ルーツな日記

フジロックブログが終わり、
サマソニブログと相成りますがどうぞ宜しく。
サマソニの雰囲気を現地よりお届けいたします!

@渋谷

2009-02-28 15:02:00 | SSW
今日は渋谷タワーレコードに、未完の天才SSWと言われるレベッカ・マーティンのインストア・ライウ゛を観に来ています。スペシャルゲストに彼女の夫でありベーシストとのラリー・グレナディエを迎えたデュオ・ライヴです。今、開演待ち。楽しみです。


帰宅後追記:
レベッカ・マーティン、良かったです! 優しく漂うようなメロディー・ラインに身を委ね、清涼感と暖かさ、そして包容力のある歌声にうっとりでした。彼女はジャズ・シンガー的なくくりで語られることが多いですが、元々は90年代半ばにジェシー・ハリスとのデュオ、ワンス・ブルーでデビューしたんですよね~。ソロになって最新作「GROWING SEASON」はもう4枚目。今回はコットンクラブ公演のため来日中で、明日、3月1日が最終日だそうです。ちなみにその日は13:00よりタワレコ新宿店 7Fイベントスペースで、インストア・ライヴも予定されてるようです。

また観に行っちゃおうかな~。ちょうど新宿行くし。実は3月1日はディスク・ユニオン新宿本館5階で15時から、今話題の女性ブルース・シンガー、CHIHANA のインストア・ライヴがあるんです。弱冠20歳でドブロを弾き、ブルースを歌う女性。これはちょっと気になりますよね~。時間的にちょうど良い感じで、インストアのハシゴでもしようかな? そして締めは渋谷でカルロス・ジョンソンのライヴです! これは本当に楽しみです!




レベッカ・マーティン、コットンクラブ公演のフライヤー。


そしてCHIHANAの動画。
http://www.youtube.com/watch?v=9klpgTIduOg
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ニューオーリンズ・ストリート・シンガー

2009-02-27 21:49:00 | ソウル、ファンク
SNOOKS EAGLIN / NEW ORLEANS STREET SINGER

先日亡くなられたスヌークス・イーグリン。ニューオーリンズが誇る偉大なギタリストでした。その最初期のレコーディングを集めたアルバムが「NEW ORLEANS STREET SINGER」。ギター・インスト2曲を含む、アコースティック・ギター弾き語りの演奏集。タイトルが示す通り、まるでスヌークスが本当にニューオーリンズの片隅でストリート・シンガーをやっていたかのような雰囲気。でもブルース&ソウル・レコーズ誌NO.6号のスヌークス・イーグリン特集によりますと、実際はそうではなかったようです…。

1936年、ニューオーリンズ生まれ。1歳半の頃に脳の腫瘍手術により失明してしまいます。ギターを始めたきっかけは5歳の時の父親からのプレゼント。それ以来、ラジオから流れてくる音楽に合わせて片っ端からギターを弾いていたのでしょう。後に「人間ジューク・ボックス」と言われる原点の姿が想像出来ますね。その後、教会やタレント・コンテストなどで腕を磨き、10代半ば頃にフラミンゴズというバンドに参加。このバンドは当時まだ10代だったアラン・トゥーサンが作ったバンドで、学園祭やダンス・パーティーを舞台に活動していたとか。ホーン隊も入った大所帯でありながらベーシストが居らず、スヌークスがギターでベース・パートも同時にこなしていたと言う説もあるらしい。さらに酔っぱらったメンバーを車に乗せて盲目のスヌークスが運転して帰ったなんていう信じられない伝説もあったり。

この頃、後のネヴィル・ブラザーズの長兄アート・ネヴィルも自身のバンド,ホーケッツを率いて地元で台頭してきていました。ネヴィル・ブラザーズ自伝の中でアートは当時を振り返り、自ら「ニューオーリンズじゃホーケッツがナンバーワンのバンドだった」と語っていますが、「他に地元で人気のバンドといえば、アラン・トゥーサンがやってたフラミンゴズだ」とも語っています。さらに「アランのとこにはギターのスヌークス・イーグリンがいてな、目は見えないんだが、街じゃ右に出るものがいないぐらいの最高のギターを弾いてた」と。しかもギグの予定日にホーケッツのメンバーが都合つかない時には、ギターにスヌークス・イーグリン、ドラムスにスモーキー・ジョンソンというトリオでステージに上がったこともあったとか。なんとなくこの時代の若き彼らの活動振りが伺えるエピソードですね。

そんなスヌークスの最も初期のレコーディングとして知られるのが、53年、シュガー・ボーイ・クロフオードのバック・メンバーとしてのセッション。あのニューオーリンズ・クラシック「Iko Iko」の原曲となる「Jock-A-Mo」もこのセッションで録音されています。インディアンのチャントを元にした曲ですが、マンボっぽいリズムがニューオーリンズのガンボな地域性を物語るような名曲。バックにはあまり目立たないながらもはっきりとスヌークスのギターの音が聴こえます。

そしてスヌークス・イーグリンとして個人名義の初録音となるのが58年、ハリー・オスター博士によるフィールド・レコーディング。このセッションは61年まで断続的に続けられ、基本的にはアコギ弾き語り、時にウォッシュボードなどを従え計60曲以上が録音されたそうです。て言うか、ハリー・オスター博士って何者?って感じですが、この人、ルイジアナ州立大学の民俗学者で、当時ルイジアナを中心に伝統的な民謡や労働歌を掘り下げ、数々のフィールド・レコーディングを行っていたようです。なかでも最大の功績と言えるのが、アンゴラ刑務所に服役中だったロバート・ピート・ウィリアムスを発見し、レコーディングしたことでしょうか? ロバートのレコーディングは59年から61年頃に行われているようで、スヌークスと被っているのも気になったり。

ま、それはそうと、そんなハリー・オスター博士に“発見”されたスヌークスなのです。この一連のセッションについては、いくつかのアルバムに切り売りされていますが、上写真の「NEW ORLEANS STREET SINGER」もその1つ。58年及び、60年から61年の録音が収録されています。フォーク・ソングの「Alberta」に始まり、プレスリーも歌ったアーサー・ボーイ・クルーダップの「That's Alright」、レイ・チャールズの「I Got A Woman」、ウィリー・メイボーンの「I Don't Know」、ゴスペル曲の「When They Ring Them Golden Bells」に「Remember Me」、ジミー・ロジャース(カントリーの方)の「A Thousand Miles From Home」など、雑多この上ない選曲。さらに極めつけはインスト2曲。1つは12弦ギターで弾く「Malaguena」。フラメンコです! これには流石のハリー・オスターもビックリしたでしょうね。もう1つは「When Shadows Fall」。これはジャズ・スタンダードの「Home(When Shadows Fall)」をインストで演ってるんですけど、このアレンジが粋というか洒落てて良いんですよ!

そして案外直球勝負のブルースが多いことにかえって驚かされたり。「Mean Old World」、「Come Back, Baby」、「Trouble In Mind」、「The Drifter Blues」、「Everyday I Have The Blues」なんていう超有名曲をやっています。スヌークスというとほんわかムードな印象ですが、これらや、ジョン・リー・フッカーがオリジナルという「I Got My Questionaire」あたりはかなりドロリとしており、ライトニン・ホプキンスあたりの影響も伺えて興味深いです。

で、問題は果たしてこれらはこの頃のスヌークス・イーグリンを正しく捉えた録音なのか?ということ。ブルース&ソウル・レコーズ誌では“やらせ”があったのでは?ということですが、どうなんでしょうね~。60年代のフォーク・リヴァイヴァル・ブームの足音は50年代後半から聞えていたはずで、そういったものへの制作者側の憧憬が、“何でも出来てしまう”スヌークスに白羽の矢を立たてたというのは充分に考えられます。しかもこのセッションが終わるか終わらないかのうちに、スヌークスがインペリアルへ吹き込みを開始したのはエレキ・バンド・セットによるR&B路線でした。この変わり身の早さはやはり“やらせ”だったと考えた方が自然に思えたり。

仮に“やらせ”だったとしてこの録音に価値がないかと言われれば否なのです。ブルース&ソウル・レコーズでも、“やらせ”を示唆した上で“スヌークスの本質は変わらない”という趣旨であり、なるほどと思わせられるのです。この多岐にわたる選曲と、その全てを弾きこなし歌いこなすスヌークスの才能と資質。それはハリー・オスターの思惑を遥かに超えていたのでは? それに幼い頃からラジオを聞いて、一人ギターと格闘しながら曲を覚えていたのであろうスヌークスにとって、弾き語りもまた彼の一面であることは間違いないと思うのです。

果たしてスヌークス・イーグリンはストリート・シンガーだったのか? スヌークス本人は「ストリート・ミュージシャンなんぞやった事がない」と語っているとか…。






"SUGAR BOY" CRAWFORD / 1953-1954
シュガー・ボーイ・クロフォードの53年から54年の録音を集めた作品。もちろん「Jock-A-Mo」も収録されています。



ROBERT PETE WILLIAMS / FREE AGAIN
ロバート・ピート・ウィリアムスの弾き語りブルース。ハリー・オスター博士による60年ニューオーリンズ録音。スヌークスとは何の関係もありませんが、ハリー・オスター繋がりで、博士の録音によるスヌークスのアルバム「THAT'S ALL RIGHT」と2in1でリリースされたこともあるようです。
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スヌークス・イーグリン逝く

2009-02-21 10:47:35 | ブルース
SNOOKS EAGLIN / SOUL'S EDGE

悲しいです。2月18日、私のフェイヴァリット・アーティストの一人、ニューオーリンズの偉大な盲目のギタリスト、スヌークス・イーグリンが亡くなられたそうです。ブルース銀座さんのブログで知りました。数日前の記事ではスヌークスが前立腺ガンで入院したものの、その後退院し快方に向かっているとのことでしたので、心配半分、安心半分だったのですが、それからこんなに早く亡くなってしまうとは…。

私がスヌークスを知ったのは95年作「ソウル・エッジ」でした。御茶ノ水のディスク・ユニオンで買ったんです。当時、ニューオーリンズ音楽は大好きでしたがスヌークス・イーグリンは知りませんでした。ですが何故かこのジャケットはインパクトがあったんですよね~、私には。何て言うか佇まいですかね?とにかくこの人はただ者ではないと私は直感したのでした。

スヌークスの魅力は、ゴツゴツとしていながらもスピード感と切れ味が抜群なギター・スタイル。そしてそれと対照的などこか飄々とした歌声。この二つが相まって彼にしかないユニークな味わいを醸し出すのです。もちろんかの地ならではの和みと哀愁の深いスロー・ナンバーも味わい深い。さらに「人間ジュークボックス」の異名を取る多彩なレパートリー。それを全て自分の物としてしまう個性。そしてライヴ!

当時、心あるニューオーリンズ音楽ファンの間では「ニューオーリンズに行ったらスヌークスを観ろ!」が合い言葉になっていたとかいないとか。ま、それは冗談ですけど、しかしそんな声が聞えるぐらい、マニアの間でスヌークスのライヴに伝説じみた羨望が沸き上がっていたのです。とにかくスヌークスのライヴが凄いぞ!と。そしてそのスヌークスが95年12月、パークタワー・ブルース・フェスティヴァルで初来日したのです。

もちろん私も観に行きましたよ! 忘れもしない95年12月10日新宿パークタワーホール。ヴァーノン・ギャレット、ロバート・ジュニア・ロックウッド、リトル・サニー、そしてトリとして登場したのがスヌークス・イーグリンでした。座席指定式のイベントでありながら、最後のスヌークスの時には、ファンがステージ前に大勢詰めかけ、私もここぞとばかりに中央向かって左寄りながら最前列かぶりつきで観ることが出来ました。残念ながらどんなライヴだったかはもう記憶の彼方ですが、鋭い切れ込みからスリリングに展開して行くギター・ソロの臨場感や、強力で無骨なカッティングに大興奮したことは覚えています。そして彼をサポートしたジョージ・ポーター・ジュニアも流石のプレイでした。会場が一体となって幸福感たっぷりに盛り上がったあの感じは、一生忘れることはないでしょう。そしてこの日から私のフェイヴァリット・ギタリストはスヌークスになったのでした!

で、この来日公演の盛況が功を奏したのか、彼は翌年にも来日してくれました。8月3日渋谷オン・エアー・ウェスト。この時はど真ん中かぶりつき。目の前でスヌークスの弦捌きをまざまざと観れました。まあ、観れたところで彼の神業的弦捌きは、増々神業に見えるばかりでしたが…。そしてライヴ終了後には握手もしてもらいました。といっても彼は盲目です。ステージ上から手探りで観客に向けて手を差し伸べてくれるのです。私もしっかりと彼の手を握りました。そしておつきの人に促されてステージを去って行くスヌークス、もうどんなに手を伸ばしても届かない位置になっても、観客の声に律儀に手探りで手を伸ばしていたスヌークスの姿がなんだか印象的でした。

私がスヌークスのライヴを観たのはこの2回だけです。でもブルース銀座さんのブログによりますと、スヌークスは地元を離れるのを嫌い、滅多にツアーに出なかったそうです。そんな彼のステージを日本で2度も観れたことは幸せなことだったかもしれません。

スヌークス・イーグリンは自身のソロ作品はもちろん、ニューオーリンズの数々のアーティストのバックでも個性を発揮しています。ワイルド・マグノリアスとか、トミー・リッジリーとか、アール・キングとか。大概、スヌークスのギターが強烈にファンキーさを演出するんですよね。主役を立てながらもいかにもスヌークス!って感じで。偉大なギタリストならではの説得力です。本当に偉大なギタリストでした。

またいつか来日してくれることを楽しみにしていたんですけどね…。

スヌークス・イーグリンさん、安らかに。



スヌークス・イーグリンの動画
http://www.youtube.com/watch?v=7Eim1_3DA9o
ギターのスピード感と切れ込みが半端ない。まだ若いので、ちょうど来日した頃の映像でしょうか? 自分のギター・ソロの最中にも自らカッティングで切れ込んで行くようなスリリングな展開はこの人ならでは。いかにも指引きなアタックなれど、指引きとは思えない切れ味。しかも人差し指一本で弾いている節有りで、とても人間業には思えません!

ブルース銀座さんのスヌークス訃報
http://black.ap.teacup.com/sumori/216.html
全セットリストのついた初来日公演のレポートもあります!
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マーヴィン・ゲイ

2009-02-20 12:59:57 | ソウル、ファンク
MARVIN GAYE / AT THE COPA

最近、60年代のスティーヴィー・ワンダー作品が紙ジャケSHM-CD化されて話題になっていますが、3月にはマーヴィン・ゲイの諸作も紙ジャケでリリースされるそうですね。61年のデビュー作「ソウルフル・ムード」から、69年の「恋とはこんなもの」まで、編集盤の「グレイテスト・ヒッツ VOL.1&2」を含め13作品。ニュー・ソウル化する前、マーヴィンがまだモータウンらしかった頃の歌声がたっぷりと聴けますね。

しかもライヴ盤「アット・ザ・コパ」まで紙ジャケ化されるとは。これは66年にライヴ録音され、翌年リリース予定だったにも関わらずお蔵入りしていた幻のアルバム。ですが05年にマニアックな通販専門レーベル、HIP-O SELECTがCD化。これは日本でも話題になり、ディスク・ユニオンやタワー・レコードが輸入して扱っていましたが、当時、確か4,000円ぐらいしたと思います。いくらレア盤とはいえCD一枚にはちょっと高すぎると、私も二の足を踏んでいました。

とは言え70年代以降のものならいざ知らず、60年代のマーヴィン・ゲイのライヴとなると、あの頃はなかなか聴けなかったんです。唯一のオフィシャル・ライヴ盤である63年の「レコーデッド・ライヴ・オン・ステージ」も国内未CD化でしたし、輸入盤も見たことありませんでした。でしかたなく、高い高いと思いながらもHIP-O SELECT版の「AT THE COPA」を購入したのでした。(でも今ではiTunesでも普通に1,500円で購入出来たりするんですけどね…。)ちなみにHIP-O SELECT版のジャケは3面開きのいわゆるデジパックってヤツでしたが、今回の紙ジャケ化では、発売予定だったオリジナルに忠実な作りになるのでしょうか?HIP-O SELECT版のライナー和訳を付けて欲しいな~とか、その辺も気になります。

さて、この時代のマーヴィンはポピュラー・シンガーとソウル・シンガーの2本立てで活動していましたが、この2作のライヴ盤には曲目からしてそれぞれの面が現れているものの、概ね「レコーデッド・ライヴ・オン・ステージ」がソウル・シンガーとして、「アット・ザ・コパ」がポピュラー・シンガーとしてのステージと言って良いのではないでしょうか?と言っても私は「レコーデッド・ライヴ・オン・ステージ」はまだ聴いたことないんですけどね…。

コパとはもちろんニューヨークの高級白人クラブとして知られるあの「コパ・カバーナ」。サム・クックのライヴ盤でも有名ですね。おそらくコパの専属オーケストラと思われるビッグ・バンドをバックに、若きマーヴィンが溌剌とした歌声を聴かせてくれます。曲目はポピュラー・ソング的なものが中心。コール・ポーターの「I Concentrate On You」から始まり、トニー・ベネットで知られる「Just In Time」、フランクシ・ナトラの「Strangers In The Night」などなど。いわゆるスタンダードってやつですね。

こういった曲を歌うマーヴィンについては否定的な意見が多いですが、もちろん私だってソウルを歌うマーヴィンが好きですよ! でもライヴならスタンダードを歌うマーヴィンもなかなか良いのです。何しろ歌声が瑞々しい。楽しんで歌っている雰囲気がこちらにも伝わってくるんです。特に爽快に飛ばすスティーヴ・アレンの「This Could Be The Start Of Something Big」なんかは、その躍動感とキレが最高! ブルージーな味わいの「Every Once In A While」なんかもかなりいけます。他にはジャジーな「Georgia Rose」やブラジリアン・ナンバーの「Laia Ladaia (Reza)」なんかも面白い。ムーディ且つドラマティックに歌い上げるスローなミュージカル・ナンバー「Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)」あたりも個人的には好きです。ですが超有名映画主題歌「The Shadow Of Your Smile」あたりは流石にどうかと思いますけどね…。

いやいや、もっとソウルフルなマーヴィン・ゲイが聴きたいんだ!という方々、ご安心ください。幾分上品な仕上がりなれど、ちゃんとモータウン・ナンバーも歌っています。「How Sweet It Is (To Be Loved By You)」、「Ain't That Peculiar」、「Pride And Joy」、そして自身のヒット曲てんこ盛りの「Motown Medley 1」、フォートップスとスティーヴィー・ワンダーの曲までぶち込んだ「Motown Medley 2」。何だかんだで、これらの曲を歌うマーヴィンがやっぱり素晴らしいんですよ!

まあ、高いお金を払って買ったからという訳ではありませんが、私はこのライヴ盤は凄く気に入っています。ポピュラー指向とソウル・シンガー的な野生、しなやかさと荒々しさ、それらのバランスが絶妙な極上感を生んでいます。バックの演奏も、キレのあるブラス・セクションに、メリハリのあるドラムス、ランニングするベース、転がり続けるピアノ、グルーヴィーなパーカッション。どうしてこれがお蔵入りになったのか不思議でなりません。やっぱりベリー・ゴーディはマーヴィンのこの路線に見切りを付けたかったんでしょうかね?


もちろん今回の紙ジャケ化では、「アット・ザ・コパ」以外も注目の作品は沢山あります。ライブ盤「レコーデッド・ライヴ・オン・ステージ」ももちろんリイシューされます。こちらは63年録音ということで、まだヒット曲も少ない時代、コパよりさらにフレッシュな歌声を聴くことが出来るのではないのでしょうか? バック・コーラスにはマーサ&ザ・ヴァンデラスが参加しているという噂もあるので期待大です!ただ「The Days Of Wine And Roses」といったポピュラー・ソングもしっかり演ってるところが微笑ましかったり。

スタジオ作では、ソウル・シンガーとしてのマーヴィン・ゲイ誕生を告げる出世作「スタボン・カインダ・フェロウ」(63年)、モータウンが生んだノーザン・ソウルの傑作「ハウ・スウィート・イット・イズ」(65年)、さらに成熟した完成度を誇る「ムード・オブ・マーヴィン・ゲイ」(66年)、時代の寵児ノーマン・ホウィットフィールドと組み新たな扉を開けた「悲しいうわさ」(68年)、この4枚は必聴と言えるでしょう。もちろんスタンダードばかりを歌った作品も数種類あります。あえてスタジオ録音のそれらを聴きたいと思うかどうかは微妙なところですが、この機会にそれも含めて一気に聴き込むのもおつかもしれません。

ただ惜しむらくはマーヴィンの輝かしい歴史の1ページであるデュエット作品が今回のリイシューに含まれていないこと。タミー・テレルはもちろん、キム・ウェストンやメリー・ウェルズとのデュエット作品も紙ジャケ化して欲しかったです。

ちなみにこのマーヴィンのリイシュー企画は、スティーヴィー同様、モータウン・レコードの50周年記念企画 「MOTOWN 50」における日本独自企画だそうで、4月には70年代のマーヴィン・ゲイの諸作品も紙ジャケSHM-CD化され発売されるそうです。是非この調子でモータウン物を片っ端から再発して欲しいですね。個人的にはマーサ&ザ・ヴァンデラスのライヴ盤が聴きたいです! しかもこの紙ジャケSHM-CD化につきましては、モータウンに限らずカーティス・メイフィールドやファンカデリックなど、ソウル/ファンク系で広く展開されるようなので、今後のリリースが楽しみです。

それにしてもマーヴィン・ゲイです! 4月には自伝本の発売も予定されているらしいので、なにやら今年はマーヴィン・ゲイが熱くなりそうです!

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春フェス!

2009-02-16 11:56:08 | フェス、イベント

フジロック早割チケの受付が始まったり、サマソニの第一弾ヒントがモバイル限定で発表になったりと、気分は夏フェスへと急発進している今日この頃ですが、その前に春フェスがあるんです! という訳で、この春、東京近郊で行われる気になるフェスやイベントをいくつか。


JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL 2009@日比谷野外音楽堂 5月24日(日)
昨年は開催されなかったので、復活してくれたことがまず嬉しいです。出演者はロバート・クレイ・バンド、クリス・トーマス・キング、ウシャコダ、YUKARI's Got A Brand New World。注目は若大将クリス・トーマス・キング!
インフォメーション→M&I


SPRINGROOVE 09@幕張メッセ 4月4日(日)
日本が誇るHIPHOP/R&Bの祭典。今年もTLC、JOHN LEGEND、AKON、T-PAIN、CRAIG DAVIDなど、流石はクリマンさん!って感じの豪華布陣。ですが個人的にはグッとこないんです…。クレイグ・デイヴィッドは観たいですけど。
インフォメーション→ http://www.springroove.com/09/


GREENROOM FESTIVAL 09@横浜大さん橋 5月30日(土)、31日(日)
音楽、アート、映像によるボードカルチャー・フェス。DONAVON FRANKENREITER、MISHKA、RAY BARBEE MEETS THE MATTSON 2などが出演する土曜、そして同じくDONAVON FRANKENREITERに、NATTY、THE RAGBIRDS などが登場する日曜。特にTHE RAGBIRDSは気になりますね~。日曜は邦楽勢もダチャンボやブラック・ボトム・ブラス・バンドなど、充実したラインナップなので、この日は行ってみようかな~。
インフォメーション→http://www.greenroom.jp/


Yokohama Jug-Band Festival@横浜近辺 4月11日(土)
これはもう春の風物詩ですね。MAD-WORDS、Little Fats & Swinging Hot Shot Party、Old Southern Jug Blowers、東京ローカル・ホンク、スティーブ・ガードナー & Friendsなど、日本全国から有名無名合せて広義のジャグバンドが横浜に集結します。何だかんだで私もここ数年は観に行けてないので今年はなんとか観に行きたいものですが、エイモス・ギャレットと被ってるんです…。
インフォメーション→http://jugbandfes.vox.com/


ウォッチング・ザ・スカイ 2009@上野恩賜公園野外ステージ 4月4日(土)
歌と花見の野外音楽フェスティバルだそうです。出演は、ジェシー・ハリス、キセル、おおはた雄一、Port of Notes、曽我部恵一。これは気持ちいいフェスになりそうですね~。
インフォメーション→プランクトン


LAFORET SOUND MUSEUM 2009@ラフォーレミュージアム原宿 5月30日(土)、31日(日)
クランプトン関連で気になるのがもう一つ。フェスと言うよりイベントですね。詳細が分からないのでまだ何ともいえないのですが、一応、モリアーティとメリッサ・ラヴォーが出演するそうです。実はこの2組、私は全く知らないアーティストだったのですが、試聴してみたらかなり良かったです。特にメリッサ・ラヴォーの歌声には痺れました。そしてモリアーティもどんなライヴを魅せてくれるのか興味津々です。チケ代等、詳細次第では行きたいですね~。
インフォメーション→メリッサ・ラヴォー
インフォメーション→モリアーティ


アースガーデン”冬” @産業貿易センター(台東館)5F&6F 2月28日、3月1日
お馴染みのエコ・イベント。すいません、まだ“冬”でした。で、今回は「EARTH@HOME」と題し“暮らし”がテーマだそうです。ライヴの出演は、OKI、オオヤユウスケ、ランキンタクシー、マーレーズ、東田トモヒロ、HARQUA、など。
インフォメーション→http://www.earth-garden.jp/eg/index.html


EARTH DAY TOKYO 2009@代々木公園
環境について考える“地球の日”。ライヴ・アクトの発表は、これからですかね?
インフォメーション→http://www.earthday-tokyo.org/


こんな感じですが、スプリングルーヴとグリーンルーム以外はフェスと呼ぶにはあまりにも小粒ですが、この時期の都市型イベントとしてはそれぞれ個性的で面白そうですね。お金さえあれば気軽に行けますしね。いや、やっぱフェスは山でしょう!とおっしゃる方々にはちょっと足を延ばせば、こんなフェスがあるようです。


Natural High!@山梨県道志村:道志の森キャンプ場 5月16日(土)~17日(日)
アースガーデン主催のキャンプイン・フェス。一度は行ってみたいのですが、体力に不安のある私にはキャンプがネック。出演アーティストはまだ発表前ですが、おそらく邦オーガニック系が中心になるのでは?
インフォメーション→http://naturalhigh.jp/


TAICOCLUB@長野県木曽郡木祖村「こだまの森」6月6日(土)~7日(日)
海外からも評価が高いらしいオールナイトのフェス。こちらも出演アーティストの発表はまだのようです。おそらくダンス/クラブ系が中心ながら、フェス好きとしてはちょっと気になります。
インフォメーション→http://taicoclub.com/

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来日ラッシュ!

2009-02-15 12:53:11 | ブルース
貧乏人にはとっても悩ましい、慢性的な来日ラッシュが続いています。という訳で、今後来日するアーティストの中から気になるものをいくつかピックアップ。

カルロス・ジョンソン@渋谷O-nest 3月1日(日)
 インフォメーション→ blues interactions
 動画→ http://www.youtube.com/watch?v=GGWFgUVeBNc&feature=related
*これぞ魂のチョーキング! まさにしぼり出しています!

ケリー・ジョー・フェルプス@渋谷Club Quattro 4月16日(木)
 インフォメーション→ BUFFALO RECORDS
 動画→ http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=yBmqfM74sIY

ルーシー・フォスター@南青山Eats and Meets Cay 3月27日(金)
 インフォメーション→ BUFFALO RECORDS
 myspace→ http://www.myspace.com/ruthiefosterband

エイモス・ギャレット@渋谷Club Quattro 4月11日(土)
 インフォメーション→ TOMS CABIN
 動画→ http://www.youtube.com/watch?v=PR9__w47Irk
*前回の来日公演から。素晴らしいとか言う以前に、今までスライド・バーを使っていると勝手に思っていたプレイが全てチョーキングと分かり唖然。

ダフィー@Shibuya AX 3月17日(木)
 インフォメーション→ SMASH

そしてブルーノート東京。
 レイチェル・ヤマガタ 2月16、17日
 セルジオ・メンデス 3月2~7日
 ミッシェル・カミロ 4月9~14日
 ジョシュア・レッドマン 4月21~25
 タワー・オブ・パワー 5月22~25、30、31日

さらにビルボードライブ東京
 コーネル・デュプリーwithジェームス・ギャドソン 2月23、24日
 モス・デフ 3月16、17日
 ミック・テイラー 4月20、21日
 エディー・リヴァート of オージェイズ 5月6~8日
 ミシェル・ンデゲオチェロ 5月15、16日
 アラン・トゥーサン 5月29、30日
 レオン・ラッセル 6月12、13日


てな感じですが、この中で既にチケを購入したのはカルロス・ジョンソンとエイモス・ギャレット。ケリー・ジョーとルーシーも超見たいですけど、今のところまだ迷っています。迷っているうちに公演日が過ぎて行くパターンになりそうです。そして今一番見たいのがミッシェル・カミロ。昨年の東京JAZZのステージはとにかく素晴らしかったです! 早く予約しないとね~。タワー・オブ・パワーは40周年だそうで、ソウルのカヴァー作という新作も気になります。そしてアラン・トゥーサン、めっちゃ見たいですけど、昨年見たので今回は諦めようかな…、なんて思ったりしながらも、新作がリリースされるという話しを耳にし、それじゃ話しが違ってくる!みたいな…。困る…。

しかも気になるライヴはこれだけではないのです!魅力的な春フェスがあるのです! という訳で、次回は春フェスです。



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バレンタイン or 早割?

2009-02-14 22:41:18 | フェス、イベント
別にお菓子ブログに鞍替えした訳ではありませんが、今日はバレンタイン・デーでしたね。私は例年通り奥様と義母様からチョコを頂きました。写真は奥様がくれたチョコレート・ケーキ。新宿伊勢丹のピエール・エルメ・パリのバレンタイン限定品だそう。これは濃厚で激旨でした。チョコレートって美味しいですね。そして深い。チョコを発見した人は偉いですね。

このチョコを事前に予約したのはもちろん妻なのですが、取りに行ったのは私なのです、妻は仕事が忙しかったので。でもお店の人はどう思ったのでしょうね?随分気合いの入った逆チョコだな~、とか思われたのでしょうか?ま、良いですけど…。

さて、暢気にバレンタインがどうのこうのと書いておりますが、我々フジロッカーズはそれどころではないのです! なにせ今日はフジロックフェス09早割チケットの申し込み受付初日だったのですから! とは言え抽選なので、別に受け付け初日に急いで申し込まなければいけない訳ではないんですけどね。でも毎年恒例ですから、やっとかないとね!

ちなみに私は ぴあ で申し込みましました。当たると良いな~。


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も~、エクレア!

2009-02-13 09:33:31 | 余話
エクレアです。

グラミー賞も終わったことですし、ちょっと一息。

もうすぐバレンタインデーですね。というわけで先日、妻のチョコレート選びに付き合って銀座三越へ行って来ました。で、期間限定の特設会場にて見つけたのが写真のエクレアです。牛です。今年の干支です。バレンタイン・バージョンということで、ラヴラヴのペアになっているそうです。とりあえず自分達のために即買いです。そして帰宅後食べました。

可愛い過ぎて食べられないな~なんて言いながら頭からがぶりといきました。もちろん美味しい!極上の味です。サクサクの生地に、中はキャラメルのクリーム。甘くてほろ苦い。私は黒い方を食べ、妻が赤い方を食べたのですが、妻もキャラメル味だったとのことなので、たぶん味は一緒だと思います。

このエクレアを出していたお店は、世田谷のパティスリー「ル・ポミエ」。実はこのお店は前から知っていまして、わざわざ電車に乗ってケーキを買いに行くほど私のお気に入りのパティスリーなのです。まさか三越に出展しているとは思わなかったので驚きました。しかもこんなラヴリーなエクレアを!

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グラミー賞授賞式パフォーマンスあれこれ part2

2009-02-12 18:34:44 | フェス、イベント
私はラッパーにはそれほど興味がないので、リル・ウェインのパフォーマンスにもさほど期待していなかったのですが、以外にも今年のブラミー賞で最も興奮したステージがこれでした。てっきりロビン・シックとの共演「Tie My Hands」で終わりかと思いきや、リル・ウェインがニューオーリンズの重鎮アラン・トゥーサンを紹介。そして「Big Chief」を弾くトゥーサンが映し出される。え~!って感じでしたね。さらにダーティ・ダズン・ブラス・バンドまで加わり、舞台は一気にニューオーリンズのカーニバル・モードへ。そしてニューオーリンズが生んだ最高のジャズ・トランぺッターの一人、テレンス・ブランチャードまでが参上し、ダーティ・ダズンの十八番「Feet Don't Fail Me Now」で、花道をパレード。いや~、やってくれました。やっぱり私はニューオーリンズのリズムにはどうしても胸が騒いでしまうのです。しかもこんなセッションがあるとは思っていなかったので、必要以上に興奮してしまいました。リル・ウェインってニューオーリンズ出身なんですね。

そして今回のグラミーで私が最も観たかったパフォーマンスがロバート・プラント&アリソン・クラウス。どんなライヴを演るのかと楽しみにしていたのですが、あまりにもアルバムの世界観そのままなので返ってびっくりしました。生だから、グラミーだからといって特別ハジけることもなく、二人ともいたってクールに歌っていました。そしてある意味主役の二人以上に目立っていたのがギターを弾いたT・ボーン・バーネット。もちろんアルバム「RAISING SAND」のプロデューサー。最後はプラントとクラウスの間に入ってノリノリでしたね。そして殆どカメラに写らなかったもう一人のギタリストはバディ・ミラーでしたよね? ご存知エミルー・ハリスのバックでも知られるルーツ系の名ギタリスト。私はどちらかと言うとそっちに目が釘付けというか、もっと映してくれ~,みたいな。彼がリード・ギターを弾いても映るのはT・ボーンみたいな。ドラムスはジェイ・ベルローズ。やっぱり彼のドラムが「RAISING SAND」を特殊なものにしているということを、このステージを観てあらためて感じましたね。ちなみにバディ・ミラーは今年新作をリリースするようなので超楽しみです。プラントもゲスト参加しているようですね。

で、このパフォーマンスの後、最も重要なグラミー賞最後の部門『Album Of The Year』が発表された訳ですけど、この流れはもう今回のグラミーは“プラント&クラウス”で、という黄金のパターンですよね。名場面続出の長~いグラミー受賞式しでしたが、最後のパフォーマンス~受賞~スピーチで、彼らが主役の座をあっさりとかっさらっていきました。

そして賞を締める大ラスのパフォーマンスはスティーヴィー・ワンダーの「All About Love Again」。これは残念ながら途中で切れてしまいました…。ま、これはWOWOWさんが悪い訳じゃなくて、アメリカから送られてきた映像がここで終わってしまったのでしょうから仕方ないですね。この曲は新曲でしょうか?なんかオバマ大統領の就任を記念したボックス・セットに収録される予定の曲だそうです。

とまあ、今年も盛り沢山の授賞式でしたが、実は毎年、パフォーマンス以外に私が目を凝らしてガン見するコーナーがあります。それは昨年亡くなられた方々を偲ぶコーナー。また沢山の方々が亡くなられています。我がブログ「ルーツな日記」でも追悼の記事を書こうと思いつつ、まだ書けてない方々が沢山います。あ、この人も、この人も、と思いながら観ていました。中でも、アール・パーマー、オデッタ、リーヴァイ・スタッブス、ノーマン・ホイットフィールド、デラニー・ブラムレットは、大好きなアーティストなので最低限、ブログに書かなくては…。

そしてこのコーナーでアール・パーマー(リトル・リチャードのバックでも知られる、元祖ニューオーリンズ・ドラマーにしてバック・ビートの開祖と言われる偉人)と一緒に紹介されたバディ・ハーマンという人。私はよく知らなかったのですが、エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュ、パッティ・クラインにドリー・パートン、さらにウィリー・ネルソン、マール・ハガード、チェット・アスキンス等々、そうそうたる人達とレコーディングしてきた、カントリー界では超有名なナッシュビルのセッション・ドラマーだそう。ロイ・オービソンの「Pretty Woman」もこの人が叩いているらしいです。あの特徴的なスネアですよ! 色々な人が亡くなられてるんですね。しかも年々、このコーナーで紹介される人が増えてるような気もしますし…。


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@渋谷

2009-02-11 14:45:01 | ブルース
今日は渋谷タワーレコードにスティーウ゛・ガードナーのインストア・ライウ゛を観に来ています。日本在住のミシシッピ・スタイルの白人ブルースマンです。まだ開演前ですが、目の前に雑然と置かれた、土っぽい楽器の数々に期待が膨らみます。



帰宅後追記:
今回のイベントは、先日リリースされたスティーヴ・ガードナーの新作「WALKIN' THE DOG」の発売記念関東ツアーの一幕。2月9日、南青山CAYを皮切りに、最後は2月16日、六本木BOURBON STREET BARまで、全9箇所でのライヴが予定されているようです。

私がスティーヴ・ガードナーを観るのは今回で2度目。昨年の2月にニューオーリンズからウォッシュボード・チャズが来日した際に、スティーヴ・ガードナーと一緒に演っているのを観て以来です。ちなみにウォッシュボード・チャズも「WALKIN' THE DOG」に参加していますが、残念ながら今回は来日していないようです。

今回はスティーヴ・ガードナーと、ナッシュビルから来日したBILL STEBERが中心のセット。彼はかの地で JAKE LEG STOMPERS & FRIENDS というオールド・タイムなバンドを率いて活躍しているようです。1曲目はアルバム・タイトルにもなっている「Walkin’ the Dog」。ルーファス・トーマスのあの曲です。スティーヴがギター&ヴォーカル、ビルが小型のバンジョー、他にマンドリン奏者とウッド・ベース奏者を加えたアコースティックな4人編成。カントリー・ブルースな雰囲気が良いですね。「Ain’t That Lovin’ You Baby」、「Freight Train」、「Midnight Special」、「Jesus on the Mainline」など「WALKIN' THE DOG」からのナンバーが中心の選曲。なかでもBILLがヴォーカルをとった「Freight Train」が良かったですね~。エリザベス・コットンの大名曲。スティーヴの吹くひなびたハープがまた良い味わいでした。そしてオールド・ジャズ「Dark Town Strutter’s Ball」も最高でした。これもBILLが歌った曲ですが、途中のBILLとベーシストHISA NAKASEとのスキャットの掛け合いが楽しかったですね。ちなみにスティーヴはウォッシュボードを操っていました。このバンドは曲ごとにフロントのスティーヴとBILLが楽器を持ち変えるのもまた魅力。BILLはバンジョーだけでなく、ドブロ的なギターや、ハープも使う。そしてラストの「Help Me」ではノコギリを奏でていました。

ところどころリズムが乱れる瞬間があったようにも感じましたが、それも味わいのうちと言える、古き良き時代、米南部でのリラックスしたホーム・パーティのようなライヴでした。いや~、いいですね、カントリー・ブルース。そしてジャグ・バンド的な雰囲気もあって。最高でした!



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