アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

井上ひさし せりふ展

2012年09月09日 | 美術館・博物館

井上ひさし生誕77フェスティバル2012特別企画
井上ひさし「せりふ」展
2012年8月16日(木)~28日(火) 
入場料金 無料
会場 紀伊國屋画廊

無料って!…まあ、画廊って普通そうだけどね。
あの決して広いとは言えない場所に、
井上ひさしの台詞とお客さんがワンサカっっ!!
こんな大繁盛な紀伊国屋画廊を初めて見たぞい。

"井上ひさし生誕77フェスティバル2012"のもうひとつの顔。
劇場の「せりふ」とはまた違う、井上ひさしの「せりふ」の楽しみ方。
切り取られた「せりふ」の断片を、聴く、観る。
心に響く「せりふ」を探す。そんな時間を過ごしませんか。

壁一面に貼られた台詞の数々。
聞こえるのはそれを語った俳優の声。
ウ…目から入ってくる言葉と、耳から入ってくるものが違う。
それって気持ち悪いぃぃぃ。脳内で合体してくれないぃぃぃ。
ボチボチ端っこから読んでたら…
あ、今同じ台詞がスピーカーから聞こえてる。
やっぱりこうじゃなくっちゃぁ。やっと落ち着いたわぁ。フ~。
あれれ、お次は隣の台詞。ってわけじゃないのか…。
ぜ~んぶ一通り読んだ後で、中央にあるソファーに座って
耳で聞きながら目でその台詞を探してみたんだけど…
疲れた…直ぐ止めたわ。(集中力の無いヤっちゃ)

<77個のせりふ>
井上ひさしが綴りつづけた70作にもおよぶ戯曲。
小さな宝石のようなせりふの数々の中から展示されるのは、
戯曲の中から切り取られた77個のせりふ。
額装されたせりふを目で観るだけではなく、
スピーカーから聴こえるせりふの「音」を耳で楽しむことができます。
井上ひさしを知らない方、演劇に触れたことのない方でもふらりと
気軽に足を運んでいただける展覧会です。
夏休み、映画を観に行くように、川のせせらぎを聴きに行くように、
紀伊國屋画廊まで、せりふに会いにきませんか。
自分の心に秘めたものと共感する、そんなせりふに出会えるかもしれません。

井上作品のことをそんなに知ってるわけじゃないんだけど、
文字にして読むと、井上ひさしの世界がまたまた膨らんでくるのね♪
舞台の上の物語として聞くんじゃなくって、
たった2、3行の短い言葉。それだけで完結する物語。

井上作品に出る役者は、台詞を一言一句間違えないように。
ちょっとでも違うと意味が変わってしまう。
そうして、句読点の打ち方一つにも意味があるんでしょ。
息を吸ったり吐いたりしながら、大きく、時には囁くように、
目の前の人物に、後ろの人に、空に、大地に…
色んな方向に飛んで行く台詞たち。
私も声に出して読んでみたくなったりしちゃったり…。
しないよ、しない!…でもちっこい声でやってみたぁ。(危険人物っ)
アレレ…。
行が言葉の途中で変わってるから、なんだか、こう…
しっかり噛み締めながら言えないぞい。ムムム。

そうだ!受付のお姉さんに聞いてみちゃおう。
「行変えは台本通りなんですか?」
すみません…突然素っ頓狂な事を聞いてしまって…。
座員の方がいらっしゃるようで、親切にも聞いて来て下さいました。
「額装の都合で変えています。」
そっかぁ、じゃぁ台本と違うのか。有難うございましたぁ。
井上ひさしのことだから、行変えにも意味があるのかと思って、
ついつい好奇心丸出しにしてしもうたぁ。
お陰でスッキリサッパリしたぁ。

メイン画像の井上ひさし。よく見ると色んな台本で出来てる! 

シアターガイド

井上ひさし生誕77フェスティバル2012
十一ぴきのネコ (2012.2.3記)
雪やこんこん (2012.3.15記)

こまつ座 キネマの天地 (2011.9.28記)
こまつ座 化粧 (2011.1.20記)
夢の痂 (2010.6.19記)
夢の泪 (2010.6.4記)
夢の裂け目 (2010.5.24記)
こまつ座 闇に咲く花 (2008.8.26記)
こまつ座 父と暮らせば (2008.6.26記)
こまつ座 円生と志ん生 (2007.12.4記)