家族の再生に必要だったのは

那覇では真夏日が予想されている立冬、島岡美延です。
米大統領選の接戦ぶりも想定以上？で、会見ではどちらが大統領かわからない雰囲気。
それにしても、分断、対立が極まった人々の集団は、どう歩み寄ることができるのか。
こちらは、大きすぎる喪失から立ち直ろうとする家族の物語。
映画『さくら（13日公開）』をご紹介します。
西加奈子の原作をこれ以上ない配役で映像化。
郊外の坂のある住宅街に暮らす一家の父は永瀬正敏、母は寺島しのぶ。
次男・北村匠海による一人称で進む物語。
家でも学校でもヒーロー的存在だった長男の死をきっかけにバラバラになってしまった家族。
長男を演じるのは、吉沢亮。
そして、兄が大好きだった妹は小松菜奈。
大学生になった“僕”が、大晦日に帰ってきて、2年ぶりに父と再会を果たす。
庭には子どもの頃から飼っていた犬「さくら」がいた…。
この家から、いつ、どんな形で長男が奪われてしまうのか。
携帯電話は登場せず、“手紙”が大きな鍵を握ります。
家族の再生に、どうぞ寄り添ってください。