しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

島原地方の子守歌像

2021年06月14日 | 銅像の人
場所・長崎県島原市  島原駅前


長崎県には一度も行ったことが無かった。
2012年に初めて行った。
着いたのは島原だった。
熊本港から船で島原港に行き、島原市に1泊、島原線に乗って去った。


島原市は雲仙岳、島原城、温泉、湧水群、どれも興味深かった。
なかでも、水路と武家屋敷は予想していたとおり趣があり、特に満足した。


(島原武家屋敷)






島原を去ろううと島原駅に行くと、
駅前に赤ちゃんをおんぶした銅像が立っていた。



おどみゃ島原の おどみゃ島原の
梨の木育ちよ
何の梨やら 何の梨やら
色気ナシばよ しょうかいな
はよ寝ろ 泣かんで おろろんばい
鬼の池 久助(きゅうすけ)どんの 連れんこらるばい




(正面に島原城天守閣、背後に雲仙普賢岳)



民謡は、古くから伝わるので歌詞が方言で、ことがば難しい。
この歌は五木の子守歌のように貧困の歌のようである。
この”久助どん”とは女衒(ぜげん)の人のこと。
女衒は戦後、職業として消滅した。


女衒が歌詞に登場するとは・・・・。
生まれながらの悲しい環境下の親や赤ちゃんを唄っている。
絶望するような意味の子守歌だ。




(島原鉄道)



撮影日・2012年5月8日

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