ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

2015年 ベスト・アルバム 30選(後編)

2016-06-12 23:34:31 | 2015年総括
第1位

KAMASI WASHINGTON / THE EPIC
1位はカマシ・ワシントン!! これぞ最新LAジャズの現在。サンダーキャット、ブランドン・コールマン他、ストリングスも含め総勢60名を超えるミュージシャンが参加し、CD3枚組、収録時間170分超となる大作「THE EPIC」。フライング・ロータス総指揮によりブレインフィーダーからリリース。これは2015年、最大の衝撃でしたね。その得体の知れない黒々とした音塊に、一聴してとりつかれ、聴けば聴くほどにのめりこんでいきました。スピリチュアル・ジャズというのかもしれませんが、ここにはソウルも、ファンクも、アフロも、ブラックミュージックの全てが詰まっています。これを引っ提げての来日公演も凄まじかった! 2015年のジャズ界、いやブラックッミュージック界を代表する1枚。フジロックでの来日も決まっていますから、そちらも楽しみです!!


第2位

WATKINS FAMILY HOUR / WATKINS FAMILY HOUR
ニッケルクリークのサラ・ワトキンス(fiddle,vo)とショーン・ワトキンス(vo,guitar,bass)を中心に、ベンモント・テンチ(piano,organ,vo)、グレッグ・リーズ(pedal steel,dobro,vo)、セバスチャン・ステインバーグ(bass,vo)、ドン・ヘフィントン(drums,vo)という、その界隈における錚々たるメンバーにフィオナ・アップル(vo)まで加わるという、強力プロジェクト。元々、ワトキンス兄弟がホストとなって行われているライヴから形になったそうで、作品中でも様々なカヴァーが麗しのカントリー・テイストで繰り広げられています。中でも、およそ半分の曲でリードを取るサラ・ワトキンスの歌声が良いんですよ!あと、元ローン・ジャスティスのドン・ヘフィントンが参加しているところもミソ。モダンですが、オルタナ感は薄目。そこもまた良い!


第3位

POPS STAPLES / DON'T LOSE THIS
2000年12月19日に亡くなられたステイプル・シンガーズの生みの親ローバック"ポップス"ステイプルズ 。彼が生前に残した録音を、娘メイヴィス・ステイプルズから託されたウィルコのジェフ・トゥイーディが完成させた、奇跡のラスト・アルバム。ローバックの滋味あふれる歌声とビヤビヤと鳴るギターが醸すブルージーなゴスペル・フィーリング、素晴らしいの一言!。ステイプルズ姉妹も参加。


第4位

DONNIE FRITTS / OH MY GOODNESS
アラバマ州フローレンスで録音されたドニー・フリッツ、7年振りのソロ・アルバム。デヴィッド・フッド、スプーナー・オールダム、レジー・ヤングといった往年の南部ミュージシャンに加え、アラバマ・シェイクスのベン・ターナーや元ドライヴ・バイ・トラッカーズのジェイソン・イズベルなど現行のルーツ系ミュージシャンも加わった、渾身の一枚。これぞ本物のスワンプ・ロック!


最5位

JON CLEARY / GOGO JUICE
今やニューオーリンズを代表するピアニスト、ジョン・クリアリー。彼がテレンス・ヒギンス(ds)、ダーウィン・パーキンス(g)、シェイン・テリオット(g)など、名うてのメンバーを集めて作りあげた、ニューオーリンズらしい弾力抜群のファンキー・ソウル。グラミー賞『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』部門を受賞するなど、2015年のニューオーリンズを代表する1枚になると同時に、自身のキャリアにおいても最高傑作に数えられるであろう快作。


第6位

SOULFINGER / LIFE, LOVE & PASSION
リーラ・ジェイムス、アンジェラ・ジョンソン、アンソニー・デイヴィッド、シリーナ・ジョンソンなど、ゲスト・シンガーに惹かれて試聴したところ、その歌以上に、古き良きモータウン・マナーなサウンド/グルーヴにすっかりやられ、即買いの即愛聴盤となった逸品。恥ずかしながら私、DJ Eric Moral、Chris Hofbauerの二人から成るヨーロッパのプロジェクト・チームというこのSOULFINGERについては、この作品に出会うまでよく知らなかったんですけどね…。マニア心をくすぐるソウル愛と、それを古く感じさせないモダンな感覚のブレンド具合が絶妙です。


第7位

NINA REVISITED: A TRIBUTE TO NINA SIMONE
ロバート・グラスパーがプロデュースを手掛けたことも話題になったニーナ・シモンのトリビュート作ですが、何と言ってもローリン・ヒルですよ。彼女の新録がこれだけ纏めて聴けたというだけでも嬉しい限り。しかも内容も最高なんですから!!そしてこの2015年、ローリンはまさかの来日もしてくれましね。そのライヴも本当に素晴らしかった!さて、単独の新作はいつでしょうか?


第8位

ALABAMA SHAKES / SOUND & COLOR
アラバマ・シェイクスの2枚目。1st作は、内なる野心とエネルギーをまだコントロールしきれていないような印象を私は受けたんですけど、この2nd作は違います!それらを南部指向とオルタナ感の中に、ミニマル且つクールな感性でギュギュッと凝縮させ、唯一無比のロック表現に昇華させている。グラミー賞も複数部門で受賞し、2枚目にして名実共にロックのトップ・ランナーに!


第9位

WILLIE NELSON & MERLE HAGGARD / DJANGO AND JIMMIE
格好良いですね~。ウィリー・ネルソン&マール・ハガード。レジェンド2人によるいぶし銀のアウトロー・カントリー。こういうカントリーが聴きたかった!と言う見本のような作品。ですが残念ながら、マール・ハガードにとってこれが遺作となってしまいました。


第10位

THE WEEKND / BEAUTY BEHIND THE MADNESS
私にとって、R&Bと呼ぶにはあまりにも先鋭過ぎるウィーケンドでしたが、BET Awardsでのアリシア・キーズとの共演を観て、大好きになりました。この人、シンガーとしてもとんでもない資質の持ち主ですね。声に宿る緊張感が半端ない。オルタナ的なサウンドも、前作より大分聴き易くなったというか、一皮剥けた印象で、これは素直に格好良い!!





11位から30位はこちら↓

2016-05-30  2015年 ベスト・アルバム 30選(前編)

2015年 ベスト・アルバム 30選(前編)

2016-05-30 23:03:47 | 2015年総括
第11位

THE REVELERS / GET READY


第12位

PUNCH BROTHERS / THE PHOSPHORESCENT BLUES


第13位

GALACTIC / INTO THE DEEP


第14位

EMMYLOU HARRIS & RODNEY CROWELL / THE TRAVELING KIND


第15位

SONNY LANDRETH / BOUND BY BLUES


第16位

RHIANNON GIDDENS / TOMORROW IS MY TURN


第17位

SONGHOY BLUES / MUSIC IN EXILE


第18位

JILL SCOTT / WOMAN


第19位

RYAN ADAMS / 1989


第20位

KEITH RICHARDS / CROSSEYED HEART


第21位

CHRIS STAPLETON / TRAVELLER


第22位

GRACE POTTER / MIDNIGHT


第23位

ROYAL SOUTHAN BROTHERHOOD / DON'T LOOK BACK


第24位

THE STEELDRIVERS / THE MUSCLE SHOALS RECORDINGS


第25位

ANDRA DAY / CHEERS TO THE FALL


第26位

DAVE RAWLINGS MACHINE / NASHVILLE OBSOLETE


第27位

HIATUS KAIYOTE / CHOOSE YOUR WEAPON


第28位

LETTUCE / CRUSH


第29位

BUDDY GUY / BORN TO PLAY GUITAR


第30位

NEW MASTERSOUNDS / MADE FOR PLEASURE


2015年 ベスト・アルバム リイシュー編

2016-03-31 18:32:36 | 2015年総括
遅くなりましたが、ようやく2015年のベスト・アルバム企画です。今回はリイシューやコンピ盤の中から10枚を選んでみました。もちろん私の個人的な趣味と偏見に金銭事情を絡めた選出ですのであしからず。


第1位

THE BEATLES / 1+ <DELUXE EDITION>
1位はビートルズです。ビートルズのビデオ集はず~っと観たいと思っていたのでこれは本当に嬉しい!! 若い頃、ブートビデオを買って動くビートルズの映像の数々に衝撃を受けたものですが、いかんせん海賊版なので画質が悪いんですよね~。もっと鮮明な画像で見たい!と常々思っていたんですよ。それから幾年、期待していたアンソロジーでは画質は良かったものの編集されてたり完奏されなかったり、そもそも曲間に長~いインタビューが入ってるもんで、繰り返し見るようなものではありませんでしたからね。さらにそこからおよそ20年、待ったかいがありました!ついにミュージックビデオ集ですよ!しかもアンソロジーからさらに画質が上がっているという! 見たかったビデオはほぼ全部入ってますし、ブートを見ていた頃の懐かしい記憶が甦ったりで、そんな思い入れも込みでの1位です。もちろん内容的にも文句無しです!いや、ただ一つ文句を言わせて頂ければ、あのベストアルバムに絡める必要は無かったのでは? それと「Come Together」のビデオは違う気がする…。ま、そんな些細な不満はともかく、見る度に新しい発見の連続、そしてビトールズがいたあの時代にタイムスリップ出来るような、ホント、毎日でも見ていたい、そんな極上作品!


第2位

BOB DYLAN / THE CUTTING EDGE 1965-1966: THE BOOTLEG SERIES, VOL.12 <DELUXE EDITION>
ボブ・ディランの出し惜しみの無さにはホント頭が下がります。こちらのデラックス・エディションはCD6枚組ですよ!! ディランが最もスリリングでエキサイティングだった時代。その時代のアウトテイクの山。いや本当にワクワクしちゃいますよね~。ディラン様は偉い!! とは言えさすがに18枚組のコレクターズ・エディションには手が出ませんでしたけどね…。


第3位

THE ROLLING STONES / STICKY FINGERS: SUPER DELUXE EDITION
私がこの世で一番好きなアルバムは?と聞かれたら、ストーンズの「STICKY FINGERS」と答えます。そのスーパー・デラックス・エディションときたら買わないわけにはいかないのです。たしかに多彩な付録がついてて楽しいのですが、上記のディランに比べると圧倒的にレアトラック数が少ないのが残念…。


第4位

BOBBY RUSH / CHICKEN HEADS: A 50-YEAR HISTORY OF BOBBY RUSH
これは快挙ですよ!ボビー・ラッシュのヒストリー・ボックス。もちろんディランやストーンズのブツと比べたら小粒ですし、レアトラックスも少ないですよ。ですがなかなか手に入らない初期シングル曲もたっぷり聴けますし、何よりCD4枚にわたってラッシュの歴史にどっぷり浸かれるのが嬉しい!!


第5位

NEVILLE BROTHERS / NEVILIZATION<EXPANDED VERSION>
84年の傑作ライヴ盤にボーナス・ディスクがついた新装盤。もともとこのアルバムには続編がありましたが、今回カップリングされたのはそれではなく、85年のブレーメンにおけるライヴ録音。ライヴ・バンドとしての凄みと、シンガーとしての兄弟の魅力をあらためて実感させられる強力盤です。やっぱりネヴィルズは素晴らしい!!


第6位

FAME GANG / GRITS & GRAVY
マッスル・ショールズのフェイム・スタジオが誇るリズム・セクション、フェイム・ギャング!! 未発表曲を中心にこんなギャングが聴きたかった!という決定版。

第7位

VA / RHYTHM 'N' BLUESIN' BY THE BAYOU VOCAL GROUPS
止まるところを知らないACEのバイユー・シリーズ。こちらはヴォーカル・グループ編。ルイジアナの沼は想像以上に深かった!!


第8位

EDDIE BO / BABY I'M WISE: THE COMPLETE RIC SINGLES 1959-1962
ACEはバイユー・シリーズ意外でもルイジアナ/ニューオーリンズ・ファンを楽しませてくれます。こちらはエディー・ボのRIC音源集。


第9位

NORMAN JAY MBE PRESENTS SKANK & BOOGIE
レア・グルーヴの重鎮DJノーマン・ジェイによる、ソウルフルでグルーヴィーなセレクト。レゲエからディスコまで、その裏の裏にモータウンを感じさせる技ありの1枚。


第10位

B.B. KING / HERE'S ONE YOU DID'T KNOW ABOUT: FROM THE RPM & KENT VAULTS
2015年の箱物界で、ディランやストーンズ以上の事件と言えるのが、P ヴァインが編んだB.B. キング「コンプリート・RPM/ケント・レコーディング・ボックス 1950~1965」ですが、しがない庶民にはそんなに箱ばっかり買ってる余裕はないのです…。って言うか、この時代のB.B. キングをそこそこ持っている者にとっては結構なハードルなんですよね。という訳で、未発表トラックスのダイジェスト盤で我慢です。こちらもACE絡み。




2015年は上位3組が強力でした。他にもサザン・ソウルのコンピとか、ステイプル・シンガーズのボックスとか、スライ & ザ・ファミリー・ストーンのフィルモアとか、欲しい物はまだまだ沢山あったのですが、金銭的になかなか追いつきませんでした。あ、あと続々とリリースされるストーンズの映像関連にも拍手ですね。その辺も含めて、また追々。

2015年 天に召された偉人達

2016-03-28 22:42:49 | 2015年総括
昨年、2015年も沢山のアーティストが亡くなられました。ここに追悼いたします。



THE HOLMES BROTHERS / STATE OF GRACE
2015年1月9日 - Popsy Dixon 72歳
2015年6月19日 - Wendell Holmes 71歳
ブルージーなゴスペル・トリオとして日本でも人気があったザ・ホームズ・ブラザーズ。トリオのうちお二人が相次いで…。2002年パークタワー・ブルース・フェスでの素晴らしい来日公演が思い出されます。写真はゲストにレヴォン・ヘルムやロザンヌ・キャッシュも参加した2007年作。



BO DOLLIS & THE WILD MAGNOLIAS / 30 YEARS AND STILL WILD!
2015年1月20日 - Bo Dollis 71歳
ザ・ワイルド・マグノリアスを率いた偉大なるビッグ・チーフ。ルイジアナの伝統を代表する一人でした。写真は2002年の結成30周年記念作品。



DON COVAY / THE PLATINUM COLLECTION
2015年1月31日 - Don Covay 76歳
「Mercy, Mercy」等のヒットを出す一方、アレサ・フランクリンの「Chain of Fools」を始めソングライターとしても活躍。その歌い方はミック・ジャガーに多大な影響を与えたこそうです。



JOHN RENBOURN / THE BLACK BALLOON
2015年3月26日 - John Renbourn 70歳
ペンタングルでの活躍も知られる、英国フォーク界を代表するギタリストの一人。写真はギターという楽器の美しき音色を存分に味わえる79年の傑作。



PERCY SLEDGE / IT TEARS ME UP: THE BEST OF PERCY SLEDGE
2015年4月14日 - Percy Sledge 74歳
「When a Man Loves a Woman」があまりにも有名な偉大なるサザン・ソウル・シンガー。



BEN E. KING / DON'T PLAY THAT SONG!
2015年4月30日 - Ben E. King 76歳
ドリフターズ~ソロへと輝かしい経歴を残したソウル・レジェンド。「Stand By Me」は永遠の名曲。写真はその「Stand By Me」と「Don't Play That Song (You Lied)」という2大ヒット曲を収めた、ソロとしては3枚めのアルバム。62年のリリース。



B.B.KING / ONE KIND FAVOR
2015年5月14日 - B.B.King 89歳
説明不要のブルースの王様。写真はグラミー賞「Best Traditional Blues Album」部門を受賞した2008年作ですが、これが遺作となってしいました。



THE ORNETTE COLEMAN TRIO/ AT THE "GOLDEN CIRCLE" STOCKHOLM VOL.1
2015年6月11日 - Ornette Coleman 85歳
フリー・ジャズを牽引したジャズ・ジャイアント。写真は65年録音の傑作ライヴ盤。



MIGHTY SAM McCLAIN / SLEDGEHAMMER SOUL & DOWN HOME BLUES
2015年6月15日(16日?) - Mighty Sam McClain 72歳
マッスルショールズにも録音を残す本格派サザン・ソウル・シンガー。ブルース・シンガーとしても知られ、写真の作品はそんなブルージーな面を味わえる逸品。



HAROLD BATTISTE / THE SOUNDS OF HAROLD'S HORN
2015年6月19日 - Harold Battiste 83歳
ニューオーリンズのジャズ界が誇るサックス奏者。R&B系のプロデューサー/アレンジャーとしても活躍。特に、自ら興したAFOレーベルや、Dr.ジョンの諸作品を手掛けたことは有名。写真は2014年にリリースされたもので、様々な年代のジャズ・セッション音源を集めた作品。バックにはデヴィッド・トーカノウスキー、ヘンリー・バトラー、アルヴィン "レッド" タイラー、ブライアン・ブレイドなども参加。



RICO RODRIGUEZ / WONDERFUL WORLD
2015年9月4日 - Rico Rodriguez 80歳
ザ・ スペシャルズでの活躍でも知られる、ジャマイカから英国へ渡ったスカ・レジェンド。またフジロックをはじめ何度も来日し、日本でも愛されたトロンボーン奏者でした。写真は円熟の味わいが素晴らしい95年リリース作。



THE BAR-KAYS / GOTTA GROOVE
2015年9月21日 - Ben Cauley 67歳
スタックスのメンフィス・ソウルを彩ったバーケイズのオリジナル・メンバー。トランペット奏者。1967年、オーティス・レディングが亡くなった飛行機事故には、そのツアー・バンドだったバーケイズのメンバーも乗っていたのですが、その中で唯一人奇跡的に生き残ったのがベン・コーリーでした。71年にバーケイズを脱退後もサザン・ソウルを中心に数々の録音にその名前を残しています。写真は飛行機事故後にメンバーを補充して制作されたバーケイズの69年リリース作。



SMOKEY JOHNSON / IT AIN'T MY FAULT
2015年10月6日 - Smokey Johnson 78歳
「It Ain’t My Fault」で知られるニューオーリンズの名ドラマー。ファッツ・ドミノのバックで活躍した他、数々のセッションに参加。セカンド・ライン・ビートの雛形ともいえるプロフェッサー・ロングヘアの「Big Chief」でリズムを叩いてるのもこの人。



THE JIM KWEKIN JUG BAND / GARDEN OF JOY
2015年10月23日 - Bill Keith 75歳
ビル・モンローのブルーグラス・ボーイズ出身のバンジョー奏者。ジム・クエスキン・ジャグ・バンドやミュールスキナー、マッド・エイカーズでの活躍が有名。2013年にジム・クエスキン・ジャグ・バンドで来日したのが思い出されます。写真はジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのラスト・アルバムにして最高傑作との呼び声も高い67年作。



ALLEN TOUSSAINT / SONGBOOK
2015年11月10日 - Allen Toussaint 77歳
ニューオーリンズR&B、ニューオーリンズ・ファンクの生みの親であり、近年はニューオーリンズの象徴のような存在だったピアニスト。突然の訃報に言葉を失いました…。写真はライヴ録音によりトゥーサンの魅力がしっかり閉じ込められたソング・ブック。2013年リリース。



NATALIE COLE / THE NATALIE COLE COLLECTION
2015年12月31日 - Natalie Cole 65歳
ナット・キング・コールを父に持ち、ジャズとR&Bを又にかけた、アメリカを代表するシンガーの一人でした。



他にも、フリーのアンディ・フレイザー、イエスのクリス・スクワイア、TOTOのマイク・ポーカロ、ゴングのデイヴィッド・アレン、モーターヘッドのレミー、そしてシーナ&ザ・ロケッツのシーナなど、沢山の方が亡くなられました。



天に召された皆様、安らかに。

2015年 ブライテストホープ

2016-01-25 19:20:53 | 2015年総括
2015年総括企画、今回はニューアーティスト。「ルーツな日記」が選んだ4組、どうぞ!




LEON BRIDGES / COMING HOME
2015年のソウル界を席巻したニューアーティストと言えばこの人でしょう。サム・クックの再来と話題沸騰のテキサス州フォートワース出身のリオン・ブリッジズ。地元で皿洗いをしていたという青年が、40社にもなるレコード会社による争奪戦の末に、米コロムビアと契約しリリースしたデビュー作がこちらの「COMING HOME」。まるで古き良き60年代にタイムスリップしたような朗らかなサザン・ソウル。飾り気のない朴訥とした黒いフィーリングが、現行シーンにおいて逆に新鮮。しかもまだ20代半ばという若さですから、これからの活躍が本当に楽しみです。
https://www.youtube.com/watch?v=C_oACPWGvM4




Andra Day / Cheers To The Fall
AppleのCMでスティーヴィー・ワンダーと共演する女性シンガー、その堂々たる歌声を聴いてこの人は誰?と驚かれた方も多かったのでは?その女性シンガーこそアンドラ・デイ。サンディエゴ生まれの30歳。デビュー作としては遅咲きですが、とにかくその存在感抜群の声と、圧倒的な歌唱力に驚かされます。ビリー・ホリデイ、ニーナ・シモン、ローリン・ヒルなどに影響を受けたというのも頷ける、ヴィンテージなジャズ&ブルースの香りを濃厚に湛えながら、サウンド的にはモダンなアプローチ。所謂エイミーワインハウス以降のレトロソウルの文脈で語られもしそうですが、間違いなくそんな枠には収まりきらない破格な才能。生で聴いてみたいです!!
https://www.youtube.com/watch?v=U0Z3YFRqztA




LIZ VICE / THERE'S A LIGHT
最初、ジャケ写を見たとき、古いゴスペルかなにかのリイシュー盤かと思いましたが、歴とした新録アルバム。彼女はオレゴン州ポートランド出身のリズ・ヴァイス。1983年の生まれですから現在32歳。若い頃に血液透析から腎臓移植という闘病生活を送り、それを乗り越えてのデビュー作です。実は私も腎不全という病気を患っているので、腎臓病と闘っている人は応援したくなっちゃうんですよね~。で、そのリズ・ヴァイス、このジャケ写の雰囲気から勝手にスピリチュアルな雰囲気を想像していたのですが、これが土っぽいサザン・ソウル、スワンプ・ロックな良い塩梅なんですよ! リズ・ヴァイスの歌声は飾らないながらもソウルフル、そして時折見せるシャウトは意外とロックな響き!! 決して派手さはないものの、凛とした佇まいに痺れます!!
https://www.youtube.com/watch?v=C2g3yv4IfOo




SONGHOY BLUES / MUSIC IN EXILE
最後はアフロ。西アフリカはマリ出身のソンゴイ・ブルース。彼らのデビュー作はワールド・ミュージック界隈で大変話題になりましたね。マリというと、トゥワレグ族から現れた砂漠のブルース、ティナリウェンが思い浮かびますが、こちらはその名の通りソンゴイ族の若者4人によるアフリカン・ブルース・バンド。ティナリウェンのようなどっぷりとしたトリップ感を持ちながらもファンキーなグルーヴを感じさせてくれるところが私好み。マリの民族的な紛争やその歴史については恥ずかしながらよく分からないのですが、ソンゴイ・ブルースの音楽はそういう事柄を超えた生命力に溢れています!!
https://www.youtube.com/watch?v=HXth2H3i21Y

2015年 ベストライヴ

2016-01-04 10:29:26 | 2015年総括
2015年も素晴らしいライヴを沢山観ることが出来ました。その中でベストライヴを選べと言われれば、ローリン・ヒルか?カマシ・ワシントンか?いやアイム・ウィズ・ハーも良かったですし、ダイアナ・ロスも涙が出る程感動しました。

もちろん総合的にはフジロックが一番最高でしたし、ディアンジェロが出たサマソニや、ジェフ・ベックを初めて生で見ることが出来たブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルも印象的でした。そして5月の代々木公園でのライヴ直後に亡くなられたトラヴィス・ヒル。本当にショックでした…。彼のラストステージ、一生忘れないように心に刻み込んでおきます。

その他、印象に残っているライヴは以下のような感じ。


1/07(水)Diana Ross @日本武道館
3/04(水)Dirty Dozen Brass Band @ビルボードライヴ東京
3/29(日)William Bell @ビルボードライヴ東京
5/03(日)BLITZ AND SQUASH BRASS BAND feat. Travis “Trumpet Black” Hill @代々木公園 シンコ・デ・マヨ・フェスティバル
5/09(土)The funky Meters @ビルボードライヴ東京
5/18(月)JESSE HARRIS @神田 フクモリ
7/04(土)SARA GAZAREK & JOSH NELSON DUO @丸の内コットンクラブ
7/23(木) FUJI ROCK FESTIVAL 前夜祭 @苗場スキー場
7/24(金)FUJI ROCK FESTIVAL @苗場スキー場
7/25(土)FUJI ROCK FESTIVAL @苗場スキー場
7/26(日)FUJI ROCK FESTIVAL @苗場スキー場
8/15(土)SUMMER SONIC 2015 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
8/16(日)SUMMER SONIC 2015 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
8/17(月)Vintage Trouble @渋谷タワーレコード B1 CUTUP STUDIO
8/18(火)The Original James Brown Band @ビルボードライヴ東京
8/20(木)Vintage Trouble @新宿ReNY
9/04(金)東京JAZZ @東京国際フォーラム 地上広場
9/05(土)東京JAZZ @東京国際フォーラム 地上広場
9/06(日)東京JAZZ @東京国際フォーラム 地上広場
9/05(土)Imperial Tiger Orchestra @タワーレコード渋谷店
9/09(水)Barbra Lica @お茶の水DISK UNION
9/23(水)MTV presents SOUL CAMP 2015 @豊洲 PIT
9/27(日)Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN @横浜赤レンガ野外特設ステージ
10/05(月)ROBERTO FONSECA TRIO @ブルーノート東京
10/22(木)Alessi's Ark @蔵前 Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE
10/28(水)I’M WITH HER  @ブルーノート東京
10/30(金)KAMASI WASHINGTON @ブルーノート東京
11/28(土)CHICO & THE GYPSIES @ブルーノート東京
12/16(水)HIROMI THE TRIO PROJECT  @ブルーノート東京
12/24(木)上原ひろみwith新日本フィルハーモニー交響楽団 @すみだトリフォニーホール