ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

サマーソニックが熱くなってきた!!

2019-02-28 20:02:01 | フェス、イベント
ROBERT GLASPER / BLACK RADIO

サマーソニックの追加アーティストが発表されました!今回は以下の20組!

WEEZER
ROBERT GLASPER
SNOW PATROL
BANANARAMA
BJÖRN AGAIN
GRACE CARTER
PALE WAVES
JUJU
CATFISH AND THE BOTTLEMEN
THE LEMON TWIGS
SUPERORGANISM
TASH SULTANA
TOM WALKER
東京スカパラダイスオーケストラ
ZEDD
CHVRCHES
MAHALIA
SOFI TUKKER
SEVENTEEN
KingGnu



流石にサマソニも熱くなってきましたね!ウィーザー、スノウ・パトロール、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン、ザ・レモン・ツイッグス、ペール・ウェーヴスの決定は嬉しいですね。やっぱりこの辺りが充実してくれないと、洋楽ロック・フェスとしての沽券に関わりますからね。

とは言え、「ルーツの日記」的に最も熱いのは、ロバート・グラスパーですよ!バンドメンバーに、モス・デフ、クリス・デイヴ、デリック・ホッジを引き連れて来るって、まじてすか!?ロバート・グラスパーが前回サマソニに出たときはメッセでしたが、今年はどうでしょう?昨年のカマシ・ワシントンのようにビーチのトリですかね?ただ、ロバート・グラスパーのジャズって、カマシみたいにグワー!!って来ないじゃないですか?いたってクールと言うか。ロック・フェスのトリには向いてないような気もするんですよ。なのでビーチの夕方辺り?いややっぱりメッセかな?ヒップホップ色濃くなりそうですし。まあ、どこに出るにしろ、必見ですけどね。

R&Bの新鋭、グレース・カーター、マへリアも楽しみ。どちらもUK期待の女性シンガーです。昨年のサマソニでも、ジョルジャ・スミス、ケレラといった新世代の女性R&Bシンガーがとても印象的でしたからね、やはりこの辺りは流石サマソニって感じですね。

UKの新鋭と言えば、トム・ウォーカーも忘れてはなりません。先日のブリットアワードで新人賞にあたる「British Breakthrough Act」を受賞したばかりの注目株。既にサマソニ出演が決まっているサム・フェンダーと並び、エド・シーランやサム・スミスに続くUK次世代ヒーローの最右翼の一人でしょう。サマソニさん、仕事が早い!

そしてもう一人、大注目なのがタッシュ・スルタナですよ!オーストラリア出身の女性シンガー・ソングライターなんですけど、ギター、ピアノ、サックス他、幾種類もの楽器を使いこなすマルチ・ミュージシャンであり、ループを使った、いわゆる一人バンド・スタイルの若き天才。彼女のライヴは見てみたいですね~。

他にも、昨年のフジロックも最高だったチャーチズ、昨年のフジロックで見そびれたスーパーオーガニズム、一昨年のフジロックでチラ見したキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンも観たい!!


あとね、実は私、小学生の頃、ABBAで洋楽に目覚めたんです。めちゃくちゃABBAにハマったんです。今回決まったビヨルン・アゲインって、オーストラリア出身のABBAのトリビュートグループらしいですね。これは観ない訳にいきませんね。超楽しそう!!!


あ~、俄然サマソニが楽しみになってきてしまいました。仕方ない、3日通しで行きますか!!


という訳で、次回は日割りについて、語ろうかな〜。




Mahalia - I Wish I Missed My Ex | BRITs 2019 Critics’ Choice Session at Abbey Road

「Brit Awards」が、その年の活躍が期待される新人アーティストへ贈る賞「Critics’ Choice」。マへリアは2019年の候補者でした。残念ながら受賞は逃しましたけど。ちなみに受賞したのは、やはりサマソニに来るサム・フェンダーでした。さらにちなみに、昨年の受賞者はジョルジャ・スミスでした。



Grace Carter - Half Of You (Live Session)

正直、R&Bと呼ぶにはメロディアスすぎるように思うのですが、それ故に、ポスト・アデル的なポテンシャルすら持ち得ているようにも感じるグレース・カーター。ちなみに、グレース・カーターは、マへリアやオクタヴィアンと共に、BBCの「Sound of 2019」に選ばれていました。いやはやサマソニ、流石に揃えてきましたね〜。



Tash Sultana "Jungle" (Live) - California Roots 2018

オーストラリア・メルボルン出身のまだ20代前半の若き才能。その演奏スタイル全てが凄いですが、特にギターはジミ・ヘンドリクスの再来とか言われてたり。って言うか歌も相当魅力的。ちなみにジミヘンばりのギターは9:15辺りから。


Tom Walker & Red Hot Chilli Pipers - Leave A Light On (The Quay Sessions)

トム・ウォーカーと、フジロックに出るRed Hot Chilli Pipersとの共演というパンチの効いた映像がありました。サマソニに出る方(Peppers)じゃないですからね。泥臭さのある歌声が良いですね。


Black Radio feat. Yasiin Bey Lyric Video

ロバート・グラスパーがブラック・ミュージックの新たな道を示した名作「BLACK RADIO」。そのタイトル曲は、ヤシーン・ベイことモス・デフとの共作曲でした。

テデスキ・トラックス・バンド来日と、コフィ・バーブリッジ安らかに…

2019-02-28 10:56:29 | ルーツ・ロック
TEDESCHI TRUCKS BAND / SIGNS

現行サザン・ロックの最高峰、テデスキ・トラックス・バンドの新作「SIGNS」。テデスキ・トラックス・バンド名義のスタジオ作品としては、3年振り4枚目となる今作。録音はお馴染みのスワンプ・ラーガ・スタジオ。プロデュースは、デレク・トラックスとジム・スコット。このジム・スコットは、ウィルコとの仕事で知られるプロデューサーで、テデスキ・トラックス・バンドとは、1st作、2nd作でも、デレクと共同プロデュースしている、信頼厚きブレーンです。

黒くソウルフルなフィーリングに溢れる「Signs, High Times」に始まり、「When Will I Begin」、「Walk Through This Life」など、デレクのスライド・ギターやスーザンの歌声はもちろん、ホーンやコーラスを含めたバンド一丸となっての深遠なるアメリカーナはテデスキ・トラックス・バンドならではのモダン・サザン・ロック。マイク・マティソンの作で彼の歌声もフィーチャーしたファンキーな「Strengthen What Remains」も良い。おおらかな南部グルーヴが最高な「hard Case」や「They Don't Shine」、ジャム・バンドも飲み込んだサザン・ロックのダイナミズム溢れる「Shame」など、王者の風格さえ漂う強力盤。

ブルース、ソウル、ゴスペル、ジャズなど、ありとあらゆるルーツ・ミュージックをごった煮にしながらも、これぞテデスキ・トラックス・バンド!という彼らならではの”しなやか”なグルーヴに酔いしれる。

そんなテデスキ・トラックス・バンドは現在アメリカをツアー中。4月にはヨーロッパに渡り、5月にまたアメリカへ戻り、そして6月に日本にやってきます。現在発表されている公演日程は以下の通り。


2019年6月11日(火) @ 大阪 あましんアルカイックホール
2019年6月12日(水) @ 名古屋 Zepp Nagoya
2019年6月14日(金)、15日(土)、16日(日) @ 東京ドームシティホール

詳細はこちら→  ウドー音楽事務所



新譜の発表、来日の決定と、嬉しいニュースの続くテデスキ・トラックス・バンドですが、とても悲しい知らせもありました。

2019年2月15日、コフィ・バーブリッジが亡くなられました。デレク・トラックス・バンド時代から、デレクを支えてきたキーボード/フルート奏者です。2017年に心臓の手術を受けたこともあり、今回のツアーには参加しないよていだったそうです。デレクのバンドにおける鍵盤奏者の重要性は言わずもがなですが、フルート奏者が居るというところもとてもユニークで、ステージにおいても存在感を発揮していました。また、ソングライターとしても貢献し、新作「SIGNS」でも、「Signs, High Times」、「Still Your Mind」の2曲で作曲者にクレジットされています。

ステージでコフィがフルートを吹く姿を見れないと思うと、とても残念でなりませんね…。


コフィ・バーブリッジさん、安らかに。




Tedeschi Trucks Band ~ Mahjoun (w/Branford Marsalis)

アカデミー賞をクイーンが席巻!!

2019-02-25 19:30:12 | フェス、イベント
アカデミー賞、今回は司会のケヴィン・ハートが色々あって辞退してしまったそうで、30年振りに司会無しの賞授式となり、オープニングはどうなるのだろうと思いきや、まさかのクイーンのライヴでスタートでしたね! いきなりロックなライヴですよ!! クイーン+アダム・ランバートによる「We Will Rock You」から「We Are the Champions」。アダム・ランバート、存在感抜群でしたね。そしてブライアン・メイのギターの鳴りが最高でした!! 「We Are the Champions」は特に素晴らしかった。ロジャー・テイラーのドラムスも良かった。残念ながらジョン・ディーゴンは居ませんでしたけど。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は作品賞こそ逃したものの、主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞と、今回最多の4部門を受賞。特にフレディ・マーキュリー役を熱演したラミ・ラメックが主演男優賞を受賞したのは嬉しいですね。あとフレディの恋人メアリーを演じたルーシー・ボイントンも、ラミと一緒に来ていたのも印象的。二人は実際に恋人との噂もあったり。いやはや『ボヘミアン・ラプソディ』、歴史に残る映画になりましたね。

では『ボヘミアン・ラプソディ』が逃した作品賞を受賞したのは何か?私は『ブラックパンサー』を推しつつ、 おそらく『ROMA ローマ』が受賞するんだろうなと思っていましたが、『グリーンブック』でしたね。こちらは、ドン・シャーリーという黒人ジャズピアニストが、イタリア系ドライバーを雇って、まだ人種差別の残る時代の南部へツアーに出掛けるという、実話に基づいた話だそう。日本でも3月1日から公開になるようですので、私も見に行ってみようかな〜。

そして個人的に最も注目していたのが歌曲賞です。ケンドリック・ラマー&SZAが歌う『ブラックパンサー』の「All The Stars」か? それともレディー・ガガ&ブラッドリー・クーパーによる『アリー/ スター誕生』の「Shallow」か?ここはこの2曲の一騎打ちの様相でしたが、レディー・ガガでしたね〜!! 私はケンドリックを推していたんですけど、まあ、この「Shallow」は良い曲ですよね。製作にはマーク・ロンソンも絡んでいて、なるほどな〜って感じですね。受賞スピーチで興奮のあまり動揺を隠せない雰囲気のガガ様に対し、余裕綽々な感じのマーク・ロンソンという、二人の対比も面白かった。

歌曲賞と言えば、楽しみだったのがパフォーマンスですよ。レディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる生「Shallow」、素晴らしかったですね。先のグラミー賞では、一人でロックに歌ったガガ様でしたが、やはりデュエットになるとまた違う濃密さがあって、引き込まれました。でも個人的に最も印象的だったのは、デヴィッド・ローリングスとギリアン・ウェルチが歌った「When A Cowboy Trades His Spurs For Wings」です。コーエン兄弟による西部劇映画『バスターのバラード』からの曲で、2人の共作曲。ギリアン・ウェルチは96年に「Revival」でデビューしたフォーク/カントリー界を代表するシンガー・ソング・ライターで、デヴィッド・ローリングスは彼女の音楽的な右腕であり、公私にわたるパートナー。二人が歌う麗しのカントリー。同じ柄が刺繍された衣装がまた良かったですね。そして二人を紹介したのがケイシー・マスグレイヴス。グラミー賞で「最優秀アルバム」を受賞し、まさに時の人って感じですね。ピンクのドレス姿が美しかった!!ジェニファ・ハドソンが歌った『RBG』の「I’ll Fight」、ベッド・ミドラーが歌ったメリー・ポピンズも良かったです。

あと印象的だったのは、『ブラック・クランズマン』で脚色賞を受賞したスパイク・リーですね。これが初受賞だそうです。紫のスーツにハットという出で立ちで、はしゃぎつつ力強いスピーチを披露し、拍手喝采を浴びていました。『ブラック・クランズマン』もこれから日本で公開になるようなので、見てみたいですね。

『ブラック・クランズマン』と言えば、音楽を担当したテレンス・ブランチャードが作曲賞にノミネートされていたんですけど、こちらは『ブラックパンサー』のルドウィグ・ゴラソンでした。この辺りの争いも興味深いところではあったんですけどね。ちなみに『ブラックパンサー』は作曲賞、美術賞、衣装デザイン賞の3部門を受賞してまして、これは、「ボヘミアン・ラプソディ」の4部門に続くマルチ受賞とのことなので、なかなか健闘したところでしょうか? ちなみに「グリーンブック」、「ROMA ローマ」も3部門受賞です。


やはり作品賞を受賞した「グリーンブック」と、監督賞を受賞した「ROMA ローマ」の2作品が、今年の軸になったとは思うのですが、クイーンの存在感も格別でしたよね。オープニングのインパクトも破格でしたし、主演男優賞を含む最多の4部門受賞ですから。今年のアカデミーは『ボヘミアン・ラプソディ』の年だったと言っても過言ではないのでは?



もうすぐアカデミー賞

2019-02-22 21:44:30 | フェス、イベント
Black Panther: The Album

もうすぐアカデミー賞ですね。

映画に疎い私ににとっても、今年のアカデミー賞はちょっと面白い。

なぜって、音楽ファンにとってそそられる映画が有力候補としてノミネートされているからです!!

という訳で、今年の作品賞のノミネートは以下の8作品。


『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』
『バイス』


まず、注目は『ブラックパンサー』ですよね。アメリカではお馴染みのアメコミの映画化。ですが主要キャストやスタッフの大半を黒人が占めているという点が意義深い。作品賞他計6部門にノミネートされているんですが、録音賞、音響編集賞、歌曲賞、作曲賞と、何故か音系が多い。ちなみに歌曲賞ノミネートはもちろんケンドリック・ラマー&シザの「All The Star」です。ちなみに私、この映画は見てません。でもケンドリックの「Black Panther: The Album」は聴いてます。なので「ブラックパンサー」と言えばケンドリックであり、もし「ブラックパンサー」がオスカーを獲れば、それはケンドリックの勝利、そんなイメージなんです。

そんなケンドリックの前に立ちはだかるのが、レディ・ガガです。『アリー/スター誕生』は、女性シンガーがスターの階段を駆け上るストーリーで、ガガ様はその主演ですからね!流石ですね。監督も務める俳優ブラッドリー・クーパーと歌った「Shallow」は、ケンドリックの「All The Star」と並び、グラミー賞にもノミネートされた、昨年を代表する名曲ですね。劇中でその曲を歌うシーン、それだけでも感動しちゃいますよね。作品賞、主演女優賞、主演男優賞など、8部門でノミネート。


『グリーンブック』は、黒人ジャズピアニストのドン・シャーリーが、イタリア系ドライバーを雇って、まだ人種差別の残る時代の南部へツアーに出掛けるという、実話に基づいた話だそう。この映画も面白そうですね~。

そして、音楽映画として忘れてならないのが、日本でも社会現象的に大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』ですね。もう説明不要のクイーンの伝記映画。作品賞、主演男優賞など、5部門にノミネート。


そしてもう一つ。『ブラック・クランズマン』は、「マルコムX」で有名な黒人監督スパイク・リーによる作品。黒人刑事によるKKK潜入捜査というノンフィクション小説を映画化したものだそう。音楽にはテレンス・ブランチャードが起用され、作曲賞にノミネートされています。「ブラックパンサー」と並んで、ブラックムービーがオスカーを席巻するか?という点でも注目です。


でも最有力候補は、10部門でノミネートされている『ROMA/ローマ』のようですね。1970年代のメキシコを舞台にしたモノクロ映画だそう。気になるのはこの映画、ネットフリックスによるネット配信の作品だそうで、アメリカでは一部の劇場で公開されただけで、すぐに配信されたそう。音楽界だけでなく、映画も鑑賞の仕方が変わってきている、そんな時代の変化を感じさせられますね。そういう意味でも、この作品の受賞の如何は注目です。



そして注目と言えば、歌曲賞です。ノミネートは以下の通り。


「All The Stars」from『ブラックパンサー』

「I’ll Fight」from『RBG(原題)』

「The Place Where Lost Things Go」from『メリー・ポピンズ リターンズ』

「Shallow」from『アリー/ スター誕生』

「When A Cowboy Trades His Spurs For Wings」from『バスターのバラード』

やっぱり、ケンドリック・ラマー&SZA「All The Stars」と、レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー「Shallow」ですよね。個人的にはケンドリックを推したいですが、ガガ様優勢かな? 他にも、「I’ll Fight」はジェニファー・ハドソンですし、「When A Cowboy Trades His Spurs For Wings」はデヴィッド・ローリングスとギリアン・ウェルチの曲ですからね!この映画『バスターのバラード』はコーエン兄弟による西部劇。劇中では元オールド・クロウ・メディスン・ショーのウィリー・ネルソンと、コーエン兄弟の名作『オー・ブラザー!』にも出ていたティム・ブレイク・ネルソンが歌っているようですね。この映画も見てみたい!!


これは、受賞式でのパフォーマンスも楽しみですね。グラミーでは一人で歌ったレディー・ガガは、アカデミー賞ではデュエットするのかな? ケンドリック・ラマー&SZA のパフォーマンスも予定されていましたが、何やら取りやめになったようですね、楽しみにしていたのに、残念ですね~。あと、歌曲賞ではありませんが、クイーン+アダム・ランバートのパフォーマンスもあるようです。

あと、注目と言えば、レディー・ガガが主演女優賞を受賞するのか?っていうね。


色々楽しみなアカデミー賞、もうすぐです。



Kendrick Lamar, SZA - All The Stars (Black Panther version)



Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow (A Star Is Born)



"I’ll Fight" | Jennifer Hudson | Music & Lyrics by Diane Warren (From the Motion Picture ‘RBG’)



When A Cowboy Trades His Spurs For Wings - Official Lyric Video - The Ballad of Buster Scruggs




Brit Awards 2019 受賞結果

2019-02-21 19:56:06 | フェス、イベント
イギリスのグラミー賞とも言われる「ブリット・アワード」の授賞式が、現地時間で2月20日夜、英ロンドンのO2アリーナで開催されました。受賞結果は以下の通り。


British Male Solo Artist: George Ezra

British Female Solo Artist: Jorja Smith

British Group: The 1975

British Breakthrough Act: Tom Walker

International Group: The Carters

International Male Solo Artist: Drake

International Female Solo Artist: Ariana Grande

BRITs Global Success Award: Ed Sheeran

British Artist Video Award: Little Mix ft Nicki Minaj ‘Woman Like Me’

Best British Producer: Calvin Harris

British Single: Calvin Harris & Dua Lipa ‘One Kiss’

Mastercard British Album of The Year: The 1975 A Brief Inquiry into Online Relationships

Outstanding Contribution to Music: P!nk

Critics’ Choice: Sam Fender


「British Female Solo Artist」にジョルジャ・スミス!! アン・マリーやジェス・グリンを抑えての受賞ですね。前回は″その年の活躍が期待される新人″に送られる「Critics’ Choice」を受賞した彼女でしたが、今年は期待通りの飛躍になりましたね。とは言え、あまりにも急激にメジャーになるのもどうかと思ったり…。彼女には、マイペースでビッグになって貰いたい。昨年、サマソニで観たライヴも最高でしたしね。応援しています!!

そして「British Male Solo Artist」を受賞したのは、若きシンガーソングライター、ジョージ・エズラ。彼も期待のアーティストですよね。サマソニさん、呼んでくれないですかね~。ちなみにこちらのノミネートは、他にクレイグ・デイヴィッド、ギグス、サム・スミス、そしてエイフィックス・ツインだったんですけど、ここにエイフィックス・ツインが入ってるって、なんか凄いですよね。さすがUKです。

「British Group」には The 1975 です。2年前の2017の同賞も彼らが受賞していますからね、イギリスにおける彼らの存在感が伺い知れますね。しかも今回は「Mastercard British Album of The Year」とのダブル受賞ですからね、彼らこそ今、最も旬なUKロック・バンドと言ってよいでしょう。その The 1975 は今夏、サマソニに来ますからね。楽しみです!! さらに昨年末に既に受賞が発表されていた「Critics’ Choice」のサム・フェンダーもサマソニに来ますから、俄然、サマソニの注目度アップですね。

そして今年の新人賞にあたる「British Breakthrough Act」は、ジョルジャ・スミス、メイベル、エラ・メイの女性R&Bシンガー三つ巴かと思いきや、男性シンガーソングライターのトム・ウォーカーでした。ジョージ・エズラにしろ、トム・ウォーカーにしろ、土っぽい音楽をルーツに持ちながらも、エド・シーランやサム・サミスなど、UK産SSWの系譜を色濃く感じさせるソウルフルな表現力は頼もしい限り。それゆえに、サム・フェンダーも併せて、今後の生き残り合戦は熾烈になりそうですね…。

インターナショナル部門は、ドレイクにビヨンセ&ジェイZ、アリアナ・グランデと、HIPHOP/R&B勢強し。ブリティッシュ部門が、ジョルジャ・スミスの受賞はあったものの、割とポップに傾いているのと対照的で面白いですね。


ちなみに今回の最多ノミネートは、アン・マリーとデュア・リパの4部門だったのですが、両者とも残念ながら受賞はなりませんでした…。



訂正: すいません。デュア・リパはカルヴィン・ハリスとの共演で、「British Single」を受賞してましたね。失礼いたしました。



George Ezra - Hold My Girl (Live on Jonathan Ross)

ボブ・ディランやウディ・ガスリーからの影響を隠さないジョージ・エズラ。ですが端正な表現力と、独特の湿った広がりはとてもUK的。真摯な歌声に思わず引き込まれますね。現在25歳。



Tom Walker - Just You and I (Live Session)

スコットランド出身のシンガーソングライター、トム・ウォーカー。今年3月にデビューアルバムをリリース予定。つまりアルバムデビュー前に受賞してる。ブルースやレゲエのフィールを感じさせつつ、新人離れした咀嚼力は大器の予感。

Rejoicer @Ginza Sony Park

2019-02-17 18:36:51 | インストアイベント
イスラエルのビート・メーカー、RejoicerことYuval Havkin。かの地のフューチャーソウル・バンド、バターリング・トリオの中心メンバーであり、Raw Tapesを主催する彼。昨年はStones Throwからソロ作「ENERGY DREAMS」をリリースし、そのフューチャリスティックでスペイシーなサウンドスケープで音楽通を唸らせました。

先日、ジャパンツアー中のRejoicerが、急遽、銀座のソニー・パークでライヴを行いました。映像担当のJengoを連れてのデュオライヴ。

ソニーパークってたまにこういった海外の精鋭的なアーティストが出てくるから侮れません。

定刻を少し押してスタート。波と船の底がきしむような音から始まり、大きなヴィジョンには海と小舟のアニメーション。独特の浮遊感に揺られる中、一気に深海へと潜り込み、瞬く間に音と映像のイマジネイティヴな世界に引き込まれていく。

Rejoicerの繰り出す、打ち込みと生のエレピを合わせたライヴ・サウンドは、ビター且つドリーミー。エレクトリック、ジャズ、ソウル、クラシック、異国情緒。心地よいビートに彩られた音の重なりがシュールなヴィジュアルに溶け込んでいく。Jengoが映し出すそれは深層風景のようでもあり、精神世界のようでもあり、少し恐ろしく、どこか懐かしくもある。

「Purple T Shirts」、「Double Astral Move」、「High on Star Dance」など、ソロ作「ENERGY DREAMS」からの曲を中心に、およそ1時間。素敵なミュージック・ジャーニーでした。

グリーンルーム第2弾!!

2019-02-15 20:38:58 | フェス、イベント
Leon Bridges / Good Thing

グリーンルーム・フェスティバルの出演アーティスト第2弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。今回は一気に21組。

Leon Bridges
SWITCHFOOT
THE BAWDIES
KICK THE CAN CREW
Allah-Las
Tommy Guerrero
EGO-WRAPPIN’
ORIGINAL LOVE
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
Yogee New Waves
KANDYTOWN
向井太一
SIRUP
LUCKY TAPES
jizue
yahyel
TRI4TH
ビッケブランカ
AmPm
RIRI
中村佳穂


リオン・ブリッジズー!!! グリーンルームさん、良いとこ突いてきましたね。コリーヌと同じ日だったら良いな〜。

洋楽勢では他にも、お馴染みのトミー・ゲレロの他、スイッチフット、アラーラズが決まりました。しかし、スイッチフットやアラーラズといったロック・バンドがグリーンルームにというのは意外でしたね。でも両者ともLAのバンドで、メンバーはサーファーなんですね。なんか納得。アラーラズは観たいですね〜。なのでコリーヌと同じ日を希望。

つまり私はコリーヌ・ベイリー・レイが出る日だけ観に行こうと画策している訳で。

RIRIもコリーヌと同じ日だったら良いな〜。

サマーソニック追加発表!!

2019-02-14 22:49:13 | フェス、イベント
サマーソニックの追加アーティストが発表されました。今回は15組。


8/16 FRI
[ALEXANDROS]
SAM FENDER
PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS

8/17 SAT
RADWIMPS
MAN WITH A MISSION
FOALS
MACHINE GUN KELLY
ZEBRAHEAD
THE INTERRUPTERS

8/18 SUN
DISCLOSURE (DJ SET)
BLACKPINK
FLUME
R3HAB
OCTAVIAN
JAIN


まずはUKの新生ラッパー、OCTAVIANですかね。なにせBBC「Sound Of 2019」の1位ですからね。まさしく今呼ばなきゃっ!ってアーティストですね。そしてFOALS、SAM FENDER、DISCLOSURE といったUK勢の決定は嬉しい!! あとオーストラリアからサイケなハード・ロックをやる、PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS も気になります。

他にも色々と決まってサマソニらしい賑やかな感じになってまいりましたが、個人的にはもう一つガツン!とこない感じなんですよね〜。去年の今頃は、カマシ・ワシントンが決まって、ブレインフィーダー勢やチャンス・ザ・ラッパー、ジョルジャ・スミスと並んで、ワクワクしていたものですが…。

まあ、でもまだ始まったばかり。これからの追加に期待しましょう。

FFKT 第1弾!

2019-02-13 14:24:36 | フェス、イベント
Joe Armon-Jones / Starting Today


6月1日〜2日、長野県は木曽郡木祖村「こだまの森」にて開催される、FFKT という名の新しいフェス。そう、昨年惜しまれつつ終了した、TAICOCLUBの後継フェスです。その気になる出演アーティスト第1弾が発表になりました。

Bruce (UK)
Cabanne (FR)
Chee Shimizu (JP)
Clark (UK)
Cornelius (JP)
DJ NOBU (JP)
Donna Leake (UK)
Florian Kupfer (DE)
Hibiya Line (VN)
Jan and Naomi (JP)
Joe Armon-Jones (UK)
Lee Gamble (UK)
Luke Vibert (UK)
Mendy Indigo (TH)
Mount Kimbie (UK)
MURO (JP)
Powder (JP)
RHYE (CA)
Shinichi Atobe (JP)
Skee Mask (DE)
Tajima Hal (JP)
Tentenko (JP)
Visible Cloaks (US)
WONK (JP)


ジョー・アーモン・ジョーンズ!!近年話題のUKジャズですね。この人はエズラ・コレクティヴの鍵盤奏者としても知られる人で、昨年はソロ名義による「Starting Today」をリリースし、シーンの中核的存在として話題になりました。その彼がバンドを率いてやってくるという。これは観たいですね〜。

あと、このFFKTがフェスとしてどういう雰囲気になるのかも気になるところ、ビート・メーカーなどエレクトロニック・ミュージックをメインに、RHYEやWONKなどそれと共振するライヴアクトを据えるコンセプトはタイコクラブを引き継いでいるようではありますけどね。




*写真は、モーゼス・ボイド(ds)、ムタレ・チャシ(b)、ディラン・ジョーンズ(tp)など強力メンバーが参加しているジョー・アーモン・ジョーンズのソロ作「Starting Today」。来日メンバーがどういう布陣なのかも気になるところ。

第61回グラミー賞授賞式 ベストパフォーマンス10選

2019-02-12 18:41:22 | フェス、イベント
現地時間で2月10日の夜、米ロサンゼルスのステープルズ・センターにて開催された第61回グラミー賞授賞式。いきなりオープニングのカミラ・ベロのパフォーマンスから凄かったですね。2階建ての家と町並みのセットを舞台に、大勢のダンサー達とストーリー仕立てに繰り広げられるそれは、まるでミュージカルの様で、ヤング・サグ、リーキー・マーティン、J.バルヴィンと、豪華ゲストが次々に登場し、かのアルトゥーロ・サンドヴァルのトランペットが高らかに鳴り響く。いや〜、流石はグラミー賞ですね。

しかもその後も全編、圧倒的に素晴らしいパフォーマンスの連続ですから。やっぱりアーティストの方達にとってもグラミー賞のステージは特別なはずで、気合いの入り方が違うんですよね。という訳で、今年のグラミー賞ベストパフォーマンス10選です。例の如く、私の個人的な趣味で選んだ10選ですよ。


10位:H.E.R.
ギターを弾きながら「Hard Place」を歌った彼女。ナチュラルなフィーリングが良かったですね。まだまだ未完の大器な印象ながら、それ故に計り知れないポテンシャルを感じさせられました。

9位:ブランディ・カーライル
アメリカーナのニューヒロイン。いや、活動歴はもう結構長いんですけどね。シンプルなバンドを従え、アコースティック・ギターを弾きながら、力強く真摯な歌声が心に響きました。

8位:ジャネール・モネイ
近未来的な宇宙感溢れる衣装とダンスを絡めながらプリンス印の官能ファンク「Make Me Feel」を決めてくれました。ジャネールのパフォーマンスには、プリンス以外にもマイケル・ジャクソンやジェイムス・ブラウンまで息づいていうようであり、また小柄なせいもあってか、どこか不思議な愛嬌があるんですよね。フジロックが一層楽しみになりました!!

7位:クロイ&ハリー
ビヨンセも惚れ込んでるという注目の姉妹デュオ。プレゼンターとしての登場ながら、ダニー・ハサウェイの「Where Is The Love」を熱唱。フェイクとメロディーの曖昧な境界線をも黒く美しいハーモニーで歌いきる。これはうっとりでしたね〜。

6位:ケイシー・マスグレイヴス
しっとりと「Rainbow」を歌ったケイシー・マスグレイヴス。ピアノのみをバックに、丁寧に歌う姿が印象的でした。とても透き通った良い声でしたね。グラミーとは思えない程のシンプルさがかえってケイシーの歌心を引き立てていました。この時はまさか『Album Of The Year』を受賞するとは思いもしませんでしたけど。


5位:ダイアナ・ロス
モータウンの歌姫。真っ赤なドレスに身を包んだダイアナ・ロスがステージに現れたときの華やかさといったら、さすがはディーバ!!でしたね。彼女は今年で75歳になるんですね。 2015年に武道館で見た時に比べ、声が出ていないように感じましたが、それでも彼女の歌声から響くフィーリングはとてもスイートで、まさしくダイアナ・ロスでしたね!! 花道を歩きながら歌う「Reach Out And Touch」なんて、まさしくダイアナ・ロス・ショー!!って雰囲気。とても楽しそうに歌うダイアナの姿がまた印象的。最後に”Happy birthday to me!! ”と2回叫ぶ姿がまたチャーミングでした。また来日してくれないかな〜。


4位:ドリー・パートン
そしてドリー・パートンです。現在73歳ですかね? いや〜、若々しい!声も張りがあってまったくもって衰え知らず。ケイシー・マスグレイヴス、ケイティ・ペリー、マイリー・サイラス、マレン・モリス、という若手女性シンガー達のサポートも良かった。「Here You Come Again」、「Jolene」といったヒット曲に加え、「Red Shose」という新曲まで歌ってくれましたから。映画『Dumplin' 』のサントラに収められている曲で、これがまた感動的な曲なんですよね〜。ステージではリトル・ビッグ・タウンとの響宴で。まさかライヴで聴けるとは!!


3位:アレサ・フランクリン・トリビュート
ヨランダ・アダムス、ファンテイジア、アンドラ・デイという、めちゃくちゃ歌の上手い3人がソウル・オブ・クイーンをトリビュートした「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」。いやはや、歌の上手い人の歌って、本当に気持ち良いですね。ヨランダ・アダムスの貫禄のゴスペル歌唱、個性的な声で高揚感を爆発させるファンテイジア、ヴィンテージな味わいをじわりと染み込ませるアンドラ・デイ。3人それぞれが思い思いに筋を回しているように見えて、しっかり調和が取れているという。素晴らしかった!!!


2位:セイント・ヴィンセント&デュア・リパ
「Masseduction」を歌うセイント・ヴィンセントに近づく、彼女そっくりのデュア・リパ。これはびっくりしました。髪型とメイクでここまで似るもんでしょうかね?同じ顔の二人が繰り広げる、甘味な「R-E-S-P-C-T」。妙な艶かしさがありましたね。でも良く見直すと、髪型の分け目とか、口紅の色とか、まったくそっくりという訳でもないんですよね。その辺りも周到に仕掛けたアート性なんでしょうね。セイント・ヴィンセントのギターも炸裂した、最高のパフォーマンスでした!!



1位:アリシア・キーズ
司会という大役を果たした彼女に拍手を送りたい。そういう意味も込めて1位です。もちろん私はアリシアの大ファンなので贔屓目に見てますけどね。でも司会者の言葉、一言一言をここまで真剣に聞いたグラミーも今回が初めてですし、私にとって、今年のグラミー賞はアリシア・キーズ色だったことは間違いない訳で。もちろん彼女のパフォーマンスも素晴らしかったですよ。2台のピアノを同時弾きして、グラミーを彩ってきた名曲達を歌い紡いでいく。選曲、歌唱、どれをとっても最高でしたね。あのアリシアのパフォーマンスだけグラミーではないような特別な雰囲気がありました。


今年も賞レースを含めて、存分に楽しませて頂いたグラミー賞。唯一の残念と言えば、チャイルディッシュ・ガンビーノのパフォーマンスがなかったことかな〜。