天気の急変なく猛暑の中、国立劇場へ、島岡美延です。奈良・正倉院の校倉造りを模した美しい姿も間もなく見納め。『初代国立劇場さよなら特別公演』は10月まで。
私が出かけたのはそれとは別で『第四回古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~ 狂言三代 野村万作・萬斎・裕基』を堪能してきました(秋にEテレで放送予定)。
本来、能楽堂で見る狂言を大劇場で行うので様々な舞台の工夫も。まず最初に登場した23歳の裕基さんの姿、声の良さにいっぺんでファンになりました。父である57歳の萬斎さんは、今まさに自在の極み。人間国宝の万作さんは92歳(!)とは思えない、一瞬の目力の強さと所作の巧みさ。三代が舞台にいる幸せ。
幕間の解説は元NHKアナウンサーの葛西聖司さん。古典番組でよく見ていたので、懐かしく聞きました。
三代それぞれの小舞に始まり、狂言『舟渡聟』、池澤夏樹原作の新作狂言『鮎』。狂言初体験の人も大いに笑い、フィナーレは『MANSAIボレロ』。ブラボー!