京都のはずだった誕生日

海老蔵問題に一つの区切り、島岡美延です。ただ、松竹のメルマガ（歌舞伎会会員向け）では一切触れておらず、サイトの公演中止告知も「諸般の事情」とのみ。「海老蔵」の文字が再び登場するのは、いつになるでしょう。
12月6日に33歳になった海老蔵。結婚して初めての誕生日を公演中の京都で迎えるはずでした。
昨日の記者会見で「事件の日の自分に、今、声をかけるとしたら」という質問に、「出かけるのをやめなさい」と答えた彼（その時、会場から笑いが）。何かが起きたとき、時間を戻したいと誰もが思いますが、今の彼の「自分の選択の後悔」はどれほどのものか。
選択の機会は、何度もあったはず。もちろん、出かけない、という選択。仲間と一緒に帰るという選択、酒量を適度にとどめるという選択・・・、「大人の常識がない」選択を重ねて、文字通り、取り返しのつかない結果となってしまいました。
こんな危うさと紙一重で、芸の輝きを放っていた海老蔵。結婚して、團十郎の「余計な気苦労」も終わるかに見えたのに。2010年、市川宗家の重い年の暮れです。