フジロック、今年も最高の3日間でした!感動的なライヴの連続でした!
と言う訳で、「ルーツな日記」が送る、フジロック・ベストアクトです!
第1位 GREENSKY BLUEGLASS @FIELD OF HEAVEN
今年のベストアクト第1位は、最終日、フィールド・オブ・ヘヴンのトリを務めたグリーンスカイ・ブルーグラスです!!え、ボブ・ディランじゃないの?ケンドリック・ラマーは? いいえ、グリーンスカイ・ブルーグラスなのです!
フジロック最終日、ボブ・ディランのライヴが終わった瞬間、まるで夢が覚めたかのようにヘヴンに急いだ私。ヘヴンに着くと、既にグリーンスカイ・ブルーグラスの演奏が始まっていました。ステージにはバンジョー、マンドリン、ベース、ギター、ドブロを操るメンバーが横一列に並び、なんと「Bringing In The Georgia Mail」を演ってるではないですか!! チャーリー・モンロー、フラット&スクラッグス、そしてサム・ブッシュの名演でも知られるブルーグラスの名曲です。いきなり古典的な高速ブルーグラスですよ!しかもそのスピード感とグルーヴ感がとても土っぽく、そして瑞々しい、これぞ生のブルーグラス!!って感じで最高だったんです。実はこれ、まだサウンドチェックだったんですけどね。つまり挨拶代わりの1曲な訳で、私はここに彼らの本質を見た思いで、この数分後に始まるであろう、ブルーグラスの枠にとらわれない、広大な世界へ、ただただワクワクするばかりでした。
そしてその数分後、「Demons」から始まった本編。開放感抜群のブルーグラス・フィーリングに夜のヘヴンが染まっていく。バンジョー、マンドリン、ベース、ギター、ドブロという、弦楽器の絡みだけで紡がれる膨よかなグルーヴ。そのドラムレスとは思えない豊潤なリズムに、自然と身体が揺れ、跳ねずにはいられない。続く「Wings for Wheels」では、まるでアメリカの広大な大地が目に浮かぶようだったし、「Kerosene」では高速ブルーグラスからプレグレッシヴな展開を経て高揚感を募らせていく、これぞジャムグラスの粋!という演奏を見せつけられる。この頃にはヘヴンにお客さんも集まり始め、こういうのを待っていた!と言わんばかりの盛り上がりように。
まあ、とにかくそのシンプル且つスリリングなバンド・アンサンブルに魅せられました。ブルーグラスをやる人達ですから、メンバーそれぞれ凄腕ですよ。圧倒的なテクニックでソロを回すかと思えば、一丸となって強力なグルーヴを繰り出していく。そして楽曲も良い。今回のセットリストは、彼らの最新作となる2016年作「SHOUTED, WRITTEN DOWN AND QUOTED」やその前作「IF SORROWS SWIM」からの楽曲が中心のようで、演奏力だけではなく、曲を聴かせる歌心もしっかりと届けてくれました。特にマンドリン奏者のPaul Hoffmanはソウルフルな良い声をしてましたね。「Windshield」とか、その歌声の深さに痺れました。髪を振り乱しながらの激しいアクションでマンドリンを弾く姿も印象的でした。
そして何と言ってもドブロ奏者のAnders Beckです。彼の弾くスライド・ギターは強力でしたね。基本的にアコースティック編成なんですけど、彼だけはここぞという時にエフェクトをかける。「Living Over」などでのサスティンの効いたスライド・ギターは最高でしたね〜!完全にブルーグラスを超えたアメリカン・ロックです!!
かと思えばトラディショナルな雰囲気を醸す高速ブルーグラス「A Letter to Seymour」をスリリングに決める。こういう曲でのバンジョーのアルペジオとマンドリンのカッティングっていうのは最強ですね!!もちろんドブロのスライドも強力。この曲を歌ったのはギタリストのDave Bruzzaだったかな?よりブルーグラスらしい彼の歌声は、Paul Hoffmanとはまた違った味わいで良かったですね。こういう曲でも盛り上がれるヘヴンの雰囲気、大好きです!
そして終盤のハイライトは「Run or Die」、「Leap Year」という2曲の長尺曲。やっぱり基本的にジャムバンドなんですよね。巧みな演奏力や構成力はもちろん、ジャム的展開の中で熱量をぐんぐん上げていく、その高揚感が生み出す、えもいえぬ世界。しかもフジロック最終日、夜のヘヴンですよ!!こんなの最高に決まってるじゃないですか。「Leap Year」でのウォーウォーウォー♪の大合唱も気持ちよかった〜。
まさに、ヘヴンでこういうのが観たかった!!っていう。そんなヘヴン、最後の夜。堪らなかったですね〜。
しかも本編ラストはフィッシュのカヴァー「Chalk Dust Torture」ですよ!このヘヴンは苗場初年度にフィッシュが3夜連続でトリを務め、今年はそれから20年の記念すべき年だということを知っていたのですかね?どちらにしろ、盛り上がらない訳がありません!!思いがけないフィッシュに幸福感溢れるヘヴン、最高でした!! このあと、拍手歓声が鳴り止まず、アンコールでさらに盛り上がったことはいうに及びませんね。
2000年にミシガン州カラマズーで結成されたという、このグリーンスカイ・ブルーグラス。日本ではまだ無名に近い存在でしたし、もちろん今回のフジロックが初来日。よくぞ呼んでくれました! そして恐るべしアメリカですね。とんでもないバンドがまだまだいらっしゃる。
ネットで見つけたセットリストによりますと、こんな感じだったようです。
01. Demons
02. Wings for Wheels
03. Kerosene
04. Just to Lie
05. Windshield
06. Living Over
07. In Control
08. A Letter to Seymour
09. The Four
10. Run or Die
11. Past My Prime
12. Leap Year
03. Chalk Dust Torture (Phish cover)
Encore:
14. Burn Them
と言う訳で、「ルーツな日記」が送る、フジロック・ベストアクトです!
第1位 GREENSKY BLUEGLASS @FIELD OF HEAVEN
今年のベストアクト第1位は、最終日、フィールド・オブ・ヘヴンのトリを務めたグリーンスカイ・ブルーグラスです!!え、ボブ・ディランじゃないの?ケンドリック・ラマーは? いいえ、グリーンスカイ・ブルーグラスなのです!
フジロック最終日、ボブ・ディランのライヴが終わった瞬間、まるで夢が覚めたかのようにヘヴンに急いだ私。ヘヴンに着くと、既にグリーンスカイ・ブルーグラスの演奏が始まっていました。ステージにはバンジョー、マンドリン、ベース、ギター、ドブロを操るメンバーが横一列に並び、なんと「Bringing In The Georgia Mail」を演ってるではないですか!! チャーリー・モンロー、フラット&スクラッグス、そしてサム・ブッシュの名演でも知られるブルーグラスの名曲です。いきなり古典的な高速ブルーグラスですよ!しかもそのスピード感とグルーヴ感がとても土っぽく、そして瑞々しい、これぞ生のブルーグラス!!って感じで最高だったんです。実はこれ、まだサウンドチェックだったんですけどね。つまり挨拶代わりの1曲な訳で、私はここに彼らの本質を見た思いで、この数分後に始まるであろう、ブルーグラスの枠にとらわれない、広大な世界へ、ただただワクワクするばかりでした。
そしてその数分後、「Demons」から始まった本編。開放感抜群のブルーグラス・フィーリングに夜のヘヴンが染まっていく。バンジョー、マンドリン、ベース、ギター、ドブロという、弦楽器の絡みだけで紡がれる膨よかなグルーヴ。そのドラムレスとは思えない豊潤なリズムに、自然と身体が揺れ、跳ねずにはいられない。続く「Wings for Wheels」では、まるでアメリカの広大な大地が目に浮かぶようだったし、「Kerosene」では高速ブルーグラスからプレグレッシヴな展開を経て高揚感を募らせていく、これぞジャムグラスの粋!という演奏を見せつけられる。この頃にはヘヴンにお客さんも集まり始め、こういうのを待っていた!と言わんばかりの盛り上がりように。
まあ、とにかくそのシンプル且つスリリングなバンド・アンサンブルに魅せられました。ブルーグラスをやる人達ですから、メンバーそれぞれ凄腕ですよ。圧倒的なテクニックでソロを回すかと思えば、一丸となって強力なグルーヴを繰り出していく。そして楽曲も良い。今回のセットリストは、彼らの最新作となる2016年作「SHOUTED, WRITTEN DOWN AND QUOTED」やその前作「IF SORROWS SWIM」からの楽曲が中心のようで、演奏力だけではなく、曲を聴かせる歌心もしっかりと届けてくれました。特にマンドリン奏者のPaul Hoffmanはソウルフルな良い声をしてましたね。「Windshield」とか、その歌声の深さに痺れました。髪を振り乱しながらの激しいアクションでマンドリンを弾く姿も印象的でした。
そして何と言ってもドブロ奏者のAnders Beckです。彼の弾くスライド・ギターは強力でしたね。基本的にアコースティック編成なんですけど、彼だけはここぞという時にエフェクトをかける。「Living Over」などでのサスティンの効いたスライド・ギターは最高でしたね〜!完全にブルーグラスを超えたアメリカン・ロックです!!
かと思えばトラディショナルな雰囲気を醸す高速ブルーグラス「A Letter to Seymour」をスリリングに決める。こういう曲でのバンジョーのアルペジオとマンドリンのカッティングっていうのは最強ですね!!もちろんドブロのスライドも強力。この曲を歌ったのはギタリストのDave Bruzzaだったかな?よりブルーグラスらしい彼の歌声は、Paul Hoffmanとはまた違った味わいで良かったですね。こういう曲でも盛り上がれるヘヴンの雰囲気、大好きです!
そして終盤のハイライトは「Run or Die」、「Leap Year」という2曲の長尺曲。やっぱり基本的にジャムバンドなんですよね。巧みな演奏力や構成力はもちろん、ジャム的展開の中で熱量をぐんぐん上げていく、その高揚感が生み出す、えもいえぬ世界。しかもフジロック最終日、夜のヘヴンですよ!!こんなの最高に決まってるじゃないですか。「Leap Year」でのウォーウォーウォー♪の大合唱も気持ちよかった〜。
まさに、ヘヴンでこういうのが観たかった!!っていう。そんなヘヴン、最後の夜。堪らなかったですね〜。
しかも本編ラストはフィッシュのカヴァー「Chalk Dust Torture」ですよ!このヘヴンは苗場初年度にフィッシュが3夜連続でトリを務め、今年はそれから20年の記念すべき年だということを知っていたのですかね?どちらにしろ、盛り上がらない訳がありません!!思いがけないフィッシュに幸福感溢れるヘヴン、最高でした!! このあと、拍手歓声が鳴り止まず、アンコールでさらに盛り上がったことはいうに及びませんね。
2000年にミシガン州カラマズーで結成されたという、このグリーンスカイ・ブルーグラス。日本ではまだ無名に近い存在でしたし、もちろん今回のフジロックが初来日。よくぞ呼んでくれました! そして恐るべしアメリカですね。とんでもないバンドがまだまだいらっしゃる。
ネットで見つけたセットリストによりますと、こんな感じだったようです。
01. Demons
02. Wings for Wheels
03. Kerosene
04. Just to Lie
05. Windshield
06. Living Over
07. In Control
08. A Letter to Seymour
09. The Four
10. Run or Die
11. Past My Prime
12. Leap Year
03. Chalk Dust Torture (Phish cover)
Encore:
14. Burn Them
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