アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

ショックヘッド・ピーター 劇団オルケーニ 泣く子も喜ぶコワかわいさ

2012年09月22日 | ミュージカル・ダンス・舞踏

”ジャンクオペラ”って♪泣く子も喜ぶ?!コワかわいさ!って♪
ワックワクぅぅぅ~♪ちっこい劇場は子連れの親子でいっぱ~い。

2012年9月2日(日) 
東京芸術劇場 シアターイースト I列センター

東京芸術劇場リニューアル記念
TACT/FESTIVAL 2012
ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~
出演:劇団オルケーニ
ハンガリーの首都ブタペスト拠点の気鋭の劇団。
2004年に演出家で役者のマーチャイ・パール氏を芸術監督に迎えた。
古典・現代作品などあらゆる舞台表現に果敢に挑むその活動ぶりは
熱狂的な観客を新たに創出している。多数の受賞歴や国際的なフェ
スティバルへの参加等、国内外での活動も目覚ましいハンガリーを
代表する劇団の日本初上陸!
※ハンガリー語上演、日本語字幕付き

子供たちの先生でお医者さんのロボス博士が出て来て、
よいこの絵本を紹介してくれるよ。
ハンガリー語だから字幕なんだよね。でも無問題(モウマンタイ)!
デフォルメされたメイクと演技で、
目で観るだけでもなんとな~く判っちゃうぅ。
絵本の愛読者ならドンピシャ!っと理解出来るんだろうね。

だらしなぁく爪を伸ばし続ける子供。
スープを飲まなくなって拒食症になった子供。
上の空で夢ばっかり見て川に落ちた子供。
乱暴者の子は犬に噛みつかれ、マッチで遊んでた子供は…etc
オチは…死ぬんだぁあああ。







いや~~~ぁ恐いよぉぉおおお。
でも、男性が女の子を演じてたり、女性が男の子だったり、
メイクも白い顔に目の周りがま~るく真っ赤だったり、
リアリティから外れてるこの井出達が、
摩訶不思議な世界へ引っ張ってってくれるんだろうなぁ。
見世物小屋とかサーカスの猥雑さをポップにペインティングしたみたい。
…ん?このダークでディープなムード…どっかで…。
チェーホフ?!』(2011年)だ!ここだ!この劇場だ!ヒャハハ

グロなこんな物語こそ、私がビビってるのとは違う感覚で、
子供たちの心にビュンっと直球で入るんだろうなぁ。
これを観た子供は絶対に悪さをしないはずっ。
それにしても…チラシ見た時から予感はしてたけど…。
グォォォオオオ!!!すっげぇええ物を観てしもうたぁああ。
もっともっと沢山の子供達と大人達に観てもらいたいぃぃ。

原作は世界的ベストセラー絵本『Der Struwwelpeter』
日本でも売ってるんだって!『ぼうぼうあたま』『もじゃもじゃペーター』

絵本ね…私は開いて見る度胸ないわぁ。
それだけショッキングだったのよぉぉ。あの舞台ぅぅ。
たしかに”恐くて可愛い東欧のオペラ”じゃったわい。
ハンガリーには一生行かないと思うから、(気になる国だけど)
ええ経験をさせてもらったぞい。世界は広いねっっ!!

著者の精神分析医ハインリヒ・ホフマンの故郷フランクフルトには
ショックヘッド・ピーター博物館』(Struwwelpeter Museum)もあるんだって!
ヒェェェエエエ!!なんか…行ってみたくなってきたぁああ。

劇場から出ると…
目の前に広がるのは、ひつじ達がさっき放牧されてた場所。
兵どもが夢の跡ってか → こっち



1日にめちゃくちゃ貴重なもんを2つも体験っっ!!
東京芸術劇場ってオモロイもんやるなぁ。来年も何かしておくれぇ。

ショックヘッド・ピーターの音楽とデザイン、そして名優に注目
東京芸術劇場ホームページ

カナダから来た ひつじ 池袋で放牧される! 劇団コープス (2012.9.7記)