「孤立」をなくす難しさ

ようやく日本列島に晴れマーク、島岡美延です。近所の企業では、夏のよしずを片付けていました。
台風12号の被害を「死者・不明100人超」と伝える新聞記事。そばに今日も「死亡15769人、行方不明4227人（6日現在）」という東日本大震災の被害者数が載っています。
まもなく震災から半年。あらためて被災者への取材が行われていて「こうして次々に新しい災害が起こると、もう自分たちは忘れられるのではないかと思う」とテレビカメラに語る人がいました。
同じ体験をしたからわかることと、世間の関心が目の前の災害に移ることへの複雑な想いが恐らくあるのでしょう。
東北の仮設住宅では、すでにストーブを使い始めたところも。私たちはどこまで想像力を持ち続けられるか試されています。
紀伊半島で孤立が続く集落。道路の遮断という物理的な孤立から、「忘れられる」という精神的孤立にならないことを祈ります。
災害で孤立が予測される集落は、その前から忘れられていないか。予算不足で災害対策できず、と聞くとそう思わずにはいられません。