ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

@東京JAZZ(Sly & The Family Stone)

2008-08-31 14:01:01 | ソウル、ファンク
東京JAZZ最終日です。今、ロベン・フォードが終わりました。この後サム・ムーア、そしてスライ! 超楽しみです。昨日に比べて席も前の方ですし。はたしてスライはどんなステージを見せてくれるのか?見届けます。



帰宅後追記:

とりあえず今日はスライについて。

*ネタばれになるので、ブルーノートへ行かれる方は読まないことをお勧めいたします。セットリストは最後につけておきます。


会場の多くがスライを観に来ていたようで、始まる前から興奮を抑えきれぬかのように手拍子が沸き起こる。そんななか客電が落ち、ファミリーストーンのバンド・メンバーがいよいよ登場。ローズ・ストーン(vo,key)が居ます。シンシア・ロビンスン(tp,vo)も居ます。ジェリー・マルティーニ(sax)も。この3人はオリジナル・メンバー。しかしまだスライは出てきません。

1曲目は彼らの出世作「Dance To The Music」。冒頭のシンシアの雄たけびが“祭”の始まりの合図のはずが、マイクがオフ気味で彼女の声がほとんど聞こえません…。頼みますよ、東京JAZZさん、いいところなんですから…。ま、セット後半からは聞こえるようになりましたけど。

さて、そんなことはお構いなしにファンキーな演奏を披露するバンドに1曲目から総立ちで盛り上がる客席。何せメンバーは違えど、伝説のファミリーストーンですからね。バンドは流石に上手かったですよ。ですがちょっと手堅すぎるかな、という感じも。もっと熱い演奏を期待していたのですが、普通に上手いバンドって感じでした。やっぱりね、ウッドストックの映像で見たようなフレディ・ストーン(g)とラリー・グラハム(g)がグルングルン踊りながら弾くみたいなのを期待するじゃないですか、ま、この二人は今のファミリーストーンに居ないんですから仕方ないですけどね…。

ですが今のファミリーには新しいストーンが居ます。それはヴォーカリストのリサ・バンクス・ストーン。ローズ・ストーンの娘さんだと思うのですが、良い声してましたね。この人がヴォーカルパートの大部分をカヴァーし、しっかりその役目を果たしていました。彼女のおかげでスライの居ないステージもだいぶさまになっていた感じです。

そして3曲目、ギタリストが「Don't Call Me Nigger, Whity」のイントロを弾き始めたとき、おもむろにスライ登場。あれ?思ったより早いな、というのが私の正直な印象。ですが早く出てくれることにこしたことはないですよね。当然湧き上がる観客。それを喜ぶスライの様子はちょっと感動的でした。よくぞ来てくれました!日本にもあなたを待ち望んでいた人が沢山いたんですよ!

ラメラメに着飾った本物のスライ・ストーン。まだ60代のはずですがかなり衰えて見えるその容姿は、隠遁時代の苦労を物語るようでもあり、何やら得体の知れない危険な香りを発散しているようでもあり、伝説の人とただ一言では済ませられない凄みを感じました。

さて、スライ登場と同時に一旦曲を止め、彼がステージ中央のキーボードに腰を下ろしたところで、あらためて「Don't Call Me Nigger, Whity」を仕切りなおし。と言うことは、もしかしたらスライ登場のタイミングは決まってないのかもしれませんね。気分しだいみたいな。それもスライらしくていいですけど。

ブルージーにアレンジされた「Don't Call Me Nigger, Whity」ではスライの声はよく聞こえませんでしたが、「Family Affair」以降はちゃんと歌っていました。正直こんなに歌ってくれるとは思っていなかったので嬉しかったです。ときおり椅子を回転させたり子供じみた気まぐれを見せたりしていましたが、それもスライらしさでしょうか?

そして我々観客はスライの一挙一動に目が釘付けになっていますから、彼が声を張り上げただけで「オー!」、立ち上がっただけでまた「オー!」って感じ。さらにスライは「Sing A Simple Song」の演奏を止めて「ヤーヤーヤー」という部分を観客に歌わせといて、自分は「Stand!」のイントロを弾き始めるみたいな。でもこれは演出として洒落てましたけどね。なにせみんなが待ち望んだ大名曲「Stand!」ですから!

今日のハイライトはやっぱり「Stand!」でしょうね。メロウな前半からカオスにファンクする後半。この曲をスライの生歌で聴けるとは、本当に感無量です。 そして「If You Want Me To Stay」を挟んで興奮の「I Want To Take You Higher」。サビの「ハーイヤー!」の部分ではスライも立ち上がってピース・サインを掲げていました。

やっぱりこの曲でのピース・サインはウッドストックの映像で彼らの虜になった私のような者にはあの場面を思い出すようで感激ですよ! 私も大声上げてピースしましたよ! まさかスライと一緒にこの曲でピースをする日が来るとは…。

そしてステージを去るスライ。彼がステージに居た時間、そうですね、だいたい35分ぐらいでしたかね。充分です。その後はバンドだけで「Thank You」。アンコールもバンドだけで「I Want To Take You Higher」のサビ部分だけをまわしながら各々のソロで見せ場を作り、そして終了。リサの突き抜けるような高音域と、ジェリー・マルティーニのタンバリン捌きが美味しかったかな。


で、結局スライはどうだったのか? よく分かりません…。もちろんパフォーマンスは衰えていますが、それは百も承知の話ですしね。それでも全盛期の片鱗はしっかり見せてくれたと思います。張り上げた声はスライ独特の艶が健在でしたし、“Higher”などここぞという時の高揚感は流石。そしてとにかくオーラが凄かった。まるでぶっとんだ仙人のような。ある種の“象徴”のような境地に達しています。でもスライはそれでいいと思います。彼の存在そのものがファンクなのですから。見れたという事実が家宝です。


1. Dance To The Music
2. Everyday People
3. Don't Call Me Nigger, Whity
4. Family Affair
5. Sing A Simple Song
6. Stand!
7. If You Want Me To Stay
8. I Want To Take You Higher
9. Thank You
- Encore -
I Want To Take You Higher

間違っていたらごめんなさい。

@東京JAZZ(DANIEL POWTER)

2008-08-29 19:40:12 | SSW
またまた東京JAZZ CUICUIT に来ています。今日は丸ビル。先程エリック・ダリウスが終わりました。これからダニエル・パウターです。正直あまりよく知りません…。なので今回は3階から観てみることにしました。なかなか壮観です。


帰宅後追記:

エリック・ダリウスは残念ながらバックはカラオケでした。ですが彼のサックスは素晴らしかったです。もし生バンドだったら相当気持ち良いだろうなと思わせる快演でした。アリシア・キーズの「If I Ain't Got You」も演ってました。サックスで聴くこの曲もなかなか。やはり名曲ですね。

ダニエル・パウターは流石に人気がありました。吹き抜けの5階まで観客で埋まってました。エレピの弾き語りで数曲。大ヒット曲「Bad Day」も演りました。いい曲ですね。他の曲では最前列の女性客を1人ステージに上げ、自分の隣に座らせながら歌うというサービルも。突然そんな境遇に置かれた女性は感激のあまり涙を流していたようです。アンコールも有りで、グランド・ピアノの弾き語りで1曲歌ってくれました。無料ライヴですから30分程の短い時間だったと思いますが、ナイスガイな若々しさが爽やかなライヴでした。もちろん歌も良かったです!

私はこの後、国際フォーラムのネオ屋台村に行ってセク・ケイタSKQのライヴを観るつもりだったのですが、雨が酷かったので諦めました…。

さて、東京JAZZの本編は今日から始まっていますが、私は明日からです。ちょ~楽しみです。それにしても関連イベントを連日見たり、梯子したり、フェスっぽくて楽しいです!



@東京JAZZ(FREDRIKA STAHL)

2008-08-27 19:05:45 | フェス、イベント
また『東京JAZZ CIRCUIT 2008』 を観に来ています。今日は銀座プランタン。もちろんフレドリカ・スタール。昨晩とは曲目も微妙に違いましたし、屋外ならではのカジュアルな雰囲気が楽しめました。写真はサイン会の様子。



帰宅後追記:
 
やっぱり野外は良いですね、独特な雰囲気があって。バンド・メンバーは昨晩と一緒でしたが、グランドピアノが無い代わりにエレピが2台ありました。このバンド・メンバーはインターナショナルな方々で、ドラムスはイタリアの方、ベースはブラジルの方、ギターはノルウェーの方、そしてピアノは日本人、さらにフレドリカはスウェーデン出身、だそうです。今回は外ということで多少PAに難がありましたが、それでも流石に素晴らしいライヴを披露してくれました。曲目は昨晩同様に新作からの曲が中心だったと思いますが、最後に同じスウェーデン出身のカーディガンズのヒット曲「Love Fool」を演りましたね。可愛くもコケティッシュなサビがフレドリカに似合っていました。後半はラテンのノリになってギターとドラムスのソロをフューチャーする辺りもスリリングで最高でした。丸ビルでのスタイリッシュなライヴも素敵でしたが、ストリートの喧噪と風を感じるなかでのジャズ・ライヴも格好良かったです。ジーンズ姿のフレドリカも可愛かったです。

ライヴの後はサイン会があったのですが、これがなかなか盛況でした。通りすがりに足を止め、フレドリカの歌声に耳を奪われ、一気にファンになってその場でCDを購入された方も結構いらっしゃったのではないでしょうか? 彼女の声にはそれだけの魅力がありますよね~。

で、私はその後、丸ビルへ急ぎ、同じ『東京JAZZ CIRCUIT 2008』プログラムのベルモンド・クインテットの演奏を堪能いたしました。いや~、何か楽しいですね。そして明日のフレドリカ・スタールは銀座アップル・ストアーです。いったいどこまでフレドリカで引っ張るんでしょうか?このブログ…。






@東京JAZZ(FREDRIKA STAHL)

2008-08-27 02:01:45 | ジャズ
FREDRIKA STAHL / TRIBUTARIE

今日はフレドリカ・スタールを観に昨日に引き続き丸ビルで行われている『TOKYO JAZZ CIRCUIT 2008』へ行ってきました。フレドリカ・スタールは最高でした! アルバムで聴く以上に透明感溢れる歌声に引き込まれました。そしてジャズならではのビター・テイストの中にも女性らしい甘さがある。しかも容姿はモデルみたいに素敵ときます。立ってるだけで絵になりそうな人が、うっとりするような歌を歌っているんですから、通りすがりの人達も思わず釘付けですよね。

曲目は新作「TRIBUTARIES」からの曲が中心で、「Monumental Mismatch」「Irreplaceable」「Stuck on a Stranger」「So High」など7曲程を歌ってくれました。今回はプロモーション来日的でありながら、ドラムス、ベース、ギター、ピアノというバンドを従えてのライヴでした。ピアノは日本人の方でしたけど。新作ではブラスやストリングスなどを上手く取り入れていますが、シンプルなバンドセットのスリリングでライヴ感抜群の演奏は、彼女の歌声にまた違った光を与えていたことと思います。

特に印象に残った曲は「So High」と「Irreplaceable」。「So High」は既に試聴して知っていましたが、良い曲ですね。彼女のソング・ライターとしての魅力にあふれています。そして「Irreplaceable」はライヴならではのスピード感が圧巻でした。さらにサビの開放感。この曲での彼女の歌声は本当に美しかったです。それとほとんどの曲は立って歌っていましたが、2曲程ピアノを弾きながら歌っていたのも印象的でした。ライヴ終了後はお楽しみのサイン会!

そしてフレドリカ・スタールの後に登場したトランぺッター、ニコラ・フォルメルのライヴもしっかり堪能いたしました。

さて、明日27日はフレドリカ・スタールは銀座プランタンです。多分行きます。

写真はライヴ終了後に購入し、サインを頂いた新作「TRIBUTARIE」。まだしっかりと聴いてませんのであしからず。でも凄く良いことは間違いないです!

@東京JAZZ(上原ひろみ at 丸ビル)

2008-08-25 18:25:19 | ジャズ
丸ビルで行われる東京JAZZの関連イベント、上原ひろみの「東京JAZZ MUSIC SCOOL」に来ています。ミーハー魂を炸裂させて前から2列めのかなり見やすい席をゲットしました。これが東京JAZZのスタートって感じでワクワクしています!


帰宅後追記:

いや~、上原ひろみさん、素晴らしかったですよ! 演奏はピアノソロでの2曲だけでしたけどね。抜群のリズム感に乗せて熱いパッションが爆発するかのような「I've Got Rhythm」。エモーショナルの極致のような「Green Tea Farm」。2曲とも時折スキャットを交えながら表情はもちろん体全体で音楽を表現するかのような演奏でした。と言うより、あれが上原さんの自然な演奏スタイルなんでしょうね。それと音に対する集中力と言うか、音に感情を込めることに対する集中力が凄いですね。近くで見ていてビシビシ伝わってきました。やっぱりこの人はソウルフルですよ!

そしてこの2曲の間にトーク・コーナーがあったんですけど、進行役のルーシー・ケントさんの仕切りで、お客さんの質問に上原さんが答えるというもの。上原さんのコメントで印象深かったのは、自分は“壁マニア”だという話。つまり音楽をやっていくうえで壁にぶち当たることが大好きだと言うこと。なんか上原さんらしいですよね。他には筋肉痛に対するストレッチのあれこれとか、四六時中ライヴを観に行っている話とか、ツアー先で何故かカニ漁に連れて行かれた話とか、普段はほとんどMCをしないと語る上原さんにしては饒舌に、そして楽しそうに話していました。またピアノの練習法などについて答える真剣な表情も印象的でした。

演奏とトークで約1時間でしたかね。フリー・ライヴとはいえ4階まで立ち見客に溢れ、上原さんは感激している様子で最後に何度もお礼を言っていました。


ちなみに丸ビルでは『TOKYO JAZZ CIRCUIT 2008』と題して連日8月31日までフリー・ライヴが楽しめるようです。注目は29日のエリック・ダリウスとダニエル・パウターですかね。これも凄い人が集まりそう。

ちなみにこのイベントのキックオフとも言えたのが今日の上原ひろみさんでした。そしてこの日、彼女の後には、ドンキー・モンキーという、フランス人ピアニストと日本人ドラマーの女性二人組みによるユニットのライヴが行われました。即興をベースにしたアヴァンギャルドな演奏でかなり楽しめました。

さらに『TOKYO JAZZ CIRCUIT 2008』は丸ビル以外でも銀座アップル・ストアーや国際フォーラムの地上広場などでも行われるので、興味の有る方は東京JAZZのオフィシャル・サイトをチェックしてみては?

*写真は朝、整理券を取りに行ったときの会場風景。

シリル・ネヴィル

2008-08-19 12:10:52 | ソウル、ファンク
CYRIL NEVILLE / NEW ORLEANS COOKIN'

サイン自慢のラストは真打シリル・ネヴィルです!

8月12日ビルボードライヴ東京、ニューオーリンズ・オールスターズ公演2ndショー。その中心は何と言ってもシリル・ネヴィル。

シリル・ネヴィルと言えば“ネヴィル・ブラザーズの熱血漢”なイメージを私は勝手に持っているのですが、この日のシリルはちょっと大人しかったですね。ステージ中央前に彼のパーカッション・セットが用意され、彼自身、羽の付いた帽子をかぶって登場するなど、この夜の主役であることは間違いないようですが、ショーで最も気を吐いたのはヘンリー・バトラー(p)でしたし、ジャム・セッションになるとジョージ・ポーター・ジュニア(b)とキンドラー・カルト(ds)が絶妙のコンビネーションを見せましたが、そこにシリルがパーカッションで熱く絡む、みたいな展開にはなりませんでした。シリルは終始淡々とパーカッションを叩いていた印象です。もっと前へグイグイ出てきて客席を煽りに煽るシリルの姿を想像していただけに、ちょっと意外でした。今回は自分以外にも主役が居るので、一歩引いたスタンスで望んだのかもしれませんね。

それでもシリルがリード・ヴォーカルをとった「Come On」は流石でしたね。それまでインストが続いただけに、馴染み深いニューオーリンズ・クラシックの登場と、シリルの歌声に客席も沸きました。ちなみにシリルの目の前、最前列は女性陣がずらっと陣取ってました。シリルって意外と女性に人気があるんですね。

シリルは衰え知らずなハリのある声で、ソウルフルな歌声を聴かせてくれました。独特の粘り気が特有のノリを生み出すシリル節は健在。そして彼が歌いだした瞬間に会場の空気が変わったように感じるほど、その声はニューオーリンズの魂を感じさせるものでした。ショー序盤は、元気が無いように感じたシリルですが、この曲を聴いて安心しました。

そしてシリルらしいパーカッシヴなノリが堪能できたのはアンコールの「Big Chief」。もちろんリード・ヴォーカルはシリル。客席も待ってましたとばかりに総立ちで盛り上がりました。それに応えるかのようにシリルも歌とパーカッションに溌剌としたパフォーマンスを見せてくれました。やっぱりシリルは熱かった。欲を言えば「Hey Pockey A-Way」も聴きたかったんですけど…。

そしてライヴ終了後のサイン会。ジョージ・ポーター・ジュニアとヘンリー・バトラーとシリル・ネヴィルが登場。写真はシリルにサインを貰った00年リリースのソロ作「NEW ORLEANS COOKIN'」。サインがジャケットと一体化してる感じですが、右上の黒字がそうです。でもやっぱりサイン会でもシリルは大人しいイメージ。なんか歌っている時だけ水を得た魚のように元気一杯なシリルでした。

ちなみにこのアルバムはタイトル通り、ニューオーリンズ・クラシックを中心に収めたガンボな作品。ゲストも豪華で、マーヴァ・ライト、エディ・ボ、ウィリー・グリーン、ジェイムス・アンドリュース、ロジャー・ルイス、チャールズ・ネヴィル、などなど。中でもティピティナーズ・フレンチクォーターにて開かれたシリルの50歳の誕生日パーティーでライヴ録音されたという、アラン・トゥーサン参加の「Fortune Teller」が秀逸。メロウ&ソウルフルなアレンジが素晴らしいです。

さて、10月はネヴィル・ブラザーズですね。ほんとに久しぶりの来日です。12年振りだそうです。ニューオーリンズの至宝です! シリルはもちろん、アーロンのゴールデン・ヴォイス、チャールズのサックス、アートのオルガン、想像するだけでワクワクしてきますね。それとバック・メンバーって今どんな感じなんですかね?気になります…。



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 08.08.18 ジョージ・ポーター・ジュニア(サイン自慢2)
 08.08.17 ヘンリー・バトラー(サイン自慢1)


ジョージ・ポーター・ジュニア

2008-08-18 15:30:58 | ソウル、ファンク
GEORGE PORTER JR. / IT'S LIFE

前回のヘンリー・バトラーに続いてのサイン自慢はジョージ・ポーター・ジュニアです。

8月12日、ビルボードライヴ東京でのニューオーリンズ・オールスターズ公演。ライヴ終了後にサイン会がありました。店内のカウンターでCDを購入すると、メンバーからサインが貰えると言うのですが、シリル・ネヴィルとヘンリー・バトラーのCDは置いてあっても、ジョージ・ポーター・ジュニアのCDは売られてなかったんです。私はちゃっかりジョージを含めた3人のCDを持参してきていたのですが、ひょっとしてジョージのサインは貰えないかも…。と半ば諦めていました。

ところがサイン会に一番に姿を現したのはジョージでした。実は私が最もサインを欲しかったのはジョージだったので嬉しかったですね。私の順番になって持参したジョージの最新ソロ作「IT'S LIFE」(写真)を彼に手渡すと、『ワオ!』と喜んでくれましたね。あまり売れなかったのかな…。で写真が貰ったサインです。

さて、この日のライヴ、ジョージ・ポータージュニアは職人的なプレイでファンを魅了してくれました。1曲目のインスト曲、ベースの音が鳴った瞬間に『オー!』って感じに引き込まれました。この曲ではドラムスとのコンビでジョージのソロ・コーナーも合ったのですが、これも格好良かった! ドラムスは当初アナウンスのあったレイモンド・ウェバーが来れず、代役のキンドラー・カルトという人でした。まだ若手のようですが、力強くもキレのあるリズムを叩き出し、既にレジェンドと呼ばれる3人を相手に大健闘でした。ジョージとのコンビネーションもばっちり!

前半に畳み掛けたインスト曲もそうですが、終盤の「Will It Go Round in Circles」ではドラムソロからそこにジョージのベースが絡み、長尺のインタープレイに突入したり、ある意味ジャム・バンド的な魅力が味わえて楽しかったです。相手のリズムに反応して次から次へとフレーズを展開していくジョージのスリリングなプレイは流石でした。元々ジョージはインスト・ファンクの元祖とも言えるミーターズ出身ですし、それはある意味ジャム・バンドの元祖とも言えるんですよね。

でもジョージの本当の魅力を伝えたのはやっぱり「Come On」や「Will It Go Round in Circles」などファンキーな歌物での暖かくもグルーヴィーなバッキングですよ! もっちゃりと揺れながらも歌心溢れるベースライン。ニューオーリンズ・ファンクの底辺を支えてきたそのグルーヴは、かの地そのものの芳醇さを湛えていました。

で、ちょっと話が脱線しますが、この「Come On」は個人的にちょっと感慨深かったです。これはジミヘンがカヴァーして有名になった曲ですが、オリジナルはニューオーリンズの個性派ブルースマン、アール・キングです。

アール・キングは残念ながら03年に亡くなられましたが、その少し前、01年末にパークタワー・ブルース・フェスティヴァルのため来日しています。私も観に行きましたが、その時バックを付けていたのがジョージ・ポーター・ジュニアでした。おそらく「Come On」も演ったと思いますが、既にアール・キングは全盛期のような演奏を出来る状態ではなく、それを暖かくサポートするジョージの姿が印象的でしたね。その時のアール・キングについては色々な意見が有ったようですが、私はアール・キングが大好きなこともあり、名曲の数々を生で聴き、充分にアール・キングの“味”も堪能し、何より名盤「STREET PARADE」を連想させるジョージと一緒でのステージが見れたことが嬉しかったですね。でもアール・キング本人の“覇気”の無さは見ていて痛々しくもあり、かなり心配になりました。

私がアール・キングを本格的に好きになったのは、彼のライヴを初めて観た91年のニューオーリンズ・カーニヴァルでした。格好良かったですよ! ヨレヨレなんですけど、それが絶妙のタメとキレを生むんです。痺れましたね。で、この時アール・キングのバックを務めたのは確かジョン・ムーニーのバンドだったと思いますが、彼らの後に登場したのが、ジョージ・ポーター・ジュニア率いるバンドだったのです。確か“ニューオーリンズ・ファンク・オールスターズ”と名乗っていたでしょうか?ミーターズが大好きだった私のお目当ては実はこのバンドだったのです。初めて生で見るジョージに感動しました。確か大好きな「Hey Pockey A-Way」も演ったと思います。

このカーニヴァルのトリはジョージ達がバックを務めたエディ・ボでした。そしてあの時は知らなかったのですが、ジョン・ムーニーかジョージのどちらかのバンドメンバーには、ラッセル・バティステやデヴィッド・トウカノフスキー達が含まれていたらしいんです。ホント夢のようなフェスでしたね。もう一度観たいです! チョコクリさん、お願いしますよ!


さて、話が脱線しすぎましたね…。

ではビルボードライヴ東京に戻ります。もちろんこの日のライヴも負けてませんよ! なんてったってジョージの他にシリル・ネヴィルにヘンリー・バトラーが居るんですから。で、キンドラー・カルトも凄いし。この面子が和気藹々とジャム・セッションを繰り広げている訳ですから堪りませんよ!

そして今回のライヴで私が楽しみにしていたことの一つは、実はジョージ・ポーター・ジュニアの歌が聴けるのではないか?ということでもありました。なぜなら最新ソロ作「IT'S LIFE」で、彼は枯れた味わいの中にも温もりのある、素晴らしい歌を披露してくれているからなのです。そして私の希望通り、「IT'S LIFE」からスロー・ナンバー「Out In The Country」を披露してくれました。

この曲は元々ミーターズの「FIRE ON THE BAYOU」に収録されていた曲で、そこではミーターズらしい“もっちゃりファンク”なのですが、これをジョージはサザン・バラード風に仕立て上げ、ソウルフルな喉で歌い上げています。この日のライヴでは、ミーターズ・ヴァージョンでリード・ヴォーカルをとっているシリル・ネヴィルが居るにもかかわらず、敢えてジョージのソロ・ヴァージョンで披露し、彼の味わい深い歌声を堪能させてくれました。

ジョージはMCでも自分の大きなお腹を見せて笑いを取ったり、お茶目な一面も見せてくれました。

正直、ニューオーリンズど真ん中!なセットではありませんでしたが、それでもやっぱりニューオーリンズって素晴らしい、と思わせるライヴでした。最後に「Big Chief」も演りましたしね。あ、そう言えば「Big Chief」の作者もアール・キングですね。



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 08.03.16 ジョージ・ポーター・ジュニア(「IT'S LIFE」)


ヘンリー・バトラー

2008-08-17 08:54:04 | ソウル、ファンク
HENRY BUTLER / PiaNOLA Live

ヘンリー・バトラーは凄かった!

8月12日、ビルボードライブ東京でのニューオーリンズ・オールスターズ公演、2ndショー。メンバーはネヴィル・ブラザーズの末弟シリル・ネヴィルとミーターズのベーシストであるジョージ・ポーター・ジュニア。さらに新鋭のドラマー、キンドラー・カルト。そして盲目のピアニスト、ヘンリー・バトラーの4人。フロントの3人はそれぞれ見せ場があり、それぞれ味のある歌と演奏を聴かせてくれましたが、今回はヘンリー・バトラーについて書かせていただきます。

さて、始まる前はおそらくシリル中心のステージになるのでは、と予測していましたした。実際ステージの並び順も、ほぼ中央にシリル、向かって右にキンドラー、ジョージと並び、ヘンリー・バトラーはシリルの右奥。グランドピアノも用意されているのでかなり端っこのイメージ。

しかし始まってみるとこれがヘンリー・バトラー中心のステージと言ってもいい程でした。ドラム、ベース、パーカッション、ピアノというほとんどリズム楽器ばかりな編成ですから、唯一華々しいソロがとれるピアノが目立つのも当り前と言えば当たり前、ですがそれ以上にヘンリーの気迫のような熱さがビシビシと伝わってくるライヴでした。

インスト曲でもヴォーカル曲でも、とにかくソロを弾きまくるヘンリー・バトラー。いわゆるニューオーリンズらしい“転がるような”ピアノスタイルですが、そのフレーズの畳み掛け方はいくらなんでも転がしすぎでしょう?みたいな破天荒さ。でもその溢れ出るかのような音の勢いに彼の熱いパッションを感じずには居られませんでした。例えば1曲目はセカンドライン・ファンクなインストだったのですが、いきなりクライマックスかのような熱いソロを弾くヘンリー。ジョージが歌うスロー・ナンバー「Out In The Country」でも、気持ちを押さえらないがごとくに嵐のようなソロを弾きまくる。あまりの激しさにちょっと曲の味わいと違うんじゃないの?と思ったりもしましたが、そんな“アク”と“押し”の強さ、私は大好きです!

私はヘンリー・バトラーのライヴを見るのはこれで3度目なのですが、一度は彼のバンド・セット、もう一度はピアノ・ソロでした。それぞれ素晴らしいライヴでしたが、今回はそれら本人名義のライヴとはまた違う凄みを見せつけられた思いです。案外この人は凄腕達とのジャム・セッションのような場でこそ異彩を発揮する人なのかもしれませんね。

ヘンリーはもちろん歌も聴かせました。腹の底から魂を震わすようなブルースも素晴らしかったですが、ビリー・プレストンの「Will It Go Round in Circles」での弾力感抜群の歌唱はヘンリーならでは。黒人特有の声の深みがまた堪らなかったです。

この夜の曲目は、と言ってもなんだか知ってるような知らないような、曲名の分からない曲が多いのですが、こんな感じだったと思います。まずオープニングから立て続けに3曲のインスト。続いてシリルが歌うアール・キングの「Come On」。ヘンリーからジョージ、さらにシリルへとヴォーカルをリレーしたブルース・メドレー。ジョージが歌う「Out In The Country」。そして本編ラストはヘンリーが歌う「Will It Go Round In Circles」。アンコールはシリルが「Big Chief」で締めました。既に記憶が曖昧なので間違っていたらごめんなさいね。

全体的にリラックスムードなライヴでしたね。その中でやはりヘンリーの存在感は光っていました。あ、でもそう言えば、ヘンリーは結局エレピばかりでグランド・ピアノは弾きませんでしたね~。他の日は弾いたんですかね?

さて、ライヴの後はお楽しみのサイン会。ジョージとヘンリーとシリルの3人が登場。写真はヘンリーにサインしてもらった彼の最新作「PiaNOLA Live」。ヘンリーは目が見えないので、文字も書けないのかもしれませんね。片方の手でペン先を支えながら、両手でゆっくりと書いてくれました。右側に丸っこく書かれたのがそのサインですが、何て書いてあるのでしょうか?「HB』ですかね?

実はサインを頂くためにこのCDジャケをヘンリーに手渡した時、ヘンリーは私に何か話しかけてくれたんです。でも英語が全く駄目な私は、ただオロオロするばかりで、なにも答えられませんでした。結局無視してしまったようなものです…。ヘンリーはそのまま鼻歌まじりにサインを書いてくれました。私はただありったけの気持ちを込めて「サンキュー!」と言うのが精一杯でした。やっぱり駅前留学は必要かな~? ヘンリー、ごめんなさい、無視しちゃって…。


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 06.07.16 ヘンリー・バトラー・ライブ!(前回来日時のライヴ・レポ)

アリシア・キーズ

2008-08-14 16:37:31 | R&B、HIPHOP
ALICIA KEYS / REMIXED

サマソニのアリシア・キーズ! 最高でした!

もう、私はこの日を待ちわびていましたよ! なんてったってあのアリシア・キーズがスタンディングで観れるんですから!

この日、私は3時過ぎからサマーソニック08のメイン会場であるマリン・スタジアムに入り、アリシアの前のアクトが終わると同時にステージ前方へ詰め掛けました。何とか中央やや左より前から4、5列目をキープ。徐々に夕闇へと変わる空気の中、ぎゅうぎゅうになりながらアリシア・キーズを待つことしばし。バックにはマーヴィン&タミーなんかが流れこの後のステージへの期待が徐々に高まっていきます。

そしてひときわ大きな音でユーリズミックスの「Sweet Dreams」がかかり、バック・ミュージシャンが登場。ホーン隊にバック・コーラスまで付く大所帯。いよいよ始まります。1曲目は「Go Ahead」。アリシア登場に沸くスタジアム。憧れのアリシア・キーズが目の前に! 格好イイ!!! 一瞬にして会場全てを虜にするような美しきも凛々しいオーラ。そして力強くソウルフルな歌声! この迫力は完全にスタジアム仕様。1曲目からもう痺れまくりです!

………

で、この後のアリシア・キーズ。基本的に私は記憶力に乏しい上に何だか恍惚としてしまって、詳しい曲目等ほとんど覚えていません。もちろんぎゅうぎゅうでメモを取る余裕などまったくありませんでしたし…。

ですが、便利なことにヤフーのニュースにセットリストが既にアップされていました。それによりますとこんな感じ。

Intro
01, Go Ahead
02, You Don't Know My Name
03, Teenage Love Affair
04, Heartburn
Interlude
06, Karma
07, How Come You Don't Call Me
08, If I Ain't Got You
09, I Need You
10, Wreckless Love
11, Diary / Tender Love
12, My Boo
13, A Woman's Worth
14, Fallin'
15, No One

とりあえずこのリストを参考に記憶を手繰ってみます。


序盤は軽い振り付けがあったりして、ちょっと可愛いらしいところも見せてくれましたね。そして「Heartburn」では激しく腰を振るのか?とちょっと期待しましたけど振りませんでしたね。あのアクションやめたのかな~? でもアリシアには腰を振る必要はありませんよね。

そして中盤。グランドピアノに座っての「Karma」。これはラテン・ヴァージョンでしたね。夏の野外にぴったりでした。途中メンバーのソロも交えて格好良かったですね。アリシアも楽しそうでした。次はプリンスのカヴァー。観客に“指パッチン”させてそれに合せてピアノを弾き始めましたね。なかなか粋な演出。そして中盤のハイライトは「If I Ain't Got You」。やっぱこの曲でしょう! もう歌いだした瞬間からトロけそうでしたよ。しかもグランドピアノに座ったアリシアは私の目の前の位置なんです。もちろん客席に対して横向きにピアノが設置されているので、横顔しか見えないわけですが、たまに観客のほうをくるっと向いて微笑みかけるんですよ。その時、私が微笑みかけられたような錯覚に陥るわけです。120%錯覚なんですけどね…。

そして新作から「I Need You」と「Wreckless Love」。やっぱり新作の曲は独特な高揚感があって良いですね。特に「I Need You」はじわじわとくる曲調のなか、アリシアのパッションがビシビシ伝わってきて感動的でした。そして「Diary」。ここではバック・コーラスのジャーメイン・ポールが聴かせます。後半はほとんどデュエット状態で盛り上げましたね。さらに続いて「Tender Love」。もうほとんどジャーメイン・ポールの独壇場な雰囲気。しかも上手い! さらに濃い! アリシアがここまで彼をフューチャーしたくなる気持ちも分かりますよね。彼のようなクラシックなソウル・フィーリングが持ち味なシンガーを抱えるアリシアって素敵ですね。

で、この「Tender Love」。私には馴染みの無い曲だったのですが、黒人コーラス・グループのFORCE MD's が85年に放ったヒット曲だそう。極上バラードとして人気があるそうです。なるほど~。

次の「My Boo」はほとんど記憶にありません…。すいません。そしてラスト3曲はもう極上中の極上。極め付きの3連発です。

まず「A Woman's Worth」そして「Fallin'」。この初期の2曲はアリシアのソウル・シンガーとしての凄みを見せ付けましたね。彼女独特の陰影と言うかブルース・フィーリングが堪りませんでした。多少古い曲でも新鮮に聴かせることが出来るのは、そのアレンジもさることながら、やっぱりシンガーの歌心あってですよね。アリシアのエモーショナルこの上ない歌唱は感動的でした。特に「Fallin'」のブレイク部分でのシャウト! 野外の空に突き抜けました。素晴らしい!

そしてラストは待ってましたの「No One」。これはホント名曲ですね。シンプルな音色に、ゆったりとしたリズム、そしてそこに乗るビッグ・メロディ、さらにアリシアの声! そしてそこからから生み出されるある種の包容力は、見も心も全てこの曲に委ねることが出来るような、そんな力を持っています。特に野外のライヴではその委ねる感覚が幸せで幸せで堪りませんでした。 そしてやっぱりアリシアは格好良い! 中間のフックの部分では椅子に片膝乗せて半立ち状態でピアノを弾きながら歌うんですが、このスタイルがやたら絵になるんですよ!

もう私は感動のなか、サビの『ノ~、ワ~ン』に身を任せ、ラストの『オオオッオッオー』のリフレインではみんなと一緒に両手を挙げて歌いましたよ。しかも大声で。アリシアを中心とした幸福な一体感が会場を包み込み、高揚感は最高潮。もうこのままこの時間が永遠に続いて欲しい!って思いました。

ですが残念ながら終わりは訪れるのです。アリシアは満足気な表情を浮かべ、ステージを颯爽と去っていきました。夢のような時間が終わり、残された観客達もやはり満足感で満たされていたことと思います。もちろん私は大満足でした!


それにしても今回のライヴ、始まる前は果たしてロック・フェスを意識したロック・モードで来るのか?それとも新作の輸入盤についていたDVDで観れるようなゴージャスなハリウッド仕様でくるのか? など、楽しい想像を巡らしていましたが、蓋を開けてみればもうアリシア・キーズど真ん中! これがアリシア・キーズだ!って感じでした。もちろん新作は過去作に比べロック的な要素も強く感じられたので、その辺も含んだアリシア流のR&Bです。もちろん1曲目にヘヴィなビートの「Go Ahead」を持ってきたことや、さほど着飾らない衣装などはロック・フェスを意識してのことかもしれませんね。そしてその堂々とした歌いっぷりは、充分ロック・ファンにもアピールしたのではないでしょうか?

ちなみにその日、アリシアの次のアクトは大トリのコールドプレイ。コラボ好きのアリシアなのでひょっとしたら?とは思っていましたが、やはりありました。終盤、「クロックス」でアリシアが登場。残念ながらクリスとのデュエットではありませんでしたが、ピアノを弾きました。隣で嬉しそうに歌うクリスから時々指示を受けながら、アリシアも楽しそうに弾いていました。


さて、単独来日ツアーは無いんですかね?前回のツアーの時、国際フォーラムで観たアリシアより、今回のサマソニの方が格段にスケールアップしていましたから、フルステージでの単独公演は凄いことになりそうですね。そして今回演らなかった「Superwoman」や「The Thing About Love」はその時のお楽しみ…。


*写真はサマソニ来日に合わせて発売された日本編集のリミックス集「REMIXED」。正直、リミックスにはあまり興味が無い私ですが、ブラック・アイド・ピースとカニエ・ウェストという大物2組による「If I Ain't Got You」は、リミックスと言うよりそれぞれ別録音的に楽しめて面白いです。でも個人的にはジョニー・ロックスターによる「Like You'll Never See Me Again」がツボ。アリシアの囁き声とグルーヴィーなバックが絶妙にマッチ。案外リミックスも面白いもんですね。