アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

2月は劇団民藝へもGO! 地熱

2021年03月05日 | 演劇


緊急事態宣言で
午後8時に幕を降ろしてくれないかなぁ。
というお願いに応じて、
8時だよ!全員解散!
ソワレ公演の開演時間を早めたぁああ。
“仲間の会”に入っているので、
わざわざお手紙が来たよぉお。
他の公演日に変更したり、
払い戻しも出来ますって。
主催する方もとっても大変だぁああ。
時間のやり繰りをして、
この日に行こう!
そう決めてチケットをゲット
してるもんで…。
うぅぅむぅぅ。
でもさぁ、
公演が中止になった、
去年の事を思えばナンチャないわな。
どうにか都合をつけて来たぞいッッ。



2021年2月12日(木)晴れ
紀伊国屋サザンシアター 午後5時開演

劇団民藝 
地熱
作=三好十郎 
演出=田中麻衣子
出演
香代(炭鉱町の飲屋の女)飯野 遠
留吉(渡り人夫)            神 敏将
辰造(臨時工夫)            吉岡扶敏
金助(臨時工夫)            岩谷優志
より子(飲屋の女)        金井由妃
志水(臨時工夫)            塩田泰久
お磯(蔦屋の女将)        桜井明美
お雪(留吉の妹)            森田咲子
鮎川利助(お雪の夫)     齊藤尊史
轟伍策(製板所の経営者)山梨光國
伝七(小自作農)            松田史朗
津村(小学校教員)        小杉勇二
島田の母(老婆)            有安多佳子
島田の息子(少年)        日髙里美、増倉佑美

民藝では、1951年『炎の人』初演から『冒した者』『斬られの仙太』『胎内』『その人を知らず』『峯の雪』と代表的な三好戯曲を上演してきました。
この度の『地熱』は戦前の1937年『中央公論』に発表された作者三十四歳の傑作です。故郷佐賀を思わせるある炭鉱町を舞台に、その作品世界には少年時代の作者が肉体労働のなかで出会った線路工夫、百姓など、働く人々の姿が力強く息づいています。
物語は、明日をも知れぬ過酷な日々を生きる若い男女の、愛情の行方をあたたかく見守っていきます。気づくことなく通り過ぎていく、美しくも貴重な人生の断片の数々。作者自身のみずみずしい心の叫びが、若い二人と彼らを取り巻く群像を通して、いまを照らし出していきます。民藝初演出となる新鋭の田中麻衣子が、鮮烈な舞台を創造します。

あらすじ
香代は、借金暮らしの末、乳飲み子を遠くの村に預け、炭鉱町の飲み屋で働いていた。連れ合いと別れ独り身では生きる希望を見出せなかった。そこへ渡り人夫・留吉が仕事を探して流れてくる。香代は恋心を寄せる。だが、留吉の銭金への執着はすさまじく、炭鉱夫仲間からも「人間の皮をかぶったケダモノ!」と罵られる。そして香代の想いをよそに、故郷に帰って行くのだが……。

1937年の作品…。
その時代の人々に思いを馳せてみる…。
50代の私でもいまいちピンと来ないのに、
もっとずっと若い世代の俳優達が、
必死に取り組んで創った世界。



留吉が渡り人夫となって5年間、
鬼になってお金を稼いで、
やっとの思いで故郷に戻ってみれば、
世の中が…何もかもが…
変わっていた…ぁぁ。
妹と田畑を取り戻して、
元通りの生活が送れるとばかり
思っていたのに…。



ド貧乏だった時は見向きもしなかった、
土地の有力者達。
小学校教員、製板所の経営者
親戚の小自作農が、留吉に群がる…。
ウワァアアア…。
留吉ぃいい。これからどうするんだぁあ。

留吉があの炭鉱町に戻って来た!
憑き物が落ちた様にサッパリとしてるぅう。
炭鉱で優しくしてくれた飲屋の女を、
お金を払って自由の身にして、
そんでもって所帯を持つのだぁあ。
嗚呼、ラストがハッピーエンドで
良かったよぉおおお。



炭鉱夫や百姓達が必死に生きている。
そういう姿を、今の時代に
リアルに感じることは出来ないんだけど、
暗さもオブラートに包まれている感じになるんだけど、
演出や舞台装置や音楽に、
現代的なエッセンスが散りばめられているからこそ、
私は正面から観れたのかもしれないなぁ…。

資本主義社会ってこういうことだよ。
って突き付けられたよぉおお。
資本家と労働者。
富める者と貧しい者。
コロナ禍で色んなものが見えてきて、
経済についても考えさせられるもんね…。
この物語は昔の話じゃないんだな…。
今に繋がっているんだな…。

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2021年2月6日(土)~14日(日) 




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