津原泰水 著
祖母が経営していた小さな人形店。
もはやこんな商売が成り立つ時代ではないと思いながらも、
そこを継ぐことになった主人公・澪。
なぜか押しかけてきて働き始めた有能な2人の従業員に助けられ、
修理を請け負うことでどうにか経営を維持している。
そこにやってくる人形は実にさまざま。
歴史的価値があるもの、子どもの宝物、どうしようもないほど壊れたもの。
そしてそこにはそれぞれのドラマがある。
人形の問題を解決しながら謎解きをしていく物語だが、
もうちょっと人形の世界を垣間見たかったなあ。
奥が深そう、と匂わせながらも、そこまでたどり着かないもどかしさがある。
雛人形にかかわる仕事をしたことがあるが、ちょっと見ただけでも
はかり知れないくらいの奥深さを感じられる世界だった。
この世にあるたくさんの人形たちの中にそんな世界が秘められて、
それが人の手にわたったときに、さらに新たな物語が紡がれていく。
贅沢かもしれないが、そんなところまでこの物語の中で読んでみたかった。
祖母が経営していた小さな人形店。
もはやこんな商売が成り立つ時代ではないと思いながらも、
そこを継ぐことになった主人公・澪。
なぜか押しかけてきて働き始めた有能な2人の従業員に助けられ、
修理を請け負うことでどうにか経営を維持している。
そこにやってくる人形は実にさまざま。
歴史的価値があるもの、子どもの宝物、どうしようもないほど壊れたもの。
そしてそこにはそれぞれのドラマがある。
人形の問題を解決しながら謎解きをしていく物語だが、
もうちょっと人形の世界を垣間見たかったなあ。
奥が深そう、と匂わせながらも、そこまでたどり着かないもどかしさがある。
雛人形にかかわる仕事をしたことがあるが、ちょっと見ただけでも
はかり知れないくらいの奥深さを感じられる世界だった。
この世にあるたくさんの人形たちの中にそんな世界が秘められて、
それが人の手にわたったときに、さらに新たな物語が紡がれていく。
贅沢かもしれないが、そんなところまでこの物語の中で読んでみたかった。