、個人的にかなり楽しみにしていたアクト。黒いタイトなミニスカートで登場するやいなやスネアをガンガン叩く弾けっぷりが最高。そして何と言っても「Crying Blood」ですよね~!やっぱこの曲は楽しい!そしてあのレトロ感が堪らない。しかもこの曲はレゲエ・ヴァージョンまで披露するという粋な計らい。弾力のあるリズムとグルーヴで後方から盛り上げたバック・バンドも良かったですね。でもやっぱり私の目はVVブラウンのパフォーマンスに釘付けなのでした。歌唱云々より醸し出す雰囲気がディープ。黒人シンガーとしてはかなりユニークな存在なので、今後どう展開していくのか楽しみです。個人的にはレトロ・ポップ路線で行って欲しいな~。

そのままかぶりつきでソランジュ。ビヨンセの妹ですね。この人もレトロ・ポップ路線を押し出してる雰囲気があるのでVVブラウンとの並びは良い感じですね。恐ろしくタイトなバック・バンドに二人の女性コーラス、オープニングがアイザック・ヘイズの「Shaft」だったりして、この時点でショーとしての完成度が伺われます。肝心のソランジュ自身はやっぱりビヨンセに似ていますね~、特に目の辺りが。歌唱自体はビヨンセに比べるとややソフトではありますが、流石に良い声しています。そしてそのしなやかな肉体から繰り出される野性的なパフォーマンスは迫力満点。そしてその野生と溶け合うようなレトロチックなポップ感がまた秀逸。そういう意味でカーディガンズのカヴァー「Love Fool」なんかも良かったですね。最後はモータウンな「I Decided」で締めましたが、中間にヴァンデラスの「Heat Wave」を挟む憎い演出。終了間際、一旦ステージを後にしながら、再び水をバラまきながら登場し、何故かマイクスタンドをぶん投げて終了という弾けぶりに惚れました。

昨日美味しかったマグロ屋で、尾肉の唐揚げなどを食べながらしばし休憩しつつ、ソニックのグリズリー・ベアをつまみ食い。そしてまたダンス・ステージに戻りN.A.S.A.のステージ。ジャクソン5からホワイト・ストライプス、ニルヴァーナ、宇宙戦艦ヤマトまでをぶち込み、次から次へと一昔前のB級特撮映画に出てきそうな被り物がステージ上で踊る、そんな得体の知れない胡散臭さにグイグイ引き込まれる意味不明ライヴでした。ま、正直楽しかったです!

そのままダンス・ステージでキッド・シスター。結構楽しみにしていたのですが、私はやっぱり女性ラッパーは苦手かもしれません…。なんとなくマリンの入場規制が怖いので、早々にメッセを切り上げマリンへ向かうことに。しかし外に出てみたら大雨…。しばし足止め。降りが弱まったところでシャトル・バスに乗ってマリンへ。雨のせいもあってか、客席の入りはさほど良くない様子。スタンド席からユニコーンを観ていると、また雨が酷くなってくる。ここでゴアテックスを上だけ装着。なんかサマソニでゴアテックスて妙に恥ずかしいんですよね…。そしてユニコーンが終わる間際にグラウンド入り。

いよいよニーヨ~ビョンセ。ここからはなんだかサマソニとは別イベントのような雰囲気。まずはニーヨ。正直、それほど好きなシンガーではありません。でも格好良かったです! こんなに踊れるシンガーだとは思っていなかったのでびっくりしました。スウィート&セクシーな歌声も私には過ぎる印象があったものの、これだけ生で聴かせられては男性の私も痺れずには居られませんでしたね。また常に見せ場を考えた完成されたステージングでした。曲的にはワンコーラスだけ演ったジェニファ・ハドソンへの提供曲「Spotlight」が個人的には一番グッと来ましたね。

さあ、ビヨンセです!!!。これはもう圧巻でした!! まるで今回のサマソニで観て来たアーティスト全てを一瞬で薙ぎ倒す程の圧倒的なスケール感でした! ライトが落ち、ビヨンセが出て来た瞬間、そしてあの曲が始まりライトがついた瞬間、あまりの格好良さに気を失いかけました。そしてあの曲をあそこで歌っちゃうの~!!みたいな。本来なら長~い文章で熱く語りたいところですが、10月単独公演のネタバレになってしまうので今は多くを語りません。ただ、ビヨンセ絶好調です! 声のハリが半端無い! 歌声一つで完全に場内を掌握します。そして怖さすら感じさせる気合いの入った表情、堪りません。ここ数年はビヨンセも流石に“人の子”と感じさせられことが多かったりしたのですが、今回、まざまざと思い知らされました。ビヨンセは“化け物”です!!こんな凄いシンガーの全盛期を生で体験できるって、ホント素晴らしいことですよね!

スタンド後方から観た前回の東京ドームと、グラウンド前方から観た今回のマリンでのビヨンセを比較するのもどうかと思いますが、間違いなく、別次元へ飛躍しているでしょう! フェスとしての短めのステージではありましたが、もう非の打ち所がない素晴らしさでした! スローナンバーは少なめで、夏の野外フェスを意識したような踊れる曲が中心だったように思います。とにかく夜の野外スタジアムという特異な空間で観るビヨンセはメチャクチャ輝いてました。これは10月の単独公演が楽しみでなりません。もちろんインドアでも凄いものを観せてくれるでしょう! おそらく曲目も2倍近く増えるのではないでしょうか。何せ今回は「Deja Vu」も「Ring the Alarm」も「Listen」も「At Last」も演って無いのですから。そのかわり意外なカヴァーがありました。あのスロー・ナンバーのオリジナル曲を歌ってくれたのは嬉しかったですね~。もう感動でした! そしてワンコーラスだけですが、ある曲中にA.M.のヒット曲「Y××× O××××× K×××」を挟んでましたね。これも格好良かった~!! あ、この辺にしておきますね。

終演とほぼ同時に、アンコールはありませんと言わんばかりに花火が上がりました。私の位置からはステージが邪魔してほとんど見えませんでした。夢のような夏が終わった感じです。


















サマソニを終えて part 1

2009-08-11 11:49:19 | フェス、イベント
サマソニ終わりましたね。私は土日参加でした。ま、金曜も様子観がてらビーチステージの辺りをうろちょろしてましたけどね…。

と言う訳でまずは土曜日。

朝10時半頃現地入り。マグロのかま揚げを頬張りつつメッセ内を探検し、初っ端はマウンテンでレンカ。かなり良かったです。キラキラ感とノスタルジックな感じが同居していて、彼女の可愛らしくもファンタジックなパフォーマンスに引き込まれました。またちょっぴりアンニュイな浮遊感漂う歌声も良かったですし、ショルダー式の小さなキーボードや、カズー、トランペットも印象的でした。

そのままマウンテンでパオロ・ヌティーニ。この人の歌唱のヨレ具合はまさにロックン・ロール。そのダルなやさぐれ感は“上手さ”より“味”だけで聴かせてしまう説得力。しかもただルーズなロックン・ロールなだけでなく、スウィングやスカなど、手当り次第に飲み込んだ雑食性リズムもお見事! 個人的にはバック・メンバーのハープ奏者がツボでした。

急いでCSSのサイン会へ。すいません、ミーハーなもので…。メンバー全員が登場して、サイン&握手。こういう時、英語が喋れないのは辛いですね。ラヴフォックスは私が着ていたTシャツに反応して何か言葉をかけてくれたのですが、当の私はまったく意味が分からず…。ごめんね、ラヴフォックス…。

ダンス・ステージでBIRDY NAM NAM。すいません、何て読むのか知りません。4人の凄腕ターンテーブリストが並んでバウンシーなダンスビートを叩き出してました。前知識なしでひょっこり観てしまったのですが、最初から最後までがっつり楽しませてもらいました。この後、飲食ブースで鰻の静岡焼き(去年の方が美味しかった気が…)などを食べつつ、クリエイティヴマン・ブースにて、ビヨンセの単独公演について、VIPを予約するべきかについて熟考。あまりに塾考し過ぎてジョーン・ジェットの開演時間に遅れるという失態。

と言う訳で、マウンテンでジョーン・ジェット・アンド・ザ・ブラック・ハーツ。私が大急ぎでたどり着いたときは既に「Cherry bomb」を演奏中。私が洋楽チャートに目覚めた中学生の頃、大ヒットしてたのが彼女の「I Love Rock N Roll」だたんですよね~。あの頃のジョーン・ジェットは格好良かった!そして今日、ジェット姉さんの相変わらずなロック振りに惚れ惚れしましたね。格好イイ! また衰え知らずの良い声してるんですよね~。もちろん「I Love Rock N Roll」もやりましたし、「Crimson And Clover」も良かったな~。前の方はかなり盛り上がってましたね。まさかのアンコールもありましたし。天晴ジェット姉さん!そしてクリマンさん、よくぞ呼んでくれました!

ジョーン・ジェットと被ってたティン・ティンズを終盤だけでも観ようとソニック・ステージへ向かったのですが、その手前にあるダンス・ステージから緩ファンキーなダンス・ビートが聴こえて来て、ついつい引き寄せられてしまいました。それはトム・トム・クラブ! 正直、全く観るつもりはありませんでした。なぜなら私が中学生の頃、ヒット・チャートを賑わしたアーティストの中でまったく好きになれなくて逆に印象的だったのがこのトム・トム・クラブだったのです。何て言うか、ビートが気持ち悪かったんですよね~。でもそれから20数年経って生で聴くトム・トム・クラブはかなり私好みでした。次はヘヴンで観たいです!

そしてお楽しみのCSS。ギンギラな全身タイツに身を包んだラヴフォックス。独特の歌声とアクションがポップ&享楽なオーラをビシバシに振りまいていく。そして相変わらずいきあたりばったりなダンスが妙な興奮を誘う。サイン会の時の可愛いながらも落ち着いた雰囲気とは全く違うモードです。完全に何かのスイッチがオンになってる感じ。やっぱラヴフォックスは凄いです!もちろんバンド全体にも、ダンスバンドらしいポップさとパンキッシュな荒々しさを感じさせる演奏には、観客をグイグイと引っ張っていく一体感が感じられました。セット中、ステージもフロアも全くテンションが下がらない印象でしたが、中でも「Off The Hook」や「Music Is My Hot Hot Sex」、「Let's Make Love And Listen Death From Above」など1st からのキラー・ソングはやっぱり盛り上がりましたね。最後「Alala」ではラウフォックスがお馴染み、観客への飛び込みを決行し興奮の坩堝へ。何故か観客の海からラヴフォックスの凛々しくもギンギラな足だけがVの時に聳える意味不明なパフォーマンス。ラヴフォックス、大好きです!

飲食エリアでタコライスをなどを食しつつしばし休憩の後、マウンテンにてスペシャルズを途中から。サマソニのトリにスペシャルズって集客どうなのかな?って少々心配でしたが、結構入ってましたね。後ろの方はスカスカでしたが、スペースがある分、みんな思い思いに踊っていて、そのフリーキーさが良い感じでした。特に「Little Bitch」。スピード感と切れ味抜群のツー・トーンなスカ・ビートを鳴らすメンバーのアゲアゲな元気っぷりも最高でしたが、フロア狭しと踊り狂うクラウド達も素晴らしかった! あの盛り上がりは堪りませんでしたね。そんななか、「A Message To You Rudy」には泣けましたね。残念ながらアンコールは無かったものの、滅茶苦茶ハッピーなライヴでした。

深夜のレディ・ガガが気になりつつも、明日があるのでここで切り上げ帰宅。最終日につづく。





















サマソニ2 日目

2009-08-08 13:03:48 | フェス、イベント
サマソニ中です。今、マウンテン・ステージでレンカが終わったところです。かなり良かったです。これから同じくマウンテンでパオロ・ヌティーニ。そのあとはジョーン・ジェット、CSS、スペシャルズです。充実してます。先程マグロのかま揚げとやらを食べました。めちゃくちゃ旨かったです!

サマソニ中

2009-08-07 16:35:13 | フェス、イベント
なんだかんだでサマソニ中です。今、ジェニー・ルイスが終わりました。凄く良かったです。後ろは海です。


帰宅後追記:

凄い雨でしたね。ジェニー・ルイスの時は全然晴れてたんですけどね~。彼女は良かったですよ!ドリーミーなカントリー・ポップ中心に、カラッとしたカントリー・ロックもあって、結構ロック色強めな印象も受けましたね。ゴスペルっぽい曲もあって、適度な土っぽさが良かったです。スティール・ギター奏者も居ましたしね。終演後、ちょっとその辺りをぶらぶらして、サイレント・ディスコの辺りのオブジェなんかを見つつ、かき氷を食べたりして、再びジャック・ペニャーテを観にビーチへ戻ったんです。前半は海岸沿いという雰囲気も相まって最高のフィーリングでライヴを楽しめたのですが、突然の大雨。最後まで観たいな~と思いつつ、ヘタレの私は諦めてそのまま帰路につきました。それにしても凄い雨で、帰りは傘を持ってもびしょ濡れでした。トリのタヒチ80は中止になったんですね。残念。さて、私にとっては明日からが本番です。楽しみです!!!!



明日からサマソニ

2009-08-06 22:47:37 | フェス、イベント
BEYONCE / ABOVE AND BEYONCE VIDEO COLLECTION & DANCE MIXES

早くビヨンセが観たい~!!!!

って訳で明日からサマソニですね~。まだフジロック・ベスト5を書いてる途中ですが、とりあえず私のサマソ予定を少々。

まず金曜日。チケ買ってません…。でもちょっと様子だけ見に行くかもしれません。注目はビーチのジェニー・ルイスです。これは観たいですね~! それと夜中のトリッキー! でも我慢です…。

そして土曜。「ルーツな日記」的には、マティスヤフ、ミシカ、ナッティなど、グッド・ヴァイヴな連中が集まったビーチが魅力的。ですが私はCSSが観たくてこの日のチケを買ったのです!! この日は体力的なことも含めメッセから出ません! まずは朝一からレンカ、パオロ・ヌティーニとマウンテン・ステージを攻めます。いきなりこの2組が凄く楽しみ。特にパオロ・ヌティーニ! 去年見そびれたビーチでのステージが素晴らしかったとの噂なので、今年は絶対見逃せません!この後はそのままマウンテンでマンドゥ・ディアオを見ようか、それともソニックで盛り上がっているであろうリトル・ブーツをかじろうか…。案外リルブーは入場規制とかなってたりして。さらにCSSのサイン会もあったりで、ここは悩みどころ。夕方はジョーン・ジェットが気になります。ちょうど私が洋楽を聴き始めた頃「I Love Rock N Roll」が大ヒットしてたんですよね~。これは生で聴きたい!! そしてまってましたのCSSです。ラヴフォックスです!チョ~楽しみです! 最後はこれも楽しみなスペシャルズ。う~ん、サマソニもなかなかやりますね~。

日曜日はもちろんビヨンセ~!!! もうこの日は全てビヨンセに収束されるためにあるような、それぐらい野外のメインで観るビヨンセには期待しています。前回の来日のようにメドレーを多用したR&B絵巻を見せるのか? それとも新作に呼応してスロー・ナンバーをがっつりたっぷり濃密に聴かせてくれるのか?どちらにしろもの凄いライヴを観せてくれることは間違いありません。でももちろんその前にもお楽しみがあります。まずダンス・ステージでVVブラウンからソランジュ。この2人も楽しみです!さらにN.A.S.A.にKID SISTERと、この日の前半はダンス・ステージから離れられません! そしてマリンへ移動してニーヨ、ビヨンセ!!!! なんかサマソニというよりスプリングルーヴなチョイスですが、これは非の打ち所がありません!凄いぞサマソニ!

とまあ、なんだかんだでかなり熱いサマソニなのでした!


*上の写真はビヨンセの最近のPVを集めたDVDとダンス・ミックスCDのカップリング盤「ABOVE AND BEYONCE VIDEO COLLECTION & DANCE MIXES」。フジロックが終わった脱力感からなかなか抜けきれず、サマソニ気分にもならない今日この頃でしたが、このPV集を観るや否や一気にビヨンセ・モードに突入しました。やっぱりビヨンセは凄いっす!これがまた生で観れるなんて嬉し過ぎる!サマソニありがと~!