ルーツな日記

年が明けて心機一転、頑張ります!!
ルーツっぽい音楽をルーズに綴る。
よろしくお願いいたします。

マリア・マルダーのジャグ・バンド

2009-10-30 16:31:58 | ルーツ・ロック
MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY / MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY

マリア・マルダーの最新作。故人であるフリッツ・リッチモンドが参加しているので過去音源なのか?と思ったりもしたのですが、新録のようですね。しかも今作のテーマはジャグ・バンドです!

マリア・マルダーと言えば、元夫のジェフ・マルダーとのコンビ作や、「真夜中のオアシス」という大ヒットを生んだソロ作が知られ、新しい感覚を取り入れながら現代まで古き良き時代のルーツを歌い続けるオールド・タイム・レディーですが、その音楽活動のスタートとなった、60年代にはジャグ・バンド・リヴァイヴァルの中心となったイーヴン・ダズン・ジャグ・バンドとジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの双方を渡り歩いた経歴の持ち主です。ちなみにジャグ・バンドとはバンジョーやギター、マンドリン等の他に、洗濯桶とモップの柄からなるベース(ウォッシュタブ・ベース)や、洗濯板を使ったパーカッション(ウォッシュボード)、そしてこのスタイルの代名詞ともなる強力な重低音を吹き出す瓶(ジャグ)などが加わるバンドです。もちろん、その楽器編成に決まりはありませんが、基本的にアコースティックで、とりあえずその辺にある物を鳴らしてバンドを組もう!的なDIY精神豊かな愛すべきバンド形態です。

で、今作「MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY」にはイーヴン・ダズン・ジャグ・バンド時代の同僚でもあるジョン・セバスチャンとデヴィッド・グリスマンが参加、さらにタジ・マハールやダン・ヒックスまでが集まっています。他にもジム・ロザーメル(クラリネット他)やスージー・トンプソン(フィドル)など、マリア・マルダー作品でもお馴染みの職人達が大挙参加していて賑やかです。そしてジム・クウェスキン・ジャグ・バンド時代からの仲間であるジャグの名手フリッツ・リッチモンドは「Sweet Lovin' Ol' Soul」1曲のみの参加。と言うよりこの曲はマリア・マルダーの05年作「SWEET LOVIN' OL' SOUL」からの再録ですね。やっぱりジャグ・バンド作を作るにあたって、今は亡きフリッツ・リッチモンドが参加した曲を入れない訳にはいかない、そんな気持ちが伺える選曲ですね。

で、気になるのはその他の曲でジャグを吹いているらしいKIT STOVEPIPEなる人物。マリア・マルダーが「my sensational new discovery」と評する彼、ストーヴパイプという名前からして一癖ありそうですが、写真で見る出で立ちも“髭にシルクハットに鼻ピアス”という一筋縄ではいかない雰囲気。ラグ・タイム・ギターの名手でもあるらしい。ま、そんな謎の怪人も含めたスーパー・バンドがアルバム・タイトルにもなっている MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY という訳でしょうか?いや、ダン・ヒックスはゲストなのかな? ま、それはさて置き、今作は彼らによるごきげんなジャグ・バンド・サウンドがたっぷり味わえる逸品なのです。ただ、それぞれが色々な楽器を扱っている割には各曲の詳細データが無く、誰がどの曲で何を弾いてるのかさっぱり分からないのが難点ではありますが…。

1曲目、ダン・ヒックスの「The Diplomat」から心躍らされます。ジャグ・バンドならではの暖かいスウィング感ですね。小気味良いウォッシュボードはKIT STOVEPIPEでしょうか? 続く「Shake Hands And Tell Me Goodbye」や「Shout You Cats」といったトラディショナル曲がまた良い味わいなんです。腹に響くジャグの低音と弦楽器類が織りなす芳醇なグルーヴがたまりません。マリア・マルダーの歌声もドスの利いたブルージーな迫力と、オールドタイミーな枯れ具合が良い案配にブレンドされていて素晴らしい! さらに、ホーン隊が鄙びた場末感を漂わす「The Ghost Of The St. Louis Blues」では何処か妖艶にこぶしを回し、小洒落たダン・ヒックス曲「Let It Simmer」ではフワッとジャジーな感じに歌う。良いですね~。「Medley: Life's Too Short/When Elephants Roost In Bamboo Trees」ではダン・ヒックスといい雰囲気なデュエットも披露。

タイトル曲とも言える「Garden Of Joy」と「I Ain't Gonna Marry」はジム・クウェスキン・ジャグ・バンド時代からの再録音。ほぼ、あれから40年ですね。流石にマリアの声やキーは変わりましたけど、それぞれ魅力的なので聴き比べてみるのも楽しいかも。ちなみにこの2曲が収録されたジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのアルバム・タイトルも「GARDEN OF JOY」でした。彼らにとって最後の作品となった67年作です。

こういう演奏を聴かされると、やっぱりジャグ・バンドって良いな~って感じさせられますよね。となるとやっぱり来日して欲しい。流石にこの面子では無理ですかね~。最近、ジョイント・ライヴが流行ってるみたいなんで、マリア・マルダー&ダン・ヒックスなんてどうですかね?




MARIA MULDUR / SWEET LOVIN' OL' SOUL
マリア・マルダーの05年作。メンフィス・ミニーの曲を多く取り上げたオールド・タイムなブルース・アルバム。フリッツ・リッチモンド、タジ・マハール、スージー・トンプソンの他、アルヴィン・ヤングブラッド・ハートやパイントップ・パーキンスもゲスト参加。



THE JIM KWEKIN JUG BAND / GARDEN OF JOY
ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのラスト・アルバムにして最高傑作の呼び声も高い67年作。この時代のジャグ・バンドならではのヒップなフリーキーさが格好良い! マリア・マルダーの若々しく躍動感溢れる歌声も良いです!
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ビヨンセ@埼玉スーパー・アリーナ 2Days その3

2009-10-27 08:44:11 | R&B、CLUB系
ビヨンセの埼玉スーパーアリーナ公演レポートの最終回です。

Bステージでのビヨンセはギンギラギンのミニスカート。ビヨンセはギラギラが良く似合うんです! で、感動の「Irreplaceable」の後は、「Check On It」をチラッとやって「Edge Of Seventeen」のギターリフが、もちろん「Bootylicious」です。待ってましたのデスチャ・メドレー。狭いステージにダンサー達が合流し華やかさを増します。17日のスタンディングエリアでは私の周りで一緒に歌っている女の子が結構居ましたし、18日のVIPエリアではビヨンセの真似をしながら踊ってキャーキャー騒いでる娘達がいたりで、いい雰囲気で盛り上がってました。みんなデスチャが好きなんですね~。「Bug A Boo」とか「Jumpin' Jumpin」とかやったかな。で、切れ目無く「Upgrade U」に続く。もうデスチャもソロも関係ない感じのメドレー攻勢でした。

そして「Video Phone」。この曲はダンスのみでビヨンセは歌ってなかったような…。ダンサーの一人がハンディのカメラを持っていてその臨場感溢れる映像をスクリーンに映してたようですね。Bステージ最後は再びデスチャ・ナンバー。18日は観客の男性に日本語で「ナマエハ?」「ワタシノナマエハ?」と聞いても「ユウキ!!」と自分の名前を答えられてしまい苦戦していましたが、何度目かでやっと「ビヨンセー!」と叫んでもらって「Say My Name」がスタート! このビヨンセの手こずってる感とたどたどしい日本語になんか親近感が沸きましたね。そして曲が始まるや否や節をつけて「ユウキ~、ユウキ~、ユウキ~」と何度も連呼するサービス振りでした。そして本ステージに帰還。

ダンサー達によるデスチャ曲を中心にしたダンス・タイムの後、ゴージャスなドレスに着替えたビヨンセが登場。歌うは映画「キャデラックレコード」から「At Last」。ここでぐっと大人な雰囲気になる。ゆったりとした極上の歌声でした。そして「Listen」。最初の部分をショートカットしていきなりサビへいくパターンですが、個人的にこのヴァージョンはどうしても違和感を感じるんですよね…。前半は「At Last」の雰囲気を引き継いだおおらかな感じでしたが、後半に入って徐々に気合いが増していきグイグイ引き込まれていきます。ステージ終盤になっても衰え知らずな脅威の喉です。高音部分もほとんどカットすることなく、ビヨンセならではのドラマチック且つ感動的な歌声でした。この曲を間近にビヨンセの表情を観ながら聴けた私は幸せ者です。

そしていよいよクライマックス。Bステージで惜しげも無く「Irreplaceable」をやれたのも、ちゃんと新作からの切り札があるからなのです。そうです、「Singles Ladies」です。スクリーンには素人さん達があのPVのビヨンセの踊りを真似た映像が次から次へと流れます。その中にはオバマ大統領やジャスティン・ティンバーレイクまで混じっている。サマソニ含めて3回観ましたけど、ジャスティンが出てくる瞬間はいつも盛り上がりますね。そして2人のダンサーを従えPVのレオタードを豪華にしたような衣装でビヨンセが登場。そしてあの踊りを踊りながら歌うんです! あたりまえですけど、本物による生「Singles Ladies」です! これが異様に格好良い! 歌もダンスもハネまくるリズムも最高です。観客も一体になって盛り上がる、ライヴ会場という特異な磁場を最大限に引き出した高揚感。さらに後半は観客とのコール&レスポンスで盛り上がる。頭の中では「オッオッオー」がぐるぐる回る。ビヨンセは東京にちなんで「トキオッオッオー」と歌ってる。そして盛り上がりも最高潮のなか、パッと終わってしまう。会場は真っ暗。サマソニではこれが最後の曲でした。え~、もう終わりと思っていると、本当に最後の曲「Halo」が始まる。

この曲は最新作の中でも印象に残っている曲ではありますが、比較的スローな曲ですし、まさかライヴの最後の曲としてこんなにも映える曲だとは思っていませんでした。パーティ気分全快な「Singles Ladies」とはまた違う、もっと根源的なエネルギーが会場を包み込みます。そしてビヨンセはステージを降り、観客席の前をゆっくり歩き始めます。VIP席最前列に居た私はもうドキドキですよ。ビヨンセがもうすぐそこまで来てるんです! 4、5人となりの人達と握手してるんです! と思ったら急に歩みを早めて私の前をサッと通り過ぎ、また私の4、5人先の人と握手し始める…。え~?なんで?

でも良いんです。贅沢は言いません。ビヨンセと握手出来なくてもこんなに素晴らしいライヴを最前列で観れたのですから。ビヨンセがステージに戻るとマイケル・ジャクソンの姿がスクリーンに映し出される。ビヨンセが情感たっぷりに「Forever Young」の一節を歌う。80年代に活躍したドイツのバンド、ALPHAVILLlのヒット曲ですが、ジェイZが自身の最新作で「Young Forever」として拝借している曲ですね。そしてもう一度「Halo」にもどる。最後は膝を付きながら、これが最後と言わんばかりの圧倒的な声と驚異的な筋回しで高らかに、そしてディープに歌い上げる。痺れました。そして客席に向かって「今日、誕生日の人はいない?」みたいなことを聞いて、“ハッピー・バースデイ”を歌う。最後は女性のコンサートらしく幸せな気分で終わります。バックの演奏に合わせて楽しげに踊るビヨンセをカーテンが隠し、夢のようなコンサートもついに終了。アンコールは無し。ま、ビヨンセのライヴは東京ドームの時もサマソニもアンコールはありませんでしたからね。


それにしても約2時間、最強ビヨンセの魅力をたっぷりと見せつけられました。惚れ直しましたね。もちろんステージ構成も見事でした。別にはっきりとしたストーリーがあるわけではないのですが、バラードセクションやダンスセクションなど、静と動のコントラストや、素のビヨンセとステージ上でのサーシャという二重人格のイメージが、ショー全体を立体的に見せてくれましたね。そして巨大スクリーンやBステージもインパクトありました。新作からの曲中心のセットリストも流石という他ありません。でもやっぱり、なによりもビヨンセそのものの凄みにやられました。彼女のパフォーマンスを間近に観て、ビヨンセというシンガーの全盛期を体験出来たということに、この上ない幸せを感じました。

ちなみに個人的なハイライトは、「Crazy In Love」、「Ave Maria」、「Irreplaceable」、「Singles Ladies」です。


*上写真はVIP席に付いて来るおまけグッズが入ったバッグです。私のは金色ですが、赤とか数種類の色があったようです。ま、どれも派手目な色合いでした。そして中身は下の写真です。


光る棒と、首から提げるカードと、マグです。光る棒には、赤、青、白の3色があったようです。コンサートの間中、VIP席の人達はみんなこれを振る訳です。なかなか壮観でしたよ。カードやマグにもヴァージョン違いがあるのかどうかは分かりません…。
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ビヨンセ@埼玉スーパー・アリーナ 2Days その2

2009-10-24 17:12:32 | R&B、CLUB系
ビヨンセのライブレポート続き(パート2)です。

いや~「If I Were A Boy」から「You Oughta Know」の気合いの入りっぷりは凄まじかった。ああいうビヨンセには本当に痺れます!!やっぱり声がね~。声量やその艶はもちろんなのですが、発声の勢いと言うか、空間への突き抜け具合が半端無いんですよ! もちろんリズムに対してのキレも抜群ですし。そして何より濃い!肉体も表情も含めて色んな意味で。そしてステージは中盤へ向け、そんな“濃い”ビヨンセ・ワールドの奥地へと進んでいきます。今日はそんな中盤戦をレポート。

さて、今回のツアーでは、衣装やステージ・セットをフランスの巨匠デザイナー、ティエリー・ミュグレーが手がけていることが話題になっていますね。巨匠と言われてもファッションに全く興味のない私には初めて耳にする名前でしたが、そんなファッション音痴な私にも楽しめる流石な衣装の数々でした。ステージ衣装としての派手な存在感を振りまきながらも、あくまでもビヨンセの美しくも迫力満点の肉体を魅せてくれる、そんな衣装達でした。ステージセットはもっと派手なものかと思っていたのですが、いたってシンプルでしたね。その分、背後の巨大スクリーンの存在感が凄まじい。バンド・メンバーのひな壇や、ビヨンセが登場する中央の階段なんかもそのスクリーンを邪魔しないような透明っぽい素材で作られているようで、そのコンセプトにはシャープに洗練されたイメージを感じさせられましたね。あくまでもビヨンセを中心にしたの歌とダンスと肉体美で魅せるステージ。そんな感じでした。そしてスクリーンは歌っているビヨンセの姿を大映しにするだけではなく、ビヨンセの衣装チェンジによるコンセプトの変化などをイメージ・ビデオによって映し出していきます。

中盤にさしかかったビヨンセのステージ。この辺りから、私の記憶の中のセットリストがかなり曖昧になってきます。しっかり歌ってくれる曲の合間に、イメージ・ビデオだけの曲や、ダンサーが踊るだけの曲、メドレーになっている曲、イントロしか聴かせない曲など、様々な断片が入り込んできます。クリスタル・カイザーのCMでお馴染みの「Sweet Dreams」はビデオのみでしたね。そのビデオ後に登場したビヨンセはジャガー&サイボーグみたいな、常人には意味がよく分からない衣装でしたが、流石にビヨンセは常人じゃ無いので良く似合うんです! 格好良い!意味は分からなくても説得力はあるみたいな。分かってもらえますか?この感じ。

「Diva」、「Radio」と新作からのダンス・ナンバーが続きます。特にちょっとレトロ・ディスコな「Radio」には上がりましたね~。ビヨンセを中心にダンサー達がトライアングルを組むダンスが格好良かったです。で、この曲の直前にはスクリーンに子供時代の幼いビヨンセの映像が流されて盛り上がりましたね。あと「Ego」もやったかな? 「Hello」もやりましたね。もう新作からのオン・パレードな感じですが、この辺りがビヨンセの強いところですよね。

そしてバンド・メンバーの紹介もありました。何故か全員ではありませんでしたが…。そんななかベーシストは結構長いソロを弾きまして、ベースを背中に持ち上げて後ろ引きでマイケル・ジャクソンの「Billie Jean」なんかを弾いたり。でも一番目立ってたのは日本人キーボーディストのリエさんでしょう! ここに日本人の方がいるというのは嬉しいやら、誇らしいやら、羨ましいやら、って感じでなんかドキドキしましたね。ここのソロではエレガント且つバカテクな演奏で沸かしてくれましたが、個人的には何処かのスロー・ナンバーでビヨンセと彼女の鍵盤のみになった時、ビヨンセの自由自在なタメにぴったりと付いて来る心地よいプレイが印象的でした。あとはやっぱり三人の重量級女性コーラス隊ですかね。彼女達がステージ中央に並ぶと、ビヨンセとはまた違う迫力があります。素晴らしいコーラス・ワークでダイアナ・ロスの「Love Hangeover」をどっぷりと聴かせてくれました。

スクリーンにはビヨンセがコインを持っている映像。そのコインにはビヨンセの顔が掘られている。そしてそのコインを投げると、その裏側にはビヨンセの別人格サーシャの顔が…。そのコインを受け取るサーシャ。ビヨンセとサーシャが向かい合わせになる。そんなビデオによってサーシャの存在を匂わせつついよいよBステージへ。アリーナ席の中央近くに設けられたもう一つの小さなステージです。今回のステージ演出で巨大スクリーンと並ぶ大仕掛けがこのBステージ。「Baby Boy」を歌いながら中央の花道をゆっくり歩いていくビヨンセ。ちなみに海外ではここで空を飛んで回転なんかしながら空中散歩よろしくBステージに向かうと言うアクロバティックな大技が用意されたりもしていたようですが、残念ながら埼玉では飛びませんでした。でも花道近くにいた人達にとってはビヨンセが間近を通る訳ですからこっちの方が良かったかも。ここでVIPエリアは阿鼻叫喚の大騒ぎですよ。

私の場合、Bステージというとローリング・ストーンズを思い出すんですが、ストーンズの場合はファン・サービスっぽいレアな曲や、ライヴ映えするバンドっぽい曲が選曲され、いかにも“B”な感じなんですが、ビヨンセはここに大ヒット曲「Irreplaceable 」を持って来る。サマソニで初めてこのBステージでのビヨンセを観た時、まさかの「Irreplaceable」に驚かされました。だってこの曲ハイライトじゃないですか?! Bステージですよ? 小さなステージにはビヨンセ一人しかいない。まるで周りの観客に語りかけるように歌う。その時の笑顔がビヨンセの優しい人柄を物語るようで素敵なんですよ。そしてBステージならではの親密感とこの曲のもつポジティヴなヴァイヴが極上に溶け合います。私はサマソニで本ステージの近くに陣取ったため、Bステージは後ろから見ることになってしまいました。なので今回の単独公演では、18日のVIP席の他、この「Irreplaceable」を正面から観たいがために17日のスタンディング・エリアも買ったのでした。

17日はスタンディング・エリアでぎゅうぎゅうになりながら“To the left, to the left”って歌いましたよ。感無量でしたね。もちろん18日も歌いましたよ。Bステージを後ろから見ると、まるで観客の海の中にビヨンセが浮いてるように見えるんです。さらにビヨンセの向こうには広大なスタンド席がぐるりと取り囲んでる。この壮観なスケール感が堪らないんです! しかもビヨンセはキラキラ輝いてるし。名曲だし。そしてこの曲は最後のタメが良いんです!ライヴならではのタメが! なんかタメにタメる感じで。感動的でした。ちょっと不覚にも目頭が熱くなっちゃいましたね~。

まだまだ興奮のBステージは続くのですが、今日はこの辺で。次回に続く。


上の写真は本ステージ最前列からBステージのビヨンセを撮った写真。今回はプロ仕様の機材の持ち込みは禁止でしたが、それ以外の写真撮影はOKだったみたいです。なのでみんなバシャバシャ撮ってましたね。でも私は写真に集中するのがいやなので、最前列で観た本ステージの写真は撮りませんでした。っていうか気持ちにそんな余裕は無かったのです。でもBステージは遠いいので、落ち着いて数枚チャレンジしましたが、このようなものしか撮れませんでした。ま、撮影OKだからと言ってブログにあげて良いのかどうかは分かりませんが、これだけピンボケなら問題ないかな?みたいな…。

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ルイジアナの湿地帯が水没する!

2009-10-23 11:06:55 | ブルース
VOW / VOICE OF THE WETLANDS

みなさま、ルイジアナの湿地帯がもの凄い速度で水没しつつあるって、ご存知でしたか?


「ブルース銀座」さんのブログを読んでいて驚きました。ルイジアナ州南部に広がるミシシッピ川河口の湿地帯が海に沈みつつあるそうなのです。しかもその速度は「30分ごとにフットボール場ひとつ分が水没している」程だとか。何故そんなことになっているのか?正直、私には難しいことは分かりませんが、堤防などにより本来ミシシッピ川が運んで来る沈泥が河口に供給されなくなったこと、さらに水路によって海水が湿地帯に入り込んだこと、それらのため豊かだった自然の生態系が崩れてしまったことが原因のようです。

ルイジアナ/ニューオーリンズの音楽が大好きで、死ぬ前に一度はニューオーリンズを訪れてみたいな~、などとのんきに考えていた私は、かの地のこのような窮状をほとんど知りませんでした…。もちろん知ったからと言って何が出来るわけでもないのですが、ニューオーリンズの音楽を愛する一人として、少なくとも知っておかなければいけないことだとお思いました。

「ブルース銀座」さんのサイトでは、アメリカの音楽雑誌オフビート(ルイジアナ/ニューオーリンズ音楽の専門誌)がこの件を取り上げた記事「荒れ地からの叫び声」の和訳が読めます。自身が暮らしてきた土地が、文字通り消えていくのを目の当たりにしてきたというニューオーリンズのギタリスト、タブ・ベノワを中心にこの窮状に立ち上がったミュージシャン達の話なので、私のような基本的に音楽にしか興味がないような人間でも興味深く読むことが出来ました。シリル・ネヴィルやジョージ・ポーターJr、ドクター・ジョンも出てきます。特にドクター・ジョンのジャズ・フェスでのエピソードなんかは彼の熱い人柄が伺えると同時に、ことの重大さと活動の困難さを思い知らされます。

というわけで、リンクを貼らせていただきましたので、興味の有る方はぜひ!どうぞ。

「ブルース銀座」さんのブログ→ http://black.ap.teacup.com/sumori/
「ブルース銀座」さんによる「荒れ地からの叫び声」(オフビート誌)の和訳→ http://members.jcom.home.ne.jp/bluesy2/jj/vow.html


上の写真は、その記事の中に出てくるタブ・ベノワが、この窮状を訴えるべく結成したバンド、VOICE OF THE WETLANDS ALL-STARS による05年リリースの1st作「VOICE OF THE WETLANDS」。直訳すると「湿地帯の声」です。このバンドの結成に至る経緯につきましては「荒れ地からの叫び声」に詳しいのでそちらを呼んでいただくといたしまして、何よりもタブ・ベノアの呼びかけで集まったメンバーが凄い! 中心はもちろんタブ・ベノワ。そしてヴォーカリストとしてフューチャーされるのは、シリル・ネヴィル、ビッグ・チーフ・モンク・ブードロー、アンダース・オズボーン、そしてドクター・ジョン。ドクター・ジョンは鍵盤でも良い仕事してますね~。さらにリズム隊は巨匠ジョン・ヴィダコヴィッチのドラムスに、ベースはジョージ・ポーターJrですから! アコーディオンはジョニー・サンソン、フィドルにはウェイロン・ティボドー。まさにルイジアナ/ニューオーリンズ・オールスターズ!!

このメンバーですから、内容も悪かろうはずがありません。1曲目、タブ・ベノワ、シリル・ネヴィル,ジョージ・ポーターJrによる共作曲「Bayou Breeze」はネヴィルズ及びミーターズ色が濃厚。雰囲気といい、コーラスの感じとか特に。でもギター・ソロになると流石に違う感じになりますけどね。2曲目「Louisiana Sunshine」はシリルが中心の暖かい陽光のような柔らかい曲調ながら、彼らしいピュアなエネルギーを感じさせてくれる佳曲。さらにモンク・ブードローが唸るインディアン色濃厚な「Lightning and Thunder」。アンダース・オズボーンのソウルフルなカントリー・ブルース「Kiddin' Me」。ドクター・ジョンをフューチャーした「We Ain't Gonna Lose No More (Without A Fight) 」。スワンプなノリを演出するアコーディオンの音色に心が躍る「We Make A Good Gumbo」。フィドルがケイジャンの香りを運ぶ「Louisiana Man」。ラストは地を這うようなファンキー・マルディグラ「Me Donkey Want Water」。ニューオーリンズ好きには堪らない内容です。

セカンド・アルバムもリリース予定というVOWオールスターズ。彼らの声がアメリカ政府へ届くことを祈ります。
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ビヨンセ@埼玉スーパー・アリーナ 2Days その1

2009-10-21 10:28:33 | R&B、CLUB系
10月17日、18日の2夜、埼玉スーパーアリーナにてビヨンセのライヴを観てまいりました! 17日はアリーナ後方のスタンディング・エリアから、18日はアリーナVIP席の最前列と言う夢のような席からの生ビヨンセでした。本来なら2日間それぞれのレポートを書きたいのですが、両日とも内容は最高でしたし、曲目等もほとんど変わってないと思われるので、今回は日本ツアー最終日の18日を中心にお届けいたします。

私の席はVIPエリアのEブロック最前列でした。どちらかというと端に近い席でしたが、開演と同時に最前列の人のみは前方柵前のエリアを自由に移動して良い(開演までは着席)と言う謎のルールでしたので、開演(つまり客電が落ちる)と同時に中央柵前にドドーっと人が押し寄せる感じで、私も無事に柵前(ステージ向かって右側辺り)をゲットし被りつきでビヨンセを拝むことが出来ました。

ステージ上のカーテンが開きビヨンセが登場! もう立ってるだけでオーラ出しまくり。階段を降りて一声歌う。声量たっぷりで、艶やかに伸びながらもやたらキレのある歌声が会場中に響き渡る。もうここで鳥肌立ちまくり。サマソニの時は気が動転しててここで何を歌っているのか意識の外で、後になって「Deja Vu」だったと知り、え?そうだったの?と半信半疑だったのですが、たしかに「Deja Vu」でした。ゆっくりとしたテンポで「Deja Vu」の一節をまるで挨拶代わりのように歌い、突然「Crazy In Love」が始まります!

ステージ前方をダンサーと共に動き回りながら歌うビヨンセ! 近い! 眩しい! 声にも表情にも気合いが漲っています。そして力強くしなやかな肉体美に目が釘付けです。バックには既にお馴染みにの女性バンドが、さらにその後ろには巨大なスクリーンがいくつものライトを派手に映し出しています。このスクリーンがやたらデカくて脅威的に鮮明なんです。私はこれをサマソニで初めて見たとき、映し出された巨大なライトは、てっきり本物かと思ってました。ステージ後方に本物の巨大なライトが積み上げられているのだと、そういうステージセットなのだと…。ですがある瞬間にそのライトがビヨンセのドアップに変わるのです! ぶったまげました。恐ろしくハイヴィジョンなビヨンセの映像に何かサイヴァーなエフェクトが掛かっていて格好良いんですよ!! このスクリーンにビヨンセが映し出される瞬間、客席から歓喜と驚きのどよめきが巻き起こるのですが、分かっていても快感なんですよね~。「Crazy In Love」は中盤にホーン・セクションをフューチャーしたJB風なファンキーな展開を挟み、終盤は紙吹雪がブワブワと吹き荒れるなか、ビヨンセは天にも舞い上がるがごとく驚異的にこぶしを回し、「ハ!」だの「ボン!ボン!」だの気合いのかけ声でリズムを鼓舞する。とにかく凄い声です! 声の持つ瑞々しい躍動感が半端無い! もう、これが1曲目ですか?っていう異様なテンション。

2曲目は「Naughty Girl」。確かサマソニではやらなかったのではないでしょうか? 赤を基調にしたライティングのなかオリエンタルなムードで妖艶に踊り歌うビヨンセ。続く「Freakum Dress」ではアフロのギタリストがステージ中央へ進みでる。そして弾きまくる彼女の隣で煽るように背中を仰け反らしていくビヨンセが凄まじかった。私の大好きな「Get Me Bodied」ではPVで見せたようなムカデダンス的な演出もあってダンサブルに楽しませてくれました。ここまで金ピカでギラギラなレオタード風衣装で攻めまくったビヨンセでしたがここで純白の衣装に衣替え。そしてスロー・ナンバーを連発します。

まずは「Smash Into You」。ここで初めて最新作「I AM... SASHA FIERCE」からの曲が登場。ピュアな質感がじわじわと力強さを増していく感動的な曲です。巨大スクリーンには大海原が映し出され、まるで巨大な波に飲み込まれるような錯覚を覚えるなか、気がつけばビヨンセの大きな歌に飲み込まれていく。アルバム「I AM... SASHA FIERCE」ではクールで完璧なサウンドの中から垣間みれたパーソナルな感情が、ライヴではもっと直接的な“歌”として響いてきます。それは続く「Ave Maria」でさらに顕著。有名なシューベルトの曲を下敷きにしたオリジナル曲で、この曲は最新作のなかでも個人的にもっとも好きな曲だったのでもう感無量でしたね。透明感のある素晴らしい歌声でした。そしてウェディング・ドレスのようなふわっとしたスカートとベールを纏い、サラ・マクラクランの「In The Arms Of an Angel」の一節を挟んで、シューベルトのオリジナル「Ave Maria」です! これが素晴らしかった! 特別な個性を振りかざす訳でもなく、技巧に走る訳でもなく、ただただ“まっすぐ”に歌うビヨンセの歌唱は本当に感動的。力強く凛としていながらどこか脆さを感じさせる、祈るような歌声でした。サマソニと合わせて3回聴きましたが、毎回感動の嵐でした! そしてこのセクションのラストは「Broken-Hearted Girl」。これも新作からで、ヴァイオリンの音色が印象的な力強いスロー・ナンバーですね。これらの曲はスローと言っても泣きのメロディーで聴かせるバラードとは違い、もっと普遍的な美しさを持った曲調なので、ビヨンセの芯の通った歌声には何かピュアなエネルギーを感じましたね。

純白の衣装から打って変わって黒のミニスカートにサングラスで歌う「If I Were A Boy」。これもがっつり歌ってくれましたね。正直、曲自体はどうってことない曲のように思えるんですが、ビヨンセのディープすぎる歌唱で否が応にもドラマチックに聴かされてしまう感じです。特に後半の切れっぷりは天晴れ!そしてこの曲の中盤に挿入されたのがアラニス・モリセットの「You Oughta Know」。サマソニでこれを初めて聴いたとき、なんでアラニス?って思いましたが、この曲での気合の入り具合はもう怖いほどでしたね。痺れました。

私のいたVIPエリアよりさらに前方、ステージの両サイド辺りにはそれぞれ僅か20名程の観客が入った小さなエリアがあり、そこはもう柵すら無い本当にステージに被りつきな超VIPエリアでした。そう言えば、私にもソニーから海外サイト経由でスペシャルなチケットが発売されるみたいなメールが来てたので、それかな~、なんて思いながら羨ましい気持ちで見ていたのですが、相当にVIPなようで、ビヨンセはことあるごとにステージ端のそのエリアへアピール及びサービスに来るのです。手を伸ばせば届きそうな位置で激しくダンスしたり、しゃがみ込んでまるで睨むように熱唱したり、握手はもちろん、汗を拭いたタオルを投げたり、サングラスを投げたり…。私の立ち位置は中央より端に近かったので、おかげでしょっちゅうビヨンセが近くに来てくれてラッキーでしたけどね。

おっと、長くなったので続きはまた次回。でもこのペースだと2回じゃ終わらないな…。
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ビヨンセ@最前列

2009-10-18 16:13:26 | R&B、CLUB系
という訳で今日も埼玉スーパーアリーナに来ています。もちろんビヨンセです。VIP席の最前列です!!目の前は冊です。位置的には真ん中より端に近いですが、かなり見やすいです。でも昨日見た感じだとステージと客席の間に冊なんて無かったように感じたのですが、ひょっとしたらVIPエリアより前にファンクラブ関係の超VIPエリアがあるのかも?と思ったり。ま、始まってみないと分かりませんが…。

とりあえずお土産の光る棒です。昨日スタンディングエリアからVIP席の人達がみんなこれ振ってるのが見えて羨ましかったんですよね~。

あ~楽しみ!



帰宅後追記:
んも~最高でした!!やっぱ最前列で観るビヨンセは迫力が違う!!しかも最前列の人は柵まで移動してもいいということで、文字通り被りつきで観てまいりました。こんな夢みたいなことはもう2度とないでしょうから、そのありえない喜びを噛みしめながら、ビヨンセの一挙手一投足全てを見逃すまいと、まばたきすらもったいない気持ちで見てまいりました!

近くで観るビヨンセはとにかく迫力満点でした。声はもちろん、肉体も、表情も、何から何まで全てが物凄い迫力で迫ってくるんです。気合の入った表情は時に怖さすら感じさせられる程でしたし、弾けるようなダンスの圧倒的な躍動感には身も心も躍らされました。スローな曲ではエモーショナルが溢れ出るようであり、アップ・テンポの曲ではエネルギーが爆発するかのようでした。そして何より笑顔が輝いてました。

それにしても凄いシンガーです。何度も言いますが、最強ですし、化け物です!こんな凄いシンガーの全盛期のライヴを、しかも被りつきで観れたなんて、私は本当に本当に幸せです。そもそもアリーナ・クラスのライヴを最前列で見たのは生まれて初めてですしね。こんなに運の良いことはもうないだろうと思います。ビヨンセに感謝です!


ちなみにやはり柵の内側にも小さな超VIPエリアらしきスペースがありました。ステージの両サイドにそれぞれ20人ほどの小スペースでした。ビヨンセはしょっちゅうそのエリアの間近に行ってはファン・サービスしてましたから、そうとうなVIPなんでしょうね。ちょっと羨ましかったです。

これを書きながらいまだに頭の中では「Single Ladies (Put A Ring On It)」が「オッオッオー!」と鳴り続けています。あ~楽しかったな~。と言う訳で詳しいレポートはまた後日ということで…。
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@埼玉スーパーアリーナ

2009-10-17 16:43:11 | R&B、CLUB系
ついにこの日が来ました。もちろんビヨンセです! 今、開演待ちです。アリーナのスタンディング・エリアにいます。スタンディング特有のざわついた雰囲気が良いです。でもいつも私が行くようなコンサートと客層がまるで違うので、なんか居心地悪いです…。前方のVIPエリアが案外広いので、ステージは若干遠めですが、お目当てのBステージはかなり近いです。サマソニ同様、ここであの曲を歌ってくれることを祈ります。とりあえず期待値が高すぎて心臓バクバクです。



帰宅後追記:
ビヨンセ、最高でした。ですがスタンディング・エリアは遠かった…。2ヶ月前にサマソニでかなり近くで観たせいか、想像以上にビヨンセが遠く感じましたね。そして見ずらい…。私の身長は172センチですが、背伸びしてやっと全身が見えるかな~?って感じでした。客電が落ちて、カーテンが開き、初めてビヨンセにスポットライトが当たった瞬間、大歓声が起こりつつも、私の周りでは女の子達の「どこ?どこ?全然見えな~い!」という悲鳴のような声があちこちから聞こえましたから。そしてぎゅうぎゅう。サマソニより“ぎゅうぎゅう”だったかも。スタンディングを愛する私は、“ぎゅうぎゅう”もコンサートの醍醐味の一つと思っていましたが、ステージから遠い位置での“ぎゅうぎゅう”はちょっと辛いということが今日分かりました…。でもBステージは結構近かったです。サマソニでは後ろから観たBステージを、今回はしっかり前向きに見ることが出来ました! 私が聴きたかったあの曲もしっかり歌ってくれました! どの曲かは、まだ明日観に行く方もいらっしゃると思うので今は書きませんけどね。

全体的な内容としては、もちろん最高でした! そして最強でした! やっぱり声が凄い! もう痺れまくりです! サマソニより曲数も格段に増え、たっぷりとビヨンセのパフォーマンスを堪能できました。ステージセットはもっと派手なものを期待していたのですが、サマソニとほぼ同じで、シンプルでしたね。でもね、アレが凄いから。ま、詳しいレポートはまた後日。と言ってもメモとかまったくとっていないので、たいしたことは書けそうもありませんが…。

さて、明日はいよいよVIP席です。Eブロックなので結構端っこっぽいんですけど。どうでしょう?

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ビヨンセは見逃せない!

2009-10-16 17:28:51 | R&B、CLUB系
BEYONCE / I AM... SASHA FIERCE

ビヨンセの埼玉スーパーアリーナ公演が迫ってまいりました。私は17日、18日の両日とも行く予定です。本当は18日のVIP席のみのつもりだったのですが、やっぱりBステージを前から観たいので17日のスタンディング席も買ってしまいました。

とにかく楽しみです! 私は声を大にして言います! ビヨンセこそ最強だと!! サマソニで観たビヨンセはそれを確信させる程に圧倒的でした。特に今年のビヨンセは凄い! 声量とか歌唱力が素晴らしいのはあたりまえですが、何より声そのものの存在感が凄いのです。勢いと言うか、ハリと言うか、キレと言うか、その声は一昨年の東京ドーム公演やその前のデスチャ武道館公演より格段に突き抜けていました。さらにその歌声のテンションが最初から最後まで落ちないのです。例えばグラミー賞やVMAでの気合いの入った1曲入魂のパフォーマンスが、ショーのオープニングからエンディングまで続くと思ってください。“最強”を通り越して“化け物”です。そこに鍛えられた肉体からくり出される強力なダンスが加わります。声も凄ければその肉体も凄い。体全体からディーヴァのオーラが溢れんばかりでした。サマソニを見ながら私は、今、間違いなくこの人はピークにいる!そしてR&Bシンガーの頂点にいる!と確信しました。もちろんこの後もピークと頂点を更新していってくれることと思いますが、まず今年のビヨンセを見逃す訳にはいかないのです!! もちろん、ビヨンセのショーを彩るダンサー達や、安定感を増した女性バック・バンド、さらに見たことも無いようなステージセット、そしてめくるめくステージ衣装、全てが楽しみです!!


先日、録画しておいたMTVヴィデオ・ミュージック・アウォード(VMA)をようやく見ました。ビヨンセは『Video of the Year』を含む最多9部門にノミネートされていまして、多くの部門で被っていた同じく9部門ノミネートのレディ・ガガとの一騎打ちが注目されていましたが、終わってみればビヨンセとテイラー・スウィフトの事件で持ち切りな感じでしたね。その事件を引き起した張本人はカニエ・ウェスト。今年のVMAで一番最初に発表された賞は『Best Female Video』でしたが、果たしてビヨンセか?レディ・ガガか?と注目されるなか、受賞したのは大人気の若手女性カントリー歌手、テイラー・スウィフトでした。本人も驚きを隠せない表情で壇上に上がり喜びのスピーチを始めると、何所からかカニエ・ウェストらしき人物が乱入し、テイラーからマイクを預かると彼女に「俺も嬉しいが続きは後で」と言ったうえで「だがこの賞はビヨンセがとるべきだ、史上最高のビデオだぞ!」と叫んだのです。そしてすぐにマイクをテイラーに返し、去っていくカニエ。驚くことしか出来ないビヨンセ。表情を曇らせ立ち尽くすテイラー。場内からはテイラー・コールが巻き起こる。ですがテイラーはスピーチを続けることは出来なかったようです。

カニエ・ウェストも懲りないと言うか、相変わらずな感じで…。ま、私もビヨンセの「Single Ladies (Put A Ring On It)」のPVは最高だと思いますけどね。でもあまりにもテイラー・スウィフトが可哀想でした。受賞レースはビヨンセとレディ・ガガが仲良く3部門ずつ受賞。VMA大賞とも言うべく『Video of the Year』はめでたくビヨンセの「Single Ladies (Put A Ring On It)」が受賞しました。ビヨンセにとってこの『Video of the Year』の受賞はデスチャ時代を含めても初めてとのことですので、念願の受賞と言ったところでしょうか。そして喜びのスピーチでドラマが。デスチャ時代に17歳で初めてVMAの賞を貰ったときの喜びを語り、「だからテイラーにスピーチさせてあげたい」と、もう一度テイラーを壇上に呼び戻したのです。拍手喝采のなかステージ上に現れたテイラーはビヨンセに促されてスピーチの続きをしました。なんか感動的でしたね。その後をビヨンセのスピーチが締めるのかと思いきや、そのままテイラーと二人してステージを去っていきました。大人過ぎるよビヨンセ~!

このVMAでビヨンセは「Single Ladies (Put A Ring On It)」をパフォーマンスしたんですけど。これがまた凄かった。特別な仕掛けなしでただ歌とダンスだけで聴かせ魅せる。観客とのコール&レスポンスを交えてグイグイとビヨンセ・ワールドへ引き込んでいきます。サマソニの時もこの曲がハイライトでしたが、今回の来日でもこの曲が沸点のピークとなるでしょう。ビヨンセの強さは、リアル・タイムの曲をコンサートの核に置けるということでもあります。「Crazy In Love」という特大の代表曲がありながら、例えば前回東京ドームでのハイライトは「Irreplaceable」でしたし、今回なら「Single Ladies (Put A Ring On It)」なのです。常にリアルタイムな自分を表現し続ける強さです。

ちなみにVMA以外でもここ最近ビヨンセは各賞を受賞しているようですね。例えば米BET Awardsで『Best Female R&B Artist』と『Video Of The Year -"If I Were A Boy"』、英MOBO Awardsでは『Best Video -"Single Ladies (Put A Ring On It)"』と『Best International Act』のそれぞれで2部門を受賞していますし、米ビルボード誌の『Woman Of The Year』に選ばれたり、さらに結果はまだですがVMAのヨーロッパ版、MTV EMAで4部門にノミネートされてますし、オバマ大統領のために歌った「At Last」でエミー賞にまでノミネートされているようです。まさにノリにノッてる感じで、今回の来日はこれ以上にないタイミングと言えるのではないでしょうか。

さあ、楽しみです! 2日間で3万円払ったんですから、頼みますよ!ビヨンセさん!!!!!
ちなみに、当日券あるみたいです。→ クリエイティヴマン
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キャデラックレコードの世界 その3

2009-10-12 11:14:10 | ブルース
VA / THE BLUES WORLD OF LITTLE WALTER

唸る!バンド・ブルース!

*映画「キャデラックレコード」の内容におもいっきり触れますので、これから映画を見る予定の方は読まないことをお勧めいたします。


シカゴへ出て来たマディ・ウォーターズ。映画では、手始めに街角でアコースティックなカントリー・スタイルでブルースを歌うマディでしたが、通りすがりの黒人からダメ出しをもらい、いよいよエレクトリック化したギターで都会の喧噪に挑みかかります。そしてリトル・ウォルターを引き抜き、ジミー・ロジャースを加えたバンドを率い、アンプ持参でクラブへ殴り込みをかけます。この辺の展開には、ブルース史の転換期となる大事件が映画ならではのスピード感で描かれていて、観ていてワクワクさせられましたね。

このマディ・ウォーターズが“エレキ仕様のブルース・バンド”を率いたことが、後のシカゴ・ブルースの始まりとなった訳です。シカゴ・ブルースと言えばチェスであり、チェスと言えばマディ・ウォーターズですが、その歴史的マディ・バンドの初録音は以外にもチェスではありませんでした。それは1950年1月にシカゴの新興マイナー・レーベルに吹き込まれたものでパークウェイ・セッションと呼ばれています。なぜチェスで録音しなかったのか? いや、チェスでは録音させてもらえなかったのです…。

映画ではチェスを経営するレナード・チェスがマディに契約を申し込む際、「バンドはいらない、君一人で…」みたいな態度で、結局マディはそれを飲み、レナードが用意したとおぼしきウッド・ベース奏者と共に二人で録音に臨むことになります。この何てことのないシーンにこそ歴史のドラマが詰まっているのです。

レナード・チェスは弟フィル・チェスと共にチェス・レコードの栄華を築きあげた偉人です。1920年代にポーランドからシカゴへ移住してきました。初めはクラブやバーの経営をしていたそうですが、1940年代末にアリストクラットというレーベルを買収し、1950年にレーベル名をチェスと改めました。ちなみにマディが契約したのはまだアリストクラット初期の時代で1947年でした。同じくミシシッピ出身のブルースマン、サニーランド・スリムの紹介だったと言われています。

このアリストクラット時代、既にマディはバンドを従え、シカゴのクラブをブイブイ言わせていたようです。しかしチェス兄弟はそれを録音しようとはせず、ビッグ・クロフォードというベーシストをバックに弾き語りに近い形での録音を主としました。しかしこれはこれで、素朴なベースにマディのエレキ・ギターによるデルタなスライドが絡むという斬新な泥臭さがあり、「I Can't Be Satisfied」という大ヒット曲が生まれました。

しかしマディは満足していなかったのでしょう。そこでこのパークウェイ・セッションです。まるでバンドで録音させてくれないチェスへの当てつけのように、プリミティヴなパワーが爆発しています。ひょっとしたらチェス兄弟へは内緒で録音したのかも?なんて想像してみたり。メンバーはリトル・ウォルター、リロイ・フォスター、そしてマディの3人。最も初期のマディ・バンドです。ですがマディはアリストクラットとの専属契約があるため覆面的な参加で、ギターこそ弾いてるものの歌は歌っていません。しかも曲によってギターがフォスターとウォルターで入れ替わったり、しかもそのギターは1本を二人で使い回ししてるのでは?とか、さらにフォスターはドラムを叩きながらギターを弾いてるのではないか?とか…。 そんな荒削りこの上ないDIYな雰囲気から、チェスの目を盗む穴蔵的な空気感が感じられたりして、なんだかシカゴ・ブルースの地下を垣間見せられる気分がします。

注目は「Rollin' And Tumblin'」。ドロドロと唸りをあげる強烈なデルタ・スタイルのブルース。まるでカントリー・ブルースに電気ショックを与えて凶暴化させたような。もしくはカントリー・ブルースが都会の毒を吸って魔物に変化したのか? マディの地を這うようなスライドにウォルターのハープがうねうねと絡み付きながら疾走します。そのスピード感にねっとりと絡むようにしゃがれ声で歌うフォスターの歌にも痺れます。そして歌えないマディは勢い余って唸っています。いわゆる“モーン”ってやつですね。この“モーン”に何か得体の知れない迫力があってゾクゾクさせられます。そしてもう一つ特筆すべきはフォスターのドラミング。ほとんどバスドラしか聴こえてきません。まるで後ろからせき立てるかのごとく、ドン!ドン!ドン!ドン!と。でもそこに何か「沸き上がるリズムをただひたすら踏む!」みたいな原始な衝動を感じさせられるんです。このフォスターのドラムスとマディのスライドにウォルターのハープという三位一体の躍動感はちょっと他に無いですね。

もちろん現代の感覚で聴いてしまうと“ひなびた”印象を受けるかもしれません。でも1950年ですからね。まだロックはおろかロックン・ロールすら無い時代です。チャック・ベリーもリトル・リチャードもエルヴィス・プレスリーもデビューしていない頃の話ですから。その頃にエレキ・ギターをビュンビュンとスライドさせ、バスドラをドカドカと叩いていたこの録音は、シカゴ・ブルースの始まりであると同時に、後のロックが爆音を出すことで得たカタルシスの萌芽と言えるかもしれません。

このパークウェイ・セッションの直後、1950年2月に、何故かマディはアリストクラットへも「Rollin' And Tumblin'」を録音しています。しかも簡素なドラム(パーカッション?)が聴こえるとは言え、それまでのアリストクラット同様にビッグ・クロフォードのベースをバックにしたほぼ弾き語りスタイルであり、泥臭くはあるものの、パークウェイに比べると整然として大人しい。まるで荒くれたバンド・ブルースを許さないレナード・チェスのマディへの返答のようでもあります。しかし流石のレナードもマディ達が放つ時代の勢いのようなものに押されたのか、この辺りを潮時にいよいよマディ・バンドの録音を開始します。

裏セッッションにより鍵をこじ開けたマディ一派。いよいよ本格的なシカゴ・ブルースの幕開けです。


*上写真は歴史的パークウェイ・セッション8曲を収めた「THE BLUES WORLD OF LITTLE WALTER」。マディ・ウォーターズは歌を歌ってないことからの苦肉のタイトルでしょうか? やはりハイライトは2パートからなる「Rollin´ And Tumblin´」ですが、1曲目、リトル・ウォルターの十八番「I Just Keep Loving Her」からフォスターによる4つ打ちバスドラが炸裂し、何か得体の知れないパワーを感じさせられます。スロー・ブルース「Boll Weevil」では、歌のバックでギターとハープがねっとりと動き回るという、シカゴ・バンド・ブルースの妙味が既にここで形になっていることが伺われます。これらの他にも“パークウェイ・セッション”とは直接関係ないものの、J.B.ルノアの51年JOB録音、サニーランド・スリムの50年リーガル録音が収められており、同時代のシカゴを彩った極上ブルースが楽しめます。






VA / THE ARISTCRAT OF THE BLUES ~ THE BEST OF ARISTOCRAT RECORDS
そしてこちらはチェスの前身、アリストクラットのベスト選曲盤。マディがサニーランド・スリムのバックを付けた「Johnson Machine Gun」から、マディ名義による初シングル「Gypsy Woman」、名曲「I Can't Be Satisfied」に「I Feel Like Going home」。そしてこちらも2パートからなる「Rollin' And Tumblin'」など、チェス前のマディー・ウォーターズがたっぷり楽しめます。何せレーベル・コンピとは言え、2枚組51曲中、およそ半分はマディ・ウォーターズですから。マディ以外ではロバート・ナイトホークが素晴らしい! シティ・ブルース時代から活躍するスライド・ギターの名手です。「Sweet Black Angel」と「Anna Lee」は大名曲&大名演!!





~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 09.09.26 キャデラックレコードの世界 その2
 09.09.22 キャデラックレコードの世界 その1
 09.09.14 映画「キャデラック・レコード」
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ラウル・ミドン@新宿タワーレコード

2009-10-09 18:50:11 | ソウル、ファンク
今日はラウル・ミドンのインストアライヴを観に新宿タワーレコードに来ています。今、開演待ちです。先程サウンドチェックが終わりましたが、ギターのカッティングが凄い!やっぱりリズムに黒人ならではのアタックとバネがありましたね。生で聴くのは初めてですし、本番が楽しみです。


帰宅後追記:
最新作となる3rdアルバム「SYNTHESIS」が10月7日に発売となったばかりのラウル・ミドン、格好良かったです! 正直、 CDで聴くより全然良いですね。特に2nd以降の作品は滑らかで聴きやすい歌物ソウル作品としての完成度が高い分、逆に洗練されすぎていると言うか、1枚目のような野生的な感覚が押さえ気味で少々物足りなくも感じていたのですが、生の弾き語りはやはり違います。もっとゴツゴツしています。フォーキーですがディープです。特にギターのリズム感が凄い。まるでフラメンコのようにバシバシと弦を弾き、そして叩く。確か最新作からのメロウ・ナンバー「When You Call My Name」を演ったと思うのですが、CDでは柔らかいサウンドで纏められているのに、弾き語りで聴くとギターは案外ファンキーなバッキングをしていたり。その独特にハネたカッティングは荒々しくもあり、そしてそれら隙間から哀愁が滲み出てくるような。そんな細かいニュアンスを味わえるのも生ならではですね。盲目でギターを弾きながら歌う黒人と言う意味で、私なんかはどうしてもスヌークス・イーグリンが頭に浮かんでしまうのですが、そのスタイルや音楽性こそ違えど、指弾きによる肉感的なタイム感や、独特のミクスチャー感覚、そしてここぞとばかりにギターを掻き鳴らす感性など、どこか通じるものがあるかな、と思ったり。

インストアということでわずか3曲だけだったのが残念ですが、最後の「Next Generation」では得意のマウス・トランペットも披露してくれましたし、暖かくソウルフルな歌声も素晴らしかったです。




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