8月19日、サマーソニックに行ってまいりました~。という訳で、私が観たアーティストを簡単に纏めておきます。
まずはこの日、マリンのトップ・バッターを務めたヴィンテージ・トラブル。2010年に米ハリウッドで結成された新進気鋭のロック・バンドではありますが、黒人シンガーを擁し、クラシカルなR&Bをベースにしたそのスタイルは、正直、マリンの一発目としてはどうなのか?と不安に思っていました。しかも昨年からタワレコ等で輸入盤が話題になっていたとは言え、日本盤についてはほんの一月前にデビュー盤がリリースされたばかりという状況でしたからね。しかし蓋を開けてみれば、スタジアム内のフィールドには沢山のお客さんが集まり、1曲目の「Blues Hand Me Down」からかなりの盛り上がり。しかもこのデビュー作中のキラー・チューンですら挨拶代わりの如く、曲が進むにつれどんどん熱さを増していく。とにかくソウル・シンガーそのもののステージ・アクションを決めまくるタイ・テイラーが格好良い!!そして熱い!彼が一吠えすれば場内の温度が1度上がる感じ。 ステージ後半はコール&レスポンスを駆使してグイグイと観客を引き込み、巻き込んでいく。そしてガレージ感横溢にドライヴしまくるバンドの演奏も強力。スライドギターが炸裂した「Run Baby Run」や、アップテンポに弾けまくる「Strike Your Light」など、デビュー作に入ってない曲がまたやたら格好良いい! 観客達はファンキー極まりないタイ・テイラーのパフォーマンスに飲み込まれていく。終わったあとは、私のいた周辺でもあちこちから「ヤバい!」「ヤバいね…」と言う声が飛び交っていました。
メッセへ移動し、ソニック・ステージでUKロック期待の新鋭スペクター。米オハイオ州出身のアザー・ライヴスという、旬のロック・アーティストを堪能。特にアザー・ライヴスは、ヴァイオリンやチェロなどを取り入れて(小型のハーモニウムも使ってたかな?)、インディ・フォーク系の叙情派ロックを聴かせてくれてなかなか良かったのですが、隣のマウンテン・ステージで始まるキャストが観たかったので途中で移動。そのキャスト。流石の貫禄でしたね。貫禄と言ってもやってることや歌声は昔のまんま。90年代ブリット・ポップの甘酸っぱさを感じさせてくれるあのサウンドに嬉しくなりましたね。ですが、そのキャストも、名曲「Guiding Star」を聴いた時点で泣く泣く諦め、再びソニック・ステージへ。ただただアジーリア・バンクスを前の方で観たいがために。
で、そのアジーリア・バンクス。早めにキャストを諦めた甲斐あって最前列かぶりつき。昨年デビューシングル「212」をリリースしたばかりの新鋭女性ラッパー。ステージ前に集まった観客達はサマソニと言うよりスプリングルーヴな雰囲気。DJと2人のダンサーを従えて登場したアジーリア・バンクスは、思ったより小柄で華奢な女の子。まだ20歳そこそこですからね。MCなんかあどけなさの残る可愛い感じ。しかし曲が始まればどこか挑発的な鋭利さを持った黒々としたラップが炸裂する。それはキレがありながらもねっとりとして中毒性が高い。DJの繰り出すトラックもバウンシー且つトランシー。ラストを締めた「212」のカオスな盛り上がりも圧巻でした。
マリンへ戻ってジャミロクワイ。前日の大阪サマソニをジェイ・ケイの体調不良(肺感染症らしい)のためキャンセルしていたので、心配していたのですが、東京公演は敢行されました。夕暮れ時に始まったそのジャミロクワイ、最新作からの「Rock Dust Light Star」からスタート。女性コーラス隊、ブラスセクションを従えた大所帯バンドの繰り出すサウンドがとにかく格好良い!ハイセンスなアレンジをしなやかな切れ味で疾走するファンク・グルーヴ。スタジオ録音より明らかにキレが増している。アシッド・ジャズってこんなに格好良いのか!?と目から鱗でしたね。 前半のほとんど切れ目無く次から次へと曲が繋がれていく展開も格好良かったですね。心配していたジェイ・ケイも病み上がりを感じさせないパフォーマンス。声も充分出ていましたし、華麗なステップも決めてくれました。3rd作からのヒット曲「Cosmic Girl」なんかは特に盛り上がりましたね。個人的にはデビュー作収録の「Revolution 1993」が燃えましたけど。後半は何と言っても「Canned Heat」ですよ! これは格好良かった! ジャミロクワイって勝手にインドアなイメージを持ってましたが、野外スタジアムに合いますね~。これだけ壮快で開放感たっぷりなファンクを聴かせられるとは! 参りました。メタリックなリフが夜の闇を切り裂くようだった「Deeper Underground」も強烈でした。
セットリストは以下のような感じだったようです。ジェイ・ケイの病状を考慮して60分のショートセットだったとか(当初の予定は70分)。
01. Rock Dust Light Star
02. Main Vein
03. Revolution 1993
04. Cosmic Girl
05. High Times
06. Little L
07. Canned Heat
08. Love Foolosophy
09. Alright
10. Deeper Underground
そしてそのままマリンに居座って本日のメインアクト、リアーナ!! 彼女のライヴを観たのは初めて。デビュー以来、ヒットを重ねるにつれレゲエ色が薄まってきた印象でしたが、以外とライヴではレゲエ・フィーリングを多く感じさせられて嬉しかったです。しかもリアーナの歌唱に思いの他ダンスホール系なダーティさがあったりで、それも嬉しかったですね。そういったレゲエ色も含め、巨大スフィンクスを中心にしたエジプト的なセットや、ダンサーなどの雰囲気も相まって、ステージはエキゾチックなイメージが濃かったです。しかもそれがリアーナの楽曲や声にマッチしてましたからね。もちろん「Only Girl (In The World)」から始まって、「Disturbia」、「S&M」、「Rude Boy」、「Don’t Stop The Music」と、ヒット曲てんこ盛りのセットリスト。そして圧巻はアンコール。待ってましたの「Umbrella」も最高でしたが、それまでエキゾな雰囲気が何となく重々しくもあったステージが一気に大爆発したかのような「We Found Love」。4つ打リズムに突入した瞬間、マリンスタジアムが巨大ディスコになったかのような盛り上がり! この曲、破壊力抜群! そして最後のブレイク。シンセの音色がぐんぐん上がっていく。来るよ!来るよ!と待ち構える昂揚感が最高潮に達した瞬間、スタジアムを飲み込むような特大の4つ打リズムに雪崩れ込む。歓喜の嵐。と同時に花火がドカーン!! え~!!ここで花火~!! もう大興奮。ステージには花吹雪や風船が乱れ飛んでいる。もう何が何だか分らない盛り上がり。私もただただ手を挙げて「ウォー!ウォー!」と叫んでました。で、どさくさにまぎれて写真も撮っちゃいました~(上の写真)。
セットリストはこんな感じだったようです。
01. Only Girl(In The World)
02. Disturbia
03. S&M
04. Man Down
05. Hard
06. Cockiness
07. Birthday Cake
08. Talk That Talk
09. Wait Your Turn
10. Where Have You Been
11. What’s My Name
12. Run This Town
13. Live Your Life
14. Take A Bow
15. Cheers
16. Rude Boy
17. Don’t Stop The Music
--------------------------------
18. Love The Way You Lie
19. Umbrella
20. We Found Love
今年のサマソニ、なんだかんだで楽しかったです。ソールドアウトしていた割にはそんなに人が多いという印象も無く、マリン周辺もメッセ内もそこそこ快適でした。そしてサマソニの中で唯一時間がゆったり流れているシーサイド・ヴィレッジ。美浜茶房のソファーに座って、ゆったりと頂いた夏野菜カレー、美味しかったです!
*セットリスト等、間違ってましたらごめんなさいね。
まずはこの日、マリンのトップ・バッターを務めたヴィンテージ・トラブル。2010年に米ハリウッドで結成された新進気鋭のロック・バンドではありますが、黒人シンガーを擁し、クラシカルなR&Bをベースにしたそのスタイルは、正直、マリンの一発目としてはどうなのか?と不安に思っていました。しかも昨年からタワレコ等で輸入盤が話題になっていたとは言え、日本盤についてはほんの一月前にデビュー盤がリリースされたばかりという状況でしたからね。しかし蓋を開けてみれば、スタジアム内のフィールドには沢山のお客さんが集まり、1曲目の「Blues Hand Me Down」からかなりの盛り上がり。しかもこのデビュー作中のキラー・チューンですら挨拶代わりの如く、曲が進むにつれどんどん熱さを増していく。とにかくソウル・シンガーそのもののステージ・アクションを決めまくるタイ・テイラーが格好良い!!そして熱い!彼が一吠えすれば場内の温度が1度上がる感じ。 ステージ後半はコール&レスポンスを駆使してグイグイと観客を引き込み、巻き込んでいく。そしてガレージ感横溢にドライヴしまくるバンドの演奏も強力。スライドギターが炸裂した「Run Baby Run」や、アップテンポに弾けまくる「Strike Your Light」など、デビュー作に入ってない曲がまたやたら格好良いい! 観客達はファンキー極まりないタイ・テイラーのパフォーマンスに飲み込まれていく。終わったあとは、私のいた周辺でもあちこちから「ヤバい!」「ヤバいね…」と言う声が飛び交っていました。
メッセへ移動し、ソニック・ステージでUKロック期待の新鋭スペクター。米オハイオ州出身のアザー・ライヴスという、旬のロック・アーティストを堪能。特にアザー・ライヴスは、ヴァイオリンやチェロなどを取り入れて(小型のハーモニウムも使ってたかな?)、インディ・フォーク系の叙情派ロックを聴かせてくれてなかなか良かったのですが、隣のマウンテン・ステージで始まるキャストが観たかったので途中で移動。そのキャスト。流石の貫禄でしたね。貫禄と言ってもやってることや歌声は昔のまんま。90年代ブリット・ポップの甘酸っぱさを感じさせてくれるあのサウンドに嬉しくなりましたね。ですが、そのキャストも、名曲「Guiding Star」を聴いた時点で泣く泣く諦め、再びソニック・ステージへ。ただただアジーリア・バンクスを前の方で観たいがために。
で、そのアジーリア・バンクス。早めにキャストを諦めた甲斐あって最前列かぶりつき。昨年デビューシングル「212」をリリースしたばかりの新鋭女性ラッパー。ステージ前に集まった観客達はサマソニと言うよりスプリングルーヴな雰囲気。DJと2人のダンサーを従えて登場したアジーリア・バンクスは、思ったより小柄で華奢な女の子。まだ20歳そこそこですからね。MCなんかあどけなさの残る可愛い感じ。しかし曲が始まればどこか挑発的な鋭利さを持った黒々としたラップが炸裂する。それはキレがありながらもねっとりとして中毒性が高い。DJの繰り出すトラックもバウンシー且つトランシー。ラストを締めた「212」のカオスな盛り上がりも圧巻でした。
マリンへ戻ってジャミロクワイ。前日の大阪サマソニをジェイ・ケイの体調不良(肺感染症らしい)のためキャンセルしていたので、心配していたのですが、東京公演は敢行されました。夕暮れ時に始まったそのジャミロクワイ、最新作からの「Rock Dust Light Star」からスタート。女性コーラス隊、ブラスセクションを従えた大所帯バンドの繰り出すサウンドがとにかく格好良い!ハイセンスなアレンジをしなやかな切れ味で疾走するファンク・グルーヴ。スタジオ録音より明らかにキレが増している。アシッド・ジャズってこんなに格好良いのか!?と目から鱗でしたね。 前半のほとんど切れ目無く次から次へと曲が繋がれていく展開も格好良かったですね。心配していたジェイ・ケイも病み上がりを感じさせないパフォーマンス。声も充分出ていましたし、華麗なステップも決めてくれました。3rd作からのヒット曲「Cosmic Girl」なんかは特に盛り上がりましたね。個人的にはデビュー作収録の「Revolution 1993」が燃えましたけど。後半は何と言っても「Canned Heat」ですよ! これは格好良かった! ジャミロクワイって勝手にインドアなイメージを持ってましたが、野外スタジアムに合いますね~。これだけ壮快で開放感たっぷりなファンクを聴かせられるとは! 参りました。メタリックなリフが夜の闇を切り裂くようだった「Deeper Underground」も強烈でした。
セットリストは以下のような感じだったようです。ジェイ・ケイの病状を考慮して60分のショートセットだったとか(当初の予定は70分)。
01. Rock Dust Light Star
02. Main Vein
03. Revolution 1993
04. Cosmic Girl
05. High Times
06. Little L
07. Canned Heat
08. Love Foolosophy
09. Alright
10. Deeper Underground
そしてそのままマリンに居座って本日のメインアクト、リアーナ!! 彼女のライヴを観たのは初めて。デビュー以来、ヒットを重ねるにつれレゲエ色が薄まってきた印象でしたが、以外とライヴではレゲエ・フィーリングを多く感じさせられて嬉しかったです。しかもリアーナの歌唱に思いの他ダンスホール系なダーティさがあったりで、それも嬉しかったですね。そういったレゲエ色も含め、巨大スフィンクスを中心にしたエジプト的なセットや、ダンサーなどの雰囲気も相まって、ステージはエキゾチックなイメージが濃かったです。しかもそれがリアーナの楽曲や声にマッチしてましたからね。もちろん「Only Girl (In The World)」から始まって、「Disturbia」、「S&M」、「Rude Boy」、「Don’t Stop The Music」と、ヒット曲てんこ盛りのセットリスト。そして圧巻はアンコール。待ってましたの「Umbrella」も最高でしたが、それまでエキゾな雰囲気が何となく重々しくもあったステージが一気に大爆発したかのような「We Found Love」。4つ打リズムに突入した瞬間、マリンスタジアムが巨大ディスコになったかのような盛り上がり! この曲、破壊力抜群! そして最後のブレイク。シンセの音色がぐんぐん上がっていく。来るよ!来るよ!と待ち構える昂揚感が最高潮に達した瞬間、スタジアムを飲み込むような特大の4つ打リズムに雪崩れ込む。歓喜の嵐。と同時に花火がドカーン!! え~!!ここで花火~!! もう大興奮。ステージには花吹雪や風船が乱れ飛んでいる。もう何が何だか分らない盛り上がり。私もただただ手を挙げて「ウォー!ウォー!」と叫んでました。で、どさくさにまぎれて写真も撮っちゃいました~(上の写真)。
セットリストはこんな感じだったようです。
01. Only Girl(In The World)
02. Disturbia
03. S&M
04. Man Down
05. Hard
06. Cockiness
07. Birthday Cake
08. Talk That Talk
09. Wait Your Turn
10. Where Have You Been
11. What’s My Name
12. Run This Town
13. Live Your Life
14. Take A Bow
15. Cheers
16. Rude Boy
17. Don’t Stop The Music
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18. Love The Way You Lie
19. Umbrella
20. We Found Love
今年のサマソニ、なんだかんだで楽しかったです。ソールドアウトしていた割にはそんなに人が多いという印象も無く、マリン周辺もメッセ内もそこそこ快適でした。そしてサマソニの中で唯一時間がゆったり流れているシーサイド・ヴィレッジ。美浜茶房のソファーに座って、ゆったりと頂いた夏野菜カレー、美味しかったです!
*セットリスト等、間違ってましたらごめんなさいね。