ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ラリー・ジョン・マクナリー @PIED PIPER HOUSE

2019-09-24 23:52:36 | ルーツ・ロック
今日、9月24日、タワーレコード渋谷店6FのPIED PIPER HOUSEにて、ラリー・ジョン・マクナリーのインストア・ライヴを観てまいりました!!なんと、20年振りの来日だそうです。

1981年のデビュー・アルバム「LARRY JOHN McNALLY」がAOR名盤として人気が高い米シンガー・ソング・ライターのラリー・ジョン・マクナリー。また、ロッド・スチュアート、ドン・ヘンリー、イーグルス、エモーションズ、チャカ・カーンなど、彼の作った曲を歌ったシンガーは多く、ソング・ライターとしても知られます。ニューオーリンズ・ファンには、アーロン・ネヴィルが歌った「Somewhere, Sombody」の作者と言えば、分かり易いですか?かく言う私も、アーロンの「WARM YOUR HEART」のクレジットを追いかける中で、ラリー・ジョン・マクナリーを知ったくち。

さて、PIED PIPER HOUSでのインストア・ライヴ。サポート無しのアコギ弾き語り。まず1曲目、聞き慣れたメロディーは、ボニー・レイットに提供された「Nobody's Girl」です。良い曲ですね〜。ラリー・ジョン・マクナリーの歌声がまた渋くて味わい深い!!続いて「LARRY JOHN McNALLY」から「Real Good Thing」。この曲はメイヴィス・ステイプルズがマッスル・ショールズで録音した曲でもある。そういうことをMCでも話してらしたと思うんですけど、通訳の方、ちゃんと訳してくれなかったな〜。この曲もね〜、凄く良い曲なんですよ!生で聞くとまた格別でしたね。さらにスワンピーでブルージーな「Richie」も良かったですし、最後のテンプテーションズ「Just My Imagination」のカヴァーも素敵でしたね。

弾き語りで5曲、およそ30分という短い時間ではありましたが、ラリー・ジョン・マクナリーの歌世界をじっくりと堪能することが出来ました。いやホントに良い歌でした。

もちろん、他にも聴きたい曲は沢山ありますよ。「Somewhere, Sombody」はもちろん、「The Motown Song」とか。でもインストアですから贅沢は言えません。あとはツアー本番のお楽しみですかね?


ツアー・スケジュール
9月26日 横浜THUMS UP
9月27日 渋谷O-nest
9月28日 渋谷O-nest

ニール・カサール、安らかに

2019-09-08 23:40:50 | ルーツ・ロック
Neal Casal - Sweeten The Distance


8月26日、ニール・カサールが亡くなられました。

ライアン・アダムス&ザ・カーディナルズや、元ブラック・クロウズのシンガー、クリス・ロビンソンが率いるクリス・ロビンソン・ブラザーフッド等で活躍してきたギタリストとしても知られるニール・カサール。自身のソロアルバムを幾枚もリリースするシンガー・ソング・ライターでもあり、日本でも人気の高いアーティストでした。

今年の6月にリリースされたクリス・ロビンソン・ブラザーフッドの最新作「SERVANTS OF THE SUN」にも参加していたニール・カサール。

死因については詳しく発表されていないようですが、自殺という話もあり、とても悲しいです。まだ50歳という若さでした。

ニール・カサールさん、安らかに。

ドニー・フリッツ、安らかに

2019-09-04 23:58:33 | ルーツ・ロック
DONNIE FRITTS / OH MY GOODNESS

8月27日、ドニー・フリッツが亡くなられました。心臓手術の合併症だそうです。享年76歳。

1942年11月8日、アラバマ州フローレンスで生まれたドニー・フリッツ。ナッシュヴィルやマッスル・ショールズでソング・ライターとして活躍しました。特に、フェイム・レコードには、ダン・ペンやスプーナー・オールダム等と共に、草創期から貢献しています。またクリス・クリストファーソンのバンドのキーボード・プレイヤーとしても知られます。1974年には1stソロ・アルバム「Prone To Lean」をリリース。こちらは今でもスワンプ・ロック名盤と語り継がれる傑作となっています。作品リリースはスロー・ペースで、亡くなられるまでにリリースした作品は5枚。ですがそのどれもが、サザン・フィーリング溢れる、魅力的な作品で、南部ファンの間で愛され続けてきました。近年は、2015年に「Oh My Goodness」、2018年に「June (A Tribute To Arthur Alexander) 」と、良いペースで好盤をリリースしていましたし、今年の4月には来日の予定もあったりで、活発な活動を期待されていただけに、訃報はとても悲しく、残念です。4月の来日もドニー・フリッツの体調不良のために中止になっていたので、心配はしていたんですけどね。

私は、2009年に観たドニー・フリッツの来日公演が忘れられません。あの時は、バックにスコット・ボイヤーやデヴィッド・フッドのいるデコイズを従えての来日で、まさに南部の空気そのままのステージといった感じで、本当に最高でした。

ああいうライヴ、もう一度観たかったんですけどね…。


ドニー・フリッツさん、安らかに。


*写真は2015年リリースの「OH MY GOODNESS」。アラバマ州フローレンスの録音。デヴィッド・フッド、スプーナー・オールダム、レジー・ヤング、さらにはアラバマ・シェイクスのベン・ターナーや元ドライヴ・バイ・トラッカーズのジェイソン・イズベル等も参加。南部臭たっぷりで、ドニー・フリッツの歌声が格別に味わい深い!当ブログの2015年のベストアルバム第4位に選ばせて頂いた、大好きなアルバム。

ザ・イミディエイト・ファミリー @ビルボードライヴ東京

2019-05-20 19:29:07 | ルーツ・ロック
5月16日、ビルボードライヴ東京にて、ダニー・コーチマー, ワディ・ワクテル, リーランド・スクラー, ラス・カンケル & スティーヴ・ポステル "The Immediate Family" のライヴを観てまいりました!!

まあ、もう説明不要のレジェンド達ですよね。キャロル・キング・ジェイムス.テイラー、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン等々、LA界隈を中心に数々の名盤を支えてきた伝説的セッションマンの方達です。近年、ダニー・コーチマーを中心に彼らが一同に会し、ダニー・コーチマー&ザ・イミディエイト・ファミリーとして活動を始め、昨年は新録のアルバムをリリースし、来日もしました。私は昨年の来日公演は見逃しているので、このメンバーでのステージを観るのはこれが初めて。私が見たのはこの日の1stショー。ちなみに、今回の来日を機に、バンド名をシンプルに "The Immediate Family"としたそうです。


まずはウォーレン・ジヴォンの「Lawyers, Guns & Money」からスタート。フロントにはダニー・コーチマーを中心に、向かって左にワディ・ワクテル、右にスティーヴ・ポステルと、ギタリストが3人並ぶ。まずワディ・ワクテルが歌う曲から始まったのはちょっぴり意外でしたね。なんだかんだでダニー・コーチマーが主役のバンドかと思っていましたから。この曲はウォーレン・ジヴォンの1978年のアルバム「EXCITABLE BOY」収録曲。このアルバムはジャクソン・ブラウンとワディ・ワクテルがプロデュースし、ダニー・コーチマーとラス・カンケルがバックを固め、リーランド・スクラーも参加してる。ウォーレン・ジヴォンは亡くなられてしまいましたが、深く関わったワディ・ワクテルの歌で聴ける、良いじゃないですか〜。そして彼のギター、良い音してましたね! ロックらしい無骨さと、LAらしい華やかさを感じさせる、ギラついたサウンド!! なんてったて、キース・リチャーズのエクスペンシヴ・ワイノーズのギタリストですからね!!

続いて土っぽくソウルフルな「Honey Don't Leave L.A.」。こちらはダニー・コーチマー&ザ・イミディエイト・ファミリーの新録アルバムのタイトル曲。元々はダニーのバンド、アティテュードの曲ですが、ジェイムス・テイラーのカヴァー(ダニー・コーチマー、リーランド・スクラー, ラス・カンケルが参加した1977年作「JT」収録)でも知られます。この曲、格好良いですね〜。ダニーのセンスが光ります。そしてそのダニーを中心にフロント3人のギターの絡みが格好良い!! 3者3様なれど、それが有機的に交じり合い、強力なグルーヴを醸し出す。後半は3人でソロを回す。ワディは気持ちいい程直球ロック、ダニーは職人肌の技ありフレーズを決め、一番若いスティーヴは堅実さとモダンさを兼ね備えてる、そんなトリプル・リードが炸裂。

スティーヴ・ポステルが歌った「3:45 Running Through」は、彼のソロ作に入っていた曲。彼の弾くスライドも含め、南部臭香るスワンピーな演奏が良い。彼はこのメンバーの中では一番若く、デヴィッド・クロスビーやジョン・オーツの作品などにその名前を見つけることが出来る人。2017年のダニー・コーチマーの来日の時も彼をサポートし、そして昨年のイミディエイト・ファミリーに続き、今回で3度目の来日だそう。

ここでリーランド・スクラーが前へ出てきてメンバー紹介。マイクの高さが合わなくて戯けてみたり。って言うか、彼がメンバー紹介するんだ?ってちょっぴり意外だったり。あの髭ですからね、何となく寡黙なイメージありましたけど、意外と楽しい人なんですね。一人一人の名を彼が呼ぶ度に拍手喝采。レジェンド達が一堂に会していることを再認識。あらためて興奮でしたね。

ラス・カンケルとリーランド・スクラーがリズムを繰り出す。単純な8ビートなんですが、妙にバウンス感があってグルーヴィーなんですよね〜。そこへワディのギターが絡んでくる。「High Maintenence Girlfriend」はワディ・ワクテルの曲で、今年4月に日本で発売されたばかりのソロ作「Unfinished Business」に収録された爽やかなロックン・ロール。こういう曲でのワディのギターはホント最高ですね!溌剌とした彼の歌も良かった!!

「Machine Gun Kelly」はダニーのジョー・ママ時代の曲ですが、ザ・イミディエイト・ファミリーの新録アルバム「HONEY DON'T LEAVE L.A.」にも再録されていた曲。レゲエ・ブルース的な新しいアレンジが格好良かった!男の渋みを感じささせるダニーの歌声も良かったですし、ワディのスライド・ギターの味わいも格別!

そして誰もが大好きなジャクソン・ブラウンの「Somebody's Baby」。この曲はジャクソン・ブラウンとダニー・コーチマーの共作曲。スティーヴがアコースティック・ギターに持ち替え歌う。この曲も「HONEY DON'T LEAVE L.A.」に収録されていましたが、そこではしっとりとフォーキーなアレンジなっていたものの、ステージはもっとロックしていました!


隙間のあるリズムとギターフレーズの絡みがめちゃくちゃファンキーだった「Dirty Laundry」はドン・ヘンリーの曲。これはダニー・コーチマーがプロデュースしたドン・ヘンリーの1982年作「I CAN'T STAND STILL」収録曲で、ドン・ヘンリーとダニーの共作曲。この曲も「HONEY DON'T LEAVE L.A.」収録曲なんですけど、正直、原曲より断然格好良い!!さらにライヴなら尚更ですよ。何て言いますか、足し算と引き算の微妙な塩梅と言いますか、このグルーヴはまったく熟練ならではの深みですよ。3本のギターも最高でしたし、そしてリズム隊ね。このファンキーなフィーリングにず〜っと浸かっていたかった〜!!

ダニー・コーチマー絡みのドン・ヘンリー曲が続き「New York Minute」。陰影のあるスローナンバー。スティーヴ・ポステルの感傷的な歌声が良かったです。そしてまたもやウォーレン・ジヴォン「EXCITABLE BOY」から「Johnny Strikes Up the Band」。この曲は格好良いですね!!特に歌からギターソロに流れるところが最高にスリリング!ワディ・ワクテルが魅せてくれました。

そしてこの日、最もスピード感溢れた曲が「Time To Come Clean」。スティーヴ・ポステルが歌ったこの曲は新曲ですかね? 私は中央向かって左寄り、つまりワディ・ワクテル側に座っていたのですが、それはつまりリーランド・スクラーの真っ正面でもあったわけです。なんか彼って、あの立派な髭と、彫りの深い顔立ちが相まって、一見、哲学者みたいな雰囲気じゃないですか?でもリズムに揺れながらベースを弾いてる雰囲気はどことなく愛嬌があって、なんか可愛らしいんですよ。弾きながら笑っていましたし。でもベース・ラインは強力っていう。いやはや、ブイブイ言わしていましたね。まあ、バンド自体がワディ・ワクテル色の濃いロックン・ロール・バンドに仕上がっていましたから、ベースラインもぶっとくうねっている訳ですけど、特にこの曲なんかでは、スピードにノリノリ且つ節ごとにフィル・フレーズをブンブンぶっ込んで、ホント格好良かった!

本編最後はまたしても ウォーレン・ジヴォン「EXCITABLE BOY」からワディ・ワクテルも作曲に関わっている「Werewolves of London」。ウォーレン・ジヴォンに始まり、ウォーレン・ジヴォンに終わるっていう。サビの”Aa-hooo!”を観客に歌わせたりで、盛り上がりました!あとね、ワディのスライドが格好良かった!!


そして鳴り止まない拍手歓声にアンコール。最後はダニー・コーチマーのヴォーカル曲で締めましたね。アルバム「HONEY DON'T LEAVE L.A.」の1曲目を飾った「All She Wants To Do Is Dance」。この曲もファンキーなロックン・ロールで格好良い!!この曲は元々はダニーがドン・ヘンリーに書いた1985年のヒット曲で、そのいかにも80年代な原曲より、イミディエイト・ファミリーのヴァージョンの方が断然私好み。このふくよかなグルーヴは何なんでしょうね?ダニーの歌も良かった!そして最後はまたトリプル・ギターのソロ回し!

いやはや、バンド・アンサンブルの何たるかを熟知したレジェンド達によるロックン・ロール・ショー。まさかここまでみずみずしいロックを演ってくれるとは思いませんでした。正直、もっと渋〜い感じを想像していたので…。でも皆様、まだまだ若いですね。いやホント、最高でした。現行のオルタナティヴな音楽も良いですけど、こういうの見せられちゃうと、やっぱり昔は良かった!って思っちゃいますよね〜。

あ〜、良いライヴを観ました!!!


この日のセットリストはこんな感じだったでしょうか↓

01. Lawyers, Guns & Money
02. Honey Don't Leave L.A.
03. 3:45 Running Through
04. High Maintenence Girlfriend
05. Machine Gun Kelly
06. Somebody's Baby
07. Fair Warning
08. Dirty Laundry
09. New York Minute
10. Johnny Strikes Up the Band
11. I'm Not Made That Way
12. Time To Come Clean
13. Werewolves of London
----------------------------
14. All She Wants To Do Is Dance



ちなみに、ダニー・コーチマーの足下にあったセットリストがこちら↓
丁寧に誰が歌うかアルファベット表記してあります。(写りが悪くてすいません…。)






よりしければこちらもどうぞ↓ 5月15日にタワーレコード渋谷店で行われたイミディエイト・ファミリー のアコースティック・ライヴ。
DANNY KORTCHMAR and IMMEDIATE FAMILY @ 渋谷タワレコ

Muscle Shoals & Nashville Connection 公演中止

2019-03-30 17:46:03 | ルーツ・ロック
DONNIE FRITTS / JUNE: A TRIBUTE TO ARTHUR ALEXANDER

4月2日に東京、4月4日に大阪のビルボードライヴで公演が予定されていた、『"Muscle Shoals & Nashville Connection" ロブ・ガルブレイス, ドニー・フリッツ, チェスター・トンプソン, アンドレアス・ワーナー & ルーク・イースターリング』が、ドニー・フリッツの体調不良により公演中止になってしまったそうです。

マッスル・ショールズとナッシュヴィルの共演という、豪華な組み合わせを楽しみにされていた方々も多かったことと思います。

特に、先日のダン・ペン&スプーナー・オールダムが大盛況に終わり、さらに数日後にドニー・フリッツが見れるという、マッスル・ショールズ周辺のスワンプ愛好家にはまたとないブッキングだっただけに、とても残念ですね。

もちろん、ナッシュヴィル出身のロブ・ガルブレイスも、スワンプ・ロックで語られる面を持っている人ですから、今回のドニー・フリッツとの共演は、かなり注目だったんですけど。


ドニー・フリッツも今年77歳になりますからね。体調不良は心配です。昨年リリースした「JUNE: A TRIBUTE TO ARTHUR ALEXANDER」も素晴らしい内容だっただけに、また元気になって、来日して欲しいですね。

ダン・ペン&スプーナー・オールダム @ビルボードライヴ東京

2019-03-28 11:38:17 | ルーツ・ロック
3月17日、ビルボードライヴ東京にて、ダン・ペン&スプーナー・オールダムのライヴを観てまいりました!! 私が見たのは2ndステージ。今回の最終公演でした。

ダン・ペンの来日は2010年以来9年振り。その時はボビー・エモンズ(kbd)とのデュオでした。そして今回はスプーナー・オールダム(kbd)ですよ!やっぱりダン・ペンの相棒はスプーナー・オールダムでなくてはね!!

もちろんボビー・エモンズとのステージもとても良かったですよ。当時のダン・ペンの最新作「JUNKYARD JUNKY」にも参加していた鍵盤奏者ですし、古くからアメリカン・サウンド・スタジオなど、メンフィスで活躍してきた名手でしたから。

ですけどね、やっぱりダン・ペンと言えばスプーナー・オールダムなんですよ。2人による名ライヴ盤「MOMENTS FROM THIS THEATER」があるのももちろんなんですが、キャリア初期からフェイム・レコードを中心に、2人の共作で数々の名曲を作っていたというのは、もはや伝説的な話ですよね。

近年になって、フェイムにおけるダン・ペンのデモ録音集「THE FAME RECORDINGS」がリリースされましたが、その曲の良さはもちろん、若かりしダン・ペンのブルー・アイド・ソウルな歌声や、デモとは思えない完成度の高さなど、色々と驚かされました。そして全24曲中、17曲がダン・ペンとスプーナー・オールダム、2人のコンビによる共作曲だったことが、あの時代の空気を感じさせてくれもしたんです。1965年前後、2人がまだ20代前半から半ばにかけての時代です。

それから50年以上が経って、そのコンビによる生演奏で往年の名曲を聴くことが出来るんですから、こんな極上な時間はそうそうありませんよね。

ダン・ペン&スプーナー・オールダムの来日は2度目になりますが、私はダン・ペンを生で観たのは先のボビー・エモンズとのステージが初めてだったので、今回のスプーナー・オールダムとのデュオ公演はまさに念願のライヴでした。1999年以来、20年ぶりとなる2人の来日公演です。


司会者に紹介され、2人がステージに登場。サザン・ソウルの伝説を目の前にし拍手喝采を送る観客達。いきなり大名曲「I'm Your Puppet 」でスタート。66年にジェイムス&ボビー・ピューリファイが放ったヒット曲。もちろんダン・ペン&スプーナー・オールダムによる共作曲。さらにスウィート・インスピレーションズの「Sweet Inspiration」、ヴォックス・トップスの「Cry Like a Baby」と、2人の共作による名曲が続く。ダン・ペンがアコースティック・ギターを弾き語り、スプーナー・オールダムがエレピを弾きながらハーモニーを添える。年輪を重ねた渋みと、南部特有の緩さが合まった、独特のスワンプ・フィーリング。

「Cry Like a Baby」はヴォックス・トップスに提供されてヒットした曲ですが、この曲を演るまえに、ダン・ペンがMCの中で何やら軽く歌い出したんです。それは鼻歌のようなとりとめのない感じだったのですが、一旦すぐに止めたのに、興が乗ったのかまた歌い始めたその歌は、ヴォックス・トップスのデビュー曲「The Letter」でした。作曲こそしていないものの、ダン・ペンはこの曲をプロデュースしているんです。アカペラで歌いだすダン・ペンに、スプーナー・オールダムもハーモニーを付け、観客達も手拍子で応える。何だかんだでフルコーラス歌ってくれました。サプライズ的な演出に観客達もやんやの拍手を送る。

ちなみにこの曲の次は、アレサ・フランクリンに提供された「Do Right Woman, Do Right Man」、そしてオーティス・レディングが歌った「You Left the Water Running」と続いたんですけど、「The Letter」をサプライズとして除外すれば、冒頭の「I'm Your Puppet」から「You Left the Water Running」までの5曲は、9年前に見たボビー・エモンズとの時と同じ曲順。きっとダン・ペン的に序盤の型として決まってるんでしょうね。まあ、そこから先は流石に違ってきましたけど。

やっぱり客席中が待ち望んでいたのは、サザン・ソウル史上に燦然と輝く大名曲「The Dark End of the Street 」でしょうね。こちらはダン・ペンとチップス・モーマンによる共作で、ジェイムス・カーがゴールドワックスに吹き込みました。ダンが歌い始めるやいなや拍手が沸き上がり、そして2人の演奏にうっとりでしたね。いやはや、ホント名曲!! そしてオヴェイションズに提供された「I'm Living Good」も良かった。オリジナルの朗らかな曲調はいかにもサム・クック・マナーでしたが、ここではスピードを落とし、滋味深く歌われる。これが味わい深い!!


ダン・ペンの飾らない歌がまた良いんですよ。彼は若かりし頃、フェイムのデモ録音ではいかにも黒人を意識した焼けた声で歌っていましたが、現在はいたってストレートで、それはカントリー的でもある。そこに素朴な歌心が宿っている。さらにスプーナー・オールダムのエレピ(ウーリッツァー)が絡むことで、ソウルフルな味わいが醸される。スプーナー・オールダムのエレピは、その音色もフィーリングもほとんどオルガンの味わいで、決して派手なプレイはしないものの、ふわりと心に染みるフィーリングなのです。60年代からサザン・ソウルの屋台骨を支えた名鍵盤奏者の奏でる音色、魅せられました〜。


「I Do」、「You Really Know How To Hurt a Guy」、「Take A Good Look」といった、フェイムのデモ音源集「THE FAME RECORDINGS」やその続編「CLOSE TO ME: MORE FAME RECORDINGS」に収録されていた、ダン・ペンとスプーナー・オールダムの共作曲は感慨深かったですね。若い頃の溌剌としたダンの歌声も大好きですけど、人間の哀愁を感じさせるような現在のダン・ペンもまた格別。そしてスプーナー・オールダムと対話するようなコンビネーションにただただ浸るばかり。

さらにダン・ペンと、南部の盟友ドニー・フリッツによる共作「Rainbow Road」も良かった!これも名曲ですよね。ドニー・フリッツ絡みと言えば「Memphis Women and Chicken」も演りましたね。渋〜い2人のステージの中では、唯一と言っても良いノリの良い曲なんですけど、何と言いますか、ジワジワ来ましたね。

ジョー・サイモンの名唱で知られる「Nine Pound Steel」は、それとはまた違う、郷愁感をそそるダンの歌声が滲みましたが、その余韻を遮るように司会者が再び登場。2人のレジェンドを讃える。ああ…、終わってしまうのかと思いきや、「もう1曲聴きたいか?」的な展開からそのままアンコールへ。曲は「Long Ago」。これも「THE FAME RECORDINGS」に入っている古い曲で、オリジナルは多分ボビー・パターソンが歌ってる。これも良い曲。

2人は立ち上がる。観客も立ち上がる。スタンディングオベーションによる割れんばかりの拍手喝采。2人はステージ脇の階段の辺りまで行き握手攻めに。止まない歓迎ぶりに、再度ステージ中央に戻って、再びのアンコール。最後の曲はダンのソロ作「NOBODY'S FOOL」から「Raining In Memphis」。賑やかなアルバムヴァージョンとは違う、2人だけのしっとりとしたアレンジが滲みました。そしてまたスタンディングオヴェーションに包まれながら、およそ1時間半に渡ったショーは終了。

20年前の来日を見逃した私は、もう、見れないと思っていたダン・ペン&スプーナー・オールダム。2人の南部ソウルの伝説。感無量のライヴでした。





01. I'm Your Puppet
02. Sweet Inspiration
03. The Letter
04. Cry Like a Baby
05. Do Right Woman, Do Right Man
06. You Left the Water Running
07. The Dark End of the Street
08. Nobody's Fool
09. I'm Living Good
10. Ol' Folks
11. I Do
12. Rainbow Road
13. You Really Know How To Hurt a Guy
14. Take A Good Look
15. Memphis Women and Chicken
16. Is A Bluebird Blue?
17. Nine Pound Steel
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18. Long Ago
-----------------------------------
19. Raining in Memphis




↑この日のセットリストはこんな感じだったと思います(間違ってましたらごめんなさいね)。ダン・ペンは曲間によく喋ってましたね。おそらく作曲や録音当時のこと、提供したシンガーのことなどを語っていたのだと思いますが、私は英語がまったくダメなので、さっぱり分かりませんでした。残念無念…。スプーナー・オールダムは、ダン・ペンの話に聞き入りつつ、時折相づちを入れる感じ。スプーナー・オールダムは、何と言いますか、場末のバーの端っこでお酒を飲んでいそうな、そんな風貌も愛嬌がありましたね。物販でオリジナルの靴下を売るというお茶目な面もあったり。ダン・ペンは彼のソロ作のジャケ写で見れるような、オーバーオールが似合いそうなそのままの雰囲気でした。

まだまだ元気なお二人。また来日してくれると良いですね。



よろしければこちらもどうぞ↓
ダン・ペンwithボビー・エモンズ@ビルボードライヴ東京 2010年8月26日1stショー

ディック・デイル 安らかに

2019-03-18 20:14:19 | ルーツ・ロック
Dick Dale - Miserlou - #HIGH QUALITY SOUND 1962


3月16日、 サーフ・インストの創始者であり、”キング・オブ・サーフ・ギター”と呼ばれるディック・デイルが亡くなられました。

62年にリリースされた「Miserlou」は、サーフィンの代名詞的な名演ですね。

まだビートルズ旋風前のアメリカで、彼のラウドでスピード感横溢なギタープレイは相当衝撃だったはずで、サーフ・ミュージックに限らず、後のガレージロックや、パンク、ハードロックに与えた影響も大きいと言われます。

偉大なるパイオニア、ディック・デイルさん、安らかに。

テデスキ・トラックス・バンド来日と、コフィ・バーブリッジ安らかに…

2019-02-28 10:56:29 | ルーツ・ロック
TEDESCHI TRUCKS BAND / SIGNS

現行サザン・ロックの最高峰、テデスキ・トラックス・バンドの新作「SIGNS」。テデスキ・トラックス・バンド名義のスタジオ作品としては、3年振り4枚目となる今作。録音はお馴染みのスワンプ・ラーガ・スタジオ。プロデュースは、デレク・トラックスとジム・スコット。このジム・スコットは、ウィルコとの仕事で知られるプロデューサーで、テデスキ・トラックス・バンドとは、1st作、2nd作でも、デレクと共同プロデュースしている、信頼厚きブレーンです。

黒くソウルフルなフィーリングに溢れる「Signs, High Times」に始まり、「When Will I Begin」、「Walk Through This Life」など、デレクのスライド・ギターやスーザンの歌声はもちろん、ホーンやコーラスを含めたバンド一丸となっての深遠なるアメリカーナはテデスキ・トラックス・バンドならではのモダン・サザン・ロック。マイク・マティソンの作で彼の歌声もフィーチャーしたファンキーな「Strengthen What Remains」も良い。おおらかな南部グルーヴが最高な「hard Case」や「They Don't Shine」、ジャム・バンドも飲み込んだサザン・ロックのダイナミズム溢れる「Shame」など、王者の風格さえ漂う強力盤。

ブルース、ソウル、ゴスペル、ジャズなど、ありとあらゆるルーツ・ミュージックをごった煮にしながらも、これぞテデスキ・トラックス・バンド!という彼らならではの”しなやか”なグルーヴに酔いしれる。

そんなテデスキ・トラックス・バンドは現在アメリカをツアー中。4月にはヨーロッパに渡り、5月にまたアメリカへ戻り、そして6月に日本にやってきます。現在発表されている公演日程は以下の通り。


2019年6月11日(火) @ 大阪 あましんアルカイックホール
2019年6月12日(水) @ 名古屋 Zepp Nagoya
2019年6月14日(金)、15日(土)、16日(日) @ 東京ドームシティホール

詳細はこちら→  ウドー音楽事務所



新譜の発表、来日の決定と、嬉しいニュースの続くテデスキ・トラックス・バンドですが、とても悲しい知らせもありました。

2019年2月15日、コフィ・バーブリッジが亡くなられました。デレク・トラックス・バンド時代から、デレクを支えてきたキーボード/フルート奏者です。2017年に心臓の手術を受けたこともあり、今回のツアーには参加しないよていだったそうです。デレクのバンドにおける鍵盤奏者の重要性は言わずもがなですが、フルート奏者が居るというところもとてもユニークで、ステージにおいても存在感を発揮していました。また、ソングライターとしても貢献し、新作「SIGNS」でも、「Signs, High Times」、「Still Your Mind」の2曲で作曲者にクレジットされています。

ステージでコフィがフルートを吹く姿を見れないと思うと、とても残念でなりませんね…。


コフィ・バーブリッジさん、安らかに。




Tedeschi Trucks Band ~ Mahjoun (w/Branford Marsalis)

映画『ボヘミアン・ラプソディ』とライヴエイド

2019-02-01 12:03:41 | ルーツ・ロック
話題沸騰のクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』 を観に行ってきました〜。

「役者さん達がメンバーそっくり!」「ライヴエイドのシーンが凄い!」という噂以外はほぼ前知識無しで観に行ったのですが、予想以上に面白かったです。

※映画の内容に触れますのでご注意ください。これから映画を見ようとお考えの方は、読まないことをお勧めいたします。


まず冒頭、20世紀フォックスのロゴが画面に映し出され、有名なジングルと言うか、ファンファーレが流れるんですけど、それがクイーン仕様で驚きました。まるでファンファーレがブライアン・メイのギターの音なんです。デジタルでそっくりに作ったのかな?と思ったのですが、後で調べましたら、このためにブライアン・メイが録音したそうです。いやはや凝ってます!!

そしてライヴエイドのステージに向かうフレディの後ろ姿から物語が始まるんですが、この役者さん扮するフレディの後ろ姿と言うか、その動き、ステップがいかにもフレディな感じなんですよ。もうあの時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるほどで、冒頭からワクワクさせられましたね。

あとびっくりしたのは、クイーンの前身バンド、スマイルの演奏シーン。後にクイーンの正式レパートリーともなる「Doing All Right」を演奏しているのですが、まさかスマイルのライヴをスクリーン越しに疑似体験出来るとは思いませんでした。しかも、これも後から調べて分かったのですが、このシーンの音源は、映画のために当時のヴォーカリストであるティム・スタッフェルを招いてクイーンと新録したものだそうですね。これにも驚きました。まさかのスマイル公式再結成ですよ!

あと映画の中で聴かれるクイーンの音源にも驚きました。ライヴエイドを始めとするライヴ音源は色々あるでしょうが、スタジオでのリハや作曲シーンの音源とかも、何処からかの蔵出しなんですかね?それともそっくりに真似て歌っているのでしょうか?「Happy birthday to me」とか? ちょっとよく分かりませんが、真似てるにしては似すぎているので、きっとアウトテイク等の発掘音源なんでしょうね。その辺りも非常に興味深いです。

内容的には、これまで知らなかったクイーンを見れてとても面白かったです。まあ、ここでこの曲?みたいな、時間軸を無視した脚色に冷める瞬間はありましたけど、役者さん達の演技と、迫力の演奏シーンにはグイグイ引き込まれました。あとフレディよりも、メアリーの葛藤と愛情と友情に、共感と感動を覚えましたね。フレディはいい人と出会いましたね。

あとジョン・ディーゴンの髪型の変遷も楽しかった。

そして、ライヴエイドですよ。私も徹夜で見ていた口なので、その再現率の高さに驚き、懐かしい思いで一杯になりました。特にステージの上にカメラマンが居る感じとか。そのカメラマンを追いかけながら歌うフレディも再現されてて嬉しかったです。


あの頃は、今のように情報が溢れているわけではなかったですし、高校生だった私は、当時のクイーンが映画で語られるような問題を抱えていたなんて、まったく知りませんでした。ただ、「Radio Gaga」はあまり好きになれませんでしたし、魅力を失いつつあるバンド、ていうイメージはありました。なので、逆にライヴエイドの中継でクイーンのライヴを目の当たりにし、その格好良さに圧倒されたんです。クイーンって凄いな!と。特にフレディの溌剌として、自信に溢れたパフォーマンス!あの頃の私にとっても、クイーンこそライヴエイドのベストアクトでしたね。

もちろん、映画でのライヴエイドのシーンにも感動しました。でもなんか悲しくて、ちょっとイメージ変わったな…。ていう印象もあったり。




ちなみに、ライヴエイドですけど、当時、その歴史的な大イベントを、フジテレビが生中継するというので、私は洋楽好きの友人2人と共に、友人宅に泊まり込んで見ることにしたんです。お菓子とジュースを買い込んで、やんややんやとね。だってこんなこと2度と無いであろう大イベントでしたから。当時は、洋楽のライヴ映像を見れること自体が貴重な時代でした。しかも新旧の有名アーティストが挙って出演しての生中継ですからね。もう洋楽好き高校生にとっては、大事件でしたよ。

まあ、歴史的な中継番組としては、散々でしたけどね。衛星中継が不安定なのは仕方が無いとして、ライヴ中でもお構いなしにCMに入るは、中継そっちのけで邦アーティストのスタジオライヴやトークを延々流すはで、もっと現地のライヴを見せてくれ!って怒り心頭でしたよ。

確か、クイーンの時もフレディが「We Will Rock You 」を歌い出した辺りでCMに入り、そのまま中継が終わっちゃったんじゃなかったでしたっけ?

一緒に見ていた友人が、さすがに我慢ならないって、テレビ局に抗議の電話を入れたんですよ。最初は「どういうことですか!!」みたいな剣幕だったんですが、徐々に「そうですか…。そうなんですね…。」みたいにテンション下がってきて、最終的には「分かりました。頑張ってください!」みたいな。なんか向こうも大変らしよ、ていう…。

まあ、そんな一件以来、これはこういうもんだ、と割きって、楽しむことにしました。

先ほどベストアクトはクイーンだったと書きましたが、それに勝るとも劣らなかったのが、ザ・フーです。途中、中継が切れたりもしましたが、最後の「Won't Get Fooled Again」は最高でしたね。フーはライヴが凄い!という噂は聞いてましたが、想像を遥かに超えた凄まじさでした。おそらく、私がフーのライヴ映像を見たのはこの時が初めてだったと思うのですが、これをきっかけに、フーの大ファンになりましたから!

ザ・フーは、ライヴエイドのための再結成でしたが、レッド・ツェッペリンもこの日のために再結成されました。でも私は、その瞬間まで、その事実を知りませんでした。

現在のフェスのようにタイムテーブルなんてありませんから。いや、あったのかもしれませんが、私がそれを目にすることは無かったんです。ただ、手元に大まかな出演者リストはありました。音楽雑誌か?テレビガイドか?忘れましたけど、何かの誌面でした。そこにはレッド・ツェッペリンの名はありませんでしたが、別々にロバート・プラントと、ジミー・ペイジの名はあったんです。

きっと一緒にやるに違いないと期待している私を、友人は「やるわけないだろ!」と一蹴していましたけどね。

そしていよいよロバート・プラントが出て来たわけです。歌うはツェッペリンの名曲「Rock and Roll」ですよ!ギターは誰だ? 当時の私、ロバート・プラントは分かっても、ジミー・ペイジは顔で判断出来なかったんです…。友人と画面のギタリストを追いかけながら「これ、ジミー・ペイジかな?」「違うだろう!」みたいな会話を繰り返し、「だってタバコ吸ってるよ?」「ホントだ!ジミー・ペイジだ!」みたいな。何故かあの当時、ジミー・ペイジと言えばタバコを吸いながらギターを弾くってイメージを持ってたんですよね~。ですが、ベースがジョン・ポール・ジョーンズだということは、最後まで分かりませんでした。でも、ドラムがフィル・コリンズだったのは分かった。そんな洋楽好きの高校生。ちなみにツェッペリンの時も途中、中継が切れましたね…。

再結成と言えば、ビートルズ再結成の噂もありました。ジョン・レノンは既に故人でしたが、ジョージ・ハリスンはま元気な頃。確かオリジナル・メンバー3人に、ジョンの息子ジュリアンを加えての再結成、みたいな話だったと思います。番組内でも、ビートルズの再結成があるかも?みたいに煽っていたような。でも結局ポール・マッカートニーが1人で「Let It Be」を歌って。後半、そこに3人ぐらいの人影が現れて、ついに来たか!と思いきや、デヴィッド・ボウイやボブ・ゲルドフ達でがっかり…、みたいな。今考えたら、凄い共演ですけどね。

がっかりと言えば、マイケル・ジャクソンとか、ブルース・スプリングスティーンとか、スティーヴィー・ワンダーとか、シンディ・ローパーとか、「USA For Africa」を彩った方達も出てこなくて…。

でも、ミック・ジャガーとティナ・ターナーとか、キースとロニーを従えたボブ・ディランとか、数々の豪華出演者&共演を見れて満足でしたけど。


いや、すいません。クイーンの映画の感想を書くつもりが、殆どライヴエイドの思い出になってしまいました…。



エリック・クラプトン、通算22回目の来日決定!

2019-01-21 17:39:45 | ルーツ・ロック
昨年は英ハイドパークで開催された「British Summer Time」にヘッドライナー出演したり、ブルース調のクリスマス・アルバム「Happy Xmas」をリリースしたり、日本でもドキュメンタリー映画『エリック・クラプトン〜12章節の人生〜』が公開されるなど、話題に事欠かないエリック・クラプトンですが、年明け早々、来日決定のアナウンスです。前回の2016年以来3年振り、22回目、初来日の1974年から45周年という今回の来日。日程は以下の通り。

4月13日(土) 日本武道館
4月15日(月) 日本武道館
4月17日(水) 日本武道館
4月18日(木) 日本武道館
4月20日(土) 日本武道館 


お値段は、S席15,000円(税込)、A席14,000円(税込)だそう。

そして気になる来日メンバーはエリック・クラプトン(G/Vo)、クリス・ステイントン(Key)、ドイル・ブラムホールII(G/Vo)、ネーザン・イースト(B)、ポール・キャラック(Key/Vo)、ソニー・エモリー(Dr)、シャロン・ホワイト(Back Vo)、ケイティ・キッスーン(Back Vo)という予定とのこと。多少の入れ替わりはありますが、ほぼお馴染みのメンバー達って感じですね。ドラマーのソニー・エモリーは、1990年代以降のアース・ウィンド&ファイアでドラムスを叩く他、数々のセッションに参加する凄腕さん。今回のバンドも鉄壁ですね。

それにしてもクラプトンって、武道館が好きですよね。もう武道館でしかやらないのかな…。ちなみに今回の来日公演が無事終了すると、これまで計96回、武道館の舞台に立ったことになるそう。とすると、次回の来日があれば、記念すべき武道館100回目っていうのが実現しそう。こんなアーティスト、他に居ます?




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