ルーツな日記

フジロックブログが終わり、
サマソニブログと相成りますがどうぞ宜しく。
サマソニの雰囲気を現地よりお届けいたします!

3月の10枚

2008-03-31 23:04:16 | Weblog
月末恒例の今月の10枚。新譜、旧譜なんでもありで、
単純に今月よく聴いた、印象に残ったCDを10枚選んでみました。

BLIND BOYS OF ALABAMA / DOWN IN NEW ORLEANS
JIM LAUDERDALE & THE DREAM PLAYERS / HONEY SONGS
ARETHA FRANKLIN / OH ME OH MY : ARETHA LIVE IN PHILLY, 1972
NORAH JONES / LIVE IN 2007
・NORAH JONES / LIVE IN 2007
・NORAH JONES / LIVE IN 2007
JEFF HEALEY / SEE THE LIGHT
・THE HOT 8 BRASS BAND / ROCK WITH THE HOT 8
・LEON RUSSELL / A SONG FOR YOU
・CHICK & HIROMI / DUET


ノラ・ジョーンズのライヴ盤はネット・オンリーの5曲入3種。全てiTunes Storeで買えるようになっていたので購入しました。ビルボードライブは相変わらず私好みなブッキングの連続で困っています。とりあえずレオン・ラッセルは予約しました。楽しみです。
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余話 花見

2008-03-29 15:51:50 | 余話
今日は六本木のアークヒルズの桜まつりに来ています。お目当てのLITTLE FATS & SWINGIN' HOT SHOT PARTY の粋なライウ゛が先程終わりました。サントリーホールでパイプオルガンの生演奏も観れましたし、桜も綺麗ですし言うこと無しです!


帰宅後追記:

今日もLITTLE FATS & SWINGIN' HOT SHOT PARTY はお馴染みのコール&レスポンスで盛り上がっていました。あの人達は以外と祭がよく似合いますね。ただ残念なのは、女性デュオのふたり乗りが居ないこと。今日のイベントは当初、ふたり乗りもジョイントする予定だったはずですが、先日解散してしまったんですよね…。突然のことでビックリしました。気になるデュオだったのですが、結局ふたり乗り単体でのライヴは見る機会がないままでした。残念でなりませんが、今後もそれぞれの道で音楽活動を続けてくれることを祈ります。
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@川口

2008-03-28 19:35:29 | フェス、イベント
今日は川口のスターバックスに来ています。ここの5周年無料ライウ゛に私が密かにファンのマウントシュガーが出演するからです。スターバックスってこんなライウ゛企画するんですね。カフェでのライウ゛も良いもんです。久しぶりのマウントシュガー、楽しみです。


帰宅後追記:

今回のライヴはなかなか面白い企画でした。スターバックス川口店の5周年記念ライヴ。出演は和熊とマウントシュガーの2組でしたが、数曲の演奏の後、コーヒーのテイスティングと店員さんによるそのコーヒー豆についての解説があり、その後また演奏に戻ります。2組のライヴ中、計4回、そんなテイスティング・タイムがあり、コーヒーと音楽が絶妙にブレンドされる、カフェ・ライヴならではの企画でした。

しかもこのコーヒー豆についての解説が、たんなるマニュアル通りの話ではなく、店員さんそれぞれのコーヒーに対する思いが込められたもので、コーヒーに興味の無い私もついつい引き込まれてしまう程の魅力がありました。それもそのはず、その店員さん達は大学の卒業と同時に今日でスタバのアルバイトも卒業されるという方だったようです。そんな方達の熱い気持が溢れるような一夜でした。また、観客にはこのお店常連のお客様が多かったらしく、とてもアットホームで暖かい雰囲気に包まれていました。正直スタバが好きになりました。

実は私、コーヒーが苦手なんです。普段は一切飲みません。ですが今日は苦手なりに色々な意味で味わい深く飲むことが出来ました。休憩時間にお水を頂けたのも嬉しかったです。スターバックス川口店の皆様、素晴らしい時間をありがとうございました。

さて、お目当てのマウントシュガーですが、やっぱり良いですね~! 男性ギタリストと女性シンガーの二人組。シンガーの山里亜理沙さんの歌声に何故惹かれるのか考えながら聴いてました。もちろん声質、感情表現、歌っている姿、など挙げていけば全てが好きなのかもしれませんが、最たるものはリズム感かも?と気がつきました。彼女の波長が心地よいのです。メロディーへの言葉の乗せ方はもちろん、声の切り方、延ばし方、強弱の付け方から息継ぎの仕方まで…。全ての流れが卓越したリズム感で纏められているからこそ、あれだけ表情豊かな歌が歌えるんだなと。本当に素晴らしいシンガーだと思います。もちろん彼女が自由自在に歌えるのも安定したバッキングがあってこそとも言えるでしょうね。もちろん曲も大好きです。次は何処で見れるでしょうか?

コーヒーだけでは無く、CD販売など音楽にも力を入れているスターバックス。今後もこういう企画は続けて欲しいですね。カフェが音楽との出会いの場になるなんて素敵だと思います。



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ブラインド・ボーイズ・オヴ・アラバマ

2008-03-28 13:03:02 | ゴスペル
BLIND BOYS OF ALABAMA / DOWN IN NEW ORLEANS

前回からの続きです。

さて、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマの新作「DOWN IN NEW ORLEANS」です。近年のロック・フィールドとの邂逅で第2の全盛期を築き上げたアラバマですが、次はタイトル通りニューオーリンズです!

第一線で活躍するゴスペル・カルテットとしてはおそらく現役最古のブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマが、南部ブラック・ミュージックの聖地ニューオーリンズで製作した米ルーツ・ミュージック・ファン垂涎の一枚です。

現在のブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマは7人編成のようですが、ジャケットには5人の絵が描かれています。以前はファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマと名乗っていただけあり、5人にこだわりを持ってるんでしょうかね?

バックにはDAVID TORKANOWSKY(key)やSHANNON POWELL(ds)といったニューオーリンズの腕利きが参加し、スペシャル・ゲストにアラン・トゥーサン、プリサベイション・ホール・ジャズ・バンド、HOT 8 BRASS BAND、をフューチャーしています。

この豪華になり過ぎない絶妙な人選に深みを感じます。ニューオーリンズ・ミュージックのマイスターに、かの地の伝統を守るジャズ・バンド、そして新進気鋭のブラスバンドです。このバランス感覚が素晴らしいですね。これは近年の様々なコラボで培ったものでしょうか。

ただ残念なことにオリジナル・メンバーの一人、ジョージ・スコットは既に故人となり、最後のオリジナル・メンバーにして中心人物だったクラレンス・ファウンテンの名も今作にはクレジットされていません。今、このアラバマを引っ張るのは80年代頃から参加したジミー・カーター。

結成は1939年まで遡ると言われるアラバマの歴史と、ジミーカーターのアラバマ在籍年月、そらに加入前はライバルであるファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピにも在籍していたという彼の経歴を考えれば、もはや違うグループになってしまったと思われるかもしれません。ですが近年のアラバマの顔はファウンテンと共にこのジミー・カーターであり、彼の小柄な身体から発せられる強力無比なシャウトと客席を練り歩くパフォーマンスこそアラバマの魂と言えるものでした。

しかもジミー・カーターは、実はクラレンス・ファウンテンやジョージ・スコットと同じ盲学校出身の仲間なのです。つまりある意味結成母体の一員なのです。そんなことから彼がオリジナル・メンバーの一人と数えられることもままあり、実際ブルース&ソウル・レコーズ誌のインタヴューで、何故ミシシッピに参加したのか?という問に対して彼は「元々はアラバマに参加していた」と語っています。

そんなジミー・カーターがここでも素晴らしい喉を披露しています。一曲目「Free At Last」から彼の十八番であるロング・シャウトを決めています。もちろん相当なお年ですから、声自体は衰えていますが、まだまだ元気、とんでもない爺さんです。枯れた魅力の中にしっかりとした力強い芯が残っています。もちろんジミー・カーター以外のシンガーも味わい深い歌声を聴かせてくれますし、芳醇なコーラス・ワークも素晴らしいです。

曲目はトラディショナルを中心に、アール・キングやカーティス・メイフィールドのカヴァーなんかもあり、一筋縄ではいかないアラバマの魅力を引き出しています。

そしてやっぱり今作のキモはバックとのコラボにあります。出だしから間を生かしたニューオーリンズ・ファンキーな演奏で始まるのも嬉しいですし、全体の色彩としてデヴィッド・トーカノウスキーの素晴らしい鍵盤さばきに拍手です。

プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドがトラディショナルな息吹を伝える「Across The Bridge」や「Uncloudy Day」も素晴らしい。今年2月に亡くなられたプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドのリーダー、ジョン・ブルニアスも参加しています。ひょっとしてこれが遺作になったのかな~?

そして、HOT 8 BRASS BANDの弾力溢れるホーンがもっちゃりとした魅力を際立たせる「Make A Better World」。さらにプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドのバンジョー奏者CARL LeBLANCとHOT 8 BRASS BANDのチューバ奏者BENNIE PETEの共演でバックをつける「You Got To Move」も面白い。

しかしハイライトは何と言ってもアラン・トゥーサンがピアノでバックをつける「If I Could Help Somebody」。これはニューオーリンズが生んだ不世出のゴスペル・シンガー、マヘリア・ジャクソンのカヴァー。アラン・トゥーサンのしっとりとしながらエレガントにそしてエモーショナルに転がるピアノにもうっとりですが、その上でソウルフルに絞り上げるような歌声に心打たれます。おそらくジミー・カーターでしょうね、この歌は! 感動的です。

そして最後を締める「I'll Fly Away」。この曲は50年代のスペシャリティ時代にも素晴らしい録音を残していますが、こちらのHOT 8 BRASS BANDがバックをつけたニューオーリンズ・ヴァージョンもまた違った魅力で良いですね~。

いや~、これは傑作ですよ!いつまでもブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマには続いて欲しいです。そしてまた来日して欲しいですね。それと、クラレンス・ファウンテンはどうしたんでしょうか? ネットで調べてみても英語が分からないせいか情報を得られませんでした。脱退したんですか? 引退でしょうか? 身体の具合が悪いとか? まさか亡くなった訳ではないですよね? 心配です。


~関連過去ブログ~ お茶のお供にどうぞ。

 08. 3.26 オリジナル・ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・アラバマ(THE ORIGINAL FIVE BLIND BOYS OF ALABAMA / THE COMPLETE SPECIALTY SESSIONS)
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オリジナル・ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・アラバマ

2008-03-26 21:05:57 | ゴスペル
THE ORIGINAL FIVE BLIND BOYS OF ALABAMA / THE COMPLETE SPECIALTY SESSIONS

ゴスペル・カルテットの現役最高峰であり老舗中の老舗、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ。アラバマ州の盲学校生徒達によりその前身グループが結成されたのは1939年と言いますから、とんでもない長寿グループです。

当初はハッピーランド・シンガーズと名乗っていたそうですが、彼らがファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマに名を変えたいきさつはもはや伝説めいています。

それは48年頃。この頃、ミシシッピ州の盲学校が生んだジャクソン・ハーモニアーズというゴスペル・カルテットが活躍していました。このカルテットがファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピと改名します。彼らの人気に対抗して、ハッピーランド・シンガーズはファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマと名を改め、両者はコンテストで対決したり、ライバルとしてしのぎを削りながら人気を博して行った…。これが定説のようです。

一方、95年のブルース&ソウル・レコーズ誌のインタビューで、アラバマの中心人物クラレンス・ファウンテンはこう語っています。『1948年、ニュージャージーでのことだった。6千人の聴衆が集まった。二つのブラインド・ボーイズの対決ということで。その日に二つのブラインド・ボーイズができたんだ。それまでは別の名前でやっていたから。我々はハッピーランド・シンガーズ、彼らはジャクソン・ハーモニアーズだった』と。つまり対決を機に両者が名を変え、二つの“ブラインド・ボーイズ・オブ・~”が誕生したということですね。こっちの説の方が夢がありますけど、どうなんでしょうね?

ま、どちらが真相か私には分かりませんが、どちらにしろこの二組はゴスペル・カルテットの代表に数え上げられるグループですから、その改名のいきさつには何やら歴史のロマンのようなものを感じますね。

さて、ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマと名乗った彼ら、全盛期は50年代のスペシャリティ時代でしょうか。この頃の録音は2枚組「THE COMPLETE SPECIALTY SESSIONS」に纏められていますが、これが素晴らしい! 力強く情熱的なシャウトに、暖かい広がりとスピード感のあるコーラス・ワーク。そして独特の泥臭さ。ある種野性的にすら感じるディープさはこの頃から現在へ繋がるアラバマの魅力ですね。これぞゴスペル・カルテット! やっぱりゴスペルはこの時代が良いですね。

さて、私がこのグループを知ったのは93年にWOWOWか何かで彼らがその年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際の映像を見た時でした。ある意味カルチャー・ショックでしたね。その歌声の素晴らしさはもちろんですが、得体の知れない濃密なエネルギーにやられました。フロントマンは3人。3人ともいい歳でしたがこれが強烈。二人は座って歌いますが、興奮してくると立ち上がって踊りだしてしまいます。するとお付の人が「まあまあ、」みたいな感じで椅子に座らせます。一人が座るとまた一人が立ち上がる。また座らせる、また立ち上がる。それの繰り返し。そのうち立って歌っていた一人は観客席に降りシャウトしながら延々と練り歩きます。そして観客を目の前にして「イエーイ!」だの「ヘーイ!」だのやたら煽りまくる。何だこの人達は?目が見えないんでしょ? と私はただただ唖然として見るばかりでした。

その座っていた二人がオリジナル・メンバーのクラレンス・ファウンテンとジョージ・スコット、客席を練り歩いたのが80年代から参加したジミー・カーターです。この3人が近年のブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマの中心でした。

彼らは何度か来日しているようですが、私が初めて見たのは95年。渋谷「ON AIR」でした。ゴスペルのライヴを見に行くのはこれが初めてだったので、「キリスト教徒じゃないけど大丈夫なのか?」とか、本気で心配しながら行きました…。もちろんそんな心配は必要ありませんでしたけどね。残念ながら詳しいことは殆ど覚えていませんが、その感動は初のゴスペル体験として深く私の胸に刻まれています。

そのアラバマが俄かにジャム・バンド・シーンで注目され始めたのは2000年に入ってからでしょうか? 正直02年にジャム・バンドの祭典「ボナルー・フェスティヴァル」にアラバマが参加していると知った時はビックリしました。もちろんこれはジャム・バンド・シーンの裾野の広がりと、ルーツを大切にする姿勢の表れでもあります。しかもそんな彼らのルーツへのリスペクトがアラバマを第2の全盛期へと導いたのです。2000年以降のアラバマの作品では、彼らの柔軟性が伝統的なスタイルを現代の音楽として見事に花開かせています。

ジョン・ハモンドやデヴィッド・リンドレーが参加した01年の「SPIRIT OF THE CENTURY」、ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドをバックに従えた02年の「HIGHER GROUND」。豪華ゲストを向かえ、ジョン・メデスキーが全面バックアップした03年の「GO TO THE MOUNTAIN」。極めつけはベン・ハーパーとの共演アルバム「THERE WILL BE A LIGHT」(04年)。(ちなみにこの4枚で4年連続のグラミー賞に輝きました。)さらにベン・ハーパーとは感動的なライヴ盤も発表しましたね。もちろんこの間、ジャム・バンド・シーンに限らず、ピーター・ガブリエルをはじめ、様々なアーティストからラヴ・コールを受け、共演を果たしています。

そしてそんな流れで04年にはフジロック・フェスティヴァルにも出演しました。残念ながらジョージ・スコットの顔は見えませんでしたが、初日のグリーン・ステージでジミー・カーターがステージからフィールドへ降り、練り歩きながらシャウトしたのは嬉しかったですね~。まさかまだやるとは!しかもフジロックで! 恐ろしい爺さんです。クラレンス・ファウンテンも声の衰えは感じたものの、多くの曲でリードを取り、元気な姿を見せてくれました。

しかし残念なことに05年の「ATOM BOMB」の発表を前にしてジョージ・スコットは亡くなられてしまいました。彼の低音がもう聴けないのは残念でなりません。しかしアラバマは活動を止めませんでした。今年に入り、かつての中心人物であり名シンガーのクラレンス・ファウンテンすらクレジットされていないながら、素晴らしいアルバムを届けてくれました。それは「DOWN IN NEW ORLEANS」。アラバマ meets ニューオーリンズです! 悪いわけがありません!

実は今回、このアルバムについて書きたかったのに、そこにたどり着くまでが異様に長くなってしまったので、続きはまた次回。




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ジェイムス・アンドリュース

2008-03-24 11:07:21 | ソウル、ファンク
JAMES "12" ANDREWS & CRESCENT CITY ALLSTARS / PEOPLE GET READY NOW

昨年(07年)に発売されたニューオーリンズ物の中でも、ファッツ・ドミノのトリビュート盤やジョージ・ポーター・ジュニアのソロ作と並んでよく聴いたのが、ジェイムス・アンドリュースの新作「PEOPLE GET RREADY NOW」(写真)です。

ジェイムス・アンドリュースは一般的には名前をあまり知られてないかもしれませんが、ニューオーリンズ屈指のトランペッターです。ニューオーリンズ周辺はその土地柄か魅力的なトランペッターが多いですね。カーミット・ラフィンズ、トロイ・アンドリュース、アーヴィン・メイフィールド、グレゴリー・デイヴィス、エフレム・タウンズ、チャーリー・ミラー、などなど。やっぱりジャズの聖地ですし、伝統的にブラス・バンドが盛んですし、そして何と言ってもサッチモの存在が大きいでしょうね。

何しろサッチモ=ルイ・アームストロングと言えばニューオーリンズの象徴のような存在です。きっと現在活躍するニューオーリンズのトランペッター達の中にその魂が息づいてることでしょう。そしてジェイムス・アンドリュースこそその筆頭と言えるかもしれません。何しろ彼のソロ・デビュー作のタイトルは「SATCHMO OF THE GHETTO」(98年)ですから。歌声を含めた演奏スタイルからサッチモへの深い敬愛の念が感じられます。弟であるトロンボーン・ショーティことトロイ・アンドリュースとの共演盤として近年話題になったアルバム「12 & SHOTY」でもサッチモそっくりの歌声を披露していましたね。

そしてもう一人、彼に強い影響を与えたであろうニューオーリンズ・レジェンドが居ます。それは「Oop Poo Pah Doo」のヒットで知られるシンガー、ジェシー・ヒル。なぜならジェイムスはジェシー・ヒルの孫に当たるからです。ジェイムスの音楽に染み込む濃厚なニューオーリンズ魂は祖父ジェシー・ヒルから受け継いだものかもしれませんね。ちなみにジェイムスの祖母方の大叔父には、偉大なギタリスト、ウォルター“パプース”ネルソンがいます。つまりそう言う家系なんですね。

また彼のルーツとしてはブラス・バンドが挙げられます。若き頃はニュー・バース・ブラス・バンドを率い、トランペット&リード・ヴォーカルで活躍していました。いかにもニューオーリンズなゴッタ煮感とストリートな感覚はこの時代に磨かれたのかもしれません。

そんなジェイムス・アンドリュースの新作「PEOPLE GET READY NOW」。これが強烈なニューオーリンズ・ファンク作品に仕上がっています。サッチモからの影響やトラディショナルな香りも彼の魅力ですが、今作は完全なファンク・モード。バックを務めるのはCRESCENT CITY ALLSTARS。と言うよりジェイムスを含めたバンドと考えた方が良いのでしょうか?

ドラムスのKEVIN O'DAY(ボノラマやカーク・ジョセフなどの作品にも参加したドラマー)が叩きだす、跳ねと緩さが絶妙に入り混じったセカンド・ライン・ビートにギターとベースがねっちょりと絡みつきます。その上で踊るかのようなジェイムスのトランペットはニューオーリンズの空気そのもの。

そしてゲストが凄い! マック・レベナック(ドクター・ジョン)、シャーメイン・ネヴィル、ウォルター”ウルフマン”ワシントン、山岸潤史、ロジャー・ルイス(ダーティ・ダズン・ブラス・バンドのバリトン・サックス奏者)などなど。誰がどの曲に参加しているのか詳細なクレジットが無いのが難点ですが、それもある意味“ガンボ”と言うことで、ニューオーリンズのディープな喧騒をそのままパッケージしたような快作です。
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フジロック第2弾追記

2008-03-19 12:24:28 | フジロック
フジロック第2弾発表に対するORG.BBSの書き込みを見ているとなかなか面白いです。やっぱり第1弾のアンダーワールド、そして今回のプライマル・スクリームと、「08年はUK祭り」的に煽っといて結局はお馴染みの人達か…、という“がっかり感”が多く見られるのは仕方ないですかね。正直私もそんな気持ちです。でも昨年、またケミカル・ブラザーズか…と思いながらも、実際見てみたら凄く良かったりしましたから、ライブは観てみるまで分かりません!どうせ行くんですから見る前からがっかりしていたら損ですよね。

もちろんORG.BBSにはポジティヴな意見も多いです。マイブラやブリーダーズに対する期待感は相当高いようですし、アンダーワールドだってフジに限って言えば5年振りだそうです。プライマルもマイブラやイアン・ブラウンといったお隣さんも含めて楽しめるのは、やっぱりフェスならではですよね。そしてCSS、ザ・ゴー!チーム、ミステリー・ジェッツ、スプーンなど、メイン級以外もなかなか楽しみだったり。

ですが、実は今日はそんなことが書きたかったのではなく、ある人物に触れたかったのです。 それは第2弾の中に潜んでいたSEASICK STEVEという人。私は恥ずかしながらまったくノー・チェックだったのですが、ORG.BBSに「Seasick steveにやられた。なんだこのくそブルースは!!(褒めている)」と言う書き込みがあり、え!ブルースなの? と言うわけで私も早速彼のMYSPACEをチェックしてみました。

白人の弾き語りブルースマンです。3曲視聴できましたが、これがね~、ブルースでした。しかもミシシッピ・スタイル! 良いですね~! さらにボブログばりにノイジーでぶっ壊れたブルースもアリで、なんか得たいが知れないおっさんです。かなりシビレました。しかもこの人、昨年の英MOJOアワードで新人賞を受賞してるようです。新人なんですね…。ブルースの世界は奥が深いです。こんな人を呼んでくれるのも流石フジであり、こんな出会いがフジの醍醐味ですよね! ライブが楽しみです。

ブーツィー・コリンズ、ベティ・ラヴェット、レタス、そしてシーシック・スティーヴ。なんか「ルーツな日記」的には良い感じになってきました!

SEASICK STEVEのMYSPACE
http://www.myspace.com/seasicksteve

SEASICK STEVEのオフィシャルサイトで見れる動画。これも相当良い!
http://www.seasicksteve.com/belladrum2006.htm





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フジロック第2弾

2008-03-18 12:35:06 | フジロック
BETTYE LAVETTE / I'V GOT MY OWN HELL TO RISE

フジロック・フェス出演アーティスト第2弾がオフィシャル・サイトにて発表されました。今回は以下13アーティスト。

BETTYE LAVETTE
THE BREEDERS
CSS
GOGOL BORDELLO
LETTUCE
MELEE
THE MUSIC
MYSTERY JETS
PRIMAL SCREAM
PRINCESS SUPERSTAR
SEASICK STEVE
SPOON
SWITCH

いや~、笑えますね。まさかプライマル・スクリームとは思いませんでした。08年は「UK祭り」と期待させといて結局いつもの人達なんですね。ある意味このマンネリ感もフジらしく思えて愛着が湧いてきましたけど…。

ま、そんなグリーンの話は置いといて、実は「ルーツな日記」的に気になるアーティストが2組あります。まずは60年代から活動しているベテラン女性ソウル・シンガーのベティ・ラヴェット! 昨年朝霧ジャムに来ていたので、もしやとは思っていましたが、やはりきましたか~。 新作「The Scene of the Crime」も評判良いようなのでこれは楽しみです。

そしてレタス。これはソウライヴのギタリスト、エリック・クラズノーのバンド。おそらくヘヴンでしょうね! 昨年ソウライヴのフジ出演話がいつのまにか立ち消えになってしまったお返しか? これは楽しみですね。出来ればソウライヴ本体にも来て欲しいところですが。

他ではミステリー・ジェッツ、スプーン、ゴーゴル・ボデーロあたりも気になります。それにしてもまだまだですよね?


*写真のアルバムはべティ・ラヴェットの05年の作品「I'V GOT MY OWN HELL TO RISE」。ソウル以外の作品のカヴァーで纏めた意欲作。ドリー・パートン、ロザンヌ・キャッシュといったカントリーから、シンニード・オコナーやフィオナ・アップルまで。べティ・ラヴェットの歌声のリアルさはこの作品が単なるオールド・シンガーの企画物ではなく、しっかりと現代に生きたアルバムであることを物語るのに充分です。

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ジョージ・ポーター・ジュニア

2008-03-16 13:02:57 | ソウル、ファンク
GEORGE PORTER JR. / IT'S LIFE

昨年リリースされたジョージ・ポーター・ジュニアの新作「IT'S LIFE」。ご存知ニューオーリンズ・ファンクの元祖、ミーターズのベーシストです。最近はそのリユニオン版のミーターズや、ファンキー・ミーターズはもちろん、ニューオーリンズ・ソシアル・クラブやポーター・バティステ・ストルツ、ジョニー・ヴィダコヴィチ・トリオなどでの活躍でも知られますね。

そしてソロ作となると自身のバンド、ランニン・パードナーズを率いての諸作がありますが、今作のような完全なソロ名義のアルバムとなると、案外少ないのでは無いでしょうか?

とは言え、ラッセル・バティステ・ジュニア(ds)やブリント・アンダーソン(g)などランニン・パードナーズ所縁のミュージシャン達がしっかり参加しています。さらにニューオーリンズ・サウンドを彩る腕利き達が顔を揃えているという何とも魅力的な一枚。

5曲目「I Get High」でファンキーなラッセル・バティステのリズムに絡むオルガンはパパ・グロウズ・ファンクのジョン・グロス。6曲目のタイトル・トラック「It's Life」のキーボードはアイヴァン・ネヴィル。メロウな前半からジワジワと盛り上がるソウルフルな7曲目「Lonesome And Unwanted People」(ミーターズ時代の曲)でドラムを叩くのはダーティ・ダズン・ブラス・バンドのテレンス・ヒギンス。そして美しい鍵盤はデヴィッド・トーカノウスキー。シリアスな10曲目「The Blues I Love」ではギターに山岸潤史が参加。最後を締める12曲目「We May Never Pass This Way Again」でのタメの効いたドラムはスタントン・ムーア。ギターにはブライアン・ストルツ。

とまあ、バックの面子を追いかけるだけでもかなり楽しめるのですが、もちろん主役はジョージ・ポーター・ジュニア。ミーターズ時代の曲やカーティス・メイフィールドのカヴァーもありますが、ほとんどの曲が参加メンバーとの共作による彼のオリジナル曲。またソロ以降の彼のサウンドはミーターズ時代のような泥臭さよりも洗練された大人なファンクといったイメージを私は持っていたのですが、その洗練が良い具合に円熟した味わいに成熟されている印象です。そして粘質と弾力をもちながらも懐の深いベース・ラインは流石。そして喉が良い! 特に「Don't Turn Your Back」あたりの味わいのあるソウルフルな歌声にしみじみさせられます。ジョージ・ポーター・ジュニアと言えばベーシスト!っといった印象ですが、いやはや歌も相当いいですよ。

多彩なミュージシャンとのジャムを楽しみながら、彼のソロ・アーティストとして、楽曲を含めた歌心を存分に味わえる作品です。

近年はスヌークス・イーグリンやアール・キングのバックでの来日がありましたが(と言ってももう随分前ですね…)、そろそろ彼がメインの来日公演が観たいですね~。このアルバムを聴いて特にそう思いました。祈来日。



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春フェス

2008-03-13 19:42:22 | フェス、イベント
フジロックやサマソニの出演者発表に盛り上がっている昨今ですが、その前にちょいと気になる春フェス及びイベントがあったりします。思いっきり関東中心でスイマセン…。

まずは『スプリンウルーヴ08』。
08年4月5日幕張メッセにて開催。
もう春の顔になりつつあるブラック系春フェス。クリマンさんらしく若者にターゲットを絞った旬なブッキングが魅力。今年もニーヨ、リアーナ、キーシャ・コール、ショーン・キングストン、さらにカニエ・ウェストにN.E.R.Dまでと、例年以上に豪華な顔ぶれが揃っています。邦楽勢も充実。私はリアーナが観たい! あとフィリーの新人ケヴィン・マイケルも気になります。とりあえず昨年のようなタイムテーブルの乱れが起きないよう祈っています。
http://www.springroove.com/index.html


そしてこちらも春と言えばの『グリーンルーム・フェスティヴァル』。
08年5月24日横浜大さん橋ホールにて。
「サーフィンをテーマに、Music、Art、Film、Photography、全てをコラボレーションさせたフェスティバル」だそうです。オーストラリアからブルー・キング・ブラウンとアッシュ・グランワルドが参加。向い撃つ邦楽勢も佐藤タイジ、ダブルフェイマス、KEISONなどとなかなか良い感じ。それにしてもドレッド・ヘアのワンマン・ブルースマンというアッシュ・グランワルドが気になります。
http://www.greenroom.jp/


サーフ系と言えばもう一つ『THE HAPPENING』。
08年4月11日ラフォーレミュージアム原宿にて。
「最先端のアート、音楽、映画、サーフィン、スケートボードの世界がここに集結!!」だそうです。アートが中心のようですが、マット・コスタやメイソン・ジェニングス等によるアコースティックライブも行われるとか。
http://smash-jpn.com/band/2008/04_thehappening/index.php


そしてマット・コスタ、ジェイソン・ジェニングスと言えば、この二人は4月12、13日に横浜赤レンガパーク野外特設会場で行われるジャック・ジョンソンのライヴにゲストとして登場する予定ですね。さらにテッド・レノンやカウカヒもアナウンスされ、こちらも春フェスな雰囲気ですね。
http://smash-jpn.com/band/2008/04_jackjohnson/index.php

クラブ・カルチャーの見本市『渚音楽祭』
08年4月12、13日お台場オープンコート。
テクノ系やDJがメインのイベントですが、邦ジャムバンドも結構出るのが魅力。今年はGOMA & JUNGLE RHYTHM SECTION、 DACHAMBO、THE SUN PAULO、FREAKY MACHINEなどが出演するそうです。ちなみに4月29日には大阪でも開催され、そちらにはROVO、LITTLE TEMPO、GOMA da Didgeridoo、SOUL FIREなどが出演予定です。こちらもなかなか魅力的…。
http://www.nagisamusicfestival.jp/japanese/index.html


そして春の風物詩『横浜ジャグバンド・フェスティヴァル』
08年4月5日THUMBS UP、ジョイナスの森彫刻公園 他
日本中からジャグバンドが集結するもはや横浜名物。今年もMAD-WORDS、LittleFats&Swingin’HotShotParty、ちょい濡れボーイズ、OldSouthern JugBlowers、赤毛のマディーズ、など物凄い数のジャグ・バンド、もしくはそれっぽいバンドが集まるようです。
http://www.jugbandfes.jpn.ch/


こんなところですかね~。 他にフェスっぽい感じでは、DACHAMBO、らぞく、GOMA & JUNGLE RHYTHM SECTION、などが出演する『LIQUID HEAVEN』。宮沢和史のGANGA ZUMBAなどが出演する『アースデイ東京』なんかもあります。

もちろん今後、それぞれの出演者追加変更はあると思いますので、マメにチェックしたほうが良いかもしれませんね。


そう言えば今週初めにサマソニの第2弾発表がありましたね。こんな感じでした。

311
The Fratellis
Hadouken!
The Hoosiers
Joe Lean and the Jing Jang Jong
Justice
Lostprophets
MGMT
Onerepublic
Trivium
The Wombats
Vampire Weekend

う~ん、「ルーツな日記」的にはがっかりですね~。て言うかアリシア・キーズをトリにブラック系のステージが出来るのかも?という私の読みというか願望は、やはり儚い夢だったようですね。ま、まだ分かりませんけどね。とりあえず次回に期待です。
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