「東京裁判三部作」の2作目
今度はどんな市井の人が登場するのかしらん。
夢の泪
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:辻萬長/小林 隆/福本伸一/石田圭祐/木場勝己
三田和代/大和田美帆/土居裕子/春風ひとみ
2010年5月20日(木)
新国立小劇場 C6センター
昭和21年4月から6月。新橋駅近く
腕利きの女性弁護士・秋子(三田和代)
彼女の夫・菊治も同業者(辻萬長)
でも女性にデレデレぇ。
それが原因で離婚騒ぎ!
共同で事務所を経営してんのにぃ。
秋子の連れ子・永子(大和田美帆)は
そんな2人にヤキモキ。
第一ホテルの将校クラブで歌う
ナンシー岡本(土居裕子)と
チェリー富士山(春風ひとみ)が
持ち歌の著作権問題をひっさげて登場。
この2人はさすが!
歌で聞かせてくれるぅ。
音楽座出身と元宝塚歌劇団だもんねぇ。
秋子が東京裁判で
A級戦犯・松岡洋右の補佐弁護人になるって!
も~大騒ぎさぁあああ。
菊治もなんとか同じ職務にっ。
でも弁護料が出ないんだって!!
大変だぁああ。
弁護士だけに、
東京裁判や戦争責任についても
カッチリっと、キリリっと、喋ってくれる。
そのモロモロが、
頭には入ってくるんだけど、
速攻で咀嚼が出来ないぃ。
だから心にストンと落ちない…ぃ。
もちろん、台詞は耳でしっかりと
キャッチ出来るんだよ。
三田和代が喋るんだも~ん♪
去年、何十年ぶりかでお姿を拝見♪
『リチャード三世』
『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』
素敵な舞台だったぁあ♪
第1作目の『夢の裂け目』が、
おもいっきり庶民だったから、
軽いノリが多くって。
そういうムードで2作目も続くのかも、
なぁんて妄想を膨らましてたもんで…。
永子の幼馴染・健の父親は
新橋を仕切るやくざに対抗する朝鮮人組長。
嗚呼、ここで在日問題を出してくるのか…。
私の心の空がどんよりと曇っていく。
なんだかありのままだわ…重たいわ。
GHQの米陸軍法務大尉で
日系二世のビル小笠原が言う
「国から見捨てられた人間」
日系人も。そうして朝鮮人も。
やられたぁあ!!!
こういう角度で考えたこと無かったぁ。
戦争は、深く広く人々を蝕む…。
松岡洋右って名前を、
初めて聞いたぜ(アホやね)
東京裁判に誰が被告人として立ったのか。
知らないことが多すぎるぅ。
見終わった直ぐは、
堅いお煎餅を、歯で必死に割ってる感じ。
ちょっと疲れてしも~た。
でもここにUPしようと、
繰り返し思い出してる間に、
醤油のエエ味が出できたかも。
第3作『夢の痂』(6/3~20)にも
行ってくっぜぇ。
5/6~23 夢の泪
夢の痂 (2010.6.19記)
夢の裂け目 (2010.5.24記)
リチャード三世 (2009.2.5記)
雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた (2009.6.12記)
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