ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

高田漣 at 代々木公園

2018-06-17 21:43:58 | フェス、イベント
今日6月17日、代々木公園で開催された「鹿児島焼酎&ミュージックフェス」にて、高田漣さんのライヴを観てまいりました。ラグタイム風味な軽快なギターが心地よい弾き語り「ヴァーボン・ストリート・ブルース」に始まったステージ。サポートに鍵盤奏者さんを呼んで「ハニートラップ」「ナイトライダー」「文違い」など、新作「ナイトライダーズ・ブルース」からの曲達も。特にボトルネック炸裂の「文違い」は格好良かったですね。そして亡き父上様である高田渡さんの「自転車にのって」も印象的でした。お父さん独特の味わいとはまた違う、モダンなフィーリングが気持ち良かった。ライヴの最後を締めたのもお父さんの「系図」。これは滲みましたね〜。

焼酎というお酒のイベントでの野外ライヴという、ちょっと不思議な空間でしたが、ブルージー&グッド・タイムなご機嫌な演奏でした!! MCでも7月27日にフジロックのカフェ・ド・パリで演奏するのでぜひ!とおっしゃってましたが、これは観たくなりましたね〜!!!

フジロック第9弾!!

2018-06-16 01:23:02 | フジロック
ASH / TWILIGHT OF THE INNOCENTS

フジロックの出演アーティスト第9弾が発表になりました!今回は9組。

ASH
GLIM SPANKY
KALI UCHIS
OLEDICKFOGGY
Chip Tanaka
おおはた雄一トリオfeat.細海魚
DJ/ZAMIANG
DJ/濱田 大介
熊谷和徳


ここへ来てアッシュですか!?お馴染みですけど、嬉しいですね〜。今年は洋楽の男性ロックバンドが少ないな〜と思っていたので、アッシュでスカッとしたいです。あと注目はカリ・ウチスですね。ゴリラズの「She's My Collar」で歌っている女性シンガーですよね?今年リリースされたばかりの新作「isolation」も話題ですし。これは楽しみ。ですがケイシー・マスグレイヴスの後に入ってくるとは思いませんでした。最終日ホワイトの追加はケイシー・マスグレイヴスの前に2アーティストだと思っていたので。このままではケイシー・マスグレイヴスもしくはカリ・ウチスがグリーンのアンダーソン・パークと被りそうで怖いです。移動時間もありますしね。ここ上手く3者が被らないようになんとかならないもんですかね?まだ枠があるので、タイムテーブルが出るまでドキドキです。

ピラミッドガーデンで熊谷和徳さんのタップダンスも良さそうですね〜。



Kali Uchis and Jorja Smith - Tyrant - Later 25 live at the Royal Albert Hall

カリ・ウチスのライヴ映像。2分あたりから今年のサマソニに出るジョルジャ・スミスが入ってきます。

65年のボブ・ディラン 〜ロックの誕生〜

2018-06-14 19:04:20 | フジロック


BOB DYLAN / BRINGING IT ALL BACK HOME
BOB DYLAN / HIGHWAY '61 REVISITED

60年代のボブ・ディラン特集、第2回。今回は65年です。ディランが「BRINGING IT ALL BACK HOME」で電化し、ビートルズが「RUBBER SOUL」で大人になった、まさにロック誕生の年です。


1963年、「風に吹かれて」からプロテスト・フォークの旗手へと一気に駆け上ったボブ・ディランでしたが、そのようなレッテルに違和感を覚え、翌64年、早くもその旗を降ろしてしまいます。4th作「ANOTHAER SIDE OF BOB DYLAN」では”愛”について歌うようになり、プロテスト・ソングは1曲も納められませんでした。それはフォーク・ファンにとって商業主義であり、裏切りに映りました。しかしディランの裏切りはまだまだ序の口でした。

64年と言えば、ビートルズが初渡米し、全米中に旋風を巻き起こした年です。ボブ・ディランはそれを苦々しく思ったでしょうか?いえいえ、ディランはそこに音楽の未来を確信したようです。時来たれりとばかりに自らも電化へと舵を切ります。

そしていよいよ65年。この年3月にリリースしたのが「BRINGING IT ALL BACK HOME」です。A面1曲目「Subterranean Homesick Blues」は、チャック・ベリーの「Too Much Monkey Business」を下敷きにしてはいるものの、若きディランの感性が爆発した、まさに新しき時代の幕開けを告げる名曲です。疾走するスピード感と溢れ出すような言葉の連射は、まるでパンクのようであり、ラップの元祖とも言えるでしょう。また、投げやりに吐き出されるようでいて卓抜したリズム感に支えられたディランの歌声は、バンドというリズムを得たことでそれまでとは別次元の魅力を放っています。これは当時、その革新性こそ理解されなかったかもしれませんが、それ故に相当に衝撃的だったはず。レコードに針を落とした瞬間にこのインパクトですからね。そしてA面は「Maggie's Farm」、「Outlaw Blues」、「Bob Dylan's 115th Dream」など強力な電化バンド・サウンドが続きます。ただこのアルバムは、A面でエレクトリックに化けながらも、B面は従来のアコギ弾き語り曲が並ぶという、折衷的な作品でした。さすがのディランもあまりに急激な変化は避けたのでしょうか?

で、結局どっちなの?という疑問に答えを突きつけたのが、同年夏に出演したニューポート・フォーク・フェスティヴァルでした。これが電化ディランの初ライヴ。ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの面々を従え大音量で咬ました有名なステージですね。エレキギターを持ったディランの”裏切り”に対し、野次やブーイングの嵐だったというのが定説でしたが、それはバンドの音が大き過ぎてディランの歌が聴こえなかったこと、演奏時間が予定より短かったことなど、必ずしも電化に対して否定的なものではなかったという説もあります。


そしていよいよ同年8月、完全電化アルバム「HIGHWAY '61 REVISITED」をリリース。9月にはシングル「Like a Rolling Stone」がキャッシュボックスの1位にランクされます。これがディランにとって初の全米1位でした。この時期のボブ・ディランのサウンドは”フォーク・ロック”と呼ばれています。フォーク・ロックと言えば、同時期にザ・バーズがボブ・ディランのアコースティック曲「Mr. Tambourine Man」をロック化して大ヒットさせます。しかし面白いことに、同じフォーク・ロックでも、ザ・バーズによるディランの電化と、ディラン自身の電化、両者のサウンドはまるで違います。ザ・バーズの12弦ギターをフィーチャーしたソフトなエレクトリック・サウンドは、フォーク・ロックのイメージそのものですが、ボブ・ディラン自身の電化はもっとブルースに近い。そしてカントリーからの影響も強い。特に「Like a Rolling Stone」などに顕著な、”エッジー”なのに”ルーズ”なノリは、ザ・ローリング・ストーンズが70年代初頭に完成させる、「Brown Sugar」や「Tumbling Dice」などに代表される″ストーンズ流ロックン・ロール″の先取りと言えなくもないでしょうか?ストーンズはそれまでに培った黒人グルーヴ解釈に、グラム・パーソンズ達を介してカントリー・フィーリングを注入することでストーンズ流の新たなロックン・ロールを生み出しました。一方、ボブ・ディランはデビュー時から、白人のフォーク/カントリーと黒人のブルースをリズム面も含めてミックスした演奏スタイルを模索していたはずで、電化にあたってその発展系を志したであろうことは言うに及ばずでしょう。そう考えれば、初めての電化ライブに白人ブルースバンドであるポール・バターフィールド・ブルース・バンドを指名したのも頷けるのです。とにかく、65年当時、「Like a Rolling Stone」の持つ電化ディランのグルーヴ感は、そうとう新しく、得体の知れないものだったのではないでしょうか? 案外、ストーンズは自分達のロックンロールを追求するにあたり、この頃のディランを参考にしていたかもしれない、なんて想像してみたり。数十年後に彼らが「Like a Rolling Stone」をカヴァーするのも、ただ単に曲名にバンド名が入っているからではないと思いますし。


さて、ボブ・ディランはこの年、8月の終わりからザ・ホークス(後のザ・バンド)を従えたツアーに出ます。前半はアコースティック・ギター弾き語り、後半はエレクトリック・バンド・セットという2部構成でした。これはまだディランがフォークを捨てきれていなかったのか?それともフォーク・ファンに対する配慮なのか? 理由は色々あるかもしれません。でもフォークとエレクトリックの対比が、結果として良くも悪くも電化ディランを際立たせたことは間違いないでしょう。案外、ボブ・ディランはそこも意識的だったのかもしれません。電化ディランのお披露目に、敢えてフォーク・フェスティヴァルを選んだのも、いかにもって感じがしますしね。この時、ロックの大音量時代はまだ訪れていません。クリームもジミ・ヘンドリクスもデビューしてませんからね。そもそもロックそのものが生まれたばかり。しかしディランは「ロック=大音量がもたらすカタルシス」という側面に気付いていたのかもしれません。翌年まで続いたこのツアーで有名な「ユダ!」という野次を受ける事件が起ります。それに対しバンド・メンバーへ「プレイ・イット・ファッキン・ラウド!」と言って「Like a Rolling Stone」を始めるディランはロックそのものです。また、ディランのふてぶてしく己を貫く姿は、反抗の音楽であるロックの道に、巨大なインパクトを与えたことでしょう。



最後に、この時代のボブ・ディランが如何に偉大だったかを探るため、同時代の名作群をいくつか紹介します。(最後にとか言っといて、ここからがさらに長いんですけど…。すいません。)



THE BEATLES / HELP!
THE BEATLES / RUBBER SOUL
ボブ・ディランの「HIGHWAY '61 REVISITED」と同じ8月にリリースされたビートルズの5作目「HELP!」。この時ビートルズはまだまだアイドル・グループであり、音楽的にもビート・バンド、ビート・ポップスの域を出ていない印象。一説では、64年初めのパリ公演の際にポールがDJからディランの「THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN」を手に入れたとか。とにかくディランを知ったポールとジョンは、作詞面で大いに刺激され、徐々に内省的でアーティスティックな作詞を志すようになります。特にジョンはディランに入れ込むようになり、このアルバム「HELP!」辺りからその影響が見え隠れしてきます。軽快な曲調と裏腹な心の叫びを匠な言葉でリズムに乗せる表題曲「Help!」や、彼流のフォーク・ロックと言える「You've Got to Hide Your Love Away」あたりに、ディランからの影響が特に顕著。ちなみにキャッシュボックスでは、シングル「Help!」が8月終わりから9月11日の週まで1位を独走し、その翌週にディランの「Like a Rolling Stone」が1位を記録しています。

そして同年12月にリリースされた「RUBBER SOUL」。いよいよビートルズがアイドルから大人のグループへ脱皮します。明らかにこれまでのヒット曲量産指向から、アーティストとしての表現、創造にシフトしています。その変化のきっかけとして作詞面でのディランからの影響は先に述べましたが、それは作詞だけではなく、アーティストとしての意識の変化を促したのではないでしょうか。全体を貫く内省的でどこか屈折したトーンは、それまでのポップスを、アートなロックへと進化させています。そしてもう一つ、ディランはビートルズに魔力をもたらしています。それはおそらく64年のビートルズによる米ツアーの時。ディランはビートルズの泊まるホテルを訪れ、共にひと時を過ごしたそう。その時、ビートルズはディランからマリファナを教わったとか。ドラッグの影響が楽曲に現れるのは次作「REVOLVER」からですが、この「RUBBER SOUL」でのシタールをはじめとした多彩な楽器使いや、テープ速度の変更、エフェクト使用などにサイケデリックの萌芽を感じたり。



THE ROLLING STONES / THE ROLLING STONES NO.2
THE ROLLING STONES / OUT OF OUR HEADS
65年1月に2nd作「THE ROLLING STONES NO.2」をリリースしたローリング・ストーンズは、まだ黒人ブルースやR&Bを如何に自分流に料理するかに邁進しつつ、ビートルズを追いかけている、そんな印象。そして7月に「(I Can't Get No) Satisfaction」が全米1位となる大ヒット。アメリカでも一躍トップ・バンドとなり、名実共にビートルズのライヴァルへと登り詰めます。しかしこの「(I Can't Get No) Satisfaction」の直後にリリースされた3rd作「OUT OF OUR HEADS」もほとんどカヴァー曲で構成され、未だブリティッシュ・ビート・バンドな佇まい。彼らが全曲オリジナル曲によるアルバムを作るのは翌66年の「AFTERMATH」から。もちろん、まだまだストーンズ流ロックン・ロールに目覚める前の時代です。



THE WHO / MY GENERATION
英国3大バンドの一角、ザ・フーですが、65年12月にようやくデビュー作をリリースしています。シングル「My Generation」は、ストーンズの 「(I Can't Get No) Satisfaction」と並び、新しき時代の到来を告げるロック・アンセムですね。またザ・フーで特筆すべきは、この65年頃、早くもピート・タウンゼントがマーシャル社に大型アンプ、大型キャビネットの製作を依頼していること。後にライヴ・バンドとして一時代を築く、まるで大音量の申し子のようなザ・フーですが、デビューの頃から、既にそれを意識していたことには驚きます。



THE BYRDS / MR. TAMBOURINE MAN
そもそも50年代のロックンロール・ブーム以降、ブリティッシュ・インヴェイジョンまでアメリカにはロック系のムーヴメントは存在していませんでした。つまり、この65年に生まれたフォーク・ロックこそ、初めてのアメリカ産ロック・ムーヴメントになる訳です。しかもそれはボブ・ディランの電化に右へ習えのように湧き起こった訳ですから、ディランの影響力恐るべしです。そしてディランと共にフォーク・ロック誕生に貢献したのがザ・バーズです。中心人物のロジャー・マッギンやデヴィッド・クロスビーは、もともとフォーク・シーンで活動しいたものの、ビートルズに影響されてロック・バンドを組んだそうです。そしてデビュー曲はボブ・ディランのカヴァー「Mr. Tambourine Man」でした。65年4月にリリースされたこのシングルが全米1位の大ヒットとなります。続いてソニー&シェール、バリー・マクガイア、サイモン&ガーファンクル、タートルズ、ラヴィン・スプーンフル、ママス&パパスなど、フォーク・ロック系のヒットが続々と誕生します。チャート的にはザ・バーズによる「Mr. Tambourine Man」が口火を切ったフォーク・ロック。それがボブ・ディランのカヴァーであるという点も象徴的。ちなみに、「Mr. Tambourine Man」を収録したザ・バーズの1st作「MR. TAMBOURINE MAN」は、全11曲中4曲がディランのカヴァーでした。


そして65年は、グレイトフル・デッド、ドアーズ、ジェファーソン・エアプレインが結成され、ビル・グレアムがフィルモア・ボールルーム(後のフィルモア・オーディトリアム)で初めてコンサートを開いた年であり、まさに西海岸のロック・シーンが産声を上げた年でもあります。そして翌年以降、本格的にアメリカ産・ロックが台頭してきます。


また、黒人音楽はと言いますと、まさにモータウン全盛で、スプリームス「Stop! In the Name of Love」、フォートップス「I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)」、テンプテイションズ「My Girl」など、ヒットを連発していました。一方、それに対抗するようにスタックスからオーティス・レディングがアルバム「OTIS BLUE」でサザン・ソウルの咆哮を上げ、ジェイムズ・ブラウンが「Papa's Got A Brand New Bag」でファンクの誕生を告げています。


次回、第3回は「66年のボブ・ディラン」。いつ書くかはわかりません…。



第1回はこちら↓
63年のボブ・ディラン 〜ニュー・ヒーロー〜

フジロックまで49日!

2018-06-09 10:30:55 | フジロック
なんと!今日でフジロックまで49日だそうです。いよいよ50日を切ってきましたね~。ついこないだまでまだまだ先だと思ってましたが、もうすぐそこです。

オフィシャル・サイトの方も、特番の告知や、電子マネーのこと、オフィシャル・グッズ、コラボ・グッズなど賑やかになってきました。ゴンチャンのポンチョ良いな~とか、ビームスのベアT可愛いな~とか色々ありますけど、やっぱり気になるのはアーティスト。早くタイムテーブルが見たいですよね~。でもこればっかりは待つより仕方ありません。

とりあえず、今日のところは50日を切ったということで、あらためて各日見たいアーティストをまとめておこうと思います。

赤字は今年の個人的メイン。大きい字はそれに次いで超見たいアーティスト。太字は見る予定のアーティスト。


まずは金曜日

ザ・テスキー・ブラザーズ(ヘヴン)
マーク・リーボウのセラミック・ドッグ(ヘヴン)

ナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツ(パレス)

パーケイ・コーツ(ホワイト)
アルバート・ハモンドJr.(ホワイト)
マック・デマルコ(レッド)
インタラクティーヴォ(苗場食堂)
ホットハウス・フラワーズ(苗場食堂)
レイ・バービー(ピラミッドガーデン)


初日は、ヘヴンのザ・テスキー・ブラザーズとマーク・リーボウが楽しみ!レッドのマック・デマルコも見たいけどちょっと厳しいか?ヘッドライナーの時間帯は、その時間もアンフェアグランドがやっているのなら、それを楽しむのもありかも。そう言えばオールナイトフジってないんですかね?でも深夜はパレスでナサニエル・レイトリフで決まり。苗場食堂やピラミッドガーデンはタイムテーブルが出るまで何とも言えません~。



そして土曜日。

ケンドリック・ラマー(グリーン)
カーラ・トーマス(ヘヴン)
ナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツ(ヘヴン)

ルイス・キャパルディ(レッド)
エスネ・ベルーサ(ホワイト)
ジェイムス・ベイ(グリーン)
スタークローラー(ホワイト)
ロベルト・カルカセース・トリオ(カフェ・ド・パリ)
スクリレックス(グリーン)
キュバーナ・フィエスタ(アヴァロン)
プリンセス・ノキア(レッド)

土曜は何と言ってもケンドリック・ラマーです。これを見ずして今年の夏フェスは語れません。ヘヴンのナサニエル・レイトリフと被ってるのは痛恨ですが、そっちは金曜パレスで見るから良しとしましょう。カーラ・トーマスも楽しみ。数年前にホワイトで観たスクリレックス、最高でしたけど今年は諦めます。キューバ系もいろいろ見たいんですけど、犇めいていて難しそう。ルイス・キャパルディとエスネ・ベルーサとか、ジャイムス・ベイとスタークローラー辺りも被るかもしれませんし…。う~ん、悩ましい。



泣いても笑っても最終日。

ボブ・ディラン(グリーン)
グリーンスカイ・ブルーグラス(ヘヴン)
アンダーソン・パック & ザ・フリー・ナショナルズ(グリーン)
ケイシー・マスグレイヴス(ホワイト)

HINDS(レッド)
ジャックジョンソン(グリーン)
ベン・ハワード(ヘヴン)
サーペントウィズフィート(レッド)
ヴァンパイア・ウィークエンド(グリーン)
ダーティー・プロジェクターズ(レッド)
チャーチズ(ホワイト)
ウェスタン・キャラヴァン(苗場食堂)
バハナ(レッド)
フレンテ・クンビエーロ(パレス)

最終日に見たいアーティストが固まってます。グリーンスカイ・ブルーグラス、ジャックジョンソン、ダーティー・プロジェクターズは諦めます。アンダーソン・パック & ザ・フリー・ナショナルズとケイシー・マスグレイヴスも被る可能性があって怖いですし、ベン・ハワードとサーペントウィズフィートも厳しいか?移動がありますからね。という訳でこの日は被りまくりですが、最後はヴァンパイア・ウィークエンド~ボブ・ディランをゆっくり堪能いたします。ディランの後、チャーチズの後半だけでも見れれば嬉しいですけど、それもタイムテーブル次第。また入場規制もあるかもしれないですしね~。そして最後はパレスのフレンテ・クンビエーロまで起きていられるか?


こんな感じですが、これでも随分絞ったんですけどね。キューバやクンビア系は複数ステージに出るので、どこか観れるところで見れればと思いますし、まだ岩盤のミニライヴやサイン会もありますしね。パレスのサーカスだって見たいし、ドラゴンドラにも乗りたい。まあ、結局のところ、タイムテーブルが発表されるまでいかんともしがたいわけなんですよ。

でも、それが楽しいんですけどね!

ソニックマニア 最終ラインナップ!!

2018-06-06 20:12:06 | フェス、イベント
JAMESZOO / FOOL

ソニックマニアの追加アーティストが発表になりました。これをもって最終ラインナップとなるそうです。そのラインナップ詳細はオフィシャルサイトを確認して頂くといたしまして、今回追加になったのは以下の4組。

中田ヤスタカ
DORIAN CONCEPT
ROSS FROM FRIENDS
JAMESZOO


下3組は注目のブレインフィーダー・ステージへの追加。特にジェームスズーは嬉しいですね。2016年にブレインフィーダーがカマシ・ワシントンに続いて送り出した新しきジャズとしてジェイムスズーの「FOOL』はたいそう話題になりましたからね。サンダーキャット、リチャード・スペイヴン、スティーヴ・キューン、アルトゥール・ヴェロイカなども参加した、エレクトロニクスと生楽器が交差する前衛的且つフリーキーなフューチャー・ジャズ。初めて聴いた時は正直、ジャズには聴こえませんでしたが、聴けば聴く程、ジャズ的なインプロヴィゼーションにハマっていく怪盤。これはぜひバンド・セットで観てみたいですね〜。しかしDJの可能性もある訳で、どうなんでしょう?

どちらにせよ、ソニックマニア当日はほとんどブレインフィーダー・ステージに居ることになるわけですから、始めからそのつもりですし、被りの心配もありませんから良いですね〜。もちろん、NINE INCH NAILSや、MY BLOODY VALENTINE も見たいですけどね。あまり欲張っても、体力的に心配ですし。それにしても、フライング・ロータス、サンダーキャット、ジェイムスズー、ドリアン・コンセプト、さらにジョージ・クリントンですから! 楽しみですよね〜。オールナイトで見も心もドロドロになりそう。

しかもそのドロドロの裏っていうか表?では、中田ヤスタカとか、マシュメロとか、電気グルーヴとか、クリーンバンディットなんかがフロアを踊らせ、NINやマイブラが凄まじいライヴを繰り広げる訳ですから、いやこれは凄いイベントですね。


Jameszoo - 'Flake (Reprise)' [Live at Maida Vale]

クラレンス・ファウンテン RIP

2018-06-05 23:47:13 | ゴスペル
FIVE BLIND BOYS OF ALABAMA / HIGHER GROUND

ゴスペル・カルテットの最高峰、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマの創設メンバーであり、長きに渡って中心人物としてグループを牽引したクラレンス・ファウンテンが亡くなられたそうです。88歳。残念でなりません。


アラバマ州の盲学校生徒達によりその前身グループが結成されたのは1939年。当初はハッピーランド・シンガーズと名乗っていたそうですが、48年頃にファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマと名を改めます。50年代にはライヴァルだったファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピをはじめ、ソウル・スターラーズ、ピルグラム・トラヴェラーズ、ディキシー・ハミングバーズ等と共に、ゴスペル・クァルテットの黄金時代を彩りました。この50年代こそ彼らの全盛期となるのでしょうが、その後もメンバー・チェンジを繰り返しながら、数十年という長きに渡って活動を続けてきました。クラレンス・ファウンテンも数年前まで、リーダーとして素晴らしい歌声を聴かせてくれていました。



さて、私がこのグループを知ったのは93年にWOWOWか何かで彼らがその年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際の映像を見た時でした。ある意味カルチャー・ショックでしたね。その歌声の素晴らしさはもちろんですが、得体の知れない濃密なエネルギーにやられました。この頃はクラレンス・ファウンテンと共にもう一人のオリジナル・メンバーであるジョージ・スコットも健在で、2人は椅子に座って歌ってるんですが、歌が盛り上がってくると立ち上がって踊りだしちゃうんですよ。するとお付の人が「まあまあ、」みたいな感じで椅子に座らせて。でもクラレンス・ファウンテンが座ると今度はジョージ・スコットが立ち上がる。彼を座らせると、またクラレンス・ファウンテンが立ち上がる。それの繰り返しっていう。あともう一人、ジミー・カーターっていうやんちゃなおじちゃんがおりまして、彼は客席をシャウトしながら延々と練り歩くんです。そして観客を目の前にして「イエーイ!」だの「ヘーイ!」だのやたら煽りまくる。そうこうしているうちに音楽はどんどん高揚していくっていう。いやはや、ゴスペルって凄いな!!って思いましたよ。

そんな彼らは何度か来日していますが、私が彼らを初めて見たのは95年。渋谷「ON AIR」でした。ゴスペルのライヴを見に行くのはこれが初めてだったので、「キリスト教徒じゃないけど大丈夫なのか?」とか、本気で心配しながら行きました…。もちろんそんな心配は必要ありませんでしたけどね。残念ながら曲目等詳しいことは殆ど覚えていませんが、その感動は初のゴスペル体験として深く私の胸に刻まれています。もちろんリード・シンガーとしてクラレンス・ファウンテンの歌声は格別の存在感でした。

あと、04年にフジロック・フェスティヴァルに出演したのも印象的でしたね。フジロックの長い歴史の中でゴスペル・グループが出演したのはこのアラバマだけではないでしょうか? グリーン・ステージとオレンジ・コートで観ましたけど、特にオレンジ・コートは印象的でしたね。フジ最奥地で聴く本物のゴスペル・カルテット、夜の山々に響く黒いハーモニーの神々しさは未だに脳裏に焼き付いています。当時一緒にコラボ作を作っていたベン・ハーパーが飛び入りしたりも。もちろんクラレンス・ファウンテンも元気でした。彼のゴスペルらしい、噛んで含めるような、含蓄の深い歌声は感動的でした。しかもこれがクラレンス・ファウンテンを中心にしたアラバマの最後の来日となってしまったと思うと感慨もひとしおです。

この時、ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマがフジロックに出演したのは、現役で活躍するゴスペル・レジェンドとして貴重な存在だったことはもちろん、ロック、特にジャム・バンド界隈からリスペクトされていたことが大きかったでしょうね。正直、フジロックに先立つ02年、ジャム・バンドの祭典「ボナルー・フェスティヴァル」にアラバマが参加していると知った時はビックリしましたけど、その前後の彼らの作品を紐解けばそれも納得。ジョン・ハモンドやデヴィッド・リンドレーが参加した01年の「SPIRIT OF THE CENTURY」、ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドをバックに従えた02年の「HIGHER GROUND」。豪華ゲストを向かえ、ジョン・メデスキーが全面バックアップした03年の「GO TO TELL IT ON THE MOUNTAIN」。そして極めつけはベン・ハーパーとの共演アルバム「THERE WILL BE A LIGHT」(04年)。どれも伝統を大切にしながらも、新たな冒険心を感じさせてくれる力作でした。しかもこの4作で、4年連続グラミー賞「Best Traditional Soul Gospel Album」部門を受賞しています。グラミー賞で同じ部門を4年連続で受賞しているアーティストなんてそうそういないんじゃないでしょうか?まさに第2の全盛期でした。

その後、残念ながらクラレンス・ファウンテンはグループと別れてしまいますが、昨年発表の最新作「ALMOST HOME」にはまた参加していたようですね。このアルバム、恥ずかしながら私はまだ未聴なので、近く手に入れて聴いてみたいと思います。


1950年代のファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマを生で体験することは出来ませんでしたが、彼らの晩年の輝きを見ることが出来たのは、本当に幸せでした。クラレンス・ファウンテンの歌声、一生忘れません。

クラレンス・ファウンテンさん、安らかに。


写真のアルバムは02年の「HIGHER GROUND」。一番左がクラレンス・ファウンテン。中央奥がジミー・カーター。右手前がジョージ・スコット。

ライヴ・マジック第1弾!!

2018-06-04 20:43:57 | フェス、イベント
JON CLEARY / GOGO JUICE

御存知、ピーター・バラカンさんが監修を務めるルーツ系音楽フェス、今年5周年を迎える「Peter Barakan's LIVE MAGIC!」の出演アーティスト第一弾が発表されました。その気になるメンツは以下のような感じ。


Jon Cleary Trio with Nigel Hall
Jon Cleary Solo Piano
Flook
Garikayi Tirikoti
高田漣
民謡クルセイダーズ
勝井祐二×U-zhaan
濱口祐自
久保田リョウヘイ

イギリス生まれのニューオーリンズ・ピアノ・マスター、ジョン・クリアリー。2014年の第1回開催でもメインの一人だった彼。その時はアブソリュート・モンスター・ジェントルメンを率いてのバンド編成と、ソロ・ピアノの二本立てでした。今回はトリオとソロ・ピアのやはり2本立てのよう。トリオでは2013年に来日していますが、その時のメンバーはジョン・クリアリーのピアノに、コーネル・ウィリアムズ(b)、テレンス・ヒギンス(ds)でした。今回はどんなトリオなんでしょうね?一緒にやってくるナイジェル・ホールは、ジョン・クリアリーの現在最も新しいスタジオ作「GOGO JUICE」(写真)に参加しているキーボード奏者/ヴォーカリストで、ジャム・バンドのレタス界隈との共演でも知られる方ですので、間違いなくライヴ強者でしょうから、どんなセッションになるのか楽しみですね。ちなみに「GOGO JUICE」は、ジョン・クリアリーが名うてのメンバーを集めて作りあげた、弾力抜群のニューオーリンズ産ファンキー・ソウル満載で、グラミー賞『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』部門を受賞した傑作です。またソロ・ピアノでも昨年ライヴ盤「Live At Chickie Wah Wah」を出したばかりなので、脂の乗ったプレイを聴かせてくれることでしょう。

他には、日本でも人気のアイリッシュ・インストルメンタル・バンド、フルック、ジンバブエからンビラ(親指ピアノ)の名手ガリカイ・ティリコティ、そしてお馴染みの濱口祐自、高田漣など、個性的なアーティストが並んでいます。でも、まだまだですよね? やっぱりジェリー・ダグラス級のサプライズが欲しいな〜、なんて言ってみたり。




John Cleary - Live Spotorno 2017



Flook - Sharig



Garikayi Tirikoti playing Bukatiende on Mavembe / Gandanga Mbira



青葉市子 @表参道ヒルズ

2018-06-03 14:56:19 | フェス、イベント
今日6月3日、表参道ヒルズにて開催の、リンネル 心地よい暮らしフェスタにて、青葉市子さんのライブを観て参りました!

真っ黒なロングヘアに、きちっと揃えた前髪が印象的な青葉市子さん。ガットギターを爪弾き歌うその雰囲気は、とても可憐で、ちょっぴりダークでもある。それは彼女の生み出す曲や歌の幻想的なイメージとシンクロし、不思議な雰囲気を作り出していく。

イベント会場のガヤガヤした雰囲気を、「リンネル・バンド」と称するユーモアも素敵。

「いきのこり●ぼくら」、「太陽さん」、「マホロボシヤ」など、繊細な歌声とステキなメロディーが、聴くものの想像力を静に刺激する、およそ30分程のライブでした。

そそるライヴ 6月編

2018-06-02 21:37:51 | そそるライヴ
関東近辺にて6月に行われるライヴ、フェス、イベントのなかで、気になるものをピックアップしてみました。


6/01(金)The Original James Brown Band @ビルボードライヴ東京
6/02(土)TAICOCLUB’18 @長野県木曽郡木祖村 こだまの森
6/03(日)TAICOCLUB’18 @長野県木曽郡木祖村 こだまの森
6/04(月)Hiatus Kaiyote presents Swooping Duck @ビルボードライヴ東京
6/07(木)MACEO PARKER & HIS BIG BAND  @ブルーノート東京
6/08(金)Corinne Bailey Rae @ビルボードライヴ東京
6/15(金)Herve Samb @晴れたら空に豆まいて
6/16(土)Danny Kortchmar @ビルボードライヴ東京
6/21(木)GORILLAZ @幕張メッセ
6/22(金)BLUE GIANT NIGHTS @ブルーノート東京
6/23(土)FUJI ROCK FESTIVAL '18 PRE-FESTIVAL PARTY @SHIBUYA CLUB QUATTRO
6/25(月)NICOLA CONTE & SPIRITUAL GALAXY  @ブルーノート東京
6/27(水)PETER ASHER & ALBERT LEE @丸の内 コットンクラブ
6/29(金)KAYTRANADA @恵比寿 LIQUID ROOM
6/30(土)アースガーデン“夏” @代々木公園 入場フリー
7/01(日)アースガーデン“夏” @代々木公園 入場フリー


お出かけの際は事前のご確認をお願いいたしま~す!

フジロック第8弾&ステージ別ラインナップ!!

2018-06-01 19:42:14 | フジロック
フジロックのステージ別、及び第8弾ラインナップがオフィシャルサイトにて発表になりました。今回、魅惑の小ステージも一気に発表されたので、追加アーティストはなんと118組だそう。詳しくはオフィシャルサイトを確認して頂くとして、「ルーツな日記」的に気になるところやらを少々。

まず、今回の発表で一番の誤算だったのは、ヘヴンのヘッドライナーですよ! これまでのフライヤー画像の4段目にいた人達、覚えてますか? 金曜日はオデッザ、イヤーズ&イヤーズ、土曜日はフィッシュボーン、マキシマム ザ ホルモン、MGMT 、そして日曜日がダーティー・プロジェクターズ、グリーンスカイ・ブルーグラス、ジャック・ジョンソン、でした。当然、この枠には意味が有ると思うじゃないですか?例えばレッドのトリとか、ヘヴンのトリとか、ホワイトのトリ前とか? まあ個人的には少なくともこの中にヘヴンのトリは居るのだろうと思っていた訳です。だってグリーンスカイ・ブルーグラスですから。そんな訳で、ボブ・ディランとグリーンスカイ・ブルーグラスは被るのか〜!と悶絶する反面、ケンドリック・ラマーとナサニエル・レイトリフは被らないぞ!と多寡を括っていたのです。

ところが今日の発表ですよ!! 土曜日はナサニエル・レイトリフがヘヴンのトリで、ケンドリック・ラマーと被っちゃうじゃないですか〜!! 金曜日も4段目ではないハナレグミがヘヴンのトリですし。じゃあ、日曜日ヘヴンのトリはグリーンスカイ・ブルーグラスでは無いのか?いや、そこはしっかりグリーンスカイ・ブルーグラスがトリで、おそらくボブ・ディランと被ってくるでしょうっていう…。結局、あの4段目には意味が無かったというか、法則は無かった訳で、まったくもって騙されました…。それにしてもケンドリック・ラマーとナサニエル・レイトリフの被りは痛過ぎます。



さて、気を取り直して、ステージ別にあれこれと。

まずはグリーンステージ。金曜日から。イヤーズ&イヤーズがグリーンというのはちょっぴり意外でした。レッドのトリかと思っていましたが、過去にやってますからね〜。最後はサカナクション〜N.E.R.D というという流れ。良いんじゃないですか。この日はまだ枠があるようなので、あまり期待せずに追加を待ちましょう。土曜日はスクリレックス〜ケンドリック・ラマーという超強力リレー。そしてその前にマキシマム ザ ホルモンが入るという、なかなかのカオス。新作も最高なジェイムス・ベイにも期待。そして日曜日。ここにアンダーソン・パークが入るとは思っていませんでした。てっきりホワイトかレッドかと。日本でもブラック・ミュージックが市民権を得ていると言うことでしょうか。楽しみですね。アンダーソン・パーク〜ジャック・ジョンソン〜ヴァンパイア・ウィークエンド〜ボブ・ディランという流れは、もうずっとグリーンに居ても良い感じ。ま、そうもいかないのがフジロックなんですけどね。

お次はホワイトステージ。金曜日のオデッザ〜ポスト・マローンという”売れ筋”な流れはフジロックらしからぬ雰囲気なれど、ポスト・マローンはどんなライヴをするのか?ちょっと気になります。パーケイ・コーツとアルバート・ハモンドJr.も楽しみ。土曜日は、何やら激しそうなのが並んでいますが、バスクのエスネ・ベルーサと、パンキッシュな新鋭スタークローラーは見てみたい。スタークローラーの女性シンガーさんは、ちょっと怖そうですけどね…。日曜日はチャーチズ、ミーシャ、ケイシー・マスグレイヴスと、女性シンガー強しな印象。ケイシー・マスグレイヴスは楽しみですね〜。グリーンのアンダーソン・パークと被るとか、そういうの絶対やめてくださいね!!! あとミーシャは、menber欄がいまだ空欄ですが、バックに黒田卓也とかコーリー・キングとか連れて来てくれるんでしょうかね?それだったら見てみたいですよね〜。


そしてレッド・マーキー。3日間とも概ねレッド・マーキーらしい面々が並んだ印象。流石にマック・デマルコ、MGMT、ダーティー・プロジェクターズというトリ3組は強力ですね。他にも、レッツ・イート・グランマ、チューン・ヤーズ、スーパーオーガニズム、ルイス・キャパルディ、サーペントウィズフィート、HINDSなど、個性的なメンツで彩られています。個人的にはサーペントウィズフィートが要注目なのですが、トリ前という時間帯はどうでしょう?特にこの日は色々ひしめいてますからね〜。

もっとも気になるフィールド・オブ・ヘヴン。先程の4段目の推理から、金曜日のトリはまだ発表されていないのでは?とちょっぴり期待していたのですが、ハナレグミでしたね〜。「ルーツな日記」的にはザ・テスキー・ブラザーズとマーク・リーボウのセラミック・ドッグは必見。そして土曜日もカーラ・トーマス〜ナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツ!!っていう、これまた必見です。ですが先に触れたように、ナサニエル・レイトリフはケンドリック・ラマーとの被りが濃厚な訳で、これは残念無念ですね。カーラ・トーマスはバックにハイ・リズム、ゲストに妹さんも連れてくるとのことで、ホント楽しみです。コロンビアのランチョ・アパルテも気になります。日曜日のトリは予想通りのグリーンスカイ・ブルーグラス。ヘヴンらしくて良いですね〜。しかも序盤から最高の流れなんです。カントリーのウェスタン・キャラヴァン、キューバのインタラクティーヴォ、英叙情派シンガー・ソングライターのベン・ハワード、アイルランドが誇るホットハウス・フラワーズ。これぞヘヴンですよね。でもこの日はグリーンも最高なんですよね〜。いやはや、グリーンもヘヴンも最高っていう、まさか両ステージを行ったり来たりは出来ませんしね…。困った〜。


さて、残る魅惑の小ステージ群。これらはもう何て言うか、相変わらずですよ。まったくもって闇鍋状態で、フジロックの最もフジロックらしい混沌としたラインナップです。気になるところと言えば、まずはパレス・オブ・ワンダーです。金曜日にナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツとザ・テスキー・ブラザーズが出る。私のように土曜のケンドリックとナサニエル・レイトリフの被りに悩んでる方がどれほどいらっしゃるか分りませんが(多分、相当少数派だと思いますが…)、ここに救済措置があったのです。そうです、ナサニエル・レイトリフは金曜パレスで観れるんです!!いや〜良かった!ありがとうフジロック! 日曜日のフレンテ・クンビエーロ、キュバーナ・フィエスタというコロンビアやキューバの面々も気になりますし、全般、パレスならではのドロドロした深夜が楽しめそうですね。

苗場食堂では、金曜日にホットハウス・フラワーズが登場します。苗場食堂でホットハウス・フラワーズって凄くないですか?これは観たいですね〜。ですが、なんかパレスのナサニエル・レイトリフと被りそうな予感なんですよね…。どうでしょう?他にもインタラクティーヴォ、ウェスタン・キャラヴァンなど、他ステージで観るのとはまた違う、苗場食堂独特の雰囲気ならではの濃さが味わえそうですね。あと、日本伝統舞台芸術「雅楽」って凄そうですね。こういうチョイス、好きだな〜。

カフェ・ド・パリも独特の雰囲気が楽しめますよね〜。お馴染みのビッグ・ウィリーズ・バーレスクはもちろん、コロンビアのランチョ・アパルテやフレンテ・クンビエーロなど、最奥地ならではのディープなステージを見せてくれそうです。あと日本から、ケルト&ブルースのハモニカクリームズが出る。このバンドは良いですよ、特にライヴは鉄板です。もっと広いステージでも良かったと思いますけどね。

そしてピラミッド・ガーデンにレイ・バービー は嬉しいですね。まあ、場所が場所ですから、観れるかどうか難しいですが。あとは木道程にKYTEのニックムーンっていう以外な追加もあったり。ジプシー・アヴァロンのトータス松本も驚きましたね。ソロですよね?弾き語りですか? 他にもデイ・ドリーミング、岩盤スクエア、ブルー・ギャラクシーといったDJステージも発表されてますし、いやはや、情報量が多過ぎて脳がついて行きません…。でもこのぐちゃぐちゃした感じがフジロックですからね! でも岩盤スクエアは未発表の方が面白かったかな。


さて、脳内妄想タイムテーブルも真っ盛りな現在ですが、シュミレーションが煮詰まった頃、また展望など書いてみたいと思います。