息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

妖都

2014-11-28 15:07:02 | 著者名 た行
津原泰水 著

とりあえず、読後感は「え~っ! これってアリ?」
何も始まらず、何も終わらない。
いや始まったかもしれないけど、何が始まったかはよくわからない。

人間ではなく死体でもない「死者」が東京を闊歩し始める。
そのきっかけは両性具有のシンガー・チェシャが自殺したことだった。
彼が遺した歌「妖都」はヒットチャートを上昇し、人々は「死者」に
襲われて不可解な死を遂げていく。

登場人物の中には出てきただけで、よく役割がわからない人もいるし、
いろいろな材料をぽんぽん渡されて、
放置された感じ。

すべてをすっきり終わらせず、謎は謎のままというのもいいけれど、
本書に関してはちょっとやりすぎ感が否めない。

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