山域山名:中央アルプス・三沢岳、宝剣岳(長野県)
期 日:2013年5月17日(金)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい
行動記録:北本(3:45)=菅の台P(6:30/7:15)=しらび平(7:45/8:00=千畳敷2640m(8:07/8:50)→極楽平2830m(9:15)→三沢岳宝剣岳分岐(9:30/9:50)→伊奈川源頭2550m(10:00/10:10)→三ノ沢岳2846m(11:20/12:00)~三ノ沢カール~伊奈川源頭2520m(12:15/12:25)→分岐(13:30/13:40)→宝剣岳2931m(14:05/14:15)→分岐(14:40/15:00)~宝剣岳三ノ沢滑降~千畳敷(15:05)
<天候:快晴>
快晴が約束された絶好の1日、白馬岳か富士山にしようか迷ったが、まだ山スキーで行ったことのなかった中央アルプスに向かった。
自宅から駒ヶ根まで2時間40分、圏央道の恩恵はすごい。(高速料金は6500円×0.5深夜割)
駒ヶ根インターを出て千畳敷を見上げる。まだ雪はたっぷりある。
菅の台バス停から始発バスに乗ったのは、たったの10人だけ。うちスキーは5人とあまりの閑散に拍子抜け。
千畳敷ロープウェーはとっても速い。
中御所谷にある2250m滝は完全に割れていた。
約7分で雪世界に運んでくれる。バスロープウェー代往復3800円を高いと思うか、安いと思うか。
振り返ると南アルプス全山がズラリ。
スニーカーから兼用靴に履き替えて千畳敷を出発。
駒ヶ岳神社の脇から、まずは極楽平を目指す。
アイゼンを履いての急斜面ハイクアップ。今日は楽勝だが、強風や視界がなかったら、そう簡単ではないだろう。
極楽平に到着。稜線の雪はすっかり消えている。
駒ヶ根盆地は田植えのシーズンで、里では水の季節になった。
仙丈から白嶺三山、塩見岳、奥には富士山。
荒川三山、赤石岳、聖岳、さらに南には上河内岳と光岳。
南アルプスで一番雪が積もるのは荒川岳から聖岳あたりのようだ。降雪のほとんどが南岸低気圧によるものだからだろう。
稜線は出来るだけ雪上を行く。
中央アルプスの美しい縦走路。
ピラミダルな三ノ沢岳。あの斜面を滑れると思うとわくわくする。
西には、霊峰・御嶽山。
まずは1本目。稜線から伊奈川源頭斜面を滑る。
正面には三ノ沢岳の素晴らしいロケーション。
伊奈川源頭はなるほど「西千畳敷」と呼ばれているらしい。
2620m小尾根にて。
小尾根を越えて2570mまで滑る。
檜尾岳から熊沢岳に続く美しい稜線。
沢底からスキーを担いで登行開始。
美しい三ノ沢カール。
西千畳敷をバックに三ノ沢カールを登る。
カールから稜線に上がり一歩一歩登る。
乗鞍岳も雪が多い。
三ノ沢岳山頂と飛行機雲。
羽田から関西に向かう航路になっているようだ。
ニセピークから細い稜線を登る。
山頂はドーム状だ。
三ノ沢岳山頂から伊奈川へ落ちる東斜面は特大バーン。
これを見てしまったら、次回はこれを狙わずにはいられない。
三ノ沢岳山頂にて。
三角点はドームより少し降りたところにあった。
主稜線から外れた三ノ沢岳はまさしく中央アルプスの大展望台。
木曽前岳、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳。西面の落ちる沢は滑川源頭の谷。
檜尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳、越百山。夏に縦走したのでなつかしい。
御岳山麓、木曽川流域もまばゆい新緑の季節。
大桑村の中山道野尻宿あたりだろうか。
槍穂高連峰と常念岳、大天井岳、一番奥は後立山連峰。こんな角度で見えるのか。
無風の山頂でくつろぐ。春山はのんびりしてしまう。
いざ、三ノ沢カールへ。
最高です。
2段目のモレーンを滑ってトラバース。
2530mまで滑ってから、伊奈川源頭斜面の登り返し。
登り返しはあの稜線まで。
天を突くような三ノ沢岳をバックに。
暑く辛い登り返しだが、雄大な光景が楽しませてくれた。
稜線に登り上げると、目前には宝剣岳がとても近い。
時間もあるので、分岐にザックをデポして宝剣岳を目指す。
鎖場を何カ所も通過。兼用靴は自由が効かず、しんどい。
宝剣岳山頂。
反対側を見ると、宝剣山荘がすぐそこに見える。
眼下には千畳敷カールと南アルプス。
南へ続く稜線。雪上にデポしたザックがよく見える。
さっきまでいた三ノ沢岳。格好いい山だ。
デポ地まで戻って、いざ千畳敷へ~~。
二ノ沢より、明るく開放的な三ノ沢を滑降することにした。
出だしはMax40度+の急斜面。
雪質は柔らかめのザラメ。
落ちるようにショートターンで滑る。
思わずバンザーイ!
下部のインゼルは雪面がきれいなスキーヤーズレフトを滑る。
千畳敷から三ノ沢を見上げる。
千畳敷カールにはスキーヤーのためのロープトーが設置されている。
正面の大きな沢が二ノ沢、三ノ沢は右側の岩峰の向こう側。
千畳敷ホテル。
宝剣岳と乗越浄土。
ロープウェーの待ち時間の間、のんびりとこの景色を眺めた。
16:00発のロープウェーで下山。
菅の台に戻って、早太郎温泉こまくさの湯へ。
駒ヶ根に来たら、ソースカツ丼を食べずに帰れない。
地元のおばちゃんにお勧めの店を聞いたら、絶対に「きらく」と「ガロ」の2軒だよと。
それではと、こまくさの湯から歩いていける「ガロ」へ向かう。
ヒレカツ4枚がそそり立つ形は、まるで宝剣岳。
味もよくこのボリュームで1260円は安い。
週末には行列が出来るらしいが、金曜日の夕方は空いていた。
満腹になって、夕暮れの宝剣岳を見上げる。
最高の天気のなか、楽しい一日だった。