ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
フジロック のことで頭がいっぱい。

今日からフジロック

2021-08-20 09:51:47 | フェス、イベント
さあ、今日からいよいよフジロックです!

私も苗場へ行く予定で準備を進めていたのですが、コロナの感染拡大状況が全国的に悪くなる一方なので、今年は参加を断念することにしました。

この状況でフジロックを開催することを手放しで喜べない複雑な気持ちもありますが、それ以上に、私自身が腎臓病の持病を持ってるので、今回は無理をしない方がいいかと思いまして。

残念無念です。


フジロックが成功しますように。

来年は絶対行くぞー!!

2021年5月 My Best Song

2021-06-03 21:07:25 | 余話
2021年5月にシングルリリースされた曲の中から、ルーツな日記が選んだ10曲です。










Tedeschi Trucks Band - Why Does Love Got To Be So Sad? (Official Music Video)

Tedeschi Trucks BandがTrey Anastasioをゲストに招いて行ったDerek and the Dominosの名盤「Layla and Other Assorted Love Songs」の再現ライヴの模様が7月にリリースされます。Tedeschi Trucks Bandによるレイラ再現って聞いただけでも興奮しちゃうのに、デレクとトレイのギターバトルがたっぷり聴けるなんて、もう言うことありません。




Jackson Browne "My Cleveland Heart" (Official Video)

Jackson Browneによる7月発売予定の新作「Downhill From Everywhere」からの先行シングル。Jackson Browneももう70歳を超えてるんですよね。さすがに渋い、でも若々しい、そんな味わい深くも爽快なロック。この曲、MVも秀逸で、Jackson Browneが手術で人工心臓を移植される光景なんですけど、バンドメンバーも演技していて面白い。特に名手 Greg Leiszがオペをしそうな雰囲気からスティールギターを弾くところが可笑しい。途中、心臓を受け取るシーンでPhoebe Bridgersがカメオ出演しています。




The Flatlanders - Sittin' On Top of the World (Official Music Video)

Joe Ely、Jimmie Dale Gilmore、Butch Hancockによるテキサスのベテラントリオ、The Flatlandersが、実に12年振りとなるニューアルバム「Treasure of Love 」を7月にリリースするそう。その先行シングル「Sittin' On Top of the World」。こういうホンキー・トンクなカントリー・ロックが聴きたかった!!これは痺れる~!めちゃくちゃ格好いいエレキギターはRobbie Gjersoeかな?




The Opportunity to Help Somebody Through It

通算30枚以上のアルバムをリリースしているカントリー/アメリカーナの大ベテラン、Jim Lauderdale。6月30日にリリース予定の最新アルバム「Hope」からのファーストシングル。カントリーでありながら、どことなく黒っぽい雰囲気が格好いい!ベテランとは言えまだ60代ですからね、まだまだ元気です。




The Black Keys - Going Down South [Official Music Video]

5月にリリースされたTHE BLACK KEYSの通算10枚目となるスタジオ・アルバム「Delta Kream」は、ミシシッピ・ヒルカントリー・ブルースに敬意を表した作品。シングル「Going Down South」はR.L. Burnside のカヴァー!この催眠性、最高ですね。そしてこのMVがヒルカントリー・ブルースの名所巡りみたいになっているようで、とても興味深い。




Eric Roebuck - Need a Change

正直、このEric Roebuckなる人物については何も知りません。これがデビュー・シングルらしい。70年代的なブルース・ロック、フォーク・ロックをどっぷりと聴かせてくれる。歪んだギターにサイケ感漂う歌声、これがデビュー・シングルとは思えない風格。




U-Roy & Santigold - Man Next Door [Official Music Video]

今年2月17日に亡くなられたレゲエDJのオリジネーター、U-Roy。7月に豪華ゲストを迎えたアルバムがリリースされるらしい。その1曲がSantigoldとの共演「Man Next Door」。オリジナルはThe Paragonsで、U-Roy自身も過去に「Peace And Love In The Ghetto」として料理している曲。




Smoko Ono - You Are( ft. Corinne Bailey Rae & UMI)

とりあえず、Corinne Bailey Raeの歌声が聴けただけで私は満足です。




Julian Lage - Familiar Flower (Official Video)

6月にニューアルバムが出るJulian Lage。私が今最も気になるギタリストの一人。コロナが無ければ昨年ライヴを観る予定だったんですけどね…。




Hypnotic Brass Ensemble - Soon It Will Be Fire (feat. Moses Sumney)

スコットランド の鬼才Richard Youngs の「Soon It Will Be Fire」を、Hypnotic Brass EnsembleがMoses Sumneyをフィーチャーしてカヴァー。およそ9分超に渡って、ひたひたと、じわじわと覚醒していくようなパフォーマンス。原曲の雰囲気を壊さずに、それでいて原曲とはまた違う高揚感が素晴らしい!!!








フジロック第2弾!!

2021-05-22 12:55:10 | フジロック
フジロック・フェスティヴァル、出演アーティストの第2弾がオフィシャルサイトにて発表されました。

今年のフジロックは邦楽アーティストのみということで、洋楽ファンの私といたしましては、正直申すと寂しいところな訳なのですが...


来ましたー!!

一番見たい人がー!!

それはもちろん上原ひろみさーん!!!


これまで、ソロ名義、ソニックブルーム、トリオプロジェクトと、色々なフォーマットでフジロックに出演してきた上原さんですが、今回は、上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテットです。先日、ブルーノート公演でお披露目した弦樂団との共演ですね。私も配信で堪能させていただきましたが、これめちゃくちゃ良かったので、きっとフジロックでも楽しませてくれることでしょう。ちなみにブルーノートの時とはヴィオラ奏者の方が変わっているようですね。あと名義も「上原ひろみ ~ピアノ・クインテット~」から、「上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット」にマイナーチェンジしています。っていうか、ロックフェスに敢えてクラシック寄りの弦楽クインテットを持ってくるという、面白いですよね~。ちなみに上原さんですから、共演者も筋金入りですよ。例えば1st violinの西江辰郎さんは”新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター”ですし、2nd violinのビルマン聡平さんは”新日本フィルハーモニー交響楽団2ndヴァイオリン首席奏者”ですからね。フジロックでこの共演、楽しみですね~。

そしてもう一人、めちゃくちゃ楽しみなのが、坂本慎太郎さんです。私、ゆらゆら帝国は2000年のフジロック、レッドマーキーで初めてライヴを観て以来、単独公演にも何度も足を運んだほどの大ファンだったんですが、坂本さんのソロはいまだライヴを観たことが無いのです。フジロックで観れるのならこんなに嬉しいことはないですね。


その他にも、millennium parade、METAFIVE、くるり、青葉市子、民謡クルセイダーズ、などなど、個人的に気になるアーティストが追加されましたので、そろそろステージ割りの妄想が脳内をめぐり始めています。

2021年4月 My Best Song

2021-05-07 21:26:56 | 余話
2021年4月にシングルリリースされた曲の中から、ルーツな日記が選んだ10曲です。



Erika de Casier - Polite (Official Video)

生まれはポルトガルらしいのですが、デンマーク、コペンハーゲンを拠点にした活動から頭角を表したことでも知られる才女Erika de Casier 。一昨年の自主制作によるデビュー作に続いて、4ADと契約後初となるセカンド作「Sensational」を5月にリリース予定。その新作アルバムからの先行シングルの一つがこの曲。彼女の呟くようでいてスムースでスイートな歌声が秀逸なモダンR&B。




Alfa Mist -Organic Rust | A COLORS SHOW

ロンドンを拠点に活躍するピアニスト/プロデューサーのAlfa Mist。サードアルバムとなる最新作「Bring Backs」がこの4月、〈ANTI-〉からリリースされました。「Organic Rust」は先行リリースされていた曲ですが、 あらためてA COLORS SHOWのパフォーマンスが配信リリースされていたので、敢えてこちらを。このエレピの感じ、最高です。




Adrian Younge · Ali Shaheed Muhammad · João Donato - Forever More

Adrian Younge とAli Shaheed Muhammadが、伝説的なジャズ~レア・グルーヴの偉人たちとセッションを繰り広げる「Jazz Is Dead」。最新作はブラジル音楽の奇才João Donato をフィーチャー。この先行シングル曲は、ラテンのグルーヴとどこかブラックムーヴィーっぽいヘヴィな雰囲気が相まって、ファンキーでめっちゃ格好良い!




Cedric Burnside - "Step In" (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

ミシシッピ・ヒルカントリー・ブルースの伝説、R. L. Burnside、その孫にあたるCedric Burnsideのニューシングル。ミシシッピならではの中毒性にやられます。エレキギター、特にスライドの音色が堪らない。6月にリリース予定のニューアルバムが楽しみです。




Silver Synthetic - "Around The Bend" (Lyric Video)

ニューオーリンズからポップサイケなガレージロックをやるバンド、Silver Syntheticが、フルアルバムとしては1st作になる「Silver Synthetic」を4月9日にリリース。このバンドはなかなか面白い。最近個人的に気に入ってるんです。牧歌的な雰囲気とガレージな荒さが同居しているロックンロール。どことなく”いなたい”グルーヴにハマっちゃいます。




Dumpstaphunk - Do You (Official Audio)

ご存知、現行ニューオーリンズ・ファンクの雄Dumpstaphunk。待望の新作アルバムがリリースされました。出自的にはThe Meters直系のイメージながら、The Meters 的なズレや間ではなく、モダンなキレと太さで、ニューオーリンズ・ファンクの新時代を切り開いてきたバンドだけあり、流石の骨太ファンクアルバムに仕上がっています。このシングル曲も格好良い!!




Maggie Rose - "Saint" (Official Lyric Video)

前作で芯の太いブルースロックを聴かせてくれたMaggie Rose。彼女の8月リリース予定のサード作からの先行シングル「Saint」がすこぶる良い。バリバリのサザン・ソウル・バラード。アルバムはFAMEスタジオでレコーディングされ、かのDavid Hoodも参加しているらしい。プロデュースはAlabama Shakesのサポート鍵盤奏者としても知られるBen Tanner。




Allison Russell - Persephone (Lyric Video)

Birds of Chicagoでの活躍でも知られる、モントリオール出身のシンガー/マルチインストゥルメンタル奏者、Allison Russell。
Rhiannon Giddens、Leyla McCalla達とSongs of Our Native Daughtersというグループもやっている人ですが、5月21日にソロ名義としては初となるアルバムをリリースします。既に複数曲が先行リリースされているようですが、この「Persephone」は、爽やかでとても気持ち良い。




The Accidentals - Might As Well Be Gold (Audio Only)

インディ・フォーク系のグループ、The Accidentalsが、5月7日にニューEPをリリース。一貫して落ち着いた雰囲気の5曲入り。これがとても良い。先行リリースされていた曲の一つ、この「Might As Well Be Gold」もシンプルなギターに女性ヴォーカルとハーモニー、そして弦アレンジ、素朴な美しさに満たされている。





Prince - Welcome 2 America

2016年に亡くなったプリンス。なんと、7月30日に新作がリリースされるらしい。2010年にレコーディングされお蔵入りとなっていたものだそうで、そのタイトル曲が先行シングルとしてリリース。P-FUNK的ファンクを、プリンスらしいキレとセクシーさで料理したような格好良さ。

フジロック第1弾!!

2021-04-16 23:32:37 | フジロック
待ってましたのフジロック第1弾が、ついに発表になりました。

とは言えね、今年は邦楽オンリーですから、これは見たい〜!!みたいなのはないんですけどね、個人的に。ですが、ちゃんとフジロックらしさは感じられますし、なんだかんだで、どれを観ようか?とあれこれ悩むのは楽しいんです。


今年はいつもと違う特別なフジロックですから、普段はあまり見ないようなアーティストを見たり、いつもはなかなか行けないエリアに行ってみたり、芝生でまったりしてみたり。あと奥様との時間を楽しんだり。それはそれで素敵なフジロックになりそう。

そして大事なのが感染対策です。今回、そのガイドラインも発表になりました。特別なフジロック、しっかりルールを守って楽しみたいと、今から身を引き締めております。

2021年3月 My Best Song

2021-04-05 22:02:22 | 余話


2021年3月にシングルリリースされた曲の中から、「ルーツな日記」が選んだ10曲です。







Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic - Leave the Door Open [Official Video]


まずはこれですよね。特に言うことはありません。最高です!!!!




Hiatus Kaiyote - 'Get Sun (feat. Arthur Verocai)' (Official Audio)


Hiatus Kaiyoteが新曲をリリースしたというのは嬉しいですよね。ネイ・パームが乳がんを患っていると知った時は、落ち込みましたけど、フジロックにも来てくれましたし、こうやって新しい曲も披露してくれる。しかもこれがまた格好いい!!いかにもHiatus Kaiyoteなネオ・ファンクながら、ブラジルの巨匠 Arthur Verocaiを迎え、エギゾチックなアレンジが光ります。




George Porter Jr. and Runnin' Pardners - Get Back Up


御年73歳、ニューオーリンズ・ファンクの伝説、George Porter Jr. 。3月26日にリリースされたニューアルバムで、いまだ衰え知らずなファンキーを聴かせてくれる。なかでもこのシングル曲はMeters臭濃厚で最高なのです。




Adam Melchor - i'm not okay (Official Audio)


ニュージャージー州出身のシンガーソングライター Adam Melchor。彼がラウドロックのMy Chemical Romance「I'm Not Okay」をカヴァー。これが良いんです!!原曲はめっちゃラウドなんですけど、それを70年代SSW的な雰囲気で歌っている。ファルセットを駆使したコーラスワークがまるで万華鏡のような美しさ。あれがこうなるか?っていう。とは言え、原曲も激アツで大好きですけどね。




Vivian Leva & Riley Calcagno - Hollowed Hearts


元々The Onliesというマウンテン・ミュージック等をやるストリングス・バンドをやっていた二人。デュオ名義による初アルバムからのシングルカット。朗らかで切ないカントリー&フォーク。こういうの大好きです。




Chloe x Halle - Georgia on My Mind (Official Audio)


Chloe x Halleによる、Georgia on My Mindのカヴァー。素晴らしいの一言。この2人は異星人です。




duendita - Open Eyes (Official Video)


2018年にアルバムデビューしている、ニューヨーク、クイーンズ出身の女性R&Bシンガー、Duendita。この人の歌声、特に低音のふくよかが素晴らしい!ドラムス、鍵盤、ベースによるアンビエントなバックも良い感じ。




Jorja Smith - Addicted


Jorja Smith、大好きです。彼女の2021年最初のシングル曲。UKソウルらしい浮遊感と翳り、そしてジャズやレゲエを感じさせる歌声が良いですね。




Robert Finley - "Souled Out On You" [Official Video]


2017年に63歳でアルバムデビューを果たした異色のブルースマン。ファルセットを交えて歌う、ドロっとしたソウルバラード。その激情的なブルースフィーリングに痺れます。プロデュースはDan Auerbach 。




Tony Joe White - "Bubba Jones" [Official Video]


2018年に亡くなられた、スワンプロックのカリスマ、Tony Joe White。彼が残したホームデモに新たなバンドサウンドを加えた新作が今年5月にリリース予定。プロデュースはこちらもDan Auerbach 。こういった故人の音源リリースには賛否両論ありそうですが、この先行シングルはかなり良いんじゃないですか?Tony Joe Whiteの歌声が活きている!!






コロナ禍で開催する特別なフジロック

2021-03-28 15:53:09 | フジロック
例年なら、第1弾、第2弾のアーティスト発表に一喜一憂し、あれを見よう、これを見よう、と予習や妄想に忙しいフジロック周辺なはずなのですが、今年は未だコロナ感染の収束が見えないなか、何もアナウンスのない状況が続いていました。

ひょっとして今年も延期なのか?

という不安が立ち込めるなか、先日、ついにその沈黙をやぶり、開催についての発表がありました。

曰く、「コロナ禍で開催する特別なフジロック」を目指しますとのこと。


実際どんなフジロックになるのか?例えば、エリアの縮小はあるのか?ステージ数は?開場時間や飲食の提供時間は?色々と気になる点はありますが、この辺りの詳細はまだ明らかになっていません。ただ一つ、大事なことが発表されています。それは海外アーティストについては断念し、国内アーティストのみの出演になるということ。

これはフジロックの存在意義に関わるような重要事項です。ですが、今回は仕方ないですよね。海外アーティストの日本入国が難しい状況なわけですから。今回は昨年に続く延期を回避するため、断腸の思いでこの決断に至ったことと思います。

それを考えると、今年は何としても開催する!という主催者様の強い意志が感じられ、胸が熱くなります。

私は洋楽ファンなので、残念は残念です。ただ、どんな形にせよ開催に向けて動いている、そういう発表をしてくれたことが凄く嬉しいです。

先の見えないこのコロナ禍において、フジロックの開催こそが私にとって一番の希望です。


さあ、次は第1弾発表ですね。邦楽だけでもがっかりしません!!


グラミー賞 ルーツ編

2021-03-18 22:16:29 | 余話
前回に続いて、グラミー賞の受賞結果あれこれ。今回はルーツ編です。

毎年、アメリカーナ、ブルース、フォークの辺りは個人的な激戦部門で、もう誰が受賞してもおかしくないほど傑作ぞろい。もちろん、受賞結果については一喜一憂ありますけども、流石に受賞した作品は昨年を代表する名盤と呼ぶにふさわしい作品ばかり。という訳で、ルーツ周辺部門の受賞作品を駆け足でご紹介。




BEST AMERICAN ROOTS PERFORMANCE
John Prine / I Remember Everything
Black Pumas / Colors
Bonny Light Horseman / Deep In Love
Brittany Howard / Short And Sweet
Norah Jones & Mavis Staples / I'll Be Gone

昨年4月7日に、新型コロナウイルスによる合併症のため亡くなられたジョン・プライン。ボブ・ディランやジョニー・キャッシュ、もしくはニール・ヤング辺りと並び賞されてもおかしくない、フォーク、カントリー、シンガーソングライターの偉人です。この「I Remember Everything」はジョン・プラインの最後のレコーディング曲と言われています。滋味あふれる優し気な歌声の奥底から、何とも言えない力強さを感じさせてくれる、味わい深い歌声は何度聞いても心に染みます。




BEST AMERICAN ROOTS SONG
John Prine / I Remember Everything
Lydia Rogers / Cabin
Sierra Hull / Ceiling To The Floor
Sarah Jarosz / Hometown
Lucinda Williams / Man Without A Soul

こちらもジョン・プラインの「I Remember Everything」が受賞。ジョン・プラインとパット・マクラフリンの共作。パット・マクラフリンはジョン・プラインのコラボレーターとして知られるのはもちろん、ソロ作も数枚リリースしているシンガーソングライター。近年はマーカス・キング、ラーキン・ポー 、Yolaの作品にクレジットされていたりもする人。




BEST AMERICANA ALBUM
Sarah Jarosz / World On The Ground
Courtney Marie Andrews / Old Flowers
Hiss Golden Messenger / Terms Of Surrender
Marcus King / El Dorado
Lucinda Williams / Good Souls Better Angels

サラ・ジャローズ!!通算4個目のグラミー賞。このアルバムは彼女の5枚目のスタジオアルバム。デビュー時はプログレッシヴ・ブルーグラス的な才気に溢れていた彼女でしたが、この作品は彼女のシンガーソングライター的な側面が実った、メロディメイカーとして、歌い手としての魅力を存分に感じさせてくれる一枚です。とは言え、彼女はギターの他、マンドリン、バンジョー、さらにブズーキまでを操り、そのマルチプレイヤーぶりは健在ですし、そういった楽器アンサンブルも聴きどころです。プロデューサーはこれまで数多のアーティストと仕事をしてきた匠John Leventhal。凛としていながらも人間味あふれるサラ・ジャローズの歌声を、楽器本来の音色が暖かく包み込むような素晴らしいサウンドです。




BEST BLUEGRASS ALBUM
Billy Strings / Home
Danny Barnes / Man On Fire
Thomm Jutz / To Live In Two Worlds, Vol. 1
Steep Canyon Rangers / North Carolina Songbook
(Various Artists) / The John Hartford Fiddle Tune Project, Vol. 1

ビリー・ストリングスは現28歳の若手グラッサー。デル・マッコーリーやサム・ブッシュ、ストリング・チーズ・インシデント、グリーンスカイ・ブルーグラス、マーカス・キング・バンド等々と共演を重ねている、その界隈でも注目の人。自主製作も含め数枚のアルバムをリリースしているようですが、チャート的にも本作「Home」が出世作と言えそう。現代ならではの洗練された、風通しの良いブルーグラスを颯爽と演じてくれている一方で、ハードロックからの影響をも感じさせるタフなプレイから、今後の展開が一層楽しみに感じられます。




BEST TRADITIONAL BLUES ALBUM
Bobby Rush / Rawer Than Raw
Frank Bey / All My Dues Are Paid
Don Bryant / You Make Me Feel
Robert Cray Band / That's What I Heard
Jimmy "Duck" Holmes / Cypress Grove

現役ブルースマンの中では、私のフェイヴァリットであるボビー・ラッシュ。チタリン・サーキットの王者と言われた、ルイジアナが誇る現87歳のベテラン・ブルースマンです。エレキ・バンドでファンキーなブルースをブイブイ言わせるのが彼の真骨頂ですが、今作はアコースティック・ブルース集。数曲のオリジナル曲と、スキップ・ジェイムス、ロバート・ジョンソン、ハウリン・ウルフなど偉人たちのカヴァーが納められています。それはアコギとハープと歌で語られるブルース。シンプルゆえにボビー・ラッシュの濃さがダイレクトに伝わってくる、南部臭横溢のブルース!タイトルの「Rawer Than Raw」のRawは”生(なま)”という意味ですから、生以上に生々しい、まさにそういう言葉がぴったり。実はボビー・ラッシュは2006年にもアコースティック作品をリリースしていまして、そのタイトルは「Raw」だったんです。なので今作はその「Raw」を超える続編、と言ったところでしょうか。




BEST CONTEMPORARY BLUES ALBUM
Fantastic Negrito / Have You Lost Your Mind Yet?
Ruthie Foster Big Band / Live At The Paramount
G. Love / The Juice
Bettye LaVette / Blackbirds
North Mississippi Allstars / Up And Rolling

マサチューセッツ州生まれの新感覚ブルースマン、ファンタスティック・ネグリート。これで2016年作「The Last Days of Oakland 」から3作続けてグラミー受賞となります。この人、2015年にNPRのタイニー・デスク・コンサートで注目され、同年にファンタスティック・ネグリートとしての初作をリリースして以来の破竹の勢いで、てっきり若手かと思っていたのですが、実は1968年生まれの苦労人。何度か生死の境をさまよったりもしたそうで、音楽から足を洗った時期もあったとか。そんなファンタスティック・ネグリート、デルタブルース的な野性味を現代的なミクスチャーセンスでファンキーに聞かせるのが彼流のブルース。この最新作はその手法にさらに磨きのかかった快作です。ちなみに、ほとんどの曲でリードギターを弾くのは、彼の右腕的存在の日本人ギタリスト、マサ小浜。




BEST FOLK ALBUM
Gillian Welch & David Rawlings / All The Good Times
Bonny Light Horseman / Bonny Light Horseman
Leonard Cohen / Thanks For The Dance
Laura Marling / Song For Our Daughter
The Secret Sisters / Saturn Return
フォーク界の女神ギリアン・ウェルチ。彼女はデビュー前からデヴィッド・ローリングスと共に活動していましたが、彼女のソロではなくデュオ名義でリリースされた作品はこの「All The Good Times」が初めて。アコギと歌が奏でる、その間も含めた空気間に、これまで培われた信頼関係による安心感とか、充実感のようなものが伝わってくるようで、その芳醇さにフォークミュージックの奥深さを感じさせられすにはいられません。




BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM
New Orleans Nightcrawlers / Atmosphere
Black Lodge Singers / My Relatives "Nikso Kowaiks"
Cameron Dupuy And The Cajun Troubadours / Cameron Dupuy And The Cajun Troubadours
Nā Wai ʽEhā / Lovely Sunrise
Sweet Cecilia / A Tribute To Al Berard
”REGIONAL ROOTS”と言えば、ニューオーリンズ・ブラス・バンドですよ!今回はめでたくニューオーリンズ・ナイトクロウラーズが受賞しました!!こちらのバンドは、1990年代に結成されたバンドで、現在はジャケ写から察するに総勢9人のブラスバンド。とにかくパレードスタイルのリズムがご機嫌です。なにせバスドラムのCaytanio HingleとスネアドラムのKerry “Fatman” Hunter は、ニュー・バーズ・ブラス・バンドの創設メンバーでもありますし、スーザフォンのMatt PerrineはOFFBEAT誌のBest Tuba/Sousaphonistを何度も受賞している、ニューオーリンズを代表するスーザフォン奏者の一人。この3人が織り成すファンキーなグルーヴは家で聴いていても踊りだしたくなってしまうほど。最近のニューオーリンズ・ブラス・バンドは、ヒップホップやソウルを取り込む傾向が強く、それはそれで私も大好きなのですが、このニューオーリンズ・ナイトクロウラーズの「Atmosphere」は、トラディショナルなスタイルを継承しつつ、ポップな面もあり、いかにもニューオーリンズな感じで、嬉しくなります!




BEST ROOTS GOSPEL ALBUM
Fisk Jubilee Singers / Celebrating Fisk! (The 150th Anniversary Album)
Mark Bishop / Beautiful Day
The Crabb Family / 20/20
The Erwins / What Christmas Really Means
Ernie Haase & Signature Sound / Something Beautiful

フィスク・ジュビリー・シンガーズは黒人音楽の伝説ですね。結成はなんと1871年。ナッシュビルの歴史的な黒人大学、フィスク大学で結成されました。フィスク大学は南北戦争の終結により解放された黒人達のための学校として、1865年に設立されたそうですが、その運営資金はすぐに逼迫し、その資金集めとして学生達で結成されたのがフィスク・ジュビリー・シンガーズでした。彼らは全米を巡業し成功を納めるんですが、それと同時に黒人霊歌など黒人の音楽を白人に知らしめました。そんな歴史的グループです。そのフィスク・ジュビリー・シンガーズの結成150周年アルバムが「Celebrating Fisk! (The 150th Anniversary Album)」。こういう歴史的なグループが、150年も受け継がれているっていうのが凄いことですよね。本アルバムはライヴ録音で、ゲストにルビー・アマンフ、シーシー・ワイナンズ、ケブ・モ、フェアフィールド・フォーなどが招かれています。おそらく、メンバーたちは現在の学生達なんでしょうけれど、美しくも重厚なゴスペルを聴かせてくれます。

ちなみに、他のゴスペル部門では、『BEST GOSPEL ALBUM』をPJ モートンの「Gospel According To PJ」が、『BEST CONTEMPORARY CHRISTIAN MUSIC ALBUM』を、なんとカニエ・ウェストの「Jesus Is King」が受賞しています。ここ結構びっくりしましたよね?




BEST REGGAE ALBUM
Toots And The Maytals / Got To Be Tough
Buju Banton / Upside Down 2020
Skip Marley / Higher Place
Maxi Priest / It All Comes Back To Love
The Wailers / One World

昨年の9月11日、コロナウィルスの合併症のため亡くなられた、トゥーツ・ヒバート。彼が率いたトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズは、ジャマイカの音楽のパイオニアのようなグループでした。なにせ彼らの曲「Do the Reggay」がレゲエというジャンルの語源になったと言われているほどですから。そんなトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズの、もう何枚目かわかりませんけど、おそらく最後のアルバムであろう「Got To Be Tough」。彼らしい生命力に溢れた作品。参加ミュージシャンも豪華です。






いかがでしたか?惜しくも受賞を逃した作品のなかにも、個人的に語りたい作品は数多あるんですけどね。最近はグラミー賞にも昔ほどワクワクしなくなったのですが、こうやってブログに書いてみると、やはり面白いもんですね。今回は事前のノミネート特集を書かなかったので、それをちょっと悔やんでいる今日この頃。

グラミー賞 メインストリーム編

2021-03-16 12:58:42 | 余話
現地時間で3月14日、ロサンゼルスでグラミー賞の授賞式が開催されました。今年もWOWOWで生中継されましたが、私はまだ見れてないので、パフォーマンスやスピーチについては置いといて、とりあえず気になる受賞結果のあれこれを。

まず、私にとって最大の興味はビヨンセでした。なにせ9部門の最多ノミネートでしたからね。結果は『BEST R&B PERFORMANCE』など4部門を受賞。そして自身の通算受賞数が28となり、アリソン・クラウスの27回を抜いて女性アーティストとして歴代最多受賞者となったそうです。

これは凄いことです!授賞式でも祝福ムードだったそうですし、ホントめでたいことです。おめでとうございます!!

(ちなみに男性アーティストを含めると、ビヨンセの28回はクインシー・ジョーンズと並んで2位で、1位はクラシック指揮者のゲオルク・ショルティが持つ31回だそうです。)


さて、ですが喜んでばかりもいられないのです。このビヨンセの受賞数28の中で主要部門となると、実は2009年にSingle Ladies (Put a Ring on It)で『SONG OF THE YEAR』を受賞した一つだけなのです。たった一つだけですよ!? あの名盤「Lemonade」ですら主要部門には届かなかったのです。

今回はシングル「Black Parade」が主要部門のトップに位置する『RECORD OF THE YEAR』にノミネートされていました。この曲は、黒人奴隷解放宣言を記念する6月19日”JUNETEENTH”にサプライズリリースされた曲で、ジョージ・フロイドさんの死亡事件があった直後ということもあって、特別な意味を持つリリースとなった曲でした。ブラックパワーの高揚、黒人であるこのと誇り、ルーツへの愛、そんなポジティヴなヴァイヴに満ちた、とてもビヨンセらしいパワフルな曲です。

この「Black Parade」は楽曲そのもののインパクトはもちろん、時事的な話題性もあって、もし『RECORD OF THE YEAR』を受賞すれば、それは時代の象徴的に受け入れられ、保守的と言われるグラミー賞もそのイメージを修正することが出来るし、これは充分受賞を狙えるのでは、と私は期待していたのです。

ですが、今回もダメでした。時事的なメッセージがかえって敬遠されたのでしょうか?『RECORD OF THE YEAR』を受賞したのはビリー・アイリッシュの「Everything I Wanted」でした。

もちろんビリー・アイリッシュを悪く言うつもりは全くありません。私も「Everything I Wanted」は大好きですし。しかもビリー・アイリッシュは2年連続で『RECORD OF THE YEAR』受賞ですよね。これも凄いこと。ただこの「Everything I Wanted」は、グラミー賞を大量に受賞する様な成功に対して戸惑っているようにも聞こえる歌詞ですよね? 受賞スピーチでは「恥ずかしい」と言っていたそうですし。どうか成功のプレッシャーに押しつぶされるようなことが無いように、これからも彼女らしい活躍が出来るように願っています。


ちなみに「Black Parade」は『SONG OF THE YEAR』にもノミネートされていましたが、そちらはH.E.R.の「I Can't Breathe」が受賞しました。ああ、ビヨンセはホント、主要部門に縁がないというか何というか…。とは言え私はH.E.R.も大好きなので、こちらも気持ち的には微妙なところなんですけどね。H.E.R.にとっては通算4個目の受賞にして、初の主要部門受賞になりました。

『ALBUM OF THE YEAR』はテイラー・スウィフトの「Folklore」、『BEST NEW ARTIST』は女性ラッパーのメーガン・ザ・スタリオンが受賞。

テイラー・スウィフトの「Folklore」は良いアルバムですよね。私も大好きです。メーガン・ザ・スタリオンはビヨンセをフィーチャーした「Savage」で『BEST RAP PERFORMANCE』と『BEST RAP SONG』も受賞しています。

ついでに話をビヨンセに戻しますが、ビヨンセが今回受賞した4つのうち2つはこの「Savage」なわけです。残り2つのうち1つは「Black Parade」の『BEST R&B PERFORMANCE』で、もう1つは「Brown Skin Girl」が『BEST MUSIC VIDEO』を受賞しています。この「Brown Skin Girl」は、映画『ライオン・キング』へのインスパイアード・アルバム「The Lion King: The Gift」に収録されていた曲で、実はこの曲、ビヨンセとジェイZの第一子、ブルー・アイビーちゃんもソングライティングとボーカルで参加しているんです。なので彼女も栄えあるグラミー初受賞を果たしたことになります。

さて、主要部門とビヨンセについてはこのぐらいにして、気になるところをいくつか。


まず『BEST ROCK ALBUM』は、ザ・ストロークスの「The New Abnormal」。これは嬉しいですね!!これがザ・ストロークスにとってグラミー初受賞。っていうかノミネート自体も初めてだったようですね…。

『BEST ROCK SONG』はブリタニー・ハワードの「Stay High」、そしてROCKとの線引きがいまいちよくわからない『BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM』は、フィオナ・アップルの「Fetch The Bolt Cutters」。このあたりも嬉しいですね。フィオナ・アップルは「Shameika」で『BEST ROCK PERFORMANCE』も受賞しています。

R&B界隈では、『BEST TRADITIONAL R&B PERFORMANCE』をレディシの「Anything For You」、そして『BEST R&B SONG』をロバート・グラスパー、H.E.R.、ミシェル・ンデゲオチェロによる「Better Than I Imagined」、『BEST R&B ALBUM』をジョン・レジェンドの「Bigger Love」がそれぞれ受賞。レディシの「Anything For You」は本当に素晴らしい歌唱!!ロバート・グラスパーの「Better Than I Imagined」はビヨンセの「Black Parade」を抑えての受賞。あと「Bigger Love」はゲイリー・クラーク・Jr.が1曲ギター弾いていて、それがすごく良いんですよね~。

そして私が最も注目していたのが『BEST PROGRESSIVE R&B ALBUM』という部門。これ、昨年までは『Best Urban Contemporary Album』だった部門で、どうやら今回から” PROGRESSIVE”に変更になったよう。サンダーキャット、ジェネイ・アイコ、クロイ&ハリー 、フリー・ナショナルズ、ロバート・グラスパーと、流石の面々がノミネートされていましたが、最もプログレッシヴなサンダーキャットの「It Is What It Is」が受賞しました!!

サンダーキャットは今年の1月から延期になっていた来日公演の振替日も、6月~7月に開催と発表になったばかりですからね、来日が実現すれば、グラミー受賞で弾みがついて盛り上がりそうですね!


あともう一つ、RAP部門で気になったのが『BEST MELODIC RAP PERFORMANCE』です。”MELODIC RAP”というジャンルがあるんですね。こちらはこれまで”BEST RAP/SUNG”と呼ばれていた部門のようで、今回から”MELODIC RAP”に変わったようです。ジャンル越境が当たり前になった今、部門のネーミングも難しいですね。さて、こちらの部門、今回はアンダーソン・パークの「Lockdown」が受賞しました。

アンダーソン・パークは今、ブルーノ・マーズとのシルク・ソニックが大変な話題になっていますね。グラミー賞授賞式では事前収録ではあったものの、シルク・ソニックとしての初パフォーマンスを披露したそうです。先行シングル曲と、リトル・リチャードのトリビュートをやったとか。あ~、早く授賞式を観たい!!(録画はしているので、そのうちゆっくり堪能します。)


さて、次回はいよいよルーツ周辺の受賞結果につきまして、個人的な趣味丸出しで語りますのでこうご期待!!


CRAFTROCK CIRCUIT ’21、開催決定!!

2021-03-10 21:48:06 | フェス、イベント
またしても春フェス的なイベントの開催及び第1弾アーティストが発表になりました。

CRAFTROCK CIRCUIT ’21、こちらは吉祥寺の6つのライブハウスを舞台に、2日間50組以上のアーティストのライブと、CRAFTROCK BREWINGのビールが楽しめるイベントだそう。なんだかおもしろそうですね。

しかも出演アーティストが熱い!

ロック、パンク、ルーツ、R&B、ジャス、DJ、などジャンルにしばられず、オルタナティブなアクトが並んでいます。

大型フェスなどでお馴染みのアーティストはもちろん、ここ数年にデビューしたような若いバンド達も興味深い。特に思いっきりUKな音を鳴らすLuby Sparks は見てみたいな。

心配なのは、やはり今後のコロナ感染状況ですね。会場はライブハウスですから、色々と制限のあるなかでの開催になるかと思います。

楽しいフェスになるといいですね。成功を祈っています!