ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

最近聴いたイイヤツ

2018-10-21 14:11:36 | フェス、イベント


BRANDON COLEMAN / RESISTANCE
カマシ・ワシントンの盟友ブランドン・コールマンによる、ブレインフィーダーからの最新ソロ作。思いのほかディスコ的でありながら、聴けば聴くほど黒い毒気が滲みてくる。特に低音ラインのうねりとか相当エグい! カマシはもちろん、ライアン・ポーター、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、パトリース・クインも参加。



Vicktor Taiwo / Joy Comes in Spirit
ナイジェリア出身のUKソウル、ヴィクター・タイウォ。雨後の筍のように出てくる新世代のオルタナティヴR&Bですが、この人は良い!先鋭の中にゴスペル的なスピリチュアルが溶け込んだ歌世界は、深遠なる万華鏡のよう。



THE INTERNET / HIVE MIND
通算4枚目となる、ジ・インターネットの新作。揺れるメロウネスに磨きをかけながらも、前作よりさらにバンド感が増していて良いですね〜。ライヴ感を感じさせる肉感的なグルーヴに、紅一点シド・ザ・キッドの歌声もいつになくセクシー。



KINTARO / COMMANDO EXISTENTIAL & UNIVERSAL EP
そして元ジ・インターネットの鍵盤奏者キンタローのデビューソロ作。こちらは日本企画の盤だそう。本名、ジャミール ・ブルーナー。サンダーキャット、ロナルド・ブルーナー・ジュニアを兄に持つブルーナー兄弟の末っ子。エレクトリックでズブズブな黒い先鋭サウンドに飲み込まれます。



Chris Dave And The Drumhedz / Chris Dave And The Drumhedz
ロバート・グラスパー、ディアンジェロのビートを支えてきた、現行最高法のドラマー、クリス・デイヴ。意外にもソロ作としてはこれが初作になるそう。まるで現行シーンの縮図のような豪華ゲストミュージシャンと共に、ジャズ、ヒップホップ、ファンクの狭間を変幻的なリズムで泳ぎ回る。



SEAN KHAN / PALMARES FANTASY
UKジャズの旗手ショーン・カーンが、ブラジルの鬼才レジェンド、エルメート・ パスコアールを招いて完成させた最新作。ショーン・カーンのサックスも快調なブラジリアンなソウル・ジャズ。スキャットを含むエルメート・ パスコアールの怪演も強烈。



EVERYTHING IS RECORDED BY RICHARD RUSSELL
XL Recordingsの総帥リチャード・ラッセルによるコラボ・プロジェク作品。デーモン・アルバーンはもちろん、サンファ、シド、イベイー、カマシ・ワシントン、さらにはマーク・ロンソンなどなど、レーベル周辺の多彩なアーティストが参加。リチャード・ラッセルが手掛けたボビー・ウーマックや、ギル・スコット・ヘロンの作品にも通じる異世界感に没頭させられます。



LEON BRIDGES / GOOD THING
新鮮なレトロ・ソウルでデビューし注目を浴びたリオン・ブリッジズですが、2作目でモダンに脱皮!! これが思いのほか格好良い! 艶やかな歌声がよりディープに響きます。



JOSE JAMES / LEAN ON ME
前作でダンサブルなエレクトリック・ソウルの新境地を見せたホセ・ジェイムズ。新作はビル・ウィザーズへのトリビュート作。前作からのR&B路線を引き継ぎつつ、ビターでブルージーな歌唱に聴き惚れます。

アンディー・ゴーズリング R.I.P.

2018-10-17 18:24:36 | ジャムバンド/オーガニック
Railroad Earth - Like a Buddha - 2016 Northwest String Summit



ジャム・グラスの雄、レイルロードアースの創設メンバーである、アンディー・ゴーズリング(Andy Goessling)が、10月12日に亡くなられたそうです。

アンディー・ゴーズリングは、バンジョー、ギター、フルート、サックスなど、多彩な楽器を弾きこなすマルチミュージシャンで、レイルロードアースのブルーグラス・フィーリングに多彩な彩りを与えるプレイヤーでした。

レイルロードアースと言えば、私にとっては2007年のフジロックです。ヘヴンで観た、あのライヴは本当に最高でした! 凄くピースフルで、お客さん達もノリノリで。明るい時間帯の出演なのにアンコールまでやってくれて、およそ2時間っていう。私にとってはかなりの名場面でしたね。例によって当ブログで個人的なベストアクトを綴ったんですが、上原ひろみ、ジョン・バトラー・トリオ、ガヴァメント・ミュールなど、強豪アクトを差し置いて、レイルロードアースをこの年の第1位に選んだほどですから!


自分にとって、名演の記憶に残っているミュージシャンが亡くなられてしまって、本当に悲しいです。

アンディー・ゴーズリングさん、安らかに。



2007年のフジロックで観たレイルロードアース、興奮のライヴレポはこちら↓

フジロック 2007 ベストアクト第1位

ロックの殿堂

2018-10-15 23:59:05 | フェス、イベント
そう言えば、2019年度の「ロックの殿堂」候補が発表になっていましたね。今回は以下の15組。

Def Leppard
Devo
Janet Jackson
John Prine
Kraftwerk
LL Cool J
MC5
Radiohead
Rage Against the Machine
Roxy Music
Rufus featuring Chaka Khan
Stevie Nicks
The Cure
The Zombies
Todd Rundgren


もう何だか、”殿堂”って感じのアーティストではなくなってきているような気もしますが、どうなんでしょうね? ちなみにデフ・レパード、ディーヴォ、ジョン・プライン、ロキシー・ミュージック、スティーヴィー・ニックス、トッド・ラングレン、の6組は、今回が初ノミネートだそう。クラフトワークとLL・クール・J は5回目のノミネートで、そうそろ受賞しそう?


Hibriduz Jazz @国際連合大学中庭

2018-10-14 23:37:34 | ワールド・ミュージック
10月14日(日)、表参道の国際連合大学中庭で開催された「青山パン祭り」にて、ホンジュラスのジャズ・バンド、イブリドゥス・ジャズ(Hibriduz Jazz)のライヴを観てまいりました!!

キーボード×2、サックス×3、トロンボーン×3、トランペット×4、フルート、ベース、ドラムス、パーカッションという大所帯。カリブ海に面する中米の国らしいラテン系ビッグバンド。司会の方曰く、ジャズとホンジュラスの民族の音楽である”Punta”を混ぜて演奏し、それは世界初のミックスと言われているそうです。

そのサウンドは、パーカッションのリズムも強烈なラテンジャズ。ホーンのアンサンブルと熱いソロ、そしてグルーヴィーなエレキベースが良かったですね。序盤は、民族的と言うよりジャズ色が濃い印象でしたが、中盤から男性シンガーが加わると、一気にローカル色と言いますか、トロピカルな雰囲気が出てきて面白かったです。またこのシンガーさんが良い声してらっしゃるんですよ。

あと、メンバーの皆さんはツアーTシャツのような飾らない出で立ちなんですけど、一人だけもの凄くドレッシーに着飾っている方がいらして、始めは演奏に加わらなかったんですが、途中からパーカッションを叩いたり、歌を歌ったり、踊ったり、ホラ貝のような大きな貝を吹いたりと大活躍。彼の歌声はアフリカ色が強く、まるで民族の祭りのようで盛り上がりましたね。ダンスも格好良かった!!

私は恥ずかしながら、”Punta”という音楽を良く知らないんですけど、それでもホンジュラスという未知なる国のミュージシャン達が奏でる独創的なジャズ、とても楽しかったです。


イベントの余興とは思えない、およそ1時間30分というたっぷりなライヴを披露してくれたイブリドゥス・ジャズ。パン目当てで来たお客さん達も、大所帯のラテン系ビッグバンドの演奏に思わず足を止め、ステージ前には大勢のお客さん達が集まり、思い思いに楽しんでいました。


ライヴも最高でしたし、パンも美味しかったです!!

アメリカン・ミュージック・アワード 受賞結果!

2018-10-13 09:48:54 | フェス、イベント
第46回アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)の授賞式が10月9日(現地時間)、ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターにて開催されました。

やっぱりテイラー・スウィフトは強かった。「Artist of the Year」を含む4部門で受賞。なんだかんだでテイラーでしたね。そしてカミラ・カベロも4部門。女性陣強しな印象。っていうか8部門でノミネートされたドレイクの名はどこへ行ってしまったんでしょう?1つも受賞出来ないってあり得ます? アメリカン・ミュージック・アワードは、人気投票で受賞が決まるそうですけど、楽曲売り上げでヒップホップが席巻している今でも、結局こういう結果になるんですね〜。せっかくメインストリームがポップ/ロックからヒップホップに代わる、時代の節目をリアルに感じられると思ったんですけど…。

個人的には「Tour of the Year」にビヨンセ&ジェイZ がノミネートされていて期待していたんですけど、ここもテイラー・スウィフトでしたね。

でもテイラー・スウィフトの「reputation」は、彼女にとってはかなりオルタナティヴな作品でしたけど、それがちゃんとファンに受け入れられているということですから、それはそれで良かったかな。



主な受賞者は以下のような感じ↓

Artist of the Year
Taylor Swift

Favorite Male Artist Pop/Rock
Post Malone

Favorite Female Artist Pop/Rock
Taylor Swift

Favorite Duo or Group Pop/Rock
Migos

Favorite Album Pop/Rock
Taylor Swift “reputation”

Favorite Song Pop/Rock
Camila Cabello featuring Young Thug “Havana”

Favorite Male Artist Country
Kane Brown

Favorite Female Artist Country
Carrie Underwood

Favorite Duo or Group Country
Florida Georgia Line

Favorite Album Country
Kane Brown “Kane Brown”

Favorite Song Country
Kane Brown “Heaven”

Favorite Artist Rap/Hip-Hop
Cardi B

Favorite Album Rap//Hip-Hop
Post Malone “Beerbongs & Bentlys”

Favorite Song Rap/Hip-Hop
Cardi B “Bodak Yellow (Money Moves)”

Favorite Male Artist Soul/R&B
Khalid

Favorite Female Artist Soul/R&B
Rihanna

Favorite Album Soul/R&B
XXXTENTACION “17”

Favorite Song Soul/R&B
Bruno Mars & Cardi B “Finesse”

Tour of the Year
Taylor Swift

Favorite Social Artist of the Year Presented By Xfinity
BTS



受賞結果もさることながら、テイラー・スウィフトの「I Did Something Bad」に始まり、トゥエンティ・ワン・パイロッツ、マライア・キャリー、カーディ・B、ポスト・マローン、カミラ・カベロなどがパフォーマンスし、アレサ・フランクリンのトリビュートもあったという授賞式の模様も気になりますね。日本でも何処か放送してくれませんかね?

夏フェスで見たブラック・ミュージック まとめ

2018-10-12 23:05:29 | フェス、イベント
もう秋ですけど、先日WOWWOW でサマーソニックの放送があったことですし、夏フェスのこと書きます。

という訳で、今年の夏、私がフェスで体験したブラック・ミュージック!!

まずは何と言ってもフジロックのケンドリック・ラマーと、サマーソニックのチャンス・ザ・ラッパーですよ!

現行最重要ラッパーと言える2人が、夏フェスで相次いで来日するということで、今年は日本にとってヒップホップの歴史を変える記念すべき年になる!と期待されていましたが、実際のところどうだったんでしょう?

ケンドリック・ラマーは、フジロックのヘッドライナーとして発表された時点から、かなり盛り上がってましたよね。そんな注目度からかケンドリックが出演した土曜は4万人の動員があったそう。実際、ライヴも盛り上がりましたし、フジロックで黒人ラッパーがトリを務めるという、新たな時代の到来を強烈に印象付けましたよね。しかも、その直後にNHK の情報番組で特集が組まれ、SNSでも騒がれたり。彼は日本におけるヒップホップの新たな扉を開けたかも?

対してサマソニに登場したチャンス・ザ・ラッパーですが、ヘッドライナーではなかったのが惜しまれますね~。ライヴがヘッドライナー級の素晴らしさでしたから尚更です。お客さんの入りも、決して満員ではありませんでした。少なくともスタンド席とか余裕ありましたよね。やっぱりケンドリック・ラマーに比べると、注目度という点で、事前の盛り上がりにやや欠けた印象はあります。注目は常にヘッドライナーに集まりますからね。でもそもそも知名度という点でもチャンス・ザ・ラッパーという名は、ケンドリック・ラマーほど日本では浸透していないように思います。

例えばチャンス・ザ・ラッパーはCDを売らないじゃないですか。本国ならともかく、日本ではレコード会社やCDショップがプロモーションをしないと世間に露出しないんじゃないですかね? タワーレコードに行けば、ケンドリック・ラマーなら大きなポップと特集棚が作られたりして自然に目に入ってきたりしますけど、チャンス・ザ・ラッパーはそれがいっさい無い訳ですから。そういう露出が知名度に繋がりますからね。まあ、私みたいな老人がそう思うだけで、今の若者はそんなこと無いんですかね?

まあ、何はともあれ、ここ日本において、一夏でケンドリック・ラマーとチャンス・ザ・ラッパーの両者を見れたというのは、まさに奇跡でしたね。フジとサマソニに感謝です!!


さて、今年の夏でもう一つの最重要事項は、ソニマニのブレインフィーダー・ナイトです。西海岸の異端児フライング・ロータスが主宰するLAのレーベル、ブレインフィーダー。ソニマニのレインボーステージが丸々ブレインフィーダー・ステージと化しました。特にフライング・ロータスとサンダーキャットは、ケンドリック・ラマーと並んで、西海岸のブラック・ミュージックを新たな方向へ導いている主犯格ですからね。ですが、私にとってサンダーキャットの音楽というのは、クロスオーヴァーし過ぎていて、なかなかブラックミュージックとは呼びづらい物だったりもするんです。フライング・ロータスに至っては打ち込みのビートミュージックですしね。もちろんブレインフィーダーは黒人音楽のみのレーベルではありません。ソニマニにも出演したジェイムス・ズーや、ドリアン・コンセプトなど、そのカラーは混沌としています。人種やジャンル、あらゆるものの異種配合。でもそれこそ西海岸らしさとも言える訳で。スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンとか、WAR などを生んだかの地の土地柄。ブレインフィーダーというレーベルは、そんな西海岸の気風を先鋭的に受け継いだ集合体なんだと、ひしひしと感じさせられたブレインフィーダー・ナイトでした。

そして忘れてならないのが、ジョージ・クリントンですよ!!このブレインフィーダー・ナイトにジョージ・クリントンのパーラメント/ ファンカデリックが含まれているところが意義深い。デトロイトの印象が強いジョージ・クリントンがブレインフィーダーと契約したと聞いた時、単なるフライローの趣味かと思いましたが、Jazz The New Chapter の最新号を読んでいましたら、西海岸ヒップホップの立役者ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグがP−FUNKをこぞってサンプリングしていたことなど、ジョージ・クリントンが西海岸のヒップホップに与えた影響について書いてありました。目から鱗でしたね〜。西海岸のヒップホップとP−FUNKの親和性があってのジョージ・クリントン meets ブレインフィーダーなんですよ! しかもそれはケンドリックラマーのアルバムと、ジョージ・クリントンの作品に、それぞれが相互に客演し合っていることにも繋がっていきますし、スヌープ・ドッグのバックバンド上がりのサンダーキャットやカマシ・ワシントンとか、ドクター・ドレーの作品で名を上げたアンダーソン・パックとか、そこら辺に与えた影響も言わずもがなでしょう。まるで今年の夏フェスがそういう周辺事情の縮図のようでもあり、そういう流れで見れたのも特筆ものでしたね。

そんなジョージ・クリントン&パーラメント/ファンカデリックのステージ、混沌としていて最高でしたね。彼らはサマソニ最終日のビーチのトリも務めたのですが、そちらでは花火が上がる中での「Maggot Brain」があったりで、私にとってのベストアクトでした!!

そしてサマソニ初日のビーチでトリを務めたのが、新しき西海岸の雄カマシ・ワシントン。今や新世代ジャズの最重要人物にまで上り詰めた感のある彼とそのバンドですが、今回はキーボードがブランドン・コールマンではなく、スタンリー・クラーク・バンドで知られるルスラン・シロタでした。この人、ウクライナで生まれ、10代をイスラエルで過ごしたそうですから、カマシ軍団も人種混合化の兆しでしょうか?ただサウンド的には、ルスラン・シロタの加入でだいぶすっきりした印象。私の個人的な趣味で言わせてもらえば、ブランドン・コールマンの方が好きですけどね…。

他にもサマソニでは、UK出身のジョルジャ・スミス、エチオピア系アメリカ人のケレラといった次世代のR&B歌姫も印象的でした。どちらもオルタナティヴなR&Bですが、レゲエやジャズ感のあるジョルジャ・スミスに、フューチャリスティックなケレラ、それぞれが個性を発揮したステージを見せてくれて、今後のブラックミュージックが増々楽しみになりました。


フジロックで圧倒的なインパクトを残したのは、アンダーソン・パックですね。ヒップホッップ、ソウル、ファンクを当たり前のように横断するそのサウンドは、ケンドリックやカマシ以上に、新世代のブラックミュージックという言葉がしっくりくる程に先鋭でした。間違いなく、今後のブラックミュージックを占うキーマンの一人ですよね。


いやはや、こうやって思い出しながら文章を綴っているだけでもゾクゾクしてしまうほど、今年の夏フェスはブラックミュージックが熱かったですね。そう言えば、東京ジャズで観たロバート・グラスパーのR+R=NOW はケンドリック・ラマーの「How Much A Dollar Cost」をやってましたっけ。



ちなみに、フジロックでは、N.E.R.D とサーペントウィズフィートが見れなかったのが、悔やまれますが、まあ仕方ないですかね。それがフェスですから。




ライヴレポはこちら↓

フジロック ベストアクト 後編(ケンドリック・ラマー、アンダーソン・パック)
サマーソニック ベストアクト第1位! (ジョージ・クリントン)
サマーソニック ベストアクト第2位!(チャンス・ザ・ラッパー)
サマーソニック ベストアクト第3位!(ジョルジャ・スミス)
サマーソニック ベストアクト第4位&第5位(カマシ・ワシントン、サンダーキャット)


ソニマニまとめ


R+R=NOW @東京JAZZ

WOWOWでサマーソニックを見た!

2018-10-10 18:20:43 | フェス、イベント
10月8日、WOWOWにて今年のサマーソニックの模様が放送されました。今年の放送は、メインステージであるマリンスタジアムはDAY1、DAY2、それぞれ2時間づつ。それに対して幕張メッセは、サマーソニック2日間にソニックマニアも併せて2時間という、かなり凝縮された放送でした。

まずはマリンスタジアム。こちらは1ステージを2時間づつですからたっぷりなんですけど、チャンス・ザ・ラッパーの放送は無し…。一番見たかったのに〜。これにはがっくりでしたね。まあ、私は現地で見れたからまだ良いですけど。

そしてヘッドライナーのノエル・ギャラガーとベックは流石のステージでしたね。彼らのステージ映像が流れた瞬間から、格の違いを見せつけられたよう。ノエル・ギャラガーの「Holy Mountain」は、まるでローリング・ストーンズの様で最高ですね。そしてお約束の「Don't Look Back In Anger」の大合唱。私もあの中に居たかったな〜。ってちなみにその頃私はビーチでカマシ・ワシントンを見てました。そして2日目のベック。なんか2年前のフジの時より若返ってません?動きにキレがありますよね。ファンキーな「Mixed Bizness」とかメッチャ格好良い。「Colors」とか新しい曲も凄く良い! ちなみに私、この頃はやっぱりビーチに居て、ジョージ・クリントンを見てました〜。

そうなんですよね〜、私、2日間ともメインはビーチだったんですよ。ですが今年はビーチの放送は無いみたいなんで、がっかりですけどね。


さて、幕張メッセです。こちらは2日分のマウンテン・ステージ、ソニック・ステージ、レインボーステージの3ステージを纏めて、しかもソニックマニアも突っ込んでの2時間ということで、かなり駆け足の放送でした。それでも当日見れなかったアーティストが結構見れたので良かったです。なかでもパラモアは良いですね。私はエモなパラモアよりポップなパラモアの方が好きなので。ヘイリー・ウィリアムスは凄いシンガーですね。生で観たかった〜。ポルトガル・ザ・マンとか、セイント・ヴィンセントも格好良かったですね。見れなかったと言えば、IAMDDBの放送が無かったのは残念でした。あと、ケレラはライヴもがっつり見たんですけど、あらためて映像で見ると、彼女の歌、トラック、ライティング、それら三位一体のまるでアートのような世界観が感じられて凄く良かったです。あとテーム・インパラも、レックス・オレンジ・カウンティも放送して欲しかったな〜。

そしてソニックマニア。ビーチの放送が無くても、ジョージ・クリントンはこちらで少し見れるかな?と期待していたのですが、ブレインフィーダー・ナイトは一切無視。そりゃあ無いですよ〜!!!私にとってはあれがソニマニのハイライトだったんですけどね〜。もちろんサンダーキャットもフライング・ロータスも放送無しでした。でもNINで一番好きな曲「Wish」が見れたのは嬉しかったです。あとマイブラね、テレビであれは凄いな!

って言いますか、メッセ2日間をソニマニも含めて2時間で、って言うのは流石に詰め込み過ぎですよね〜。もっとじっくり見させて欲しいな…。ちなみに邦楽勢が集まったレインボー・ステージの模様は10月13日(土)にMUSIC ON! TV で特集があるようです。







宜しければこちらもどうぞ↓

サマーソニック ベストアクト第1位!
サマーソニック ベストアクト第2位!
サマーソニック ベストアクト第3位!
サマーソニック ベストアクト第4位&第5位


ソニマニまとめ
サマソニ初日 まとめ
サマソニ最終日 まとめ

BOKANTÉ @六本木ヒルズ

2018-10-10 00:04:22 | ワールド・ミュージック
10月1日から8日まで、J-WAVEの開局30周年を祝って六本木ヒルズにて開催された「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。六本木ヒルズアリーナと大屋根プラザの2カ所で、連日魅力的なフリーライヴが繰り広げられました。その最終日、10月8日には、大屋根プラザの「JAZZ ON THE HILL 」に、ボカンテが登場。この「JAZZ ON THE HILL はJ-WAVEと同じく30周年を迎えるブルーノート東京がコラボしたステージ。

この日、ボカンテは2ステージの出演だったんですけど、残念ながら私は所要があって、1stステージしか見れませんでした。ですが充分楽しませては頂きましたけどね。さて、このボカンテ、あのスナーキー・パピーのベーシストにして中心人物のマイケル・リーグによる別プロジェクトです。今回はブルーノート東京での公演のための来日で、そのメンバーは9人編成のようですが、この日は小さなステージでのフリーライヴということもあり、選抜6人で登場。

マイケル・リーグはベースではなく、11弦の民族楽器のようなギターを弾いていました。ベースを弾くのはルイス・ケイトー。この人は、ドラマーとしても一流なマルチミュージシャンで、ジョン・スコフィールド、マーカス・ミラー、ボビー・マクファーリン、ア・トライヴ・コールド・クエスト、タリブ・クウェリなどと仕事を来た人。もちろんスナーキー・パピーともセッションを重ねている。そんなルイス・ケイトーとリズム隊を組むのはスナーキーパピーのパーカッション奏者、小川慶太。ギタリストにスナーキー・パピーのクリス・マックイーン。そしてヴォーカリストには、スナーキー・パピーの「Family Dinner Vol.1」に参加し注目を集めたマリカ・ティロリエン。そして私のお目当て、と言っても良いラップ・スティールのルーズヴェルト・コリアーです。彼はセイクリッド・スティール出身で、2017年には、ビル・ウィザースのカヴァーライヴを演ったThe New Stew のメンバーとして来日もしています。

さて、そんな選抜ボカンテのステージ。最新作「WHAT HEAT」から「All The Way Home」、「Fanm」、「Chambre à Échos」を披露してくれました。「All The Way Home」も「Fanm」も、リズムやフィーリングなどどちらもアフリカ色が濃い印象。そこへルーズヴェルト・コリアーのブルージーなスティール・ギターが絡んでいく。ファンキーな「Fanm」はスティール・ギターのリフも含めて格好良かったですね〜。ワールド・ミュージック的な哀愁に、デルタ・ブルースっぽい魔力が滲むスローの「Chambre à Échos」も秀逸でした。私はルーズヴェルト・コリアーの目の前を陣取ってかぶりつきで見ていたんですけど、随所で見せるブルージーなフレーズに酔いしれました。カントリーな麗しさとは違う、ゴスペル・ルーツな黒いフィーリングが堪りませんでした。

ですが、このステージの主役はシンガーのマリカ・ティロリエンでしたね。クレオール~フランス語を駆使しするという彼女ですが、そのスピリチュアルな歌声が、彼らのサウンドをエモーショナルに彩っていました。特に「Chambre à Échos」の叙情的な歌唱には聴き惚れましたね。また雰囲気がチャーミングで、華やかでした。あと小川慶太さんを中心にしたリズムが良かったですね!この小川慶太さん、黒田卓也さんを中心にしたJ-Squadのメンバーでもあるんですよね。もっと聞きたかった〜!


あ〜、2ndも見たかったな〜。



藤原さくら @六本木ヒルズ

2018-10-08 23:53:08 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。その最終日である今日10月8日は、ヒルズアリーナに藤原さくらさんが登場。13時半という早めの時間でしたが、観客席は超満員。藤原さくらさんは黒い衣装、一人でアコギの弾き語りでした。

やっぱり藤原さくらさんは弾き語りが良いですね。しかもこの日は「Soup」のようなポップな曲をやらなかったので、尚かつ私好みの30分でした。また、「Sunny Day」、「また明日」、「bye bye」といった新しい曲を披露してくれたのも嬉しかったですね。藤原さんらしいアンニュイな歌声に惹かれた「また明日」も良かったですし、70年代のシンガーソングライターを思わせるような「bye bye」も素敵でした。

そして「500マイル」の雰囲気とか、「The Moon 」のエモーショナルな歌声には、何度聴いても聴き惚れてしまいますね。「1995」の軽やかなフィンガーピッキングも良いですね〜。

あと「The Moon 」の前だったかな?オートバイの音がブーン!!と聞こえてきて、思わず「めっちゃバイク!」とか言ってらしたのが可愛らしかったです。


この日のセットリストはこんな感じだったかな?

500マイル
1995
Sunny Day
また明日
The Moon
bye bye



藤原さくらさんって、まだ22歳なんですね〜。

六本木ヒルズで邦ジャズ/R&Bシーンの最先端!

2018-10-07 21:36:09 | 邦アーティスト
六本木ヒルズにて開催中の「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL TOKYO SOUND EXPERIENCE」。10月6日は午後から夜まで、ほぼ1日ライヴ三昧でした。という訳で、簡単に纏めておきます。


iri @六本木ヒルズアリーナ
メジャーデビュー2年になる、今注目の女性シンガーソングライター。昨年、コリーヌ・ベイリーレイのオープニングアクトを務めたことでも話題になっていましたね。今年はサマソニにも出てたんですけど、そちらは見そびれたので、ようやく生で見れました。ヒップホップを昇華したアーバンでネオなR&B 。低めで太い歌声が存在感あって素敵でしたね。録音物を聴くよりはるかに生々しい歌声から、やはり特別なシンガーであることをひしひしと感じさせられました。あと、グルービーなベーシストさんが良かったですね。出音も低音大きめで、格好良かったです。


WONK @六本木ヒルズアリーナ
続いてWONKです。iri〜WONKという流れが良いじゃないですか。WONKは何度かライヴを観ていますが、流石に安定していますね。新世代の邦ジャズ界をリードする存在だけあって、貫禄すら感じさせるステージでした。揺れるグルーヴにクールな歌声。相変わらず魔術的なドラムのビートが格好良かった。まるで一人ポリリズムのようなドラムソロも凄かったですしね。ホール&オーツの「I Can't Go For That (No Can Do)」のカヴァーも秀逸でした。今回はサポートメンバー無しの4人体制だったので、返って彼らのジャズの骨格的な先鋭さが際立って感じられました。


渡辺香津美 @大屋根プラザ
ヒルズアリーナから大屋根プラザに移動。こちらはアリーナより格段に狭く、アーティストを間近に見られるステージ。ここへレジェンド・ギタリストの渡辺香津美が登場する。渡辺香津美(g)、グレッグ・リー(b)、山田玲(ds) のトリオ編成。リハーサルからたっぷりプレイされて、それだけでほぼ1ステージ分ぐらい見れちゃったんじゃないの?って感じでしたが、本番が始まると、やはり気合いが違いましたね。さすが年齢を重ねても衰え知らずな渡辺香津美さん、ゴリゴリのヘヴィ・ファンクから、軽やかなトロピカル、どっぷりとしたスローまで、イマジネイティヴなソロを弾きまくってました。グレッグ・リーのベースとの絡みもスリリング。最後はジョン・コルトレーンの「 Impressions」をやっていました。この後、2ndステージもあったのですが、ヒルズアリーナでのOvall の入場時間と被っていたのでそちらは諦めました…。


Ovall @六本木ヒルズアリーナ
そして最後は、昨年末待望の復活を果たしたOvall です。ですがヒルズアリーナではその前に「FASHION CONNECT RUNWAY」というファッションショーが行われていまして、どんなものなのか?と私も見に行ったんですよ。するろモデルさんが歩く後ろで生バンドが演奏してるじゃないですか!しかもこれが格好良い!まさか?と思ってよく見たら、Ovall でした。つまりファッションショーのバックミュージックもOvall が務めていた訳で、曲をやるというよりむしろジャムってたような雰囲気。気持ちの良いファンキー・グルーヴが永遠に続く感じで、最高でしたね。なんか思わず良いもの見れて得した気分でした。そして本編ライヴ。タイトなリズム、ライトなソウルフィーリング、ジャズやヒップホップやR&Bをシティポップのように軽やかに交配させるポップセンス、全てが気持ちよかったですね〜。そして関口シンゴさんのギターの音色がね! ディレイのかかり方とか、ワウの掛け方とか、堪りませんでしたね〜。


いやはや、この日一日、とても良い流れでした。日本の先鋭的なジャズ/R&Bシーンの最先端を見せてくれたような。しかもこれ全部フリーライヴですから。J-WAVE様、六本木ヒルズ様、ありがとうございました!!