いよいよ年末になってきましたので、今年もやりますよ! 年間ベスト・アルバム! しかも今回は思い切ってベスト30です! 今年はライヴやイベントのレポが中心で、あまりCDレビューを書けなかったので、せっかく良いCDを沢山買ったのに勿体ない!ということで、年末にドカッと30枚紹介しちゃいます。一応順位を付けますが、個人的な趣味と偏見に偏ったかなり気分的なものです。ですが「ルーツな日記」が選ぶベスト30として自信をもって紹介します。お楽しみに。
で、今回はまだベスト30の本編を何も発表していないのに、いきなり番外編です。
本編のベスト30はあくまでも「ルーツな日記」的なベスト・アルバムですが、なかなか「ルーツな日記」では取り上げづらいロック系でも、個人的に燃えたアルバムが結構あるので、その辺りをチョイスしました。
と言う訳で、「超個人的08年オルタナティヴ・ベスト10」です!
1位
PATTI SMITH KEVIN SHIELDS / THE CORAL SEA
パティ・スミス大好きです。ロバート・メイプルソープに捧げた詩の朗読。バックはケヴィン・シールズのギターノイズ。05年と06年にロンドンで行われたライヴを録音。とにかく美しすぎる。詩の内容が分からなくてもパティ・スミスの声には心を揺さぶられます。そしてケヴィン・シールズのギターがまた素晴らしい。
2位
PRIMAL SCREAM / BEAUTIFUL FUTURE
ここ数年のプライマルは、ちょっと違う感じがしていましたが、これは私の好きなプライマルらしい妖しいヘロヘロ感が戻って来ていて最高です。やっぱりラヴフォックスの参加が大きい? 新旧享楽の権化達の共演です。
3位
CSS / DONKEY
で、そのラヴフォックの歌声が病み付きになるCSSの2nd。始めは1stに比べてまともになっちゃって何か大人しい?って思いましたが、聴けば聴く程後を引くスルメ・グルーヴ。2本のギターの絡みなんかもポップで格好良い!
4位
METALLICA / DEATH MAGNETIC
デビュー当時からメタリカの大ファンの私としては、嬉しすぎる最新作。これこそスラッシュ・メタルですよ! やっぱりメタリカはこうじゃなくちゃの会心作!
5位
COLDPLAY / VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENNDS
前作は正直あまり好きではありませんでした。なので今作も半信半疑だったのですが、これは良いですね。サマソニのライヴも素晴らしかった!
6位
BECK / MODERN GUILT
何だかんだで格好良いベック。オールドなフォークやブルースをルーツに持っていることは有名なので、本編に入れても良かったのですが…。
7位
TRICKY / KNOWLE WEST BOY
トリッキーに駄作無し。フジロックのライヴも濃かった。こちらも本編でも十分のなのですが、何かこちらの方が座りがいいので。
8位
SIGUR ROS / MED SUD I EYRUM VID SPILUM
前評判からかなり高かったこのアルバム。やはり素晴らしい!
9位
THE TING TINGS / WE STARTED NOTHING
今年最もセンセーショナルな新人デュオ。
10位
EL MADMO / EL MADMO
内容うんぬんより、ノラ・ジョーンズがこういう形でアルバムを出したことが痛快。
今年はライヴに恵まれた年でもありました。ベスト3はネヴィル・ブラザーズ東京2DAYS、サマソニのアリシア・キーズ、フジロックでのブーツィー・コリンズ・トリビュート・トゥ・ザ・ゴットファーザー・オブ・ソウル。この3組のライヴは一生忘れること無いでしょうね。本当に最高でした! これに次ぐのが武道館のビョークだったり、東京ジャズで観たミッシェル・カミロやリシャール・ガリアーノだったり。東京ジャズと言えば伝説のスライも観ちゃいました! もちろんフジでのベティ・ラベットやロドガブ、レタスも良かったし、サマソニのヴァーヴやコールドプレイも最高でした。さらに昨日観たばかりの上原ひろみ! まだあの感動に酔いしれています。そしてもう一つ忘れられないのがフジと単独と2回観たCSS。私のラヴフォックス好きは当分続きそうです。早くまた来日してくれないですかね~。
で、今年はニューフェイスにも恵まれた年でした。と言う訳で、「ルーツな日記」的ブラテストホープ・ベスト5です!
1位
MARIE MAcGILLIS
オールド・タイム・レディーの最終兵器、マリー・マクギリス! アルバムもさることながら来日公演も素晴らしかった。狭くアット・ホームな雰囲気のハコだったからこそなおさらにヴィンテージな香りを濃密に味わうことが出来ました。来年出るという新作も楽しみですし、それを引っさげて必ずや来日してくれることでしょう。こんなシンガーが出てくるアメリカって凄いな!
2位
SAMANTHA SCHULTS
衝撃度ではマリー・マクギリス以上。ボニー・レイット、グレイス・ポッターの系譜に繋がる才能の持ち主。デビュー作で聴けるフォーキー且つブルージーな歌声はなんと16歳! で、現在17歳だとか。やばいでしょ!この人。
3位
PRISCILLA AHN
この人は天使です。歌声も、ルックスも。透明感と清涼感、素朴な中に光るポップ・センス。ずっとこのままでいてほしい…。
4位
ELI"PAPERBOY"REED
この人も衝撃的でした。ミラクルな白人ソウルマン。これぞピュア・ソウル! 現代の黒人男性R&Bシンガーも少し見習って欲しいな…、何て思ったり。
5位
MEIKO
某クリスマス・コンピで好きになった女性シンガー。この人の声に今メロメロです。「Under My Bed」は今一番好きな曲。ライヴが観たい!