しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

 旧鐙屋(きゅうあぶみや)

2022年07月25日 | 【史跡】を訪ねる

場所・ 山形県酒田市中町            

井原西鶴の『日本永代蔵』に登場するほど、酒田では別格の大商人。
酒田市が”史跡”改修工事中で、工事幕で覆われていた。

 


酒田市役所”酒田さんぽ”Web

旧鐙屋
酒田を代表する廻船問屋

今も昔も本間家旧本邸や鐙屋がある通りは「本町通り」と言われ、酒田の中心でした。
本間家とともに酒田三十六人衆のひとりとして酒田の発展につくした豪商 池田惣左衛門(屋号:鐙屋“あぶみや”)。
江戸時代には本町通りに何軒もの廻船問屋が連なっていましたが、その中でも鐙屋は別格。
井原西鶴の『日本永代蔵』に「北の国一番の米の買入、惣左衛門という名をしらざるはなし」と紹介されるほどでした。

 

 

「山形県の歴史」山川出版 昭和45年発行

鐙屋(あぶみや)

酒田豪商の一人である鐙屋の繁栄については、
井原西鶴がその著「日本永代蔵」につぎのようにかいている。

『世に船ほど重宝なる物はなし。
酒田の町に鐙屋といへる大問屋住みけるが、
昔はわづかなる人宿せしに、其身才覚にて近年次第に家栄え、
諸国の客を引請け、北の国一番の米の買い入れ、惣佐衛門といふ名をしらざるはなし。
表口30間、裏行65間を家蔵に立つづけ、台所の有様目を覚ましける。
米味噌出し入れの役人云々。』

酒田は、問屋商人の発達と共に、町全体の人口も急激に増加した。

 

 

訪問日・2022年7月11日

 

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