哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

『メタフィジカ!』

2009-11-21 05:27:30 | 
 池田晶子さんの表題絶版本を神保町に行くたびに探していたが、なかなか見つからなかった。しかし、たまたまインターネット上で検索すると、中古本で販売されているのがすぐに見つかり、購入した。これで絶版本も含めて全ての池田晶子さんの公刊本を揃えることができた。

 それにしても、インターネットショッピングの便利さは、とくに地方暮らしには恩恵が大きい。「便利なツールができたからといって、人間が賢くなるわけではない」とは池田さんの常なる謂いであるが、ショッピング方法の一つとしては今やかなり重要な地位を占めていると思う。

 そもそも、本好きが古書を求めるといえば、専門の古書店に行ったり、そこのカタログで見つけたりというのが通常であるところ、パソコン一つで済むのは時間の節約として極めて有効だし、何といっても少し英語ができれば、海外から簡単に購入できるのもやはり魅力的である。実は洋書の絶版本も探していて(やはり神保町の専門店になく)、最近ネットで見つけて注文したら、きちんと表示通りの期間で届いた。


 さて、『メタフィジカ!』であるが、掲載されている文章は全て後刊されている本に再録されているので、内容の面でわざわざ購入する意義は薄い。例の「わたくし、つまりNobody」と、あとは『オン!』にある「埴谷論」、最後に小林秀雄への手紙が2つ、で全てである。なので、その順番で読めば、『メタフィジカ!』を読んだことになるので、ご参考にしていただきたい。