しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

40年間も日本が遅れていたもの

2016年12月13日 | 昭和36年~40年
アンネナプキンは昭和36年、「40年間お待たせしました」という新聞広告を繰り返したので、その商品が何をするももかも知らずに商品名は覚えた。

姉は古いタンスの中の、古着でつくったぼろぼろの布を祖母にみせてもらい「いずれ始まったら、これを使うように」と言われたそうだ。祖母も使い古しの布で使っていたのだろう。

(母は姉に、その件については「おしえてくれなかった」そうだ)


姉は男女共学の高校に行ったが、それの時は脱脂綿をつかっていた。脱脂綿はかさばるので、ませた男子生徒から冷やかされていたそうだ。


「昭和レトロ商店街」(早川書房)に当時の広告が載っているので転記する。

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欧米では40前から研究され、今では85%以上のご婦人が愛用している訳です。

これに引きかえ、わたしたち日本女性は遠いおばあさまの時代=明治そのままの原始的方法しか知らされておらず、40年もオクレテいたのです。

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現在の日本で芸術や文化・思想等は40年遅れているものは珍しくないが、物つくり・工業製品では皆無に近い。

しかし戦後10数年では、まだ日本は貧しかった。どの分野も欧米に遅れていた。アンネナプキンの宣伝文も時代を感じさせてくれる。

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