９月 第３部 天変斯止嵐后晴

嵐ッ！！
いや、ジャニーズじゃなくって…

国立小劇場　　　　９／２１（月・祝）　　
　４列センター

第三部
天変斯止嵐后晴（てんぺすとあらしのちはれ）
　原作：シェイクスピア「テンペスト（あらし）」より
　脚本・演出：山田庄一
　作曲：鶴澤清治

三味線＆琴の七人衆がッッ。
本舞台にデデ～ンとッッッ。

ピカピカッ！
雷鳴も轟いてるッッ！

舞台装置が奥からズズズイっとぉ！

洞窟の中で、呪術を操ってるのは
阿蘇左衛門藤則（あそのさえもんふじのり）
イヤ！ほんまや！平幹二郎やぁ～。

遠くで大きく揺れる御座船が！
ど～も、こいつが仕掛けてるらしい。

いつもの父上とは違う…
心配しながらも、娘の美登里は森へ。

ここは絶海の孤島。
住んでいるのはこの親娘と…

人か！バケモノか！っちゅう泥亀丸（でかまる）
頭（かしら）の名は”かに”
かにって何？あの蟹？
だからそんな
妖怪人間ベムみたいな手してるの。

あ！宙を舞う妖精・英理彦もいた。
顔が美しいぃぃ♪
なんか春猿ちゃんっぽくない？

登場するときの音色も美しい♪
ティンカーベルみたいよ♪

音といえば、
下手のお囃子さんがえ～仕事してまっせ～♪

暗転もあるし！
森の中が『秘密の花園』みたいでぇ
ステキ♪

木っ端微塵になった船から
命からがら島に辿り着いたのは３人。
左衛門が怨みを持つヤツラなのさ。

美登里ちゃんがお花を摘んでいると
狼がやってきて…
って、赤ずきんじゃないっつ～の。

泥亀丸がやってきて
愛しい愛しい美登里ちゃんに大突～進～！
イヤ～ンっ。
客席はガッハッハァ。

そこにやって来たのが
見目麗しい春太郎。
この人も流されてきたんだね。

美登里＆春太郎
２人は一目で”イッツフォーリンラブ♪”

瓢箪徳利片手にフ～ラフ～ラ茶坊主・珍才が。
ウッハ～！
こういう人も助かってたのか。アハハ。
携帯持ってまっせ。アハハ。

珍才とぶつかって倒れちった泥亀丸に、
酒を飲ませて…

森で起こった奇妙な出来事。
これ全て、
妖精の英理彦が左衛門に報告。
宙を飛ぶ時の足がキュートぉ♪

いつもの文楽じゃあ
お目にかかれないキャラクターを
かぶりつきで観ちゃろ～と、大奮発っ！
４列目に座ってるねんけど
近過ぎたかも…首が…痛いーっ。

出た！出た出たぁぁあ！
ヘエエ！こんなヤツラがいたのか♪

ダチョウ＆ペリカンの妖精たち♪
レースの上着っちゅうか、ケープみたいなの。
あれズデギィ～♪

出た！出た出たぁぁあ！
大蜘蛛っっ！！巨大ムカデ！！化鳥！！
”ゆかいな仲間たち”だ～い♪

それにしても
人形遣いが最後まで覆面で…
いや、黒衣姿で。
どんな顔して演ってんのか
観てみたいキャラもあったぞい。ククク。
え、誰って…
珍才（勘緑）とか泥亀丸（文司）とか。
グフフ。

シェイクスピアを文楽ワールドに！

義太夫と三味線の技が炸裂っ。
とはいかんかったけど…。
鶴澤清治はグワングワン来たぁぁあ。

左衛門がデッカイ心で悪人たちを許してー

「ハッピーエンドで終わってもいいかな。
それなら拍手を」
なんて～感じのことを言っちゃってぇ！！

ウッピ～。
こういう趣向にビビビックリぃ！！
原作を読んでないんだけど、
シェイクスピアが考えたことなんだよね。
きっと。

天変（てんぺん）斯（か）くして
　止（や）み嵐后（のち）に晴れとなる

ノンストップの約１時間３０分
子供劇場みたいって声もあったけど、
まあ、大人も楽しめたし。
文楽に初チャレンジって人にもオススメ。
あ…とっくに公演終わってるやんか！
すんません…。

テンペスト 見慣れぬ連中が （2009/7/27記）
シェイクスピア×文楽 （2009/6/2記）

9/5～23
第１部　鬼一法眼三略巻
第２部　沼津　酒屋