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抜き書き帳『正岡子規』(その3)

2016年04月27日 | O60→70(オーバー70歳)
【112ページ】
--------、余は台所のような処を通り抜けて裏まで出てみると、一間半ばかりの苗代茱萸(ぐみ)が累々としてなっておった。これをくれるかといえば、いくらでも取れという。--------。余はハンケチの中から茱萸を出しながらポツリポツリと食うている。見下ろせば千仭(せんじん)の絶壁鳥の音も聞こえず、足下に連なる山また山南濃州に向かって走る、とてもいいそうなこの壮快な景色の中を、馬一匹ヒョクリヒョクリと歩んでいる、余は馬上にあって口を紫にしているなどは、実に愉快でたまらなかった。茱萸はとうとう尽きてしまった。ハンケチは真っ赤に染んでいる、もう鳥井峠の頂上は遠くはないようであった。

[ken] 今の日本でグミと言えば「お菓子」の商品名です。ゼリー状の「プニュッ!」とした食感で、味は本来のグミというよりもフルーツ全般、何でもあといったところでしょうか。私の感覚でいえば「グミは緑色から完全に赤くならないうちは、とても渋くて食べられない。真っ赤に熟して、まさに枝から落ちるぐらいがちょうど食べごろ」なので、正岡子規さんが食べた茱萸(グミ)はちょうど食べ頃だったのですね。そういえば、私が子どもだった頃、自分のおやつは自分で調達することが当たり前でした。甘柿、熟し柿、木イチゴ、クルミ、アケビ、山ブドウ、生梅、プラム、ユスラ梅、さらには畑の未熟なサツマイモまで、いろいろと思い出しました。(つづく)
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夜泣きする科学的な理由!

2016年04月27日 | O60→70(オーバー70歳)
▼子どもが夜泣きするのは、胎内にいた時に母の負担を和らげるために、胎児が夜中に活動していたからだそうです。
▼その10ヶ月余りの習慣が、赤ちゃんになってからもしばらく続く(昼間によく眠り夜活動的になる)から、夜に目覚めて親を困らせるという理屈ですね。(3月25日放送のNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科
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