昨年、2015年も沢山のアーティストが亡くなられました。ここに追悼いたします。
THE HOLMES BROTHERS / STATE OF GRACE
2015年1月9日 - Popsy Dixon 72歳
2015年6月19日 - Wendell Holmes 71歳
ブルージーなゴスペル・トリオとして日本でも人気があったザ・ホームズ・ブラザーズ。トリオのうちお二人が相次いで…。2002年パークタワー・ブルース・フェスでの素晴らしい来日公演が思い出されます。写真はゲストにレヴォン・ヘルムやロザンヌ・キャッシュも参加した2007年作。
BO DOLLIS & THE WILD MAGNOLIAS / 30 YEARS AND STILL WILD!
2015年1月20日 - Bo Dollis 71歳
ザ・ワイルド・マグノリアスを率いた偉大なるビッグ・チーフ。ルイジアナの伝統を代表する一人でした。写真は2002年の結成30周年記念作品。
DON COVAY / THE PLATINUM COLLECTION
2015年1月31日 - Don Covay 76歳
「Mercy, Mercy」等のヒットを出す一方、アレサ・フランクリンの「Chain of Fools」を始めソングライターとしても活躍。その歌い方はミック・ジャガーに多大な影響を与えたこそうです。
JOHN RENBOURN / THE BLACK BALLOON
2015年3月26日 - John Renbourn 70歳
ペンタングルでの活躍も知られる、英国フォーク界を代表するギタリストの一人。写真はギターという楽器の美しき音色を存分に味わえる79年の傑作。
PERCY SLEDGE / IT TEARS ME UP: THE BEST OF PERCY SLEDGE
2015年4月14日 - Percy Sledge 74歳
「When a Man Loves a Woman」があまりにも有名な偉大なるサザン・ソウル・シンガー。
BEN E. KING / DON'T PLAY THAT SONG!
2015年4月30日 - Ben E. King 76歳
ドリフターズ~ソロへと輝かしい経歴を残したソウル・レジェンド。「Stand By Me」は永遠の名曲。写真はその「Stand By Me」と「Don't Play That Song (You Lied)」という2大ヒット曲を収めた、ソロとしては3枚めのアルバム。62年のリリース。
B.B.KING / ONE KIND FAVOR
2015年5月14日 - B.B.King 89歳
説明不要のブルースの王様。写真はグラミー賞「Best Traditional Blues Album」部門を受賞した2008年作ですが、これが遺作となってしいました。
THE ORNETTE COLEMAN TRIO/ AT THE "GOLDEN CIRCLE" STOCKHOLM VOL.1
2015年6月11日 - Ornette Coleman 85歳
フリー・ジャズを牽引したジャズ・ジャイアント。写真は65年録音の傑作ライヴ盤。
MIGHTY SAM McCLAIN / SLEDGEHAMMER SOUL & DOWN HOME BLUES
2015年6月15日(16日?) - Mighty Sam McClain 72歳
マッスルショールズにも録音を残す本格派サザン・ソウル・シンガー。ブルース・シンガーとしても知られ、写真の作品はそんなブルージーな面を味わえる逸品。
HAROLD BATTISTE / THE SOUNDS OF HAROLD'S HORN
2015年6月19日 - Harold Battiste 83歳
ニューオーリンズのジャズ界が誇るサックス奏者。R&B系のプロデューサー/アレンジャーとしても活躍。特に、自ら興したAFOレーベルや、Dr.ジョンの諸作品を手掛けたことは有名。写真は2014年にリリースされたもので、様々な年代のジャズ・セッション音源を集めた作品。バックにはデヴィッド・トーカノウスキー、ヘンリー・バトラー、アルヴィン "レッド" タイラー、ブライアン・ブレイドなども参加。
RICO RODRIGUEZ / WONDERFUL WORLD
2015年9月4日 - Rico Rodriguez 80歳
ザ・ スペシャルズでの活躍でも知られる、ジャマイカから英国へ渡ったスカ・レジェンド。またフジロックをはじめ何度も来日し、日本でも愛されたトロンボーン奏者でした。写真は円熟の味わいが素晴らしい95年リリース作。
THE BAR-KAYS / GOTTA GROOVE
2015年9月21日 - Ben Cauley 67歳
スタックスのメンフィス・ソウルを彩ったバーケイズのオリジナル・メンバー。トランペット奏者。1967年、オーティス・レディングが亡くなった飛行機事故には、そのツアー・バンドだったバーケイズのメンバーも乗っていたのですが、その中で唯一人奇跡的に生き残ったのがベン・コーリーでした。71年にバーケイズを脱退後もサザン・ソウルを中心に数々の録音にその名前を残しています。写真は飛行機事故後にメンバーを補充して制作されたバーケイズの69年リリース作。
SMOKEY JOHNSON / IT AIN'T MY FAULT
2015年10月6日 - Smokey Johnson 78歳
「It Ain’t My Fault」で知られるニューオーリンズの名ドラマー。ファッツ・ドミノのバックで活躍した他、数々のセッションに参加。セカンド・ライン・ビートの雛形ともいえるプロフェッサー・ロングヘアの「Big Chief」でリズムを叩いてるのもこの人。
THE JIM KWEKIN JUG BAND / GARDEN OF JOY
2015年10月23日 - Bill Keith 75歳
ビル・モンローのブルーグラス・ボーイズ出身のバンジョー奏者。ジム・クエスキン・ジャグ・バンドやミュールスキナー、マッド・エイカーズでの活躍が有名。2013年にジム・クエスキン・ジャグ・バンドで来日したのが思い出されます。写真はジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのラスト・アルバムにして最高傑作との呼び声も高い67年作。
ALLEN TOUSSAINT / SONGBOOK
2015年11月10日 - Allen Toussaint 77歳
ニューオーリンズR&B、ニューオーリンズ・ファンクの生みの親であり、近年はニューオーリンズの象徴のような存在だったピアニスト。突然の訃報に言葉を失いました…。写真はライヴ録音によりトゥーサンの魅力がしっかり閉じ込められたソング・ブック。2013年リリース。
NATALIE COLE / THE NATALIE COLE COLLECTION
2015年12月31日 - Natalie Cole 65歳
ナット・キング・コールを父に持ち、ジャズとR&Bを又にかけた、アメリカを代表するシンガーの一人でした。
他にも、フリーのアンディ・フレイザー、イエスのクリス・スクワイア、TOTOのマイク・ポーカロ、ゴングのデイヴィッド・アレン、モーターヘッドのレミー、そしてシーナ&ザ・ロケッツのシーナなど、沢山の方が亡くなられました。
天に召された皆様、安らかに。