アッパレじゃ!

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市川団十郎復帰会見!5月は「外郎売」だ~!

2006年03月16日 | 歌舞伎

10ヶ月ぶりに無間地獄から生還!
夏雄ちゃんっ!おめでとぉぉぉぉ!!
クリクリお目めもバッチリ!お元気そう~!嬉しいぃ~!
第一声は『外郎売』だ!!

会見記事はこちら → スポーツニッポン 

5/1~25 團菊祭大歌舞伎  詳細はこちら → 松竹歌舞伎SITE  

~外郎売(ういろううり)~

享保三年(1718)江戸の森田座で初演。
歌舞伎十八番(七代目團十郎が制定した市川家の狂言)のひとつ。
渡来人の外郎(ういろう)という人が売る霊薬透頂香(とうちんこう)の俗称が“外郎”。
その由来や効能をすらすらと喋り宣伝したものを真似て、
舞台では、曽我五郎が敵に近づく為に行商人の姿で登場し、
弁舌爽やかに歯切れ良く語る。

発音やテンポ、間等の練習として、多少言葉の違いはありますが、
劇団やアナウンサーの養成所でも取り入れている。
さぁ、いっちょ声を出してやってみよー。

 
拙者親方と申すは、お立ち会いの中に、御存知のお方もござりましょうが、
お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて
青物町を登りへおいでなさるれば、
欄干橋虎屋藤衛門只今は剃髪致して、円斎と名乗りまする。

かようには申すものの、御存知ない方には正身の胡椒の丸呑、白河夜船、
先ず一粒を舌の上へ乗せおき腹内へ納めますれば、
イヤどうも云えぬは、胃、心、肺、肝が健やかになりて、
薫風喉より来り、口中微涼を生ずるが如し。
魚、鳥、茸、麺類の食合わせ、其の他、万病速効ある事神の如し。

この薬、第一の奇妙には、舌の回ることが銭ゴマが裸足で逃げる。
ひょっと舌が回り出すと、矢も楯もたまらぬじゃ。
そりゃそりゃそらそりゃ、回ってきたわ、回ってくるわ。

そもそも早口の始まりは、
あかさたなはまやらわ、おこそとのほもよろを、
一寸先のお小仏におけつまずきゃるな、細溝にどじょにょろり。
京の生鱈、奈良生学鰹。ちょっと四五貫目。
来るわ来るわ何が来る、高野の山のおこけら小僧。
狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。
武具、馬具、ぶぐばぐ三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具六ぶぐばぐ。
菊、栗、きくくり三菊栗、合わせて菊、栗、六菊栗。
あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。
向こうの胡麻がらは、荏のごまがらか、真ごまがらか、あれこそほんの真胡麻殻。
がらぴい、がらぴい風車、おきゃがれこぼし、おきゃがれ、
ゆんべもこぼして又こぼした。
たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ一丁だこ、
落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬものは、
五徳、鉄灸、かな熊童子に、石熊、石持、虎熊、虎きす、
中にも東寺の羅生門には、茨木童子がうで栗五合掴んでおむしゃる、
かの頼光の膝元去らず。

鮒、金柑、椎茸、定めて後段な、蕎麦切り、素麺、うどんか愚鈍な小新発地。
小棚の小下の小桶にこ味噌がこ有るぞ、小杓子こ持ってこ掬ってこ寄越せ、
おっと合点だ、心得たんぼの川崎・神奈川・保土ヶ谷・戸塚は、走って行けば、
やいとを擦りむく三里ばかりか、藤沢・平塚・大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、
早天早々、相州小田原透頂香、隠れござらぬ貴賎群衆の花のお江戸の花ういろう。
あれあの花を見てお心をおやわらぎゃという。

産子、這う子に至るまで、この外郎の御評判、御存知無いとは申されまいまいつぶり、
角出せ、棒出せ、ぼうぼうまゆに、臼、杵、擂鉢、ばちばちぐわらぐわらぐわらと、
羽目を外して今日お出でのいずれも様に、
上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せい引っ張り、
東方世界の薬の元〆、薬師如来も照覧あれと、
ホホ敬って外郎は、いらっしゃりませぬか。

今から覚えて、歌舞伎座で夏雄ちゃんと大合唱~!
てなわけに…いかんはなぁ。ハハハ。

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